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別々の人と歩み、兄弟になる side 恵
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滝川さんと暮らし始めて5ヶ月が過ぎた。
滝川さんは、私を住まわせて、多忙な中、一緒に時間を過ごす時間は、わたしを気遣ってくれた。
一緒に海に行き、海岸線を歩いた。
わたしが好きな水族館に色々連れて行ってくれた。
翔とは行ったことがない。
美香さんと行った時に、わたしへのお土産でイルカやアザラシの小さなぬいぐるみを買ってきてくれた。
それが、わたしの宝物だった。
滝川さんと水族館に行き、滝川さんがわたしに、翔が買ってきてくれたぬいぐるみより一回り大きいぬいぐるみを買ってくれる。
水族館に行くたびに、イルカなどの可愛いぬいぐるみが増えていく。
それが、わたしは、嬉しかった。
滝川さんは、5ヶ月経っても、わたしの身体を求めてこない。
でも、わたしは、滝川さんに愛されてるとわかった。
物凄く、大事にされ、大切にして貰ってる。
そして、わたしが、滝川さんの事に、触れて欲しいと思うようにになった。
でも、それが、言えないわたし。
はしたなく思えて、態度で伝えようとしても、滝川さんは、わたしの頭を撫でるだけ。
どうやったら、滝川さんに、わたしの気持ちが伝わるか悩んだ。
「恵ちゃん、お盆休みに、花火大会に行こう。その時に、翔と美香も呼ぶ。翔が、やっと恵ちゃんの事を諦め美香と歩む事を決めた。だからさ、恵ちゃんも、翔と決別できたかを会って確かめて、それから、翔とこれから兄妹として歩む新しい関係を築いていこう。大丈夫、俺が隣にいるから」
わたしにそういって微笑んだ滝川さんに、ただ頷いたわたし。
花火大会の日。
滝川さんが選んでくれた浴衣を美容院で着付けて貰って、先に、会場近くの水族館へ行った。
可愛いペンギンに癒され、ペンギンのぬいぐるみを買って貰ったわたし。
夕方、翔と美香さんと待ち合わせをしてるいる花火大会のビック席へ向かう。
いつもはわたしと手を繋がないのに、わたしの手をしっかりと強く繋ぐ滝川さん。
「恵ちゃん、今からは、朔弥と呼んで。恵ちゃんが、俺の事を好きになってくれたのはずっと前からわかってた。でも、翔との事を終わらせてからでないといけない気がして、こたえなかった。恵ちゃん、翔と美香の前で、思いっきり、いちゃつこう」
いつも真面目な滝川さん…朔弥さんが、おちゃらけて言った。
その表情が、すごく可愛かった。
「うん。」
ずっと抑えてた朔弥さんへの好きな気持ちが爆発し、花火大会で翔と美香さんが引くぐらいいちゃついてたわたしと朔弥さん。
翔と美香さんも、美香さんが一方的に翔の事が好きな印象が強かったけど、それに翔がこたえてる雰囲気を感じた。
わたしの初恋の人で大好きだった翔。
血の繋がらない兄と思ってた。
でも、わたしは、気のせいかもしれないけど、わたしと翔が異母兄妹なのではないかと疑っていた。
理由は、右目の下にあるパパと同じ位置にあるほくろが、わたしと翔にある。
そして、翔と撮った写真。
一緒にいたらわからないけど、写真にして見たら、わたしと翔はに過ぎてる。
でも、事実、わたしが翔と異母兄妹なら、わたしのママが、翔のママの目を盗んでパパと浮気してわたしを身籠った事になる。
それに気づいて、パパとママを避けるようになった。
翔との関係が後ろめたかったのもあった。
それ以上に、翔のママの目を盗んで、2人が付き合って、結婚した事が許せなかった。
そして、わたしは、翔と半分同じ血が流れているのに気づかず、翔を愛してしまった。
ママとパパが不誠実な事をした呪いで、わたしと翔が恋して不幸な道を辿ろうとした気もした…。
朔弥さんが、そんな、わたしと翔を救ってくれた。
VIP席から、花火を見上げる。
水中花火に、大きな大輪の打ち上げ花火。
翔とわたし、お互い、別のパートナーと、花火を見てた。
わたしは朔弥さんと、これからの人生を歩んでいく。
翔も、美香さんと仲良く幸せになって欲しい。
花火が最後は消えて無くなるよう、わたしの翔への気持ちも消えて無くなった。
でも、朔弥さんとの関係は、花火のように消えずに、花火が広がったかけらが、星になり、ずっと夜空の上で輝くように光り続ける。
花火が広がり消えていく光りが、星に重なるわたし。
これから、朔弥さんと大恋愛をして、幸せになる。
だから、翔も美香さんを愛して、幸せな家族を築いて欲しい。
わたしは、花火が消える光りを流れ星と思い、心から願った。
花火大会が終わり、翔と美香さんと別れて、朔弥さんと一緒に、朔弥さんのマンションに帰る。
マンションから出るまではまだ恋人同士ではなかった。
でも、今は、恋人同士。
なにも障害が無く、生涯一緒にいることを約束できる2人。
マンションに戻り、後ろめたさもなく、お互いの身体を求め合い、繋がった。
滝川さんは、私を住まわせて、多忙な中、一緒に時間を過ごす時間は、わたしを気遣ってくれた。
一緒に海に行き、海岸線を歩いた。
わたしが好きな水族館に色々連れて行ってくれた。
翔とは行ったことがない。
美香さんと行った時に、わたしへのお土産でイルカやアザラシの小さなぬいぐるみを買ってきてくれた。
それが、わたしの宝物だった。
滝川さんと水族館に行き、滝川さんがわたしに、翔が買ってきてくれたぬいぐるみより一回り大きいぬいぐるみを買ってくれる。
水族館に行くたびに、イルカなどの可愛いぬいぐるみが増えていく。
それが、わたしは、嬉しかった。
滝川さんは、5ヶ月経っても、わたしの身体を求めてこない。
でも、わたしは、滝川さんに愛されてるとわかった。
物凄く、大事にされ、大切にして貰ってる。
そして、わたしが、滝川さんの事に、触れて欲しいと思うようにになった。
でも、それが、言えないわたし。
はしたなく思えて、態度で伝えようとしても、滝川さんは、わたしの頭を撫でるだけ。
どうやったら、滝川さんに、わたしの気持ちが伝わるか悩んだ。
「恵ちゃん、お盆休みに、花火大会に行こう。その時に、翔と美香も呼ぶ。翔が、やっと恵ちゃんの事を諦め美香と歩む事を決めた。だからさ、恵ちゃんも、翔と決別できたかを会って確かめて、それから、翔とこれから兄妹として歩む新しい関係を築いていこう。大丈夫、俺が隣にいるから」
わたしにそういって微笑んだ滝川さんに、ただ頷いたわたし。
花火大会の日。
滝川さんが選んでくれた浴衣を美容院で着付けて貰って、先に、会場近くの水族館へ行った。
可愛いペンギンに癒され、ペンギンのぬいぐるみを買って貰ったわたし。
夕方、翔と美香さんと待ち合わせをしてるいる花火大会のビック席へ向かう。
いつもはわたしと手を繋がないのに、わたしの手をしっかりと強く繋ぐ滝川さん。
「恵ちゃん、今からは、朔弥と呼んで。恵ちゃんが、俺の事を好きになってくれたのはずっと前からわかってた。でも、翔との事を終わらせてからでないといけない気がして、こたえなかった。恵ちゃん、翔と美香の前で、思いっきり、いちゃつこう」
いつも真面目な滝川さん…朔弥さんが、おちゃらけて言った。
その表情が、すごく可愛かった。
「うん。」
ずっと抑えてた朔弥さんへの好きな気持ちが爆発し、花火大会で翔と美香さんが引くぐらいいちゃついてたわたしと朔弥さん。
翔と美香さんも、美香さんが一方的に翔の事が好きな印象が強かったけど、それに翔がこたえてる雰囲気を感じた。
わたしの初恋の人で大好きだった翔。
血の繋がらない兄と思ってた。
でも、わたしは、気のせいかもしれないけど、わたしと翔が異母兄妹なのではないかと疑っていた。
理由は、右目の下にあるパパと同じ位置にあるほくろが、わたしと翔にある。
そして、翔と撮った写真。
一緒にいたらわからないけど、写真にして見たら、わたしと翔はに過ぎてる。
でも、事実、わたしが翔と異母兄妹なら、わたしのママが、翔のママの目を盗んでパパと浮気してわたしを身籠った事になる。
それに気づいて、パパとママを避けるようになった。
翔との関係が後ろめたかったのもあった。
それ以上に、翔のママの目を盗んで、2人が付き合って、結婚した事が許せなかった。
そして、わたしは、翔と半分同じ血が流れているのに気づかず、翔を愛してしまった。
ママとパパが不誠実な事をした呪いで、わたしと翔が恋して不幸な道を辿ろうとした気もした…。
朔弥さんが、そんな、わたしと翔を救ってくれた。
VIP席から、花火を見上げる。
水中花火に、大きな大輪の打ち上げ花火。
翔とわたし、お互い、別のパートナーと、花火を見てた。
わたしは朔弥さんと、これからの人生を歩んでいく。
翔も、美香さんと仲良く幸せになって欲しい。
花火が最後は消えて無くなるよう、わたしの翔への気持ちも消えて無くなった。
でも、朔弥さんとの関係は、花火のように消えずに、花火が広がったかけらが、星になり、ずっと夜空の上で輝くように光り続ける。
花火が広がり消えていく光りが、星に重なるわたし。
これから、朔弥さんと大恋愛をして、幸せになる。
だから、翔も美香さんを愛して、幸せな家族を築いて欲しい。
わたしは、花火が消える光りを流れ星と思い、心から願った。
花火大会が終わり、翔と美香さんと別れて、朔弥さんと一緒に、朔弥さんのマンションに帰る。
マンションから出るまではまだ恋人同士ではなかった。
でも、今は、恋人同士。
なにも障害が無く、生涯一緒にいることを約束できる2人。
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