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生まれ変わったら、今度は一緒になりたい side 翔
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朔弥から、花火大会に誘われた。
朔弥が花火大会のビック席のペア券を2枚貰ったからと、声をかけてきた。
恵はもう、完全に俺の事を忘れて、朔弥を受け入れた。
俺も、今は美香を大切にしている。
でも、心の底では、まだ、恵の事を求めて、愛している。
けれど、恵を抱けない日常だ、他の相手を抱ける俺がいた。
男がそういう生き物なのかもしれない。
美香の事は、幼稚園の頃からの腐れ縁で、恵ほどではないけど、多少なりの好意はあった。
実際に、恵と関係を持つまでは、毎日のように美香とやっていた俺がいた。
それを冷たい目して、何も言わずに、察してくれた朔弥。
朔弥は、俺が知る限り、恋人やセフレやその場限りの身体関係だけの女はいなかった。
『気持ちが悪い』と言っていた。
本当に好きな女性としかできなかいたちだったんだろう。
中3の時に、入学してきた初々しい恵を見て、俺が初めて恵を見た時みたいな、衝撃を受けていた気がする。
俺が恵の兄だと知り、朔弥とマブダチになった気がする。
恵にちょっかいを出す、男子生徒や女子生徒を実際に〆たのは、俺でなく、朔弥だった。
恵、朔弥に、大切にして貰い、愛され、幸せになれ。
俺が、恵を、幸せにできない事が悔しい。
恵、生まれ変わったら、今度は血の繋がりもなく、交際に生涯がない間柄で生まれ、2人で幸せになろう。
俺の隣には美香がいる。
幼児の頃から俺を慕って、俺だけを愛してくれた女。
これから、俺と人生を歩むパートナー。
花火大会の会場で、俺には見せた事がないような、花火のようなはじけた笑顔を、朔弥に見せる恵。
その姿を見て、嫉妬でなく安心した俺。
恵、朔弥と幸せになってくれ。
俺も、美香と幸せになる。
今はまだ、恵への気持ちは完全には拭えない情けない俺だけど、お互い、別のパートナーと夫婦になり、家族を築いていくうちに、恵を妹して、思えるようになると思う。
花火大会が終わり、恵と朔弥と別れて、美香とマンションへ向かう。
「恵ちゃん、朔弥にかなり懐いてたね。あんなに明るい恵ちゃんをわたし、見た事ない」
美香の言葉に、俺は、恵とあんなに一緒にいたのに、幸せや喜びを感じさせられなかった事に気づく。
美香も、俺と長い時間一緒にいても、朔弥の横にいた恵みたいに、嬉しそうな笑顔をした事がない。
俺は、これから、美香に、あの恵みたいな幸せな笑顔をさせたいと思った。
11月11日に、俺と美香は結婚式を挙げ、夫婦になった。
順番は前後したが、美香のお腹の中に、俺の子供がいる。
俺は、美香と、美香のお腹の中の子を、大事にすると心に決めた。
恵は俺より先に、朔弥と籍を入れ結婚式を挙げ、アメリカに発った。
朔弥が国際弁護士として、海外で仕事をする事を決め、それについていった。
恵が日本に帰ってきた時には、兄弟として接する事ができると思う。
朔弥が花火大会のビック席のペア券を2枚貰ったからと、声をかけてきた。
恵はもう、完全に俺の事を忘れて、朔弥を受け入れた。
俺も、今は美香を大切にしている。
でも、心の底では、まだ、恵の事を求めて、愛している。
けれど、恵を抱けない日常だ、他の相手を抱ける俺がいた。
男がそういう生き物なのかもしれない。
美香の事は、幼稚園の頃からの腐れ縁で、恵ほどではないけど、多少なりの好意はあった。
実際に、恵と関係を持つまでは、毎日のように美香とやっていた俺がいた。
それを冷たい目して、何も言わずに、察してくれた朔弥。
朔弥は、俺が知る限り、恋人やセフレやその場限りの身体関係だけの女はいなかった。
『気持ちが悪い』と言っていた。
本当に好きな女性としかできなかいたちだったんだろう。
中3の時に、入学してきた初々しい恵を見て、俺が初めて恵を見た時みたいな、衝撃を受けていた気がする。
俺が恵の兄だと知り、朔弥とマブダチになった気がする。
恵にちょっかいを出す、男子生徒や女子生徒を実際に〆たのは、俺でなく、朔弥だった。
恵、朔弥に、大切にして貰い、愛され、幸せになれ。
俺が、恵を、幸せにできない事が悔しい。
恵、生まれ変わったら、今度は血の繋がりもなく、交際に生涯がない間柄で生まれ、2人で幸せになろう。
俺の隣には美香がいる。
幼児の頃から俺を慕って、俺だけを愛してくれた女。
これから、俺と人生を歩むパートナー。
花火大会の会場で、俺には見せた事がないような、花火のようなはじけた笑顔を、朔弥に見せる恵。
その姿を見て、嫉妬でなく安心した俺。
恵、朔弥と幸せになってくれ。
俺も、美香と幸せになる。
今はまだ、恵への気持ちは完全には拭えない情けない俺だけど、お互い、別のパートナーと夫婦になり、家族を築いていくうちに、恵を妹して、思えるようになると思う。
花火大会が終わり、恵と朔弥と別れて、美香とマンションへ向かう。
「恵ちゃん、朔弥にかなり懐いてたね。あんなに明るい恵ちゃんをわたし、見た事ない」
美香の言葉に、俺は、恵とあんなに一緒にいたのに、幸せや喜びを感じさせられなかった事に気づく。
美香も、俺と長い時間一緒にいても、朔弥の横にいた恵みたいに、嬉しそうな笑顔をした事がない。
俺は、これから、美香に、あの恵みたいな幸せな笑顔をさせたいと思った。
11月11日に、俺と美香は結婚式を挙げ、夫婦になった。
順番は前後したが、美香のお腹の中に、俺の子供がいる。
俺は、美香と、美香のお腹の中の子を、大事にすると心に決めた。
恵は俺より先に、朔弥と籍を入れ結婚式を挙げ、アメリカに発った。
朔弥が国際弁護士として、海外で仕事をする事を決め、それについていった。
恵が日本に帰ってきた時には、兄弟として接する事ができると思う。
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