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流されたらいけない 1
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深酒したつもりはないけれど、フレンチのコースは料理と共にワインを勧められるから飲みすぎてしまう。
バーで軽めのカクテルを3杯飲んだけど、最後はシンデレラを出されノンアルコールだった。
カーテンを閉めてるけど淡い色のカーテンで日差しで目覚めたい私。
眩い光を感じ目覚めるも身体を抱きしめられ拘束されていて、あれっとなる。
「萌花、起きた?おはよう」
居るはずのない人が布団の中に入り、私を抱きしめていた。
「……結翔くん、なんでいるの。手紙読んだ?」
「読んだけど、俺、萌花と別れたくないから」
まさかの展開に焦る。
私に拒絶されないか不安そうな表情をしている結翔くん。
いつもならシャワー浴びてボクサーパンツ一枚で布団の中に入るのに、ジャケット脱いだだけの姿だった。
「仕事が忙しいからって萌花を放置しすぎた。ごめん。もう、寂しい想いをさせないから。別れないで」
結翔くんが捨て犬のような眼差しで私を見つめてくる。
「……無理、結翔くん、嫌」
結翔くんの身体を両手で押し除け、ベッドからでる。
「結翔くん、もう、ここに来ないで。合鍵を置いて、帰って!!」
大学時代に結翔くんに抱きしめられて安心して眠っていた時の事をふと思い出すも、流されたらいけない毅然とした態度をとらないといけないと思った。
「萌花、俺は萌花と別れたくない。何度も伝えてるよな。結婚しようって、一緒に暮らそうって」
結翔くんに会うたびに言われてる。
品川から六本木までタクシーで20分以上かかるのと在宅勤務で仕事をしている事を理由に同棲を断っていた。
『滅多にオフィスに行かないんだろ?』
『俺、基本的に夜中に帰ってきてシャワー浴びて仮眠とるだけで早朝には出社して家にいないから』
結翔くんのマンションに引っ越しても仕事に支障はないと思うけど、嫌だった。
「離れて暮らしているから上手くいかなくなったんだ。萌花のマンションに同棲していい?」
「……無理、私、もう、結翔くんの事、愛してない」
結翔くんと一緒にいても身体を求められるだけだと思うと苦痛でしかない。
「結翔くん、もう、帰って」
「嫌だ。萌花、今日と明日は休みだからクリスマスデートをしよう。お願いだ。チャンスをくれ!!」
必死に懇願してくる結翔くん。
別れると言われて焦っているだけ。
「萌花、着替えて。モーニング食べに行こう」
夜中まで仕事をしているから、結翔くんはたぶん、ろくな食べ物を食べてない。
接待やランチミーティングでしかまともな物が食べれないと前にぼやいてた。
身体が資本だから毎日必要最低限の食事はとっていても、心が喜ぶような食事はしていない。
クローゼットからアンドクチュウルの藍色のワンピースを取り、洗面室で着替える。
「萌花、行こうか」
一睡も寝てないから疲れが顔に出ている。
ジャケットを着てネクタイを直した結翔くん。
さりげなく私の肩に手を添え、玄関にエスコートした。
「……朝食、私が作る。結翔くん、仕事が忙しくてあまり眠れてないでしょ。倒れたら嫌だから、ご飯食べて少し休んでからお出かけしよう」
顔色が優れない結翔くんが心配になる。
「ありがとう。萌花が作るご飯、美味しいからな」
同棲していた時、朝食とランチ用のお弁当を簡単にだけど毎日作ってた。
朝起きてから15分かからずに完成するお手軽料理。
前の日の夜に作り置きおかずを作ったり下味をつけたりして用意してた。
胃がもたれないよう、卵と絹豆腐粥と作り置きのほうれん草のお浸し、ひじきの煮物を出した。
「美味しい、ありがとう。萌花の作る料理は栄養バランスもよくて、美味しい」
料理を誉められると嬉しい。
「結翔くん、シャワー浴びてきて」
泊まる事は無いけど、着替えはある。徹夜明けに来てそのまま出社する事があったから、カッターシャツもうちに置いていた。
「萌花、一緒に寝よ」
「嫌」
ホールスミスのスエットに着替えた結翔くんが私を寝室に連れていく。
「一緒に寝るだけでいいから。無理矢理抱いたりしない」
私の手を引き、ベッドの中に連れ込んだ。
バーで軽めのカクテルを3杯飲んだけど、最後はシンデレラを出されノンアルコールだった。
カーテンを閉めてるけど淡い色のカーテンで日差しで目覚めたい私。
眩い光を感じ目覚めるも身体を抱きしめられ拘束されていて、あれっとなる。
「萌花、起きた?おはよう」
居るはずのない人が布団の中に入り、私を抱きしめていた。
「……結翔くん、なんでいるの。手紙読んだ?」
「読んだけど、俺、萌花と別れたくないから」
まさかの展開に焦る。
私に拒絶されないか不安そうな表情をしている結翔くん。
いつもならシャワー浴びてボクサーパンツ一枚で布団の中に入るのに、ジャケット脱いだだけの姿だった。
「仕事が忙しいからって萌花を放置しすぎた。ごめん。もう、寂しい想いをさせないから。別れないで」
結翔くんが捨て犬のような眼差しで私を見つめてくる。
「……無理、結翔くん、嫌」
結翔くんの身体を両手で押し除け、ベッドからでる。
「結翔くん、もう、ここに来ないで。合鍵を置いて、帰って!!」
大学時代に結翔くんに抱きしめられて安心して眠っていた時の事をふと思い出すも、流されたらいけない毅然とした態度をとらないといけないと思った。
「萌花、俺は萌花と別れたくない。何度も伝えてるよな。結婚しようって、一緒に暮らそうって」
結翔くんに会うたびに言われてる。
品川から六本木までタクシーで20分以上かかるのと在宅勤務で仕事をしている事を理由に同棲を断っていた。
『滅多にオフィスに行かないんだろ?』
『俺、基本的に夜中に帰ってきてシャワー浴びて仮眠とるだけで早朝には出社して家にいないから』
結翔くんのマンションに引っ越しても仕事に支障はないと思うけど、嫌だった。
「離れて暮らしているから上手くいかなくなったんだ。萌花のマンションに同棲していい?」
「……無理、私、もう、結翔くんの事、愛してない」
結翔くんと一緒にいても身体を求められるだけだと思うと苦痛でしかない。
「結翔くん、もう、帰って」
「嫌だ。萌花、今日と明日は休みだからクリスマスデートをしよう。お願いだ。チャンスをくれ!!」
必死に懇願してくる結翔くん。
別れると言われて焦っているだけ。
「萌花、着替えて。モーニング食べに行こう」
夜中まで仕事をしているから、結翔くんはたぶん、ろくな食べ物を食べてない。
接待やランチミーティングでしかまともな物が食べれないと前にぼやいてた。
身体が資本だから毎日必要最低限の食事はとっていても、心が喜ぶような食事はしていない。
クローゼットからアンドクチュウルの藍色のワンピースを取り、洗面室で着替える。
「萌花、行こうか」
一睡も寝てないから疲れが顔に出ている。
ジャケットを着てネクタイを直した結翔くん。
さりげなく私の肩に手を添え、玄関にエスコートした。
「……朝食、私が作る。結翔くん、仕事が忙しくてあまり眠れてないでしょ。倒れたら嫌だから、ご飯食べて少し休んでからお出かけしよう」
顔色が優れない結翔くんが心配になる。
「ありがとう。萌花が作るご飯、美味しいからな」
同棲していた時、朝食とランチ用のお弁当を簡単にだけど毎日作ってた。
朝起きてから15分かからずに完成するお手軽料理。
前の日の夜に作り置きおかずを作ったり下味をつけたりして用意してた。
胃がもたれないよう、卵と絹豆腐粥と作り置きのほうれん草のお浸し、ひじきの煮物を出した。
「美味しい、ありがとう。萌花の作る料理は栄養バランスもよくて、美味しい」
料理を誉められると嬉しい。
「結翔くん、シャワー浴びてきて」
泊まる事は無いけど、着替えはある。徹夜明けに来てそのまま出社する事があったから、カッターシャツもうちに置いていた。
「萌花、一緒に寝よ」
「嫌」
ホールスミスのスエットに着替えた結翔くんが私を寝室に連れていく。
「一緒に寝るだけでいいから。無理矢理抱いたりしない」
私の手を引き、ベッドの中に連れ込んだ。
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