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元カノと再会 side 葛城英翔
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スタンフォード大学でコンピュータサイエンスを学び、大学在学中からGoogloで働いていた俺。
そのまま大学院に進学し、M.Eng.(工学修士)を取得する。
「I want to be seconded to the Japanese branch.(日本支社に出向して欲しい)」
「I've got it.」
東京に最低1年半出向する事になり、気持ちが塞ぐ。
今だに俺は結衣に囚われている。
結衣以外の女に興味が湧かず、勃たない。
『英翔、お帰りなさい。ご飯にする?それとも……私?」
禁欲生活ゆえに結衣が夢の中に出てきて、彼女と淫らな行為をし、夢精する。
結衣に呪われている。
GoogloMAPの新規追加コンテンツ開発を任せるエンジニアリング部の優秀な課員との顔合わせ。
朝のミーティング。
リモートで参加している課員の中に結衣らしき女性を見つけた。
課員の電子履歴書を開き、結衣なのか確認する。
運命なのか結衣と再会を果たした。
結衣は交換留学で1年半ワシントン大学へ行っていた。
マイクラソフトで音声同時通訳機能付きWeb会議システムの開発に参加していて、かなり有能な人材に成長していた。
アメリカ本社からの出向社員が俺とは思ってもいなかった結衣。
かなり驚いた表情を浮かべていた。
フルリモートで入社式以外出社してないらしい結衣。
過去の過ちを反省したのか、変な虫がつかないよう家の中に引きこもって仕事をしている。
結衣のイメージは昔と真逆になっていた。
誰からも愛され可愛がられていた気配りできる結衣は、今は人と関わりを持とうとしないコミュ障な人と思われいる。
「永倉さん、絶対に出社しないです」
仕事はかなりできる方だ。
処理能力も高く、他の課員の5倍の量の仕事を任せ、できあがったデータの訂正も本人にさせた。
俺に対して、『葛城部長』と余所余所しい態度をとる結衣に苛立ち、泣きついてくるよう仕事で追い込む。
真面目な性格は変わってなく、できないだろうと思ってさせた納期の仕事もそれなりのクオリティーで仕上げて提出してきた。
リモート会議とWEB電話で結衣の姿を見る事はできる。
社外の人に会う事がないのもあり、必要最低限の身だしなみしかしていない。
日本支社のエンジニアリング部の部長に就任して2ヶ月が経った。
「永倉、今日もリモートか。やる気あるのか!!」
『やる気はありますが、出社したくないです』
「恵比寿駅から徒歩5分圏内に住んでるんだろ。近くに住んでるんだから出社しろよ!!」
『フルリモートで雇用契約結んでますし、強要しないで下さい』
午前4時にきっちり訂正したデータを送ってきた結衣。
いつもにまして疲弊していた。
さすがに出勤強要は鬼畜だなと思うもノートパソコンの画面越しではない実物の結衣に会いたい。
『……ママ、どこ!?』
結衣を叱咤していたら、小さな男の子が画面に現れた。
「はっ、永倉、お前、独身のはずなのに子供がいる……」
結衣が独身なのはWEB履歴書で確認している。
子供がノート型パソコンの画面を覗き、映し出された姿に言葉を失う。
顔の造りが俺に瓜二つだった。
『ママをいじめてる鬼だ!!』
俺そっくりの息子と思われる小さな男の子に指さされて鬼扱いされる。
「……君、名前は?何歳?誕生日はいつ?」
『永倉翔琉、5歳。誕生日は3月15日!!』
確実に俺の子だ。
最後の夏に授かってたんだ。
シアトルに留学し、ワシントン大学に通いながらマイクラソフトで研究をしていた結衣。
ホストファミリーのサポートもあったと思うが相当苦労したと思う。
結衣は俺の子を産んで育ててる事を隠し通すつもりだったのか、顔をしかめている。
『ママ、また鬼部長にいじめられたの?』
2ヶ月もの間、結衣に激務させた事を後悔する。
『息子が熱を出して幼稚園を休ませたので今日は出社は無理です。仕事はできます。ご配慮頂けたら有難いです』
パジャマ姿の俺の息子。
熱を出したらしい。
そんな中、徹夜仕事でデータの訂正と再提出をさせた俺は本当に鬼だ。
母親を守ろうとしている勇敢な息子の姿に感動する。
結衣以外の女に興味が湧かないから、復縁を迫ってアメリカに連れて行き、俺の監視下で生活させようと考えていた邪心な俺。
結衣と息子の翔琉を溺愛し、幸せにしたいと心の底から思った。
そのまま大学院に進学し、M.Eng.(工学修士)を取得する。
「I want to be seconded to the Japanese branch.(日本支社に出向して欲しい)」
「I've got it.」
東京に最低1年半出向する事になり、気持ちが塞ぐ。
今だに俺は結衣に囚われている。
結衣以外の女に興味が湧かず、勃たない。
『英翔、お帰りなさい。ご飯にする?それとも……私?」
禁欲生活ゆえに結衣が夢の中に出てきて、彼女と淫らな行為をし、夢精する。
結衣に呪われている。
GoogloMAPの新規追加コンテンツ開発を任せるエンジニアリング部の優秀な課員との顔合わせ。
朝のミーティング。
リモートで参加している課員の中に結衣らしき女性を見つけた。
課員の電子履歴書を開き、結衣なのか確認する。
運命なのか結衣と再会を果たした。
結衣は交換留学で1年半ワシントン大学へ行っていた。
マイクラソフトで音声同時通訳機能付きWeb会議システムの開発に参加していて、かなり有能な人材に成長していた。
アメリカ本社からの出向社員が俺とは思ってもいなかった結衣。
かなり驚いた表情を浮かべていた。
フルリモートで入社式以外出社してないらしい結衣。
過去の過ちを反省したのか、変な虫がつかないよう家の中に引きこもって仕事をしている。
結衣のイメージは昔と真逆になっていた。
誰からも愛され可愛がられていた気配りできる結衣は、今は人と関わりを持とうとしないコミュ障な人と思われいる。
「永倉さん、絶対に出社しないです」
仕事はかなりできる方だ。
処理能力も高く、他の課員の5倍の量の仕事を任せ、できあがったデータの訂正も本人にさせた。
俺に対して、『葛城部長』と余所余所しい態度をとる結衣に苛立ち、泣きついてくるよう仕事で追い込む。
真面目な性格は変わってなく、できないだろうと思ってさせた納期の仕事もそれなりのクオリティーで仕上げて提出してきた。
リモート会議とWEB電話で結衣の姿を見る事はできる。
社外の人に会う事がないのもあり、必要最低限の身だしなみしかしていない。
日本支社のエンジニアリング部の部長に就任して2ヶ月が経った。
「永倉、今日もリモートか。やる気あるのか!!」
『やる気はありますが、出社したくないです』
「恵比寿駅から徒歩5分圏内に住んでるんだろ。近くに住んでるんだから出社しろよ!!」
『フルリモートで雇用契約結んでますし、強要しないで下さい』
午前4時にきっちり訂正したデータを送ってきた結衣。
いつもにまして疲弊していた。
さすがに出勤強要は鬼畜だなと思うもノートパソコンの画面越しではない実物の結衣に会いたい。
『……ママ、どこ!?』
結衣を叱咤していたら、小さな男の子が画面に現れた。
「はっ、永倉、お前、独身のはずなのに子供がいる……」
結衣が独身なのはWEB履歴書で確認している。
子供がノート型パソコンの画面を覗き、映し出された姿に言葉を失う。
顔の造りが俺に瓜二つだった。
『ママをいじめてる鬼だ!!』
俺そっくりの息子と思われる小さな男の子に指さされて鬼扱いされる。
「……君、名前は?何歳?誕生日はいつ?」
『永倉翔琉、5歳。誕生日は3月15日!!』
確実に俺の子だ。
最後の夏に授かってたんだ。
シアトルに留学し、ワシントン大学に通いながらマイクラソフトで研究をしていた結衣。
ホストファミリーのサポートもあったと思うが相当苦労したと思う。
結衣は俺の子を産んで育ててる事を隠し通すつもりだったのか、顔をしかめている。
『ママ、また鬼部長にいじめられたの?』
2ヶ月もの間、結衣に激務させた事を後悔する。
『息子が熱を出して幼稚園を休ませたので今日は出社は無理です。仕事はできます。ご配慮頂けたら有難いです』
パジャマ姿の俺の息子。
熱を出したらしい。
そんな中、徹夜仕事でデータの訂正と再提出をさせた俺は本当に鬼だ。
母親を守ろうとしている勇敢な息子の姿に感動する。
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