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息子の冒険
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「結衣、やり直そう。もう、俺達を引き離す障害はない。結婚しよう」
「お断りします。私と葛城部長はもう終わった仲です。上司と部下でしかないので、名前を呼び捨てするのも辞めて下さい。私に干渉して来ないでください」
「終わってない。遠距離恋愛で停止していただけだ。結衣、共に歩もう。永遠に」
「無理です。葛城部長、今、勤務中です。いい加減仕事して下さい。では、失礼します」
当時の事を思い出し、苛立ちを感じる。
交換留学でシリコンバレーへいくために努力していた事を葛城部長はわかってくれてなかった。
超遠距離恋愛してる恋人と一緒に居られる3ヶ月間、できるなら全てを投げ出して、ずっと側にいたかった。
葛城部長に対して完全に離愛した。
執務室を飛び出し、賃貸マンションに戻り、リモートワークに切り替え仕事をする。
「GoogloMAPの新機能コンテンツのプロジェクト完了まで後……1年ぐらいだよね。アメリカからの出向社員だからどうせ私の前から居なくなる」
あんなに愛していた人だったのに、なんでこんなに拒絶してしまうのだろう。
交換留学中に出産し、翔琉を育てながら大学に通い大企業との研究に打ち込んだ日々は大変だったけど環境に恵まれていて充実していた。
だけど、心の中では葛城部長の側にいて、共に子育てをしたかったのだと思う。
「ママ、葛城部長、もう会いにきてくれないの?」
「葛城部長は忙しい人なの。それに本来はリモートワークしてる人の家にわざわざ訪ねて行って指導したりしない」
住み慣れない賃貸マンションでの生活と、毎日当たり前のようにきていた葛城部長が来なくなり、翔琉は塞ぎ込むようになった。
3ヶ月間夕食を共にし私が片付けをしてる間に相手をして貰ってた。
休日も何度か葛城部長の家に連れてかれ、AIロボットで遊ばせて貰ってた。
「は、はい。え、……翔琉が園から居なくなった!!」
仕事を抜けて翔琉を迎えに行くと、翔琉が居なくなっていた。
迎え待ちの部屋から抜け出し、居なくなっていた。
「警察に通報しました。すみません。園長と担任が園の周辺を今、捜索しています」
「私も探しにいきます」
翔琉はやんちゃなところはあるけど、大人の言う事はちゃんと聞く子。
幼稚園を抜け出すような子ではない。
『結衣、翔琉が会社にきた。
園からの着信と思ってとったら葛城部長からで、翔琉がオフィスビルにいると聞き、混乱する。
「……葛城部長がさらって連れていったんじゃないですか!!」
『違う。GoogloMAP見ながら1人で歩いてきた。俺の執務室で預かってるから迎えにこい』
「えっ、分かりました。すぐに伺います」
急いで葛城部長の執務室に向かった。
「お断りします。私と葛城部長はもう終わった仲です。上司と部下でしかないので、名前を呼び捨てするのも辞めて下さい。私に干渉して来ないでください」
「終わってない。遠距離恋愛で停止していただけだ。結衣、共に歩もう。永遠に」
「無理です。葛城部長、今、勤務中です。いい加減仕事して下さい。では、失礼します」
当時の事を思い出し、苛立ちを感じる。
交換留学でシリコンバレーへいくために努力していた事を葛城部長はわかってくれてなかった。
超遠距離恋愛してる恋人と一緒に居られる3ヶ月間、できるなら全てを投げ出して、ずっと側にいたかった。
葛城部長に対して完全に離愛した。
執務室を飛び出し、賃貸マンションに戻り、リモートワークに切り替え仕事をする。
「GoogloMAPの新機能コンテンツのプロジェクト完了まで後……1年ぐらいだよね。アメリカからの出向社員だからどうせ私の前から居なくなる」
あんなに愛していた人だったのに、なんでこんなに拒絶してしまうのだろう。
交換留学中に出産し、翔琉を育てながら大学に通い大企業との研究に打ち込んだ日々は大変だったけど環境に恵まれていて充実していた。
だけど、心の中では葛城部長の側にいて、共に子育てをしたかったのだと思う。
「ママ、葛城部長、もう会いにきてくれないの?」
「葛城部長は忙しい人なの。それに本来はリモートワークしてる人の家にわざわざ訪ねて行って指導したりしない」
住み慣れない賃貸マンションでの生活と、毎日当たり前のようにきていた葛城部長が来なくなり、翔琉は塞ぎ込むようになった。
3ヶ月間夕食を共にし私が片付けをしてる間に相手をして貰ってた。
休日も何度か葛城部長の家に連れてかれ、AIロボットで遊ばせて貰ってた。
「は、はい。え、……翔琉が園から居なくなった!!」
仕事を抜けて翔琉を迎えに行くと、翔琉が居なくなっていた。
迎え待ちの部屋から抜け出し、居なくなっていた。
「警察に通報しました。すみません。園長と担任が園の周辺を今、捜索しています」
「私も探しにいきます」
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「……葛城部長がさらって連れていったんじゃないですか!!」
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急いで葛城部長の執務室に向かった。
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