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会いにきてくれた息子
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『お疲れ様です。ながくらかけるくんという5歳の男の子が葛城部長に会いに来られたのですがいかが致しましょう』
レセプションから内線電話がかかってきてとると、まさかの事態が起き、慌てる。
「直ぐに迎えにいくので待たせておいて下さい」
課員とリモートで話していたが中断させて貰い、14階にあるレセプションに向かう。
「葛城部長!!お疲れ様です!!」
幼稚園の制服にバックを肩から下げた翔琉が俺に抱きついてきた。
口癖が結衣と同じで可愛すぎる。
「ママと逸れたのか?」
「違う。葛城部長に会いにきたの。幼稚園から1人で歩いてきた!!」
ニカっと笑顔を浮かべ、ポケットからスマホを取り出し、GoogloMAPを見せてきた。
「翔琉くん、……使いこなしてるんだね」
5歳児でも使いこなせるGoogloMAP。
地図を見ながら歩いてきたと聞き、驚く。
物騒な世の中誘拐されたり、横断歩道を渡る時に車にひかれなくてよかった。
「ママに連絡して迎えにきて貰おうな」
「嫌!!45分歩いてきたんだよ。葛城部長、仕事忙しいってママが言ってたけど、僕に会いにきて遊んでよ!!寂しいよ!!」
翔琉がごね始めたから声を聞き社員達が集まってきた。
「わかった。ひとまず、俺の執務室に行こう。仕事中だから遊べないけどな」
翔琉を抱き抱えて連れて行く。
「うわぁーー、テーマパークみたい!!」
独特的なオフィス空間に翔琉が反応する。
「遊びたい!!」
「だめ。ここは仕事をするところなんだよ」
社員達が俺と翔琉を見て驚いている。
顔の造りがそっくりだから、隠し子を連れてきたと噂が流れるだろう。
隠し子には違いない。
だが、母親の結衣が俺を父親にしてくれない。
「ジュースとお菓子を持ってくるから、ここで少し待ってて」
「僕も行く!!」
「会社は遊ぶところじゃないから、ここで待ってて」
執務室の応接ソファーに翔琉を座らせ、結衣に電話をかけるために部屋から出た。
翔琉が居なくなり、結衣はかなり心配して必死に探しているはず。
『……葛城部長がさらって連れていったんじゃないですか!!』
結衣に俺が翔琉をさらったと言われてしまった。
危ないから2度と起こさないで欲しいが、翔琉が俺に会いにきてくれて、嬉しかった。
レセプションから内線電話がかかってきてとると、まさかの事態が起き、慌てる。
「直ぐに迎えにいくので待たせておいて下さい」
課員とリモートで話していたが中断させて貰い、14階にあるレセプションに向かう。
「葛城部長!!お疲れ様です!!」
幼稚園の制服にバックを肩から下げた翔琉が俺に抱きついてきた。
口癖が結衣と同じで可愛すぎる。
「ママと逸れたのか?」
「違う。葛城部長に会いにきたの。幼稚園から1人で歩いてきた!!」
ニカっと笑顔を浮かべ、ポケットからスマホを取り出し、GoogloMAPを見せてきた。
「翔琉くん、……使いこなしてるんだね」
5歳児でも使いこなせるGoogloMAP。
地図を見ながら歩いてきたと聞き、驚く。
物騒な世の中誘拐されたり、横断歩道を渡る時に車にひかれなくてよかった。
「ママに連絡して迎えにきて貰おうな」
「嫌!!45分歩いてきたんだよ。葛城部長、仕事忙しいってママが言ってたけど、僕に会いにきて遊んでよ!!寂しいよ!!」
翔琉がごね始めたから声を聞き社員達が集まってきた。
「わかった。ひとまず、俺の執務室に行こう。仕事中だから遊べないけどな」
翔琉を抱き抱えて連れて行く。
「うわぁーー、テーマパークみたい!!」
独特的なオフィス空間に翔琉が反応する。
「遊びたい!!」
「だめ。ここは仕事をするところなんだよ」
社員達が俺と翔琉を見て驚いている。
顔の造りがそっくりだから、隠し子を連れてきたと噂が流れるだろう。
隠し子には違いない。
だが、母親の結衣が俺を父親にしてくれない。
「ジュースとお菓子を持ってくるから、ここで少し待ってて」
「僕も行く!!」
「会社は遊ぶところじゃないから、ここで待ってて」
執務室の応接ソファーに翔琉を座らせ、結衣に電話をかけるために部屋から出た。
翔琉が居なくなり、結衣はかなり心配して必死に探しているはず。
『……葛城部長がさらって連れていったんじゃないですか!!』
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