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敏腕御曹司の愛が重た過ぎる件 1
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「愛子ちゃん、そろそろ兄さんを許してあげてくれませんか?」
同棲しているマンションから兄を追い出し、LINEと通話を完全に無視してる愛子ちゃん。
「あいつ、仕事に対して手段選ばないとこあるでしょ?強引に事を持って行こうとする」
5年付き合ってるのもあり、愛子ちゃんは兄の性格をよくわかってる。
「私ね、婚約は交わしたけど、結婚はまだ先でいいかなと考えてるの。27歳になったけど、焦ってない」
兄が愛子ちゃんに対して、結婚を迫ってる事は知ってる。
愛子ちゃんが極上な女性だから、他の男に奪われないか、気が気でないみたい。
「結婚したら翔琉の秘書させられると思うと、縁故採用で気ままにレイショクで社長秘書をしてた方が楽そう」
愛子ちゃんは社長秘書をしているけど、社長をしている父親に同行するのと書類チェックをする以外は他の秘書がやっているらしく、嫁に出して困らないよう秘書教育を受けてるだけで、仕事という仕事は全くしてないらしい。
「私が結婚準備に前向きじゃなく、挙式の日取りや籍を入れる日を決めないから、あいつ、とんでもない事、やらかした」
「……兄が何をしでかしたんですか!!」
愛子ちゃんは兄に対してかなり怒っているよう。
「……妊娠。避妊に気をつけてたのに、できた。妊娠、4ヶ月入ったとこ」
極細なくびれをしてる愛子ちゃんだから、妊娠4ヶ月でもお腹が膨らんでるように見えない。
いつもはタイトスカートのスーツを着てるけど、今日はワンピースにジャケットを着てた。
愛子ちゃんが兄の事を無視し始めてから2週間が経ち、愛子ちゃんが兄と自然消滅で別れようとしてる気がして、さすがにそれは嫌だから考え直して欲しく、ランチタイムの時間に彼女に会いにきた。
「……いつ、妊娠がわかったんですか?赤ちゃん、どうされるんですか?」
兄の事を拒絶している愛子ちゃん。
1人で産んで育てるのか、はたまた堕すのか、兄のとんでもないやらかしに、おののく。
「産むし、翔琉と結婚する。だけど、あいつに対するイライラが収まらなくて、しばらくは距離を置きたい」
愛子ちゃんは、結婚も出産もまだ先に考えていたのに、無計画に子供ができた事に戸惑っていた。
「翔琉に妊娠してる事、言わないでね。そろそろ会社に奇襲して来そうだし、来た時に私から伝える……、なんで、いるのよーー!!」
銀座にあるカツ専門料亭のカウンターで、揚げたての天ぷらとカツを頬張っていたら、背後の席に、兄と優志さんがいた。
「……愛子、妊娠したのか?」
「……アンタがしでかしたんでしょ!!」
「世間的あるしそんなリスクある事、さすがに俺、デキねぇーよ」
会社が絡む結婚になるからデキ婚は拙い。
計画性や管理能力が無いと思われてしまう。
「コロンウイルスが流行しているし、結婚式をあげなかった事にすればいいんじゃないですか?で、こんなご時世だから、結婚報告は控えたってすれば周りは詮索してこないだろう。年齢も年齢だから子供いてもおかしくないしな」
優志さんの鶴の一声。
結婚式を挙げ、クラスターを出し招待客が集団感染をした方が問題になる。
「愛子、俺と結婚して、子供を産んでくれるよな。絶対に大切に幸せにするから」
「……うん」
ランチタイムのカツ専門料亭のカウンター。
感染対策で人数制限はしているけど、私たち以外の客もいる。
「そういえば、なんで優志さん、ここにいるんですか?」
「………」
黙り込む優志さん。
愛子ちゃんと当日の朝にランチの約束をした。
「美優のLINE履歴、全て優志のスマホに転送されてるから。後、GPSアプリも入ってるから美優がマンションから出たら、優志のスマホにメールがいくようになってる」
「……」
優志さんは私の行動を把握したい人。
当日に約束した友達とのランチに偶然を装い会う事はたびたびある。
1人でお出かけしてたらばったり会う事はたびたびある。
同棲しているマンションから兄を追い出し、LINEと通話を完全に無視してる愛子ちゃん。
「あいつ、仕事に対して手段選ばないとこあるでしょ?強引に事を持って行こうとする」
5年付き合ってるのもあり、愛子ちゃんは兄の性格をよくわかってる。
「私ね、婚約は交わしたけど、結婚はまだ先でいいかなと考えてるの。27歳になったけど、焦ってない」
兄が愛子ちゃんに対して、結婚を迫ってる事は知ってる。
愛子ちゃんが極上な女性だから、他の男に奪われないか、気が気でないみたい。
「結婚したら翔琉の秘書させられると思うと、縁故採用で気ままにレイショクで社長秘書をしてた方が楽そう」
愛子ちゃんは社長秘書をしているけど、社長をしている父親に同行するのと書類チェックをする以外は他の秘書がやっているらしく、嫁に出して困らないよう秘書教育を受けてるだけで、仕事という仕事は全くしてないらしい。
「私が結婚準備に前向きじゃなく、挙式の日取りや籍を入れる日を決めないから、あいつ、とんでもない事、やらかした」
「……兄が何をしでかしたんですか!!」
愛子ちゃんは兄に対してかなり怒っているよう。
「……妊娠。避妊に気をつけてたのに、できた。妊娠、4ヶ月入ったとこ」
極細なくびれをしてる愛子ちゃんだから、妊娠4ヶ月でもお腹が膨らんでるように見えない。
いつもはタイトスカートのスーツを着てるけど、今日はワンピースにジャケットを着てた。
愛子ちゃんが兄の事を無視し始めてから2週間が経ち、愛子ちゃんが兄と自然消滅で別れようとしてる気がして、さすがにそれは嫌だから考え直して欲しく、ランチタイムの時間に彼女に会いにきた。
「……いつ、妊娠がわかったんですか?赤ちゃん、どうされるんですか?」
兄の事を拒絶している愛子ちゃん。
1人で産んで育てるのか、はたまた堕すのか、兄のとんでもないやらかしに、おののく。
「産むし、翔琉と結婚する。だけど、あいつに対するイライラが収まらなくて、しばらくは距離を置きたい」
愛子ちゃんは、結婚も出産もまだ先に考えていたのに、無計画に子供ができた事に戸惑っていた。
「翔琉に妊娠してる事、言わないでね。そろそろ会社に奇襲して来そうだし、来た時に私から伝える……、なんで、いるのよーー!!」
銀座にあるカツ専門料亭のカウンターで、揚げたての天ぷらとカツを頬張っていたら、背後の席に、兄と優志さんがいた。
「……愛子、妊娠したのか?」
「……アンタがしでかしたんでしょ!!」
「世間的あるしそんなリスクある事、さすがに俺、デキねぇーよ」
会社が絡む結婚になるからデキ婚は拙い。
計画性や管理能力が無いと思われてしまう。
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優志さんの鶴の一声。
結婚式を挙げ、クラスターを出し招待客が集団感染をした方が問題になる。
「愛子、俺と結婚して、子供を産んでくれるよな。絶対に大切に幸せにするから」
「……うん」
ランチタイムのカツ専門料亭のカウンター。
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「そういえば、なんで優志さん、ここにいるんですか?」
「………」
黙り込む優志さん。
愛子ちゃんと当日の朝にランチの約束をした。
「美優のLINE履歴、全て優志のスマホに転送されてるから。後、GPSアプリも入ってるから美優がマンションから出たら、優志のスマホにメールがいくようになってる」
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