Reverse love 〜絶対に貴方を堕としてみせる〜

鳴宮鶉子

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幼馴染だから休日に

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待ちに待った日曜日。
待ち合わせは10時だけど休みの日は昼前まで寝てる事が多い大翔。

だから、大翔を寝込みどっきり仕掛けて起こすことにした。

いつも余裕で待ち合わせ時間に起きて、そのままお出かけしてる。

うちから湘南までは車で1時間半ぐらいだけど、リニューアルした新江の島水族館にも立ち寄りたいから、8時半に大翔の家にお邪魔して、大翔の部屋に忍び込む。

大翔の寝顔、美形の寝顔をまじまじと観察してたい気もするけど、起こす事にした。

「大翔、朝ですよーー。起きて下さい」

大翔のベッドに飛び乗り、大翔の上に馬乗りになった。
そして、驚かせるつもりで、大翔の顔に顔を急接近させた。

「……咲良」

寝ぼけてる大翔になぜか抱きしめられた。
そして、キスをされた。
唇と唇が合わさる チュッ じゃなく、舌を捻じ込まれファーストキスのわたしは慣れてないから戸惑う。

そうこうしてると、大翔がわたしの着てるブラウスの下から手を入れて胸を触ってきたから、大翔にわたしの初めてを捧げるのは本望だけど寝ぼけてる大翔に捧げるのは嫌だから、大翔の頬っぺたを両手で引っ張った。

「うわっ……咲良、お前、なんで俺の部屋にいるんだよ。てか、俺の上に馬乗りになってなんちゅう格好してるんだよ!!」

今日のファッションはふわふわした可愛い白いブラウスに、淡い黄色のカーディガン、そして桜色のミニスカート。

「お前、痴女か……」

「寝ぼけた大翔がやったんでしょ!!」

ベッドから降りて、乱れたブラウスを直す。

「大翔、新江の島水族館とイタリアンカフェを奢ってよ。早く行こ!!」

まずい空気になりそうだったから、話反らしで大翔に早く起きて着替えてと急かす。

大翔の部屋から出て、大翔が着替えて出てくるのを待つ事にした。

大翔の唇と舌の感触と胸を触る手の感触が残っていて、大翔の部屋の外で余韻に慕ってるわたし。
わたしは経験ないけれど、大翔は高校生の時に初体験をし相当遊んでた。
就職してからは多忙だから恋人はいないから誰ともしてないとは思うけど、もしかしたらわたしが知らないだけでいるのかなっと思ってしまった……。

大翔が着替えて出てきたから出発する事にした。
少し大翔が気まずそうだったけど、わたしが気にしてない素振りをしてるからか、湘南に着くまでにいつもの2人に戻ってた。

「新江の島水族館、やっぱり混んでるねーー」

リニューアルしてまもないのと夏公開の映画の影響で、子供連れのファミリーが多く、10時ちょっと過ぎに着いたのに駐車場はほぼ満車じょうたいだった。

「……咲良、迷子になったら面倒臭いから手を貸せ」

あまりの人の多さに大翔がわたしの右手を取った。
手繋ぎにドキッとしたけど、平常心な振りをする。

館内に入る。ゆっくり、館内を見て回る。
イルカと握手して、カピパラにご飯をあげた。

「今日の目的はイタリアンカフェの視察だろ。人が多いし、また連れてきてやるから出よう」

イルカとペンギンのショーも観たかったけれど、人混みが嫌いな大翔に諭され、館内を出る事にした。

大翔のつけてる腕時計を見たら、13時過ぎてた。
4時間も滞在してた事に気づく。
そういえば大翔、朝ご飯を食べてなかった。

水族館から車で20分先にあるイタリアンカフェに向かう。

奇抜な神殿のようなイタリアンカフェはランチタイムの終わり頃に来たから直ぐに入店でき、注文した料理も直ぐにきた。

「美味しい!!」

パスタだけでは大翔が足りないから、ピザとサラダとカルパッチョを頼んだ。
鯛と帆立のカルパッチョが特に美味しくて、箸が進む。
わたしが頼んだサーモンとイクラのカルボラーナも美味しかった。

満腹になったから、近くの砂浜を歩く事にした。

「土曜日だったら夜まで観光したいけど、明日仕事あるしそろそろ帰るか」

18時過ぎに大翔に言われ、帰る事にした。

江のノサムエル・コッキング苑にも連れて行って貰って、十分、観光を楽しんだ。

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