Reverse love 〜絶対に貴方を堕としてみせる〜

鳴宮鶉子

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幼馴染と仕事をする

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大翔が1人で設計した秋葉のカフェの新規建築にわたしがインテリアプランナーとして就く事になり、初の共同業務に胸が高まるわたし。
わたしの仕事は、建物のコンセプトからインテリアエレメント(内装、設備、照明計画、カーテン、家具等)の提案、完成現場見学会での家具や小物のコーディネートで、設計とチームを組んで取り組む。

会社のミーティング室で2人で仕事の打ち合わせをしてると、なぜか他の社員から覗かれる……。

ちゃんと仕事してますよ!!
付き合ってると勘違いしてるから、良からぬ事をおっ始めると思ってそうだけど、残念だけど、わたしと大翔はそんな関係では無いです……。

大翔と真剣に仕事について念入りに打ち合わせを行う。
家具の配置場所や間隔、照明の角度など細部まで調整するから最低2週間は顔を合わせて仕事を進める事になる。

「今日も咲良と一緒に仕事か。気兼ねなくできるからやりやすいけど、一緒に居過ぎると設計の奴らにからかわれるんだよな……」

あの通勤時、車を運転しながら大翔はぼそりと言う。
わたしも、インテリアプランナーの同僚からあれこれ言われてるけれど、笑ってかわしている。

「うちのインテリアプランナーの中で咲良が1番センスが良くて細かいところまで取り組むって、設計の奴ら言ってる……。実際に一緒に仕事をして、俺もそう思った」

大翔に誉められ、嬉しくて照れてるわたし。

大翔の設計した秋葉に新しくできるカフェの建物も、フランスの住宅に多く見られるレンガ調の素材を用いた外装で、素敵だった。

2週間で内装の設計を決め、工事に着手し、1ヶ月後に完成したカフェをクライアントと一緒に見に行く。

「イメージ通りの、いや、以上の素敵なカフェにして下さり、ありがとうございます」

クライアントの40代後半の御夫婦が出来上がった建物を気に入ってくれて嬉しかった。

「咲良、打ち上げに今日、飲みに行こうか?」

クライアントさんを見送り、帰社しようとしたら営業の中島くんに気づかれないよう大翔がわたしの耳元で呟いた。

「うん、行く。待ち合わせは?」

「車があったら飲めないから定時でいったんうちに帰ってから飲みに出よう。仕事が終わったら俺の車のところにいて」

中島くんが電話を切ったから、車を停めてるコインパーキングへ向かった。

大翔と2人で飲みに行った事が無かったから、楽しみで胸が高まった。

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