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幼馴染のサシ飲み
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帰社してから定時まで、他の仕事をしていたらiPhoneにLINE通知が入り見ると
“19時に駐車場で”
と大翔からLINEメッセージが入ってた。
設計の仕事をしてると定時で退社思ってもやる事が多くて難しいのかもしれない。
わたしも12件他の案件を請け負ってるから、大翔を待つ間残業する事にした。
キリがいいところまでと仕事に集中してたら19時過ぎてて、片付けて大翔の車の所へ急いだ。
「おっせーー」
「ゴメン!!」
車に乗り込み、15分ほど走らせ自宅マンションに着くとタクシーを拾い新橋へ向かった。
「大翔、よく飲みに行くの?」
行きつけらしい居酒屋に入り、タッチパネルで慣れた手つきで料理を注文する大翔に声をかける。
「営業と仕事上がりにたまにな。仕事に追われて滅多に行かないけど。咲良、お酒、ビール苦手だったよな。なに頼む?」
「レモンサワー」
大翔が注文を終え、タッチパネルを置く。年に数回、家族ぐるみで家飲み会をしてるから大翔はわたしの好きな食べ物を知ってる。
刺身の盛り合わせと焼き鳥の盛り合わせに、だし巻き卵、そして鶏のからあげ。
レモンサワーを飲みながら、美味しく頂く。
「咲良、次は何飲む?」
ビールが空になった大翔がタッチパネルでお代わりを注文しようとして、まだ半分以上残ってたけど、ざくろサワーが気になり注文して貰った。
お酒をあまり飲まないから、自分が飲んで大丈夫な限界がわからなくて、ついつい大翔に合わせてグラスを開け、お代わりを注文してしまった。
自分がこんなにお酒に弱いとは思ってなかった……。
意識が朦朧として起きていられない。
レモンサワーにざくろサワーにアセロア酎ハイを3杯飲んだだけなのに、わたしにはこの量は多かったみたい。
「咲良、おい。起きろ」
夢の世界に入っていくわたしを、大翔が呼ぶ……。
でも、ふわふわ心地よい眠気にわたしは勝てなかった。
注文した料理は2人で全て食べて、後は支払いをしてタクシーに乗って帰るだけなのに……。
「……大翔、昨日、迷惑をかけてごめんなさい」
涙目で大翔を見上げると大翔はわたしの頭にポンと手を置く。
「気にするなって、車持ってきたから着替えたら帰ろう」
大翔に着替えの入った紙袋を渡された。
洗面室でバスローブからわたしの自宅から持ってきた下着と私服に着替えれる。
バスローブ以外何も身につけてなかったわたし……。
わたしをバスローブに着替えさせたの、大翔のはず。
身体からローズの香りがするなら、汚れた服を脱がせて、シャワーでわたし、大翔に清めて貰ったのかも……。
顔から火が出そうなぐらいに恥ずかしくて、大翔にとってわたし、完全に恋愛対象外になった気がしてならなかった。
目を覚ましたらわたしは、バスローブを身に纏いビジネスホテルのダブルベッドで眠ってた。
2日酔いでガンガンする頭の痛みと胃もたれで気持ちが悪い。
机の上にミネラルウォーターと2日酔いの薬と、大翔が書き置きしたメモがあった。
“ゲロついた服じゃ帰れないから服を取りに帰ってくる。すぐに戻ってくるからここで待ってて”
酔っ払って意識がなくなった記憶はあるけれどそれ以降の事は全く覚えてない……。
わたし、嘔吐して大翔に迷惑をかけちゃったんだ。
「咲良、目が覚めたか?もう大丈夫か?」
わたしがやらかしてしまった事を恥じて泣きそうになってると、大翔が戻ってきた。
“19時に駐車場で”
と大翔からLINEメッセージが入ってた。
設計の仕事をしてると定時で退社思ってもやる事が多くて難しいのかもしれない。
わたしも12件他の案件を請け負ってるから、大翔を待つ間残業する事にした。
キリがいいところまでと仕事に集中してたら19時過ぎてて、片付けて大翔の車の所へ急いだ。
「おっせーー」
「ゴメン!!」
車に乗り込み、15分ほど走らせ自宅マンションに着くとタクシーを拾い新橋へ向かった。
「大翔、よく飲みに行くの?」
行きつけらしい居酒屋に入り、タッチパネルで慣れた手つきで料理を注文する大翔に声をかける。
「営業と仕事上がりにたまにな。仕事に追われて滅多に行かないけど。咲良、お酒、ビール苦手だったよな。なに頼む?」
「レモンサワー」
大翔が注文を終え、タッチパネルを置く。年に数回、家族ぐるみで家飲み会をしてるから大翔はわたしの好きな食べ物を知ってる。
刺身の盛り合わせと焼き鳥の盛り合わせに、だし巻き卵、そして鶏のからあげ。
レモンサワーを飲みながら、美味しく頂く。
「咲良、次は何飲む?」
ビールが空になった大翔がタッチパネルでお代わりを注文しようとして、まだ半分以上残ってたけど、ざくろサワーが気になり注文して貰った。
お酒をあまり飲まないから、自分が飲んで大丈夫な限界がわからなくて、ついつい大翔に合わせてグラスを開け、お代わりを注文してしまった。
自分がこんなにお酒に弱いとは思ってなかった……。
意識が朦朧として起きていられない。
レモンサワーにざくろサワーにアセロア酎ハイを3杯飲んだだけなのに、わたしにはこの量は多かったみたい。
「咲良、おい。起きろ」
夢の世界に入っていくわたしを、大翔が呼ぶ……。
でも、ふわふわ心地よい眠気にわたしは勝てなかった。
注文した料理は2人で全て食べて、後は支払いをしてタクシーに乗って帰るだけなのに……。
「……大翔、昨日、迷惑をかけてごめんなさい」
涙目で大翔を見上げると大翔はわたしの頭にポンと手を置く。
「気にするなって、車持ってきたから着替えたら帰ろう」
大翔に着替えの入った紙袋を渡された。
洗面室でバスローブからわたしの自宅から持ってきた下着と私服に着替えれる。
バスローブ以外何も身につけてなかったわたし……。
わたしをバスローブに着替えさせたの、大翔のはず。
身体からローズの香りがするなら、汚れた服を脱がせて、シャワーでわたし、大翔に清めて貰ったのかも……。
顔から火が出そうなぐらいに恥ずかしくて、大翔にとってわたし、完全に恋愛対象外になった気がしてならなかった。
目を覚ましたらわたしは、バスローブを身に纏いビジネスホテルのダブルベッドで眠ってた。
2日酔いでガンガンする頭の痛みと胃もたれで気持ちが悪い。
机の上にミネラルウォーターと2日酔いの薬と、大翔が書き置きしたメモがあった。
“ゲロついた服じゃ帰れないから服を取りに帰ってくる。すぐに戻ってくるからここで待ってて”
酔っ払って意識がなくなった記憶はあるけれどそれ以降の事は全く覚えてない……。
わたし、嘔吐して大翔に迷惑をかけちゃったんだ。
「咲良、目が覚めたか?もう大丈夫か?」
わたしがやらかしてしまった事を恥じて泣きそうになってると、大翔が戻ってきた。
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