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まさかの… side 成瀬果蓮(なるせ かれん)
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最近、吐き気がして、食欲がらなかった。
嘔吐下痢が流行ってるから、流行病をどこかで貰ってしまったと思い、気にかけて無かった。
社長から無理難題の仕事を押し付けられ、胃潰瘍になったのかもと、思ったり。
SEとして大学の先輩が起業した会社の従業員として無理矢理採用されて2年。
国立大学理学部を修士課程まで出て、父が取締役をしてる任天社に入社する予定だったのに、ゼミの先輩が起業した会社に半ば強引に入社させられ、両親の思いを裏切ってしまった。
社長には逆らえなかった。
「果蓮、食あたりか?なんか変なもんでも食ったのか?うつすなよ…」
社長がまた大量の仕事をわたしに押し付けにきた。
パソコンをカタカタさせる仕事だから座ってできる業務。
だから吐き気がしてもなんとかなるが、大量に熟す自信はない。
心配してくれてる社長。
珍しく仕様書ファイルを半分を社長室に持って帰ってくれた。
自分でやってくれるんだと仕事量が減り、ホッと胸を撫で下ろす。
大学のゼミの先輩だった古賀蓮疾(こが れんと)社長。
社長は博士課程卒で、わたしは修士課程卒の時に、半ば強引に社長の会社に就職させられた。
わたしが大学3年生の時に、社長が起業した。
わたしがゼミの後輩として社長の研究の助手についてたのもあり、4年間、社長の事業も手伝った。
卒業後は京都の任天社に就職すると社長に話してた。
なのに任天社の就職面接を妨害され、わたしの父に自我団判し、わたしを引き止めた。
起業して8年、IT系は成功すれば、うなぎのぼりで業績が上がる。
最初の頃はわたしと社長しか居なかったのが、今では、中小企業レベルに成長した。
わたしは社長が直接取り組むシステムやアプリの開発の補佐をしてる。
肩書きは社長補佐エンジニア。
社内のシステム開発部にSEが32名、PGが58人いる。
わたしも取り組んでいる仕事内容からしたら、そこで仕事をしないといけないと思うけど、社長室の横の部屋で1人でカタカタと仕事をしてる。
「成瀬さん、エラーが多発して、どうしたらいいかわかりません」
システム課のSチームに呼ばれて、最近リニューアルした携帯小説サイトのページを開く。
エラー400
エラー500
動作が重たすぎるし、ランキングが安定しない。
12時間で無理矢理サイト自体を作りあげたせいなのか、クリエーターさんが手掛けた小説も一部データが壊れていて焦る。
「こりゃ、拙いな…。Sチームは移動させたクリエーターのデーターのバックアップをクリエーターに送る手はずをしろ。
成瀬はランキングのプログラムを書直せ」
社長が自ら出てきてシステム課のパソコンの前に座り、パソコンの画面を睨みつけながら作業を始めた。
エラー多発でクライアント先に苦情が相次ぐらしい。
毎日更新されるデータの移行を12時間で行うから、クリエーターの作品が壊れるんだ。
後、ランキングもデータが長編小説はデータが重くて壊れてしまう。
プログラマーを50人雇い、エラーを起こす原因を潰しいくも、新たにエラーが発生しお手上げ状態。
体調が悪いのに、パソコンを見ながら、エラーと戦った。
1ヶ月半でなんとか落ち着いた。
リニューアルで、多くの人が興味を待ち、アクセスをしてたのもあり、サーバーダウンしてエラーが起きてたのもある。
携帯小説サイトのエラー対応で、体調不良で病院に行けなかった、わたし。
吐き気が始まって、2ヶ月後にやっと、休みを貰い、病院へ行けた。
『成瀬さん。妊娠してますね。産婦人科の方に行って下さい』
たんなる胃腸炎だと思っていたわたし…。
頭の中が真っ白になった。
その後、近くの産婦人科に向かった。
2時間待たされ、かなり恥ずかしい内診の結果、
『22週目ですね…。中絶はもうできないですね。産みますよね?』
独身のわたしを、年配の産婦人科医の先生が、心配そうに、見てきた。
「産みます…」
迷いはなかった。
でも、仕事をどうするか、お腹の子の父親にばれないように、彼の前から、姿を消す方法をどうしたら良いかを、悩んだ。
わたしは、この子と、2人で、生きていく。
嘔吐下痢が流行ってるから、流行病をどこかで貰ってしまったと思い、気にかけて無かった。
社長から無理難題の仕事を押し付けられ、胃潰瘍になったのかもと、思ったり。
SEとして大学の先輩が起業した会社の従業員として無理矢理採用されて2年。
国立大学理学部を修士課程まで出て、父が取締役をしてる任天社に入社する予定だったのに、ゼミの先輩が起業した会社に半ば強引に入社させられ、両親の思いを裏切ってしまった。
社長には逆らえなかった。
「果蓮、食あたりか?なんか変なもんでも食ったのか?うつすなよ…」
社長がまた大量の仕事をわたしに押し付けにきた。
パソコンをカタカタさせる仕事だから座ってできる業務。
だから吐き気がしてもなんとかなるが、大量に熟す自信はない。
心配してくれてる社長。
珍しく仕様書ファイルを半分を社長室に持って帰ってくれた。
自分でやってくれるんだと仕事量が減り、ホッと胸を撫で下ろす。
大学のゼミの先輩だった古賀蓮疾(こが れんと)社長。
社長は博士課程卒で、わたしは修士課程卒の時に、半ば強引に社長の会社に就職させられた。
わたしが大学3年生の時に、社長が起業した。
わたしがゼミの後輩として社長の研究の助手についてたのもあり、4年間、社長の事業も手伝った。
卒業後は京都の任天社に就職すると社長に話してた。
なのに任天社の就職面接を妨害され、わたしの父に自我団判し、わたしを引き止めた。
起業して8年、IT系は成功すれば、うなぎのぼりで業績が上がる。
最初の頃はわたしと社長しか居なかったのが、今では、中小企業レベルに成長した。
わたしは社長が直接取り組むシステムやアプリの開発の補佐をしてる。
肩書きは社長補佐エンジニア。
社内のシステム開発部にSEが32名、PGが58人いる。
わたしも取り組んでいる仕事内容からしたら、そこで仕事をしないといけないと思うけど、社長室の横の部屋で1人でカタカタと仕事をしてる。
「成瀬さん、エラーが多発して、どうしたらいいかわかりません」
システム課のSチームに呼ばれて、最近リニューアルした携帯小説サイトのページを開く。
エラー400
エラー500
動作が重たすぎるし、ランキングが安定しない。
12時間で無理矢理サイト自体を作りあげたせいなのか、クリエーターさんが手掛けた小説も一部データが壊れていて焦る。
「こりゃ、拙いな…。Sチームは移動させたクリエーターのデーターのバックアップをクリエーターに送る手はずをしろ。
成瀬はランキングのプログラムを書直せ」
社長が自ら出てきてシステム課のパソコンの前に座り、パソコンの画面を睨みつけながら作業を始めた。
エラー多発でクライアント先に苦情が相次ぐらしい。
毎日更新されるデータの移行を12時間で行うから、クリエーターの作品が壊れるんだ。
後、ランキングもデータが長編小説はデータが重くて壊れてしまう。
プログラマーを50人雇い、エラーを起こす原因を潰しいくも、新たにエラーが発生しお手上げ状態。
体調が悪いのに、パソコンを見ながら、エラーと戦った。
1ヶ月半でなんとか落ち着いた。
リニューアルで、多くの人が興味を待ち、アクセスをしてたのもあり、サーバーダウンしてエラーが起きてたのもある。
携帯小説サイトのエラー対応で、体調不良で病院に行けなかった、わたし。
吐き気が始まって、2ヶ月後にやっと、休みを貰い、病院へ行けた。
『成瀬さん。妊娠してますね。産婦人科の方に行って下さい』
たんなる胃腸炎だと思っていたわたし…。
頭の中が真っ白になった。
その後、近くの産婦人科に向かった。
2時間待たされ、かなり恥ずかしい内診の結果、
『22週目ですね…。中絶はもうできないですね。産みますよね?』
独身のわたしを、年配の産婦人科医の先生が、心配そうに、見てきた。
「産みます…」
迷いはなかった。
でも、仕事をどうするか、お腹の子の父親にばれないように、彼の前から、姿を消す方法をどうしたら良いかを、悩んだ。
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