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元彼と寄りを戻すなんてありえない
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「ゲゲ……またバグ。新しい機能を追加しただけなのに」
出勤早々にわたしのグループが担当している小説投稿サイトのシステムに不具合が出てしまいげんなりする。
昨日、24時までに変更するプログラムを入力し、夜中に変更するようにしていて、気になって朝一に出勤したらランキング一覧がバグってた。
毎日のランキングの順位が入れ替わる時にランキングがコロコロ動いてた。
それを動かないようにするためにする依頼を受けシステムをいじってたら、ずっとコロコロ変わっちゃってげんなりした。
ぼうっとしていたら不具合が直るわけはなく、小説投稿サイト ノベルハートのシステムを開いてにらめっこするわたし。
不具合が起きた理由はランキングシステムを任されてるがわたしにあるから、バクの原因はわたしが描いたプログラムのせいで、朝からかなり焦った。
京都大学工学部情報学科を卒業したわたし。
中学時代からブログやHP作成を趣味でしてたのもあり、大学を卒業したらIT関連会社でWebページ制作の仕事に就きたいと思ってた。
思い描いてた創作の世界を楽しむ仕事ととはかけ離れた過酷な仕事に、毎日頭を悩ませ奮闘していた。
「リニューアル後は半年間ぐらいはバクの対応で休む暇ないと覚悟しとかないといけないよね」
チームのみんなと朝から栄養ドリンクアリビタVを飲み、バクの原因を探す。
ちょこちょこ機能を追加したり設定を変更するからどうしても動作が重たくなったりバクが起きてしまう。
泣きたくなるけれどやるしかない。
ノベルハートのリニューアルの仕事に携わるようになり、多忙過ぎる日々を送っていた。
4月の終わりの土曜日、久しぶりに大学時代の親友 椎名心実と京都駅側のパスタ屋さんに行った。
心実は同じゼミの仲間でかなり優秀な子でわたしと違って大学院修士課程まで出てる。
仕事でわからないことがあった時にランチに誘って相談にのって貰ってる。
久しぶりに会った心実は、PGからSEになり、クライアント先に出向くからとオシャレになってた。
LAISSE PASSEのワンピースに髪をポニーテールにして白い百合の花のバレッタをつけ、サーモンピンクのパンプスを履いていて、就職してからしばらくは多忙なPGだったのもあり女子力がかなり低下していたのが一気に向上していて驚いた。
心実はダイヤモンドの原石のような子で背は156cmと小柄で手足とウェストがかなり細い。そのわりに胸とお尻はふっくらしていて、スタイルが恐ろしいぐらいいい。
目が大きくてぱっちりしていて形の良い小さな鼻にふっくらした小さな唇、なによりも顔の形が卵型で色が白く、地毛が茶色の緩い天パと、顔も美しすぎる。
でも、ITオタクでオシャレに無頓着だった。
心実とパスタを食べながらノベルハートのシステムについて相談し、改良する点とどうしたら良いかを一緒に考え教えて貰った。
わたしの仕事に関する話が終わった後に、今度は心実の近況報告で、
「実はね、4月1日から結翔がうちの会社に転職してきてわたしのいる部署の課長になって、わたしが結翔のサポート役で常に一緒に行動してるんだ」
と報告してきた。
神崎結翔先輩はソミーに勤めてる2歳年上の先輩で、4年ほど前にノーベル賞にノミネートされるほどのITプログラム研究で実績を挙げた心実の元彼。
神崎先輩は心実を溺愛していて、心実が大学院修士課程を卒業したら結婚するとプロポーズをしていた。
心実も神崎先輩を慕ってて神崎先輩を追いかけてソミーを受けて見事に採用されてた。
それが心実がソミーの内定式に呼ばれソミーの社内にいた時に、神崎先輩が恐ろしい顔をして女性社員を壁ドンして襲おうとしていたらしく、わたしは見間違いかその女性が神崎先輩を怒らせる事をしたからじゃないと心実に言ったけど、いつも優しい神崎先輩しか知らない心実は神崎先輩を恐れ、破局してしまった。
わたしも心実も仕事が忙しくて、ここ4年以上恋人という存在はいない。
大学時代から就職して2年目まではわたしにも彼氏がいた。
大学2年の秋に相沢教授のゼミに入り、学生だけどアプリ開発などのネットビジネスで成功している柳原幹太(やなぎはら かんた)とわたしは付き合い始めた。
相沢教授のゼミは、学科内でトップの成績を収めないと入れない。わたしはギリギリ入る事ができた。
トップは心実で次位が幹太で、幹太は心実の事が好きだったけれど心実に全く相手にされず、心実との事を相談される中でわたしもネットビジネスとまではいかないけれど趣味でYouTubeでアニメーション動画やトリック動画を投稿したりゲームアプリを作ったりしていて、幹太と趣味が似てる事からなんとなく付き合うようになった。
わたしが学卒で卒業しクエッションに就職して多忙で幹太と会えなくなるまでは、幹太の住んでいる分譲マンションに通い、幹太の仕事を手伝ったりしながら交際してた。
幹太と別れた理由は幹太の浮気。
仕事で深夜まで働いてるわたし。
社内に泊まり込みで仕事をしていて、疲労感から、家に帰れる時は1人気ままで居られる自分のアパートに帰ってた。
それで、幹太の所に行くのは週末に休みがとれる時だけになってた。
だから気づいたら幹太と2週間に1度ぐらいしか会ってなく、それが浮気される原因になったのかもしれない……。
心実が神崎先輩と別れた理由は、神崎先輩が勤めてるソミーのひと気の無い社内で、女性社員を壁ドンして襲おうとしてたの見て神崎先輩の事が怖くなったのと裏切られたと思ったからだと思う。
わたしが幹太と別れたのは、就職して2年目に手がけてる仕事の不具合で3週間ほど多忙で幹太に会えなくてやっと平日に有給が取れ夕方に幹太に会いに行った時に、アイツが女性を自宅マンションに連れ込んで夕方からいかがわしい行為をしていたのを目にしてしまったから。
幹太の浮気現場、しかもやってる最中で、わたしは合鍵を幹太に投げつけアイツの全ての連絡先を拒否設定しアイツとの関係を切った。
幹太はわたしが幹太の連絡先を遮断したとしても友達経由とか連絡する手段はあるのに一切して来ず、浮気の言い訳を言って来なかった。
わたしの存在が幹太にとって、別れてもなんとも思わないほど軽いものだったんだとわかり、わたしはとても悲しかった。
仕事が忙しいのもあり、それから男性と付き合っても浮気をされると悟ってしまい、出会いもない事から幹太と別れてから彼氏という存在がいなかった。
心実と久しぶりにランチに行って、神崎先輩がソミーを辞めて心実が勤めてるAIロジックテクノロジーに転職をしてきたのを聞き、心実に関しては神崎先輩とわだかまりを解消して復縁したらいいなと思ったけれど、わたしと幹太に関しては復縁なんて絶対にあり得ないなと思った。
出勤早々にわたしのグループが担当している小説投稿サイトのシステムに不具合が出てしまいげんなりする。
昨日、24時までに変更するプログラムを入力し、夜中に変更するようにしていて、気になって朝一に出勤したらランキング一覧がバグってた。
毎日のランキングの順位が入れ替わる時にランキングがコロコロ動いてた。
それを動かないようにするためにする依頼を受けシステムをいじってたら、ずっとコロコロ変わっちゃってげんなりした。
ぼうっとしていたら不具合が直るわけはなく、小説投稿サイト ノベルハートのシステムを開いてにらめっこするわたし。
不具合が起きた理由はランキングシステムを任されてるがわたしにあるから、バクの原因はわたしが描いたプログラムのせいで、朝からかなり焦った。
京都大学工学部情報学科を卒業したわたし。
中学時代からブログやHP作成を趣味でしてたのもあり、大学を卒業したらIT関連会社でWebページ制作の仕事に就きたいと思ってた。
思い描いてた創作の世界を楽しむ仕事ととはかけ離れた過酷な仕事に、毎日頭を悩ませ奮闘していた。
「リニューアル後は半年間ぐらいはバクの対応で休む暇ないと覚悟しとかないといけないよね」
チームのみんなと朝から栄養ドリンクアリビタVを飲み、バクの原因を探す。
ちょこちょこ機能を追加したり設定を変更するからどうしても動作が重たくなったりバクが起きてしまう。
泣きたくなるけれどやるしかない。
ノベルハートのリニューアルの仕事に携わるようになり、多忙過ぎる日々を送っていた。
4月の終わりの土曜日、久しぶりに大学時代の親友 椎名心実と京都駅側のパスタ屋さんに行った。
心実は同じゼミの仲間でかなり優秀な子でわたしと違って大学院修士課程まで出てる。
仕事でわからないことがあった時にランチに誘って相談にのって貰ってる。
久しぶりに会った心実は、PGからSEになり、クライアント先に出向くからとオシャレになってた。
LAISSE PASSEのワンピースに髪をポニーテールにして白い百合の花のバレッタをつけ、サーモンピンクのパンプスを履いていて、就職してからしばらくは多忙なPGだったのもあり女子力がかなり低下していたのが一気に向上していて驚いた。
心実はダイヤモンドの原石のような子で背は156cmと小柄で手足とウェストがかなり細い。そのわりに胸とお尻はふっくらしていて、スタイルが恐ろしいぐらいいい。
目が大きくてぱっちりしていて形の良い小さな鼻にふっくらした小さな唇、なによりも顔の形が卵型で色が白く、地毛が茶色の緩い天パと、顔も美しすぎる。
でも、ITオタクでオシャレに無頓着だった。
心実とパスタを食べながらノベルハートのシステムについて相談し、改良する点とどうしたら良いかを一緒に考え教えて貰った。
わたしの仕事に関する話が終わった後に、今度は心実の近況報告で、
「実はね、4月1日から結翔がうちの会社に転職してきてわたしのいる部署の課長になって、わたしが結翔のサポート役で常に一緒に行動してるんだ」
と報告してきた。
神崎結翔先輩はソミーに勤めてる2歳年上の先輩で、4年ほど前にノーベル賞にノミネートされるほどのITプログラム研究で実績を挙げた心実の元彼。
神崎先輩は心実を溺愛していて、心実が大学院修士課程を卒業したら結婚するとプロポーズをしていた。
心実も神崎先輩を慕ってて神崎先輩を追いかけてソミーを受けて見事に採用されてた。
それが心実がソミーの内定式に呼ばれソミーの社内にいた時に、神崎先輩が恐ろしい顔をして女性社員を壁ドンして襲おうとしていたらしく、わたしは見間違いかその女性が神崎先輩を怒らせる事をしたからじゃないと心実に言ったけど、いつも優しい神崎先輩しか知らない心実は神崎先輩を恐れ、破局してしまった。
わたしも心実も仕事が忙しくて、ここ4年以上恋人という存在はいない。
大学時代から就職して2年目まではわたしにも彼氏がいた。
大学2年の秋に相沢教授のゼミに入り、学生だけどアプリ開発などのネットビジネスで成功している柳原幹太(やなぎはら かんた)とわたしは付き合い始めた。
相沢教授のゼミは、学科内でトップの成績を収めないと入れない。わたしはギリギリ入る事ができた。
トップは心実で次位が幹太で、幹太は心実の事が好きだったけれど心実に全く相手にされず、心実との事を相談される中でわたしもネットビジネスとまではいかないけれど趣味でYouTubeでアニメーション動画やトリック動画を投稿したりゲームアプリを作ったりしていて、幹太と趣味が似てる事からなんとなく付き合うようになった。
わたしが学卒で卒業しクエッションに就職して多忙で幹太と会えなくなるまでは、幹太の住んでいる分譲マンションに通い、幹太の仕事を手伝ったりしながら交際してた。
幹太と別れた理由は幹太の浮気。
仕事で深夜まで働いてるわたし。
社内に泊まり込みで仕事をしていて、疲労感から、家に帰れる時は1人気ままで居られる自分のアパートに帰ってた。
それで、幹太の所に行くのは週末に休みがとれる時だけになってた。
だから気づいたら幹太と2週間に1度ぐらいしか会ってなく、それが浮気される原因になったのかもしれない……。
心実が神崎先輩と別れた理由は、神崎先輩が勤めてるソミーのひと気の無い社内で、女性社員を壁ドンして襲おうとしてたの見て神崎先輩の事が怖くなったのと裏切られたと思ったからだと思う。
わたしが幹太と別れたのは、就職して2年目に手がけてる仕事の不具合で3週間ほど多忙で幹太に会えなくてやっと平日に有給が取れ夕方に幹太に会いに行った時に、アイツが女性を自宅マンションに連れ込んで夕方からいかがわしい行為をしていたのを目にしてしまったから。
幹太の浮気現場、しかもやってる最中で、わたしは合鍵を幹太に投げつけアイツの全ての連絡先を拒否設定しアイツとの関係を切った。
幹太はわたしが幹太の連絡先を遮断したとしても友達経由とか連絡する手段はあるのに一切して来ず、浮気の言い訳を言って来なかった。
わたしの存在が幹太にとって、別れてもなんとも思わないほど軽いものだったんだとわかり、わたしはとても悲しかった。
仕事が忙しいのもあり、それから男性と付き合っても浮気をされると悟ってしまい、出会いもない事から幹太と別れてから彼氏という存在がいなかった。
心実と久しぶりにランチに行って、神崎先輩がソミーを辞めて心実が勤めてるAIロジックテクノロジーに転職をしてきたのを聞き、心実に関しては神崎先輩とわだかまりを解消して復縁したらいいなと思ったけれど、わたしと幹太に関しては復縁なんて絶対にあり得ないなと思った。
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