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愛しい人との別れ
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大学時代から付き合っていた、そろそろ結婚を考えていた彼から、突然別れたいと、言われた……。
仕事が忙しくて、なかなか、会えなかった。
だから、仕方がないと、別れを受け入れた……。
元彼は、その1ヶ月後に、職場の後輩と、できちゃった婚をした。
その事を、大学の友人から聞いたわたしは、『やっぱりな……』って、思った。
大学修士課程を卒業後、お互い、敵対するゼネコンに就職した。
わたしは、得意な個性派の建築デザインで、社内コンペや社外コンペで採用され、世に独特の建築物を生み出せた。
でも、正統派の元彼は、まだ、自分の建築デザインを、世に建築物として建てれてない。
わたしが、彼から、捨てられた理由……。
恋人よりも、仕事の面が評価されたからかもしれない。
結翔は、わたしが描いた建築デザインがコンペで勝ち、建築物になる事を、複雑そうな表情をして、聞いてたから。
わたしは、元彼との別れから、仕事に生きる事に決めた。
わたしには、もう、仕事しかない。
香坂 凛音(こうさか りんね)28歳
かつて、恋人だった、成宮結翔(みやざか ゆいと)と破局してから、結婚資金と積み立ていたお金を頭金に、職場側の一階にスーパーが入ってる高層マンションの3階の3LDKの下位層を分譲したわたし。
仕事に人生を捧げるワーカーホリップになる事を決めた。
毎月のローンと管理費の引き落としが15万円で、しっかり働かないと、支払いができない。
身が引き締まる。
でも、オフィスビルから徒歩10分で、1階にスーパーがあるのは確かる。
このマンションを購入した事に後悔は、無い。
元彼に別れを切り出され、1ヶ月後にできちゃった婚をして、それで、暴走して、ポンって購入したのは否定しない……。
わたしは、それほで、大学時代から10年付き合った彼との結婚を真剣に考えてた。
『香坂さん、最近、社内社外関係なしにコンペにデザイン出し過ぎじゃない?』
オフィス内の食堂。
ヘルシーランチを注文し、1人、黙々と食事をするわたし。
『出しゃばり過ぎだよね。全ての仕事を自分の物にしようとして、信じられない』
他部署の女性社員がコソコソとわたしの悪口をネタに話に花を咲かす。
『聞いた話だと、大学時代に付き合ってた彼氏に、仕事ができすぎるから、捨てられたらしいよ。
やっぱり、女は、仕事よりも男のサポート役につかないと捨てられるよね』
仕事よりプライベートに力を入れてる、女磨きをしてるわりに残念な感じの一般職の女性社員の声を聞こえないふりして、ランチを胃袋に流し込み、わたしは、社食を後にした。
噂とは怖いもので、大学時代の同級生経由で、わたしと元彼の破局は、すぐにわたしの勤める社内に、伝わった。
出どころを探すつもりはない。
大学で建築学科を専攻した同級生は200人以上いる。
そして、その半数は都内の建築関係の仕事に就いてる。
噂をされても、気にしない。
チャンスを手にして、稼がないと、わたしは、自分のお城に住み続けられない。
マンションを購入したら事で、稼がないといけなくて、コンペを勝ち抜き、報酬を得る事に明け暮れた。
残業代をMAXで貰うために、早朝から深夜ギリギリまで働いた。
徒歩で通えるわたしには終電の時間は関係ない……。
ワーカーホリップとか社畜とか、好きに言えばいい。
わたしは、成宮結翔との別れから、完全に、仕事人間になっていた。
仕事が忙しくて、なかなか、会えなかった。
だから、仕方がないと、別れを受け入れた……。
元彼は、その1ヶ月後に、職場の後輩と、できちゃった婚をした。
その事を、大学の友人から聞いたわたしは、『やっぱりな……』って、思った。
大学修士課程を卒業後、お互い、敵対するゼネコンに就職した。
わたしは、得意な個性派の建築デザインで、社内コンペや社外コンペで採用され、世に独特の建築物を生み出せた。
でも、正統派の元彼は、まだ、自分の建築デザインを、世に建築物として建てれてない。
わたしが、彼から、捨てられた理由……。
恋人よりも、仕事の面が評価されたからかもしれない。
結翔は、わたしが描いた建築デザインがコンペで勝ち、建築物になる事を、複雑そうな表情をして、聞いてたから。
わたしは、元彼との別れから、仕事に生きる事に決めた。
わたしには、もう、仕事しかない。
香坂 凛音(こうさか りんね)28歳
かつて、恋人だった、成宮結翔(みやざか ゆいと)と破局してから、結婚資金と積み立ていたお金を頭金に、職場側の一階にスーパーが入ってる高層マンションの3階の3LDKの下位層を分譲したわたし。
仕事に人生を捧げるワーカーホリップになる事を決めた。
毎月のローンと管理費の引き落としが15万円で、しっかり働かないと、支払いができない。
身が引き締まる。
でも、オフィスビルから徒歩10分で、1階にスーパーがあるのは確かる。
このマンションを購入した事に後悔は、無い。
元彼に別れを切り出され、1ヶ月後にできちゃった婚をして、それで、暴走して、ポンって購入したのは否定しない……。
わたしは、それほで、大学時代から10年付き合った彼との結婚を真剣に考えてた。
『香坂さん、最近、社内社外関係なしにコンペにデザイン出し過ぎじゃない?』
オフィス内の食堂。
ヘルシーランチを注文し、1人、黙々と食事をするわたし。
『出しゃばり過ぎだよね。全ての仕事を自分の物にしようとして、信じられない』
他部署の女性社員がコソコソとわたしの悪口をネタに話に花を咲かす。
『聞いた話だと、大学時代に付き合ってた彼氏に、仕事ができすぎるから、捨てられたらしいよ。
やっぱり、女は、仕事よりも男のサポート役につかないと捨てられるよね』
仕事よりプライベートに力を入れてる、女磨きをしてるわりに残念な感じの一般職の女性社員の声を聞こえないふりして、ランチを胃袋に流し込み、わたしは、社食を後にした。
噂とは怖いもので、大学時代の同級生経由で、わたしと元彼の破局は、すぐにわたしの勤める社内に、伝わった。
出どころを探すつもりはない。
大学で建築学科を専攻した同級生は200人以上いる。
そして、その半数は都内の建築関係の仕事に就いてる。
噂をされても、気にしない。
チャンスを手にして、稼がないと、わたしは、自分のお城に住み続けられない。
マンションを購入したら事で、稼がないといけなくて、コンペを勝ち抜き、報酬を得る事に明け暮れた。
残業代をMAXで貰うために、早朝から深夜ギリギリまで働いた。
徒歩で通えるわたしには終電の時間は関係ない……。
ワーカーホリップとか社畜とか、好きに言えばいい。
わたしは、成宮結翔との別れから、完全に、仕事人間になっていた。
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