LOVE marriage

鳴宮鶉子

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仕事の鬼とコラボ?

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そんな、ある日。

建築デザイン部の部長から呼び出された。

「香坂、今日から、建設デザイン第一課の結城拓馬(ゆうきたくま)のホテル建設の内装デザインを頼む」

10月1日から、建築デザイン第3課から、多忙でエリートが集まる建築デザイン第1課に異動になり、社内1できる建築士のサポートに着く事が決まった。

社内の人事を断る事はできないから、泣く泣く、異動をする事になったけれど、月に16万円程稼げてたコンペにデザインを、出せるか不安なわたし。

月々の生活費を計算し、異動まで、溜息をついていた。
時間がある時に建築デザインを描きためたりした。

ちなみに、建築デザイン第1課の結城主任は歳は32歳で課長で、見た目は神級に美しいけれど鬼畜らしい……。
課をまとめながら、高級ホテルの設計を手がけるのが大変だから、内装デザインをわたしに請け負わせる事にしたらしい……。

今までに、10人以上の人が能力が無いから、見切られた。

だから、わたしもすぐに御役に御免になる事を願った。


元彼と別れて半年経ったけれど、次の男に目が向かないわたしは、社内のイケメンに興味がなかった。

第1課の結城拓馬課長を一目見て、驚いた。
造られた芸術のような美しさに、思わず、見惚れてしまった。

結城拓馬課長が手がける大規模建築物は勉強のために目にする事はあった。

でも、本人の写真やスピーチなどは目に入れてなかった。

「君が香坂さん?仕事ができなかったらすぐに元の部署に飛ばすから、覚悟してね。
仕事溜まってるから、この案件の内装デザインを描いて、俺に見せてら、
今日中にできるよね?」

配属して直ぐに渡された、溜め込んだ内装デザイン案件に、呆気にとられる。

ちなみに内装デザインは今まで、主に手がけてる仕事内容では無い。

笑顔で、わたしに『無理です』と言わさないオーラを醸し出してる結城拓馬課長。

恐ろしい……。

見た目は神級にカッコいいのに、鬼畜としか思えなかった。


人は……1日何時間眠ればいいのだろう……。

インテリア関係の資格は全て持ってるわたし。
内装デザインに対しての知識はある。

予算から計算して、建物の外装から合う内装デザインをイメージし、淡々と仕事を片付けいく……。

でも、終わらない。
芸術のように端正な御姿をした鬼畜課長が内装デザイン設計を溜め込んでるくせに、提出したデザインにダメ出しをし、片付かない。

鬼畜課長は日付が変わる前に帰宅するけど、わたしは悔しいから深夜2時まで仕事をし、帰宅後そのままバッタンキューして、早朝6時に起きてシャワーを浴びて15分で身支度をして家を出る。

睡眠をとるのも家事をするのも唯一の休みの日曜日にすればいい……。

鬼畜課長のせいで、わたしは社畜化してしまっていた。



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