LOVE marriage

鳴宮鶉子

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嵌められて大切な人を失った side 結翔

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まさかの過ちで、俺は大学入学時から10年間も付き合った大切な彼女と別れる事になってしまった。

T大の建築学部の修士課程まででた俺だけど、建築デザインに関してのセンスを持ち合わせてなく、親父に認めて貰えなく、後継者教育として入社4年目から社内で身分を明かし、親父の秘書を務める事になった。

今までは、設計士としてはパッとしなかったからか寄り付いてこなかった女性社員から、ひっきり無しにアプローチをされる生活にげんなりする。

彼女の凛音と比べたら、どんな女性も見た目も性格も何もかもが劣るから、興味なんて抱けない。

秘書として親父について仕事を覚える中、夏のある日。
秘書課の社員を労うためと、親父の指示で駅前のホテルの最上階にあるビアガーデンへ行った。

俺はやらかした覚えはない。
ただ、夏の暑さと親父に認めて貰おうと毎日家に帰ってから経営学の勉強をしていたのが祟り、目眩がしたから先にお暇させて貰い、ホテル内に部屋を取り眠る事にした。

1人でホテルの部屋に入って眠ったはずなのに、起きたら受付の俺が苦手なタイプの頭が悪そうな吉岡真美が俺の横で裸でいた。

慌てて、俺自身を見ると寝るときは確かにスーツを着ていたはずなのに、何も身につけて無かった。

吉岡真美は、俺が吉岡真美を襲ったと言い張る。

そんな記憶は俺には無かった。

それから、2ヶ月後に吉岡真美が妊娠したから責任を取れと言ってきた。

結婚しないと週刊誌にスクープすると言われ、大宮建設に汚名がつくからと、愛してないけど、どちらかというと一緒にいるだけでストレスになる嫌いなタイプだけど、諦めて結婚する事にした。


俺が真美を孕ませたと思い、最愛の凛音と別れ真美と結婚して、腹の中の子を育てていこうと腹をくくったのに、腹の中の子は俺の血を引いてなかった。

子供が誕生し、AB型の俺とB型の真美の間にO型の子供ができるはずはない。
病院で遺伝子検査をしたら、やはり俺の子ではなかった。
俺を嵌めて陥れた真美と真美の両親に対し弁護士を雇い、離婚と真美が会社を辞めて2度と俺に近づかないという、 念書に書かせた。

真美と離婚をし、せいせいしたが真美のせいで失った最愛の凛音が恋しくて、俺は男のくせに、夜に1人泣きながら酒に溺れた。

そして、真美にはめられた事実を凛音に打ち明け、凛音と復縁をしたいと動く事を決めた。

凛音が大島建設の御曹司に惚れて、大島建設の御曹司のものになってないかが、気になった。

大島建設の御曹司、大島拓馬は男の俺から見ても、見た目も能力的にもカッコいい……。

凛音を大島拓馬に、とられたくない。


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