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結婚適齢期を超えた婚活
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「将生くん、結婚するの!!」
朝ごはんを食べてる時に、ママから『将生くん、お見合いしたってね。で、優秀な産婦人科医と3人、お試し交際してるみたいよ』と聞き、驚愕した。
「35になるしな。安達クリニックの跡、継がないといけないし、そろそろ結婚考えないとまずいだろっ」
朝ご飯を無理やり流し込み、研究室へ向かい、出勤してきた将生くんに確認をしたらそう返された。
「愛花もそろそろ結婚考えて相手を探さないと、あっという間に50過ぎるぞ」
研究職をしていると、出会いもなく、研究に没頭し、婚期を逃してしまう。
「心愛おばさんと一輝おじさんが、有馬を推してるんだろ。あいつも愛花の事、気に入ってるって言ってたし、付き合ってみたら?」
ママと綾音院長、もしくは一輝おじさんと安達教授、プライベートでは全く関わりを持ってないように思ってたけど、私の知らないところで連絡を取り合い、情報共有をしていた。
研究の合間に、スマホをいじる将生くん。
結婚相手候補3人とLINEを送り合ってる。
「約束あるから、帰るわ」
結婚相手候補と食事に行くらしい。
将生くんは本気で婚活をしてる。
「愛花、これを一輝おじさんと凛太郎くんに届けてくれる?」
母体搬送で超超未熟児が多く担ぎ込まれ、内臓修復手術後の管理で、一輝おじさんと有馬先生は病院に泊まりらしい。
ママが手作りのおにぎらずが入った紙袋を私に渡してきた。
「一輝おじさん、これ、ママから。有馬先生と食べてって」
NICU、GCUがある新生児科病棟のナースステーションに顔を出す。
「愛花、ありがとう」
朝からトイレに行く暇もないぐらい、一輝おじさんはずっと超超未熟児のオペをしていたらしく、かなりお疲れのようだった。
有馬先生も同じで、ずっと病院に泊まり込み、数時間の仮眠しかとってないらしい。
「妊娠24週5日推定体重482グラム、心拍低下で市内の中島産婦人科で救急要請入りました。受け入れますか?」
「……了解」
「低体重胎児の帝王切開ができる医師が産婦人科にいないそうですが……」
「愛花、……頼めるか?」
この状況で断る事なんて、できない。
500g以下の内臓修復が必要な超超未熟児を受け入れられる病院は限られている。
一件受け入れると次々と患者さんが担ぎ込まれ、気づいたら朝を迎えていた。
「倉沢さん、昨夜はありがとうございました!!」
引き継ぎで産婦人科の申し送りに出席する。
ポスドクで研究医をしてるけど、ママの策略でよく夜間のヘルプに駆り出される。
「永峰先生、安達助教とのお見合い、どんな感じですか?」
「う……ん、結婚の条件がね」
若い女医達が申し送り前にこそこそ話していて、思わず聞き耳を立ててしまう。
「安達クリニックの不妊専門の産婦人科医になるのは構わないんだけど、合理的結婚で子供は顕微鏡受精で1人、身体関係は一切持たず、お互い干渉し合わないって言われたの」
「それって、クリニックを経営に都合がいい雇われ妻兼産婦人科医じゃん」
「だよね……だから、副院長に娘さんとの交際を反対されたんじゃない?それか、振られたからやけ起こして結婚相手は誰でもいいってなってるんじゃない」
私の存在に気づいてないのか、女医達は将生くんの婚活について、ベラベラと話し続ける。
「有馬先生と副院長の娘さん、結婚秒読みなんだっけ?」
「どうなんだろう。娘さんがヘルプでオペの第二執刀医で入った時、仲良さそうだったよ」
「私、有馬先生の事を狙ってたんだけど、全く相手にされなかった。優秀な外科医で容姿端麗だから、独身女性から超絶人気だけど、誰にもなびかないし、完全無視。安達助教みたいに結婚は条件で女性に興味がない人な気もするよ」
産婦人科長の工藤教授がナースステーションに入ってきて、申し送りが始まる。
夜間に母体搬送で緊急帝王切開を行った7人に関し、担当医に引き継がないといけない。
将生くんとお見合いをした永峰先生とその友人、羽山先生と電子カルテを見ながら目の前で話さないといけないから、かなり気まずかった。
朝ごはんを食べてる時に、ママから『将生くん、お見合いしたってね。で、優秀な産婦人科医と3人、お試し交際してるみたいよ』と聞き、驚愕した。
「35になるしな。安達クリニックの跡、継がないといけないし、そろそろ結婚考えないとまずいだろっ」
朝ご飯を無理やり流し込み、研究室へ向かい、出勤してきた将生くんに確認をしたらそう返された。
「愛花もそろそろ結婚考えて相手を探さないと、あっという間に50過ぎるぞ」
研究職をしていると、出会いもなく、研究に没頭し、婚期を逃してしまう。
「心愛おばさんと一輝おじさんが、有馬を推してるんだろ。あいつも愛花の事、気に入ってるって言ってたし、付き合ってみたら?」
ママと綾音院長、もしくは一輝おじさんと安達教授、プライベートでは全く関わりを持ってないように思ってたけど、私の知らないところで連絡を取り合い、情報共有をしていた。
研究の合間に、スマホをいじる将生くん。
結婚相手候補3人とLINEを送り合ってる。
「約束あるから、帰るわ」
結婚相手候補と食事に行くらしい。
将生くんは本気で婚活をしてる。
「愛花、これを一輝おじさんと凛太郎くんに届けてくれる?」
母体搬送で超超未熟児が多く担ぎ込まれ、内臓修復手術後の管理で、一輝おじさんと有馬先生は病院に泊まりらしい。
ママが手作りのおにぎらずが入った紙袋を私に渡してきた。
「一輝おじさん、これ、ママから。有馬先生と食べてって」
NICU、GCUがある新生児科病棟のナースステーションに顔を出す。
「愛花、ありがとう」
朝からトイレに行く暇もないぐらい、一輝おじさんはずっと超超未熟児のオペをしていたらしく、かなりお疲れのようだった。
有馬先生も同じで、ずっと病院に泊まり込み、数時間の仮眠しかとってないらしい。
「妊娠24週5日推定体重482グラム、心拍低下で市内の中島産婦人科で救急要請入りました。受け入れますか?」
「……了解」
「低体重胎児の帝王切開ができる医師が産婦人科にいないそうですが……」
「愛花、……頼めるか?」
この状況で断る事なんて、できない。
500g以下の内臓修復が必要な超超未熟児を受け入れられる病院は限られている。
一件受け入れると次々と患者さんが担ぎ込まれ、気づいたら朝を迎えていた。
「倉沢さん、昨夜はありがとうございました!!」
引き継ぎで産婦人科の申し送りに出席する。
ポスドクで研究医をしてるけど、ママの策略でよく夜間のヘルプに駆り出される。
「永峰先生、安達助教とのお見合い、どんな感じですか?」
「う……ん、結婚の条件がね」
若い女医達が申し送り前にこそこそ話していて、思わず聞き耳を立ててしまう。
「安達クリニックの不妊専門の産婦人科医になるのは構わないんだけど、合理的結婚で子供は顕微鏡受精で1人、身体関係は一切持たず、お互い干渉し合わないって言われたの」
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「だよね……だから、副院長に娘さんとの交際を反対されたんじゃない?それか、振られたからやけ起こして結婚相手は誰でもいいってなってるんじゃない」
私の存在に気づいてないのか、女医達は将生くんの婚活について、ベラベラと話し続ける。
「有馬先生と副院長の娘さん、結婚秒読みなんだっけ?」
「どうなんだろう。娘さんがヘルプでオペの第二執刀医で入った時、仲良さそうだったよ」
「私、有馬先生の事を狙ってたんだけど、全く相手にされなかった。優秀な外科医で容姿端麗だから、独身女性から超絶人気だけど、誰にもなびかないし、完全無視。安達助教みたいに結婚は条件で女性に興味がない人な気もするよ」
産婦人科長の工藤教授がナースステーションに入ってきて、申し送りが始まる。
夜間に母体搬送で緊急帝王切開を行った7人に関し、担当医に引き継がないといけない。
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