7 / 7
エピローグ
しおりを挟む
「咲愛、ありがとう!!》
9月21日金曜日午後2時半に、愛娘の咲良《さくら》が産まれた。
私にそっくりな顔立ちをしていて、立ち合いをした創志さんは娘の誕生をビデオカメラで撮影しながら号泣してた。
カンガルーケアで私の胸の上に置かれた愛娘。
無事に産まれてきてくれた事がとても嬉しかった。
助産師さんたちに支えられながら恐る恐る愛娘を抱く創志さん、今までに見た事がないぐらい、優しい穏やかな笑みを浮かべてた。
*****
「……創志さん、また、何を購入したんですか!!」
週に1~2回届く、段ボールの箱。
眉をひそめて創志さんを睨みつけるも気づかないふりをする。
「咲愛に似合いそうなワンピースがあったから取り寄せた」
嬉しそうに段ボールの箱を開け、中からレッセパッセの新作、桜色のワンピースを取り出し、私の身体にあててきた。
「……そんなに何枚も洋服はいらないっていいましたよね。どこにしまうんですか!!」
私と咲良の洋服を暇さえあればインターネットで検索して、ぷちっとお買い上げしていて、壁面クローゼット2ヶ所とウォークインクローゼットに収まりきらなくなり、家が片付かなくて困ってる。
「……収納スペースは広くとった方がいいな」
「必要以上に買い過ぎなの!!」
私と咲良を溺愛して、とにかく可愛がりたい創志さん。
外出時はナイトのようにガードし、ちょっとの外出でもボディーガードをつけようとする。
くしゃみや咳をしたらそれだけで熱を測らされ、37℃以上の熱があれば、即、寝室に閉じ込められ、時に病院へ連れてかれた。
過保護過ぎて、それがたまに鬱陶しく思う事もあるけど、それだけ私と咲良の事を愛してくれてるという事だから愛嬌だと思う事にした。
咲良が1歳の誕生日を迎えてから、舞花さんとどちらかの家で子供の相手をしながらリモートワークをするようになった。
どうしても出勤しないといけない時や現場に行かないといけない時は、お互い子供を預け合い、仕事をしてる。
時に創志さんか朔弥兄のどちらかがが仕事を抜けて帰ってきて、子守りをしてる。
創志さんも朔弥兄も、いいパパぶりを発揮してくれて、昔のやらかしが嘘のような愛妻家でイクメンになった。
ーーENDーー
9月21日金曜日午後2時半に、愛娘の咲良《さくら》が産まれた。
私にそっくりな顔立ちをしていて、立ち合いをした創志さんは娘の誕生をビデオカメラで撮影しながら号泣してた。
カンガルーケアで私の胸の上に置かれた愛娘。
無事に産まれてきてくれた事がとても嬉しかった。
助産師さんたちに支えられながら恐る恐る愛娘を抱く創志さん、今までに見た事がないぐらい、優しい穏やかな笑みを浮かべてた。
*****
「……創志さん、また、何を購入したんですか!!」
週に1~2回届く、段ボールの箱。
眉をひそめて創志さんを睨みつけるも気づかないふりをする。
「咲愛に似合いそうなワンピースがあったから取り寄せた」
嬉しそうに段ボールの箱を開け、中からレッセパッセの新作、桜色のワンピースを取り出し、私の身体にあててきた。
「……そんなに何枚も洋服はいらないっていいましたよね。どこにしまうんですか!!」
私と咲良の洋服を暇さえあればインターネットで検索して、ぷちっとお買い上げしていて、壁面クローゼット2ヶ所とウォークインクローゼットに収まりきらなくなり、家が片付かなくて困ってる。
「……収納スペースは広くとった方がいいな」
「必要以上に買い過ぎなの!!」
私と咲良を溺愛して、とにかく可愛がりたい創志さん。
外出時はナイトのようにガードし、ちょっとの外出でもボディーガードをつけようとする。
くしゃみや咳をしたらそれだけで熱を測らされ、37℃以上の熱があれば、即、寝室に閉じ込められ、時に病院へ連れてかれた。
過保護過ぎて、それがたまに鬱陶しく思う事もあるけど、それだけ私と咲良の事を愛してくれてるという事だから愛嬌だと思う事にした。
咲良が1歳の誕生日を迎えてから、舞花さんとどちらかの家で子供の相手をしながらリモートワークをするようになった。
どうしても出勤しないといけない時や現場に行かないといけない時は、お互い子供を預け合い、仕事をしてる。
時に創志さんか朔弥兄のどちらかがが仕事を抜けて帰ってきて、子守りをしてる。
創志さんも朔弥兄も、いいパパぶりを発揮してくれて、昔のやらかしが嘘のような愛妻家でイクメンになった。
ーーENDーー
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~【after story】
けいこ
恋愛
あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
のafter storyです。
よろしくお願い致しますm(_ _)m
不愛想な婚約者のメガネをこっそりかけたら
柳葉うら
恋愛
男爵令嬢のアダリーシアは、婚約者で伯爵家の令息のエディングと上手くいっていない。ある日、エディングに会いに行ったアダリーシアは、エディングが置いていったメガネを出来心でかけてみることに。そんなアダリーシアの姿を見たエディングは――。
「か・わ・い・い~っ!!」
これまでの態度から一変して、アダリーシアのギャップにメロメロになるのだった。
出来心でメガネをかけたヒロインのギャップに、本当は溺愛しているのに不器用であるがゆえにぶっきらぼうに接してしまったヒーローがノックアウトされるお話。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
女王は若き美貌の夫に離婚を申し出る
小西あまね
恋愛
「喜べ!やっと離婚できそうだぞ!」「……は?」
政略結婚して9年目、32歳の女王陛下は22歳の王配陛下に笑顔で告げた。
9年前の約束を叶えるために……。
豪胆果断だがどこか天然な女王と、彼女を敬愛してやまない美貌の若き王配のすれ違い離婚騒動。
「月と雪と温泉と ~幼馴染みの天然王子と最強魔術師~」の王子の姉の話ですが、独立した話で、作風も違います。
本作は小説家になろうにも投稿しています。
恋色メール 元婚約者がなぜか追いかけてきました
國樹田 樹
恋愛
婚約者と別れ、支店へと異動願いを出した千尋。
しかし三か月が経った今、本社から応援として出向してきたのは―――別れたはずの、婚約者だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
最後はハッピーエンドになったからよかったけど、途中なんども
「兄と元旦那ぶん殴ってどれほど常識外れで非情なことしてるのか、体に分からせてやろうか」っておもっちゃいました!
今自分が妊娠してるので、尚更…
終わり良ければ全てよしですが、こんな男の人が滅べば世の中平和ですね笑
Σ(´□`;)
…腫れ物扱いされるよりいいのか悩む?…あ…でも主人公のご両親とお兄さん無神経発言に『あ"あ"ッ?』となりつつw
主人公も兄嫁さんも…大人(懐広い)だなぁ〜( ・∇・)
何はともあれ…お幸せに(‐人‐)ナムナム