【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち

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同僚が闇落ちし裏切って触手凌辱してきました

1話

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「ずっとこうしたかったんだよ」


敵として対峙せざろう得なかった、同僚だったはずの者の声を最後に意識が途切れた。


 ◆


「目が覚めたか」

最後に耳にした男の声で目覚める。
ここは知らない場所だ。所属本部でもない、薄暗く、廃墟のような場所。
身体を動かそうとしたが、ぬめった細い何かが身体に巻き付き、身動きがとれない。

「どういうつもりだ、ジェイク。俺たちを裏切り、悪に荷担するとは!」
「俺にはお前だけだよ、アレックス」
「ふざけるな!こんなことをして許されると思っているのか!」
「許すも何もないさ、だって俺は最初からこうするつもりなんだから」
「何だと!?」
「だから言っただろう?『ずっとこうしたかった』って」
「くそ!!離せっ!!」

絡みついている細い触手が蠢き、服の隙間から入り込んでくる。

「なにをっ……ひっ……」

何をされるのか身構えていると触手は服を引き裂き、アレックスの胸を露にする。
するとジェイクに見せつけるように、触手はアレックスの胸を突き出させる格好にしてから胸元の先端に絡んでゆく。

「う……くう……っ!」

乳首や性器にも同じように触手が伸びてくる。

「やめろ触るな……っ!」

触手は粘液を出しながらアレックスの肌の上を這い回る。

「ひ……!あ……なんで……こんな…っ!」
「なんでこんなに感じるかって?この触手の分泌液は媚薬でな。身体にしみ込めばしみ込むほど、気持ちよくなるぜ」
「な、…そんな…も、ひやあッ!」

敏感になった箇所への刺激に耐えられず悲鳴を上げる。

「乳首感じるんだな。可愛いよ」

耳元で囁かれ背筋がゾクッとする。

「この触手はな、俺と意識を共有してる。こねくり回されて固くなってきている事は俺にも伝わっている」

ジェイクは自分のズボンを寛げると自身を取り出し、それを擦り始めた。

「お前のその痴態……どれだけ夢見た事か」
「ふぁ……んぅ……」

アレックスは触手に翻弄されながら、ジェイクの自慰行動が理解できなかった。
相手を暴力的に屈服させる事で性的興奮を覚えるタイプの犯罪者もいる事は資料で知っていたが、まさかジェイクがそれだというのだろうか。

「ほら、もっと声出していいんだぜ?」
「うるさい……黙れ……」
「じゃあ次はこっち」

ジェイクがアレックスの下肢へと指を指すと、触手が今度はアレックスを下肢を寛げ、股を開くような恰好にさせ秘部を露にされてしまう。

「はあ……いいね。犯される前のバージン拝んどかなきゃ」

アレックスは触手から差し出されたアレックスの秘部をまじまじと見、自身の手の動きを速めている。
自らの急所ともいえる場所を露にされ、恐怖と羞恥心でアレックスは視界が霞み、身体は震える。

「ジェ、ジェイ、ク……!俺に恨みがあるなら、こんな形ではなく──!」
「恨み?ないよ」
「な……っ」
「むしろ感謝してるくらいでさ」
「そ、それなのになぜ」
「ん?わかんないか。だからこのチカラを貰ったんだ。わかって貰えるはずないもんな」
「何を言っ…ひやッ!?」

ジェイクは突き出されたアレックスの秘部に舌を這わし始めた。未知の感触にアレックスは悲鳴を上げる。

「あッ!やめろ、やめッ…てくれ、ジェイクッ……やあッ!」
「ん。美味しい…バージンの味。じゃあ準備しなきゃね」

ジェイクが口を離すと、今度は触手たちの先端が秘部に集まり、その入り口を粘液を出しながら弄り始める。

「ひ…いやだ、いやッ…うあッあうう…!」
「はは…この能力ほんと最高…アレックスがどんな顔して開発されていくのか見たかったからさ。組織を裏切った甲斐があった」

息遣いを荒げ、しげしげと触手に犯されているアレックスの姿を隅々見ながら、ジェイクは己を擦り上げている。

「く……う……もう……許してくれ……」
「何言ってんだよ。これからだろう?」

そう言うとジェイクは触手たちに命令をし、アレックスを足を開かせたまま仰向けに台に乗せる。

「……っ!」
「なあ、アレックス。やっとだ…やっと……」
「やめろ……ジェイク……考え直せ……」
「やっと、ひとつになれる」
「あっ、ああ…!!ああううっ」

アレックスの秘部に宛がったジェイクは、触手と分泌液でほぐされたそこへと自身をゆっくり進めいく。

「ん……まだキツ、かったかな…でもぬるぬるのお陰で、どんどん奥に入っていっちゃうよ」

恍惚とした表情で腰を進めるジェイクとは反対にアレックスの瞳から光が失われていき、ぽた、と一筋のしずくが頬を伝った。

「ひ、……く……う……っ」
「あれ、泣いてる?痛かった?ごめんね」

そう言いながらもゆっくりと抜き差しする速度を速めていく。

「あ、やあ、あ!やめ……あ!」

アレックスは触手に拘束され身動きの取れないまま突かれ続ける。触手は秘部だけではなく胸元や口の中にも入ってきて身体の中まで掻き回される感覚に陥る。

触手によって与えられる刺激に抗えない程身体が快感を覚えてしまっている。触手から分泌される媚薬液が身体中を巡り、身体は更に敏感になっていく。

触手と繋がっているからなのか、時折自分の意志とは別にジェイク自身も絶頂を迎えているかのような反応をしているように思えた。それがよりアレックスの精神を削いでゆく。

「んッ、あッ、ふぁ……!」

ジェイクは挿入したまま触手で支えていたアレックスの身体を起こし、向かい合わせになるように抱きかかえる。触手も巻き付きアレックスの両腕はジェイクの首へ回された体勢になる。
すると今まで以上の結合感が襲ってきた。

「あ、やぁッ!んぅ!」

触手が動く度粘液が擦れて厭らしい水音が部屋に響き渡る。

「アレックスも気持ちよくなってきたみたいで嬉しいよ……」

耳元で囁かれ吐息がかかるだけでもゾクッとする。
触手に身体の自由を奪われジェイクに良い様に弄ばれているこの状況に、嫌悪感しか湧かない筈だった。だが次第にそんな思考が働かなくなり、快楽に脳内が蝕まれていった。

「あっ♡あっあ…♡じぇい、く…じぇいく♡」
「ん。アレックス……もっと俺の名前を呼んでくれ……」

耳を食み、熱い息を注ぎ込まれる。身体を震わせながら何度も相手の名を呼ぶ。まるで相手を求めるかのように。
ジェイクと繋がった部分が熱くて蕩けてしまいそうだ。このままでは身体だけでなく、脳まで犯されてしまう。
どうにか正気を保ちたいが身体は思うように動かない。むしろ、ジェイクとのセックスを喜んでいるかのようでさえあった。

「ジェイ、ク……もう、やめて……くれ……んッ!♡んん……!♡」
「なんで?こんなにも喜んでるのに?……ねえ、俺のが好きなの?だからこんな風になっちゃうんだよね?」
「ひゃあ……!あ……あッ!あああッ!ああ~ッ!♡♡」

触手に絡まれた状態で勃起している乳首をピンと弾かれただけで、甘い痺れと共に達してしまった。
ジェイクに貫かれている部分からも絶えず強い刺激が与えられ続け、アレックスからはもうまともな言葉すら発する事が出来きず、ただ揺さぶられて喘ぐ人形と化していた。
アレックスの意識は既に限界を超えており、虚ろな瞳はただ宙を彷徨うばかりであった。
しかし、ジェイクはそれを許さない。
最奥を激しく突き上げ、アレックスの目は大きく見開かれ声にならない悲鳴を上げた頃、アレックスに白濁を注ぎ込んだ。

「んあああああんああっ♡あああ♡んんんう……ッ!!」

ビクビクと強く痙攣し、その甘い絶頂はジェイクのものも強く締め付け、流されたものをナカへと飲み干していく。

「はあ…アレックス、アレックス……俺だけを見て……俺だけの、アレックスになって……」
「んむう…♡ぁんん…う♡」

果てても繋がったまま、濃厚な口づけを繰り返し繰り返しアレックスに施すジェイク。咥内の構造、形を覚えようとしているといわんばかりに、舌で蹂躙つくし、唾液を交換し続ける。

するとアレックスは媚薬の効果が切れたのか、次第に思考が巡り始めた。
身体は相変わらず思うように動かず喘ぐだけの状態で、未だにジェイクはうわ言の自分の名前を呼びながら腰を振り続けている。
それをどこか他人事のように見つめる自分がいるのだ。
ジェイクは、アレックスが自分のものになるようにとずっと訴え続けている。

てっきりジェイクに本当に嫌われていて、その恨みを晴らされているのだと思い込んでいた。
ジェイクの事はよく知っている。普段は人懐っこくて社交的なジェイク。だがこれは彼が作り上げた鎧だった。
彼は孤児で、生きていくために陽気な自分を作り上げ、日々人の目に怯えていたのを知っている。
そんな本当は臆病なジェイクを、アレックスは知り、それでも仲間な事は変わらないと励ました事があった。
普段はケンカしてばかりだったけど、ジェイクが弱気な時は受け止め、励ましてきた。

そんなジェイクが『わかってもらえるわけがない』と凶行に及んだ。

ジェイクが本当に求めているものはこんなものじゃないはずだ。
そう考えると四肢の感覚を少しばかり取り戻してきた気がした頃、ジェイクは何度目かの果てでやっと落ち着き、行為が止まった。

「じぇ…いく」
「!」

ジェイクの頭に手を添えるとビクリとジェイクの肩が跳ねる。恐らくこちらの意識が戻った事は伝わっているのだろう。

「なあジェイク……このままずっとここで暮らすの?」

行為の果てに、体力を消耗しか細い声しか出ないなりに必死に彼が欲しい言葉を考える。
ジェイクは黙って荒い呼吸を整えようとしている様子しか伝わってこない。
それでも頭を撫でてあやす様にしながら、必死に絞り出す。

「俺…いいよ…ジェイクに全部あげる。欲しいのなら俺の全部あげる」

ビクリとジェイクの肩が跳ねて震えている

「俺はジェイクが望むならずっと傍にいるよ。だからこんな所にずっといるより──」


外の方がもっと楽しくて気持ちいい事がたくさんあるよ?



 ◆



「き、貴様!チカラを与えてやったのに我らを裏切るというのか!」
「うるせえ!テメーらをハメる為にワザと仲間になったフリしてただけだよ!」
「グワーッ!!!」


こうしてアレックスたちの組織の敵───悪の組織はジェイクの活躍もあって壊滅させる事ができた。


「なあアレックス」
「ん?」
「その、約束……」
「それよりいう事があるんじゃないか?」
「…う……ごめんなさい…」
「よろしい。しかし50点」
「え」
「もっと俺に言うべき事あるだろ?」

口を尖らせながら上目遣いでジェイクにアレックスは詰め寄る。

「……好き……です」

「100点」

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