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【攻め視点】怪しい魔法のアレで開発しちゃっていたようです
2話 【受けサイド】
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「はあ…」
帰宅し、すぐにシャワーを浴び、ドサっと自分のベットへと倒れ込む。
そのため息はある悩みからだった。
自分の気持ちに気付いたのはいつからだったろうか。
幼馴染で、しかも同性となると、切っ掛けが難しい。
なんとなく距離を詰めがちにしたり、できるだけボディタッチを増やし、様子を伺っていた。
(あいつ、様子おかしかったけど…)
なんとなくぎこちなく、距離を置かれている気がする。
(オレの作戦、もしかして失敗だったかな)
もし感づかれているのであれば、もうこれが答えなのだろうか。
(……こうやってちょっとずつ距離できて、関わりもなくなっていくのかな)
それでも、諦めきれない気持ちが燻り、相手を思いやると身体の奥が疼いてきた。
「ん……」
下肢に手を伸ばし、悩ましく腰を揺らす。
相手の顔、声、手の感触───思い出せるだけ思い出し、触れてくれている想像をしながら自分の身体をなぞっていく。
(やっぱ……諦められないよ……オレ)
ゆるゆると自分の物を布越しに触れる。この手が相手であったなら、とどうしても考えてしまう。どこか虚しさを感じながらも、自分の手を止めれず、そのまま己の熱を高めていく。すると後ろが妙にむずむずしたような感覚が芽生えてくる。
(う…ありえない、もうあいつを欲しがってるのか)
自分の欲求に羞恥心を覚える。
だが一度意識してしまうとどうにも止められない。
(あいつが欲しい……あいつに抱かれたらどんな感じだろう)
そう思うだけで、後孔がヒクつき、じわりと下着が濡れるのがわかった。
(あいつのモノを挿れられたら……)
そう思った瞬間、その疼きはぬるりとした感触に変わり、明らかに自然な感覚ではないものに変わっていく。
「ひ…っ!?」
そこを急いで手で触れてみても、異常はなかった。それでもぬるぬるとした感覚は続き、それどころか何かが細いナカに進んできた。
「や、なに、なんだ、これ……っ!?」
それは指のように細く、柔らかく、自在に抜き差しされている。
引き抜こうとするも、それは掴むことはできない。さらに本数も増えて中を押し広げてくる。
「やだって…!だめぇ……!!」
一体なぜこんな事になっているのかパニックなりながらも、それは確かに欲していたもののせいか、次第に抵抗もせずに、その刺激に夢中になってしまう。
そして指とは比べ物にならない質量が、ぐちゅりと入口に押し当てられた瞬間、手放しかけた理性が寸でのところで戻った。
「違、う…オレ、は…あいつじゃなきゃ───!」
その叫びは虚しく、その質量は奥へとゆっくり埋められていく。
「や、あぁ……!やめ……!違う……やだ……!やめて……!やあああ!!!」
悲痛の訴えは届かず、奥まで貫かれてしまった。
「あ……あ……」
あまりの質量と圧迫感に息ができない。苦しいはずなのに、何故か快感を覚えてしまい、ビクビクと震える。
「やだ、やだあ……」
それが蠢く度に涙がこぼれ、頬に伝っていく。想い相手の名前をうわ言のように呼びながら、段々と質量に理性が削られていく。
「あっ、あぅ、あん、ふ、はあっ……!」
激しくピストンされ、突かれるたびに甘い喘ぎが漏れ、無意識に腰を振ってしまう。
自ら求めるように動くと、それに呼応するように激しく打ち付けられ、最奥を穿たれた。
ビクビクと腰が痙攣し、ぐったりとベットに預けた身体に、自身のものが下腹部に散り、蕾からはとろりと白濁が覗いていた。
「はあ……っ、汚されちゃった……あいつじゃないのに……犯されちゃった……」
◆
次の日
昨日とは打って変わってあいつは妙にスッキリした顔をしていた。
妙なテンションと、ぎこちなさは相変わらずだったけれど。
「あれ、今日はそっちが元気なさそう?」
「ん……オレだって元気ない時くらいある」
想いの相手が目の前にいるのに、どこか後ろめたいのは昨夜の事があるからだ。
誰とも見えないモノが自分の下肢を蹂躙した。それは抵抗しようがなかったものとはいえ、どうしてか妙な罪悪感が芽生えてしまう。
「そう?午後休んでく?」
「いや、そこまでじゃない…大丈夫」
「そか…もし何かあれば言えよ」
「………ん」
「なんだよ、やけに素直だな」
「オ、オレだって悩み位あるんだからな…!」
「おけおけ。いつでも聞いてやるって。合鍵だって渡してあるんだし、直接でもスマホでもどっちでもいいよ」
「………うん」
その友人としての気遣いに嬉しく思いながらも、それ以上の関係を望んでしまう自分にどこか浅ましさを感じ、この気持ちを素直に打ち明けた方が楽になれるのだろうか。そう頭に過るようになっていた。
それから一旦帰宅しシャワーを浴びると、昨夜の事を嫌でも思い出す。
まさかまたソレが訪れるかどうかわからないが、もし訪れるのであれば───。
そう思うといてもたってもいられず、気付いたら合鍵を持って家を後にしていた。
(やっぱり嫌だ…!このまま何なのかわからないものにだけ犯されたままなんて)
例え断られてもいい。それで自分の気持ちに区切りがつくかもしれない。
もし受け入れてもらえるなら───どうかこの身体を相手のもので上書きしてほしい。
ただその事だけを考えて相手の家に向かっていた。
もう少しで相手の家につく、その時だった。
「っ…!!」
なにもない状況で、直接なにかに自身に触れられていた。
(いやだ…いやだ…たすけて)
相手の家につき、鍵を開けて中へと入る。扉を閉めて改めて鍵を掛け、相手の名前を呼ぶが、音沙汰がなかった。
「やっ……あっ」
前をゆるゆる触られていると、同時に後ろが滑った指で抜き差しされ始め、もう立っているのも難しくなった。
(こんなのむり…いっ…!)
いつの間にか増えていた指がバラバラと動かされる度、内壁を押し広げられる感覚に膝がガクつく。
(……っ!もう……っ!立ってられな……っ)
ずるっと床にへたり込むと、指は抜かれたが、代わりに指とは違う質量が入り口に宛がわれる。
「っ!?ひっ……やぁ……っ」
それが何かわかった瞬間、恐怖心が湧き上がり、逃げようとするも、それは許されず、一気に奥まで押し込まれた。
「やぁああ!!だめぇ……!!」
それが奥に突き進むと、ビクンと大きく腰が跳ねて下着を汚してしまっていた。しかしその果てた身体に容赦なくそれは突き立てられ続ける。
「やっ、だめ、抜いてぇ……!!」
虚しくも叫びに聞く耳を持たないそれは激しくピストンを繰り返す。
なんとか抵抗しようと藻掻けば藻掻くほど、ただ衣服が乱れていくだけだった。
「ひゃっ、だめぇ……っ、そんな、激し……っ!」
パンパンと肌がぶつかる感覚までリアルで、奥まで突かれる度に声を上げ、腰をガクガクさせて快楽に身を震わせる事しかできなかった。
「やぁ……!ダメッ、イっちゃ……!」
またビクビクと痙攣しながら達すると、奥に注ぎ込まれた感覚に襲われた。
はあはあと肩で激しく酸素を求めながら、そこを指で拡げると、どろりとしたものが零れてきた。
(あ……あ……また汚された……しかも、あいつの家で……)
茫然自失としていると、奥の部屋から、家主が現れた。
「おま……なん、で」
求めていたはずの相手が、最悪のタイミングで現れてしまった。
「あ……なんか、からだ、おか…しく…て、そうだん、したくて」
果てたんばかりの余韻で口先がうまく回らず
「いえに、はい……たら……急に……またおかひくなって……」
相手から向けられる目線が心なしか熱い気がして
「ねえ……たしゅ、けて……♡」
もう快楽を求める事しか頭になく、相手を求めるようにそこを拡げて見せた。
「うん……いいよ……」
幼馴染のその返答に、光のない目で微笑み返したのだった。
帰宅し、すぐにシャワーを浴び、ドサっと自分のベットへと倒れ込む。
そのため息はある悩みからだった。
自分の気持ちに気付いたのはいつからだったろうか。
幼馴染で、しかも同性となると、切っ掛けが難しい。
なんとなく距離を詰めがちにしたり、できるだけボディタッチを増やし、様子を伺っていた。
(あいつ、様子おかしかったけど…)
なんとなくぎこちなく、距離を置かれている気がする。
(オレの作戦、もしかして失敗だったかな)
もし感づかれているのであれば、もうこれが答えなのだろうか。
(……こうやってちょっとずつ距離できて、関わりもなくなっていくのかな)
それでも、諦めきれない気持ちが燻り、相手を思いやると身体の奥が疼いてきた。
「ん……」
下肢に手を伸ばし、悩ましく腰を揺らす。
相手の顔、声、手の感触───思い出せるだけ思い出し、触れてくれている想像をしながら自分の身体をなぞっていく。
(やっぱ……諦められないよ……オレ)
ゆるゆると自分の物を布越しに触れる。この手が相手であったなら、とどうしても考えてしまう。どこか虚しさを感じながらも、自分の手を止めれず、そのまま己の熱を高めていく。すると後ろが妙にむずむずしたような感覚が芽生えてくる。
(う…ありえない、もうあいつを欲しがってるのか)
自分の欲求に羞恥心を覚える。
だが一度意識してしまうとどうにも止められない。
(あいつが欲しい……あいつに抱かれたらどんな感じだろう)
そう思うだけで、後孔がヒクつき、じわりと下着が濡れるのがわかった。
(あいつのモノを挿れられたら……)
そう思った瞬間、その疼きはぬるりとした感触に変わり、明らかに自然な感覚ではないものに変わっていく。
「ひ…っ!?」
そこを急いで手で触れてみても、異常はなかった。それでもぬるぬるとした感覚は続き、それどころか何かが細いナカに進んできた。
「や、なに、なんだ、これ……っ!?」
それは指のように細く、柔らかく、自在に抜き差しされている。
引き抜こうとするも、それは掴むことはできない。さらに本数も増えて中を押し広げてくる。
「やだって…!だめぇ……!!」
一体なぜこんな事になっているのかパニックなりながらも、それは確かに欲していたもののせいか、次第に抵抗もせずに、その刺激に夢中になってしまう。
そして指とは比べ物にならない質量が、ぐちゅりと入口に押し当てられた瞬間、手放しかけた理性が寸でのところで戻った。
「違、う…オレ、は…あいつじゃなきゃ───!」
その叫びは虚しく、その質量は奥へとゆっくり埋められていく。
「や、あぁ……!やめ……!違う……やだ……!やめて……!やあああ!!!」
悲痛の訴えは届かず、奥まで貫かれてしまった。
「あ……あ……」
あまりの質量と圧迫感に息ができない。苦しいはずなのに、何故か快感を覚えてしまい、ビクビクと震える。
「やだ、やだあ……」
それが蠢く度に涙がこぼれ、頬に伝っていく。想い相手の名前をうわ言のように呼びながら、段々と質量に理性が削られていく。
「あっ、あぅ、あん、ふ、はあっ……!」
激しくピストンされ、突かれるたびに甘い喘ぎが漏れ、無意識に腰を振ってしまう。
自ら求めるように動くと、それに呼応するように激しく打ち付けられ、最奥を穿たれた。
ビクビクと腰が痙攣し、ぐったりとベットに預けた身体に、自身のものが下腹部に散り、蕾からはとろりと白濁が覗いていた。
「はあ……っ、汚されちゃった……あいつじゃないのに……犯されちゃった……」
◆
次の日
昨日とは打って変わってあいつは妙にスッキリした顔をしていた。
妙なテンションと、ぎこちなさは相変わらずだったけれど。
「あれ、今日はそっちが元気なさそう?」
「ん……オレだって元気ない時くらいある」
想いの相手が目の前にいるのに、どこか後ろめたいのは昨夜の事があるからだ。
誰とも見えないモノが自分の下肢を蹂躙した。それは抵抗しようがなかったものとはいえ、どうしてか妙な罪悪感が芽生えてしまう。
「そう?午後休んでく?」
「いや、そこまでじゃない…大丈夫」
「そか…もし何かあれば言えよ」
「………ん」
「なんだよ、やけに素直だな」
「オ、オレだって悩み位あるんだからな…!」
「おけおけ。いつでも聞いてやるって。合鍵だって渡してあるんだし、直接でもスマホでもどっちでもいいよ」
「………うん」
その友人としての気遣いに嬉しく思いながらも、それ以上の関係を望んでしまう自分にどこか浅ましさを感じ、この気持ちを素直に打ち明けた方が楽になれるのだろうか。そう頭に過るようになっていた。
それから一旦帰宅しシャワーを浴びると、昨夜の事を嫌でも思い出す。
まさかまたソレが訪れるかどうかわからないが、もし訪れるのであれば───。
そう思うといてもたってもいられず、気付いたら合鍵を持って家を後にしていた。
(やっぱり嫌だ…!このまま何なのかわからないものにだけ犯されたままなんて)
例え断られてもいい。それで自分の気持ちに区切りがつくかもしれない。
もし受け入れてもらえるなら───どうかこの身体を相手のもので上書きしてほしい。
ただその事だけを考えて相手の家に向かっていた。
もう少しで相手の家につく、その時だった。
「っ…!!」
なにもない状況で、直接なにかに自身に触れられていた。
(いやだ…いやだ…たすけて)
相手の家につき、鍵を開けて中へと入る。扉を閉めて改めて鍵を掛け、相手の名前を呼ぶが、音沙汰がなかった。
「やっ……あっ」
前をゆるゆる触られていると、同時に後ろが滑った指で抜き差しされ始め、もう立っているのも難しくなった。
(こんなのむり…いっ…!)
いつの間にか増えていた指がバラバラと動かされる度、内壁を押し広げられる感覚に膝がガクつく。
(……っ!もう……っ!立ってられな……っ)
ずるっと床にへたり込むと、指は抜かれたが、代わりに指とは違う質量が入り口に宛がわれる。
「っ!?ひっ……やぁ……っ」
それが何かわかった瞬間、恐怖心が湧き上がり、逃げようとするも、それは許されず、一気に奥まで押し込まれた。
「やぁああ!!だめぇ……!!」
それが奥に突き進むと、ビクンと大きく腰が跳ねて下着を汚してしまっていた。しかしその果てた身体に容赦なくそれは突き立てられ続ける。
「やっ、だめ、抜いてぇ……!!」
虚しくも叫びに聞く耳を持たないそれは激しくピストンを繰り返す。
なんとか抵抗しようと藻掻けば藻掻くほど、ただ衣服が乱れていくだけだった。
「ひゃっ、だめぇ……っ、そんな、激し……っ!」
パンパンと肌がぶつかる感覚までリアルで、奥まで突かれる度に声を上げ、腰をガクガクさせて快楽に身を震わせる事しかできなかった。
「やぁ……!ダメッ、イっちゃ……!」
またビクビクと痙攣しながら達すると、奥に注ぎ込まれた感覚に襲われた。
はあはあと肩で激しく酸素を求めながら、そこを指で拡げると、どろりとしたものが零れてきた。
(あ……あ……また汚された……しかも、あいつの家で……)
茫然自失としていると、奥の部屋から、家主が現れた。
「おま……なん、で」
求めていたはずの相手が、最悪のタイミングで現れてしまった。
「あ……なんか、からだ、おか…しく…て、そうだん、したくて」
果てたんばかりの余韻で口先がうまく回らず
「いえに、はい……たら……急に……またおかひくなって……」
相手から向けられる目線が心なしか熱い気がして
「ねえ……たしゅ、けて……♡」
もう快楽を求める事しか頭になく、相手を求めるようにそこを拡げて見せた。
「うん……いいよ……」
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