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【攻め視点】怪しい魔法のアレで開発しちゃっていたようです
3話
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昼休み。
天気が良いから青空の下で男二人、もそもそと食べだす。
隣にいるのは幼馴染で、いつもクールで、一緒にいても殆ど喋らずにいる事も多い。それでもお互い二人で過ごすのがなんとなく楽しかった。
「おい、どうしたボーっとして」
「あっいや…その」
昨日、一昨日と、色々あった。
いま流れている時間は日常のままなだけに、まるで夢だったのかと思ってしまう。
気持ちがついていていかず、つい現実感がなくて、ぼんやりと昨日までただの幼馴染だった相手を見つめていたら、相手が首を傾げて訪ねてきた。
「ごめん、つい、見とれてた」
「な……オレなんか見てたってなんもでないんだからな」
相手はくすぐったそうに言い放つ。その様子がなんだかかわいらしく思う。
昨日あった事で、いまのところ関係性は崩れていないのが幸いだ。
昨日───正確には一昨日ではあるのだが。俺たちは一線を越えた。知らずに。
怪しいピエロから貰ったモノは、相手の一部……髪などを入れると"相手のカタチ"を再現する不思議なアイテムだった。知らずに使い出した俺は、こいつの身に起きた影響について昨日初めて知ったのだ。
異変が起きた幼馴染が、俺の家へと合鍵を持って駆け込んできたのだ。
一人行為に耽っていた俺はすぐに気づけず、コトが一通り終わってから、居間で倒れてあられもない姿になっている幼馴染を発見する事になった。
その時は二人してどうかしていて、あまりにも卑猥な幼馴染の姿に、俺も衝動のまま直接つながってしまった。とても冷静な話し合いをする空気ではなかったので事情整理する為に改めて今日、俺の家で会う事になった。
「じゃあ……その、また夜に」
「ん」
お互いの家に遊びに行くのは日常茶飯事なのにどこか気恥ずかしい気持ちで落ち合うことになった。
◆
「で、その、お前のせいって……どういう事なんだ」
単刀直入に幼馴染が質問する。
「んー、俺自身もわざとやった訳ではないんだけど。誰かもわからない怪しいピエロから貰ったものをそのまま使った俺も悪いっちゃ悪い……」
寝室でベットに腰かけながら、ごそごそとソレを取り出す。
「なにそのオn「カタシロくんだ」
それの通常状態の形態を指した言葉を遮り、それの名前を告げる。
「カタ……シロ?」
「カタシロくん。ここに相手の一部を入れるスペースがあって……俺はお前の髪の毛を入れた。それで……念じると」
カタシロくんを両手に持ち、俺は目の前に本人がいながらも、髪の毛の持ち主のカタチを再現してくれるように念じる。するとむくむくとシリコンの玩具から、生々しいそれに変貌していった。
「げ。なんだよこれ、きもちわる……」
本人からしたら確かにそう思うことになるかもしれない。
俺としては大興奮して使ってしまっていたが。
「これで、お前と繋がっちゃったと思うんだ」
「うそだろ……ってオレも誰もいない所で襲われたんだから、信じるしかないか」
念のため、日時をお互いに擦り合わせた結果。出来事は一致していた。
あとは───
「じゃあ、触るよ」
「え、おい、マジで確かめるの?」
「そうしないとわからないじゃないか」
「そう……だけど」
幼馴染は顔色が青ざめたり赤くなったりで忙しい。でもこれは確かめなきゃいけない大事な事なんだ。
「……わかった、いいよ」
幼馴染は意を決して、俺がする行為を見守ってくれる事にしてくれた。
「じゃ……まずはそのまま」
「っ…!」
素肌のまま指でカタシロくんのそこを触れると、すぐに幼馴染がビクっと肩を揺らした。
「わかった、わかったから、もう……」
「ん?まだ気のせいかもしれないだろ?」
「っ…!や……これ、は……」
制止の言葉を聞かず、指の腹でカタシロくんにある、その皺を伸ばしたり押し付けるようにクニクニ触った。その度に幼馴染は肩をビクビクと揺らす。
「錯覚現象かもしれないから、お前のとこ見せてみて」
「えっ…ええっ!?」
幼馴染が顔を真っ赤にして目を白黒させた。
「ほら、あるだろ。実際には痛くないのに映画とかの派手なシーンで痛いって言っちゃったり感じるやつ。あれと同じで、あそこと同じ形してるから、むずむずするだけかもしれないし」
「け、けど……ここまで来たら流石に……確定なんじゃないか」
「何言っているんだ、しっかり確かめなきゃ。な?」
「………っ!」
そう、確かめなきゃいけない。お前に何が起こっているのか。
幼馴染は俺の指示に従い、下肢からズボン、下着を脱ぎ、四つん這いになってくれた。
眼前にはカタシロくんのそれと同じ可愛らしいピンクの蕾がひくひくしている。
「じゃ、ローション垂らしてみるね」
「え、ちょ……ひゃっ!?」
「ごめん、温感ローションなんだけど、冷たかった?」
「そ、そうじゃないけど……っ」
「じゃあ指挿れてみるね」
「な、なあ、お前、まさか……ひゃうっ」
カタシロくんの蕾に垂らしたローションの滑りにし、つぷりと指を埋め込んでいく。
ああ、この感触。初日にした頃はもっと硬かったのに、すっかり物欲しげに飲み込むようになってしまった。そう思うながらも少しずつ抜き差しを繰り返していく。
すると眼前の蕾もそれに合わせて口が開いて蠢いていた。
「う……く、やだ、はずか、し」
「大丈夫だって」
そういう俺は眼前の蕾に釘付けになりながら、しっかりに指の本数を増やしていく。
すると幼馴染の蕾もそれに合わせて内壁が蠢いていく。
「な、あ……どう……?んっあ……もう、いい?」
「まだわからない……」
「そう、なの?…うっく……ふ、大分、伝わってるんだけど」
「ねえ、これ、カタシロくん弄りながら本人の弄ったらどうなるのかな」
「は、え?なに──ひゃあっ!?」
眼前の蠢く卑猥な蕾に見とれていると、気付いたらそこに吸い込まれるように舌を這わしてしまっていた。
「や、ひゃ!だあッ……やめ、やあッ、へん、なる…!」
そこからは幼馴染の匂いと、微かに石鹸の香りを感じた。
恐らく来る前にシャワーを浴びてきたんだろう。
「ね、期待して来てくれたんでしょ」
「っ…!」
図星なのか、幼馴染はビクりと肩を跳ねさせる。
「ごめんね、意地悪して」
「もう…やっぱりか…」
「もっかい謝っておく。好奇心に勝てなくて、ごめん」
「え……なに、あ、あああっ…!?」
解し終わったカタシロくんに、己の猛ったものをぐぐっと押し込んでいく。
「や…やだ…こんな変なのにまた……!」
「すご……後ろ、奥までよく見えていく……」
「み、みるなって、ばあっ…!ああ…ッ」
ズズっとカタシロくんに押し込んでいくと、それに合わせて幼馴染の蕾は指の時とは比べ物にならないくらい奥が開かれていく。きゅうきゅう収縮する内壁すら見え、興奮が収まりきらない。
「すごいよこれ……お前の全部を見ながら、えっちできるなんて」
「んぁっ、や、やだ、ひゃあッう!」
腰を動かしながら幼馴染の中を探るとすぐに見つけた前立腺をぐりゅっと擦り付ける。
その度にビクビクと震え、内壁がうねって収縮する様子に釘付けになる。目線を下に向けると、幼馴染のモノが腰の動きに合わせてぷるぷると雫を零しながら揺れていて可愛いらしい。
「気持ちいい?」
「わかんな……なんかくる……こわい……!」
「大丈夫だよ、俺がいるから。一緒にイこう」
「んっ……うん……うんっ……!」
手に持ったカタシロくんを激しくスライドしていき、幼馴染もそれに合わせるかのように内壁が蠢く。
「あ、や、やば、ひっぁ!あ゛っだめ、あッッ──!!!」
お互いの息遣いだけが寝室を満たしていった頃、最奥を突き上げた衝撃で幼馴染がひと際強く痙攣し、俺自身もその中で果てた。
幼馴染はビクンビクンと身体を痙攣させ、そのままシーツの上に突っ伏し、俺もそのまま倒れ込むように覆いかぶさった。
きゅうきゅうと離さない本体を見てやると、そこにはとろりと白濁が覗いていた。
ローションなどは伝っていかないが、体液などは伝わってしまうようだ。
未だ余韻に浸り、荒い息を繰り返し身体を小刻みにビクつかせている幼馴染の耳にそっと口を寄せると
「好き」
「………ッ!!」
そう告げると幼馴染の身体が大げさに跳ねた。
「こんな、タイミングで、いう…?」
「うん、ごめん。俺、臆病でさ」
息絶え絶えに、返された言葉に、今まで抱えていたものを素直に吐露し始める。
「確証がないまま、関係が変わっちゃうのが怖くて、こんなのに頼っちゃって」
幼馴染は呼吸を整えながら黙って聞いてくれている。
「また使っていい?」
「だめ」
「そ、即答…」
「あのな、お前、オレの返事もまだ聞いてないのにそれはないだろ……」
呆れた様子の幼馴染はうつ伏せから仰向けに体制を直すと、こちらへ手を伸ばしてきた。
「オレはちゃんと直に触ってほしいな」
「っ……!」
両手で顔を固定され、目をそらせない状態で、上目遣いに訴えられてゴクりと生唾を飲んだ。
「お、俺も触り…たい」
「それナシにしてくれるなら……いいよ。どこ触っても」
「両方は」
「無理」
「時々…」
「ない」
「うぐう」
「お前だったからよかったけど、もし違ったらって考えたらすごく怖かったんだからな」
むす、と頬を膨らませて幼馴染は正直な不満を告げた。
今までクールでなんでもこなしていく彼しか知らなかったせいもあってか、そんな表情が可愛く見えてしまう。
相手のナカミを見ながら行為が可能という刺激的な道具を手放すのに、かなり躊躇したものの、一回スルのに許してくれたこともあり。
「わかった、じゃあ…その、もう使わないから、いいかな…?」
自分の顔に添えた幼馴染の手に、改めて自分の手を重ねる。
「ん……」
許しを得て、初めて触れた場所は唇。自分と同じそれと重ねると、ふわりとしたその新鮮な感触に興奮を煽られる。ついばむような重ねあいをした後、そろりと舌を絡めていく。
(ふあ……気持ちいい……生身じゃなきゃ感じれない感覚……)
お互いの唾液を交換しあい、銀色の糸を引きながら、一旦離れると、目が合う。すると同時にくすぐったそうに笑いあった。
「ふふ…っ、オレたち、随分遠回りしてたんだな」
「……ずっと近くにいたのにね」
ずっと近くにいて、心も近いはずなのに、いつの間にか、勝手に遠く感じていた。
「好きだよ」
「ん……オレも好き」
再び熱を持ち始めた自身を幼馴染のそこへとそっと擦り付けていく。
「……いいかな」
「ん……いいよ」
とろ、とローションでそこに潤いを足していく。てらてらと滑りで光るこそは、実に卑猥で、自分たちがしている行為を実感してしまう。
入口に改めて宛がうと、そこは物欲しそうにひくひくと蠢いている。導かれるようにゆっくり先端を押し沈め、相手の呼吸に合わせて奥へと進めていく。
「ん、んんっ……ん!入って……くる……!」
「っ……!すご……中、熱い……!」
二度目となる生身の挿入だったが、あの時は正気を失っていた分もあってか、あまり具体的な事を覚えていなかった。
改めて挿入したナカはカタシロくんとは比べ物にならないくらい、内壁がうねっていて、吸い付いてくるようで、思わず声が漏れる。
「んっ……あ……すごい、これ……」
「あ……ああっ、あ、ああ……!」
幼馴染は少し苦しそうな様子で息を切らせていた。
「大丈夫?痛い?」
「だいじょぶ、だから、もっと、奥まで……」
「うん……」
腰を進めていき、奥まで到達すると幼馴染がぎゅっと抱き着いてくる。
「やっと……ひとつになれた気分……」
「うん……」
「嬉しい」
「俺も」
ゆっくりと律動を開始すると、幼馴染が耳元で甘く囁いてきた。
「はぁッ……や、やばい、きもちい……」
「うん、俺も……やば、い…!」
幼馴染の腰を掴み、奥をぐりっと押しつけると、びくりと身体が跳ねた。
「ひゃんッ!そこ、や、やだぁ……ッ」
「ここ?」
「やっ!やだって……言って……ッ」
「でもお前のココ、俺を締め付けて離さないんだけど」
「や、だッ……言うなって……ッッ!!」
「ほらまた締まった」
「~~~!!も、ばか……!!」
「ごめんごめん」
「ひっ……!?」
「ごめんって謝ってるじゃん」
ぐちゅりと音を立てながら、幼馴染の奥を攻め立てると、ビクビクと震えながら、甘い声で鳴くので、つい意地悪をしたくなる。
「あぅ、やんっ!アッ…あう!はあ、ああッ」
「可愛い」
「かわいくな……っ!」
「可愛い」
「っ……も、もぉ……!」
「好き」
「んっ……!」
「好き」
「んんっ……!」
「大好き」
「っ……!」
「愛してる」
「っっっ……!!!」
「え、ちょ、なんで今イッたの?」
突然、幼馴染のモノから白濁液が飛び出してきたのを見て驚いた。
「う、うるさいっ……お前が悪いんだからな……っ」
「俺なんか変なこと言った……?」
「ぜんぶ……っ」
「うーん……わかんないけどごめん」
「お前の、そういうとこ……自覚しろよな」
「どういうとこ……?」
「もういいよ、わかってないなら」
「う、うん……?」
幼馴染が呆れた顔でため息をつくので、よくわからないまま返事をする。
「じゃ、俺、まだだからもうちょっと付き合って…ね!」
「ひあっ!まっ…今、イったばっか…だからあッ…!!」
生身でお互い向かいながらの行為は、カタシロくんとは比べ物にならないくらい、長く、甘いもので。気づけば夜更けまで行為に及んでいた。
それから俺たちの仲は晴れて親友から恋人になった。
だけど俺はいつかもう一度、使わせてくれるんじゃないかと思いながら、こっそり大事にカタシロくんをしまい込んだのだった。
天気が良いから青空の下で男二人、もそもそと食べだす。
隣にいるのは幼馴染で、いつもクールで、一緒にいても殆ど喋らずにいる事も多い。それでもお互い二人で過ごすのがなんとなく楽しかった。
「おい、どうしたボーっとして」
「あっいや…その」
昨日、一昨日と、色々あった。
いま流れている時間は日常のままなだけに、まるで夢だったのかと思ってしまう。
気持ちがついていていかず、つい現実感がなくて、ぼんやりと昨日までただの幼馴染だった相手を見つめていたら、相手が首を傾げて訪ねてきた。
「ごめん、つい、見とれてた」
「な……オレなんか見てたってなんもでないんだからな」
相手はくすぐったそうに言い放つ。その様子がなんだかかわいらしく思う。
昨日あった事で、いまのところ関係性は崩れていないのが幸いだ。
昨日───正確には一昨日ではあるのだが。俺たちは一線を越えた。知らずに。
怪しいピエロから貰ったモノは、相手の一部……髪などを入れると"相手のカタチ"を再現する不思議なアイテムだった。知らずに使い出した俺は、こいつの身に起きた影響について昨日初めて知ったのだ。
異変が起きた幼馴染が、俺の家へと合鍵を持って駆け込んできたのだ。
一人行為に耽っていた俺はすぐに気づけず、コトが一通り終わってから、居間で倒れてあられもない姿になっている幼馴染を発見する事になった。
その時は二人してどうかしていて、あまりにも卑猥な幼馴染の姿に、俺も衝動のまま直接つながってしまった。とても冷静な話し合いをする空気ではなかったので事情整理する為に改めて今日、俺の家で会う事になった。
「じゃあ……その、また夜に」
「ん」
お互いの家に遊びに行くのは日常茶飯事なのにどこか気恥ずかしい気持ちで落ち合うことになった。
◆
「で、その、お前のせいって……どういう事なんだ」
単刀直入に幼馴染が質問する。
「んー、俺自身もわざとやった訳ではないんだけど。誰かもわからない怪しいピエロから貰ったものをそのまま使った俺も悪いっちゃ悪い……」
寝室でベットに腰かけながら、ごそごそとソレを取り出す。
「なにそのオn「カタシロくんだ」
それの通常状態の形態を指した言葉を遮り、それの名前を告げる。
「カタ……シロ?」
「カタシロくん。ここに相手の一部を入れるスペースがあって……俺はお前の髪の毛を入れた。それで……念じると」
カタシロくんを両手に持ち、俺は目の前に本人がいながらも、髪の毛の持ち主のカタチを再現してくれるように念じる。するとむくむくとシリコンの玩具から、生々しいそれに変貌していった。
「げ。なんだよこれ、きもちわる……」
本人からしたら確かにそう思うことになるかもしれない。
俺としては大興奮して使ってしまっていたが。
「これで、お前と繋がっちゃったと思うんだ」
「うそだろ……ってオレも誰もいない所で襲われたんだから、信じるしかないか」
念のため、日時をお互いに擦り合わせた結果。出来事は一致していた。
あとは───
「じゃあ、触るよ」
「え、おい、マジで確かめるの?」
「そうしないとわからないじゃないか」
「そう……だけど」
幼馴染は顔色が青ざめたり赤くなったりで忙しい。でもこれは確かめなきゃいけない大事な事なんだ。
「……わかった、いいよ」
幼馴染は意を決して、俺がする行為を見守ってくれる事にしてくれた。
「じゃ……まずはそのまま」
「っ…!」
素肌のまま指でカタシロくんのそこを触れると、すぐに幼馴染がビクっと肩を揺らした。
「わかった、わかったから、もう……」
「ん?まだ気のせいかもしれないだろ?」
「っ…!や……これ、は……」
制止の言葉を聞かず、指の腹でカタシロくんにある、その皺を伸ばしたり押し付けるようにクニクニ触った。その度に幼馴染は肩をビクビクと揺らす。
「錯覚現象かもしれないから、お前のとこ見せてみて」
「えっ…ええっ!?」
幼馴染が顔を真っ赤にして目を白黒させた。
「ほら、あるだろ。実際には痛くないのに映画とかの派手なシーンで痛いって言っちゃったり感じるやつ。あれと同じで、あそこと同じ形してるから、むずむずするだけかもしれないし」
「け、けど……ここまで来たら流石に……確定なんじゃないか」
「何言っているんだ、しっかり確かめなきゃ。な?」
「………っ!」
そう、確かめなきゃいけない。お前に何が起こっているのか。
幼馴染は俺の指示に従い、下肢からズボン、下着を脱ぎ、四つん這いになってくれた。
眼前にはカタシロくんのそれと同じ可愛らしいピンクの蕾がひくひくしている。
「じゃ、ローション垂らしてみるね」
「え、ちょ……ひゃっ!?」
「ごめん、温感ローションなんだけど、冷たかった?」
「そ、そうじゃないけど……っ」
「じゃあ指挿れてみるね」
「な、なあ、お前、まさか……ひゃうっ」
カタシロくんの蕾に垂らしたローションの滑りにし、つぷりと指を埋め込んでいく。
ああ、この感触。初日にした頃はもっと硬かったのに、すっかり物欲しげに飲み込むようになってしまった。そう思うながらも少しずつ抜き差しを繰り返していく。
すると眼前の蕾もそれに合わせて口が開いて蠢いていた。
「う……く、やだ、はずか、し」
「大丈夫だって」
そういう俺は眼前の蕾に釘付けになりながら、しっかりに指の本数を増やしていく。
すると幼馴染の蕾もそれに合わせて内壁が蠢いていく。
「な、あ……どう……?んっあ……もう、いい?」
「まだわからない……」
「そう、なの?…うっく……ふ、大分、伝わってるんだけど」
「ねえ、これ、カタシロくん弄りながら本人の弄ったらどうなるのかな」
「は、え?なに──ひゃあっ!?」
眼前の蠢く卑猥な蕾に見とれていると、気付いたらそこに吸い込まれるように舌を這わしてしまっていた。
「や、ひゃ!だあッ……やめ、やあッ、へん、なる…!」
そこからは幼馴染の匂いと、微かに石鹸の香りを感じた。
恐らく来る前にシャワーを浴びてきたんだろう。
「ね、期待して来てくれたんでしょ」
「っ…!」
図星なのか、幼馴染はビクりと肩を跳ねさせる。
「ごめんね、意地悪して」
「もう…やっぱりか…」
「もっかい謝っておく。好奇心に勝てなくて、ごめん」
「え……なに、あ、あああっ…!?」
解し終わったカタシロくんに、己の猛ったものをぐぐっと押し込んでいく。
「や…やだ…こんな変なのにまた……!」
「すご……後ろ、奥までよく見えていく……」
「み、みるなって、ばあっ…!ああ…ッ」
ズズっとカタシロくんに押し込んでいくと、それに合わせて幼馴染の蕾は指の時とは比べ物にならないくらい奥が開かれていく。きゅうきゅう収縮する内壁すら見え、興奮が収まりきらない。
「すごいよこれ……お前の全部を見ながら、えっちできるなんて」
「んぁっ、や、やだ、ひゃあッう!」
腰を動かしながら幼馴染の中を探るとすぐに見つけた前立腺をぐりゅっと擦り付ける。
その度にビクビクと震え、内壁がうねって収縮する様子に釘付けになる。目線を下に向けると、幼馴染のモノが腰の動きに合わせてぷるぷると雫を零しながら揺れていて可愛いらしい。
「気持ちいい?」
「わかんな……なんかくる……こわい……!」
「大丈夫だよ、俺がいるから。一緒にイこう」
「んっ……うん……うんっ……!」
手に持ったカタシロくんを激しくスライドしていき、幼馴染もそれに合わせるかのように内壁が蠢く。
「あ、や、やば、ひっぁ!あ゛っだめ、あッッ──!!!」
お互いの息遣いだけが寝室を満たしていった頃、最奥を突き上げた衝撃で幼馴染がひと際強く痙攣し、俺自身もその中で果てた。
幼馴染はビクンビクンと身体を痙攣させ、そのままシーツの上に突っ伏し、俺もそのまま倒れ込むように覆いかぶさった。
きゅうきゅうと離さない本体を見てやると、そこにはとろりと白濁が覗いていた。
ローションなどは伝っていかないが、体液などは伝わってしまうようだ。
未だ余韻に浸り、荒い息を繰り返し身体を小刻みにビクつかせている幼馴染の耳にそっと口を寄せると
「好き」
「………ッ!!」
そう告げると幼馴染の身体が大げさに跳ねた。
「こんな、タイミングで、いう…?」
「うん、ごめん。俺、臆病でさ」
息絶え絶えに、返された言葉に、今まで抱えていたものを素直に吐露し始める。
「確証がないまま、関係が変わっちゃうのが怖くて、こんなのに頼っちゃって」
幼馴染は呼吸を整えながら黙って聞いてくれている。
「また使っていい?」
「だめ」
「そ、即答…」
「あのな、お前、オレの返事もまだ聞いてないのにそれはないだろ……」
呆れた様子の幼馴染はうつ伏せから仰向けに体制を直すと、こちらへ手を伸ばしてきた。
「オレはちゃんと直に触ってほしいな」
「っ……!」
両手で顔を固定され、目をそらせない状態で、上目遣いに訴えられてゴクりと生唾を飲んだ。
「お、俺も触り…たい」
「それナシにしてくれるなら……いいよ。どこ触っても」
「両方は」
「無理」
「時々…」
「ない」
「うぐう」
「お前だったからよかったけど、もし違ったらって考えたらすごく怖かったんだからな」
むす、と頬を膨らませて幼馴染は正直な不満を告げた。
今までクールでなんでもこなしていく彼しか知らなかったせいもあってか、そんな表情が可愛く見えてしまう。
相手のナカミを見ながら行為が可能という刺激的な道具を手放すのに、かなり躊躇したものの、一回スルのに許してくれたこともあり。
「わかった、じゃあ…その、もう使わないから、いいかな…?」
自分の顔に添えた幼馴染の手に、改めて自分の手を重ねる。
「ん……」
許しを得て、初めて触れた場所は唇。自分と同じそれと重ねると、ふわりとしたその新鮮な感触に興奮を煽られる。ついばむような重ねあいをした後、そろりと舌を絡めていく。
(ふあ……気持ちいい……生身じゃなきゃ感じれない感覚……)
お互いの唾液を交換しあい、銀色の糸を引きながら、一旦離れると、目が合う。すると同時にくすぐったそうに笑いあった。
「ふふ…っ、オレたち、随分遠回りしてたんだな」
「……ずっと近くにいたのにね」
ずっと近くにいて、心も近いはずなのに、いつの間にか、勝手に遠く感じていた。
「好きだよ」
「ん……オレも好き」
再び熱を持ち始めた自身を幼馴染のそこへとそっと擦り付けていく。
「……いいかな」
「ん……いいよ」
とろ、とローションでそこに潤いを足していく。てらてらと滑りで光るこそは、実に卑猥で、自分たちがしている行為を実感してしまう。
入口に改めて宛がうと、そこは物欲しそうにひくひくと蠢いている。導かれるようにゆっくり先端を押し沈め、相手の呼吸に合わせて奥へと進めていく。
「ん、んんっ……ん!入って……くる……!」
「っ……!すご……中、熱い……!」
二度目となる生身の挿入だったが、あの時は正気を失っていた分もあってか、あまり具体的な事を覚えていなかった。
改めて挿入したナカはカタシロくんとは比べ物にならないくらい、内壁がうねっていて、吸い付いてくるようで、思わず声が漏れる。
「んっ……あ……すごい、これ……」
「あ……ああっ、あ、ああ……!」
幼馴染は少し苦しそうな様子で息を切らせていた。
「大丈夫?痛い?」
「だいじょぶ、だから、もっと、奥まで……」
「うん……」
腰を進めていき、奥まで到達すると幼馴染がぎゅっと抱き着いてくる。
「やっと……ひとつになれた気分……」
「うん……」
「嬉しい」
「俺も」
ゆっくりと律動を開始すると、幼馴染が耳元で甘く囁いてきた。
「はぁッ……や、やばい、きもちい……」
「うん、俺も……やば、い…!」
幼馴染の腰を掴み、奥をぐりっと押しつけると、びくりと身体が跳ねた。
「ひゃんッ!そこ、や、やだぁ……ッ」
「ここ?」
「やっ!やだって……言って……ッ」
「でもお前のココ、俺を締め付けて離さないんだけど」
「や、だッ……言うなって……ッッ!!」
「ほらまた締まった」
「~~~!!も、ばか……!!」
「ごめんごめん」
「ひっ……!?」
「ごめんって謝ってるじゃん」
ぐちゅりと音を立てながら、幼馴染の奥を攻め立てると、ビクビクと震えながら、甘い声で鳴くので、つい意地悪をしたくなる。
「あぅ、やんっ!アッ…あう!はあ、ああッ」
「可愛い」
「かわいくな……っ!」
「可愛い」
「っ……も、もぉ……!」
「好き」
「んっ……!」
「好き」
「んんっ……!」
「大好き」
「っ……!」
「愛してる」
「っっっ……!!!」
「え、ちょ、なんで今イッたの?」
突然、幼馴染のモノから白濁液が飛び出してきたのを見て驚いた。
「う、うるさいっ……お前が悪いんだからな……っ」
「俺なんか変なこと言った……?」
「ぜんぶ……っ」
「うーん……わかんないけどごめん」
「お前の、そういうとこ……自覚しろよな」
「どういうとこ……?」
「もういいよ、わかってないなら」
「う、うん……?」
幼馴染が呆れた顔でため息をつくので、よくわからないまま返事をする。
「じゃ、俺、まだだからもうちょっと付き合って…ね!」
「ひあっ!まっ…今、イったばっか…だからあッ…!!」
生身でお互い向かいながらの行為は、カタシロくんとは比べ物にならないくらい、長く、甘いもので。気づけば夜更けまで行為に及んでいた。
それから俺たちの仲は晴れて親友から恋人になった。
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