【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち

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異世界転移したら即魔王に手籠めにされた話

1話 「ようこそ魔王城」

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魔王は娶る相手を探していた。
だが中々好みの相手が現れず、側近たちは立場を考えて早く身を固めてほしいと懇願する。

しかし魔王は悉く断った。

身も心も気に入ったものでなければ付き合わないと。
ほとほと困り果てた側近たちは、次々と手当たり次第に魔王とお見合いをさせるが、魔王は興味すら見せなかったのです。

そんなある日、軍に捕らえられてしまった少年がいました。
なんでも見慣れぬ異国の井出ちが目立って捉えられたのです。

今までなんの興味もわかなかった魔王が、その少年を一目で気に入ってしまったのです。
側近たちはどよめきましたが、魔王の命令に背くことは出来ません。
言われるままに少年を魔王の元に差し出したのです。

少年は魔王軍に些細なことで捕まってしまいました。
魔王軍は逆らえば酷い目に遭うと思っていた少年は
なんとか逃げる隙を伺っていましたが万事休す
少年は強気にも魔王を睨み付けます。
ざわめく最中、魔王は言い放ちます。

「その眼…気に入った!早速品定めとするか!」

すると魔王は
少年と自分を魔術で自室にワープし
自分の膝に座らせます。

するとこともあろうか、少年の身体をまさぐり始め、その様子に流石の少年も困惑し抵抗を示すます。

「何をする!触るな!」

「愛いな、うん」

少年の身体に顔を埋ずめ、精一杯呼吸して匂いを確かめます。そして服の上から全身のラインを確かめるように手を滑らしていきます。

少年はさすがに気持ちが悪い、やめろと、術がかかってるにも関わらず必死の抵抗を試みます。

「わが術にかかっていながら、そうも抵抗するとは。益々気に入ったな。どれ…」
「ひっ?!」

魔王は、少年の首筋を味わうように舌を這わせ始めたのです。さすがの少年も一瞬恐怖に凍りつきます。
自分はまさか食べられてしまうのか?命の危険どころか、どんな責め苦に会うかわからない状況に、震えがとまりません。

がちがちに緊張している少年の身体に気付いた魔王は

「ん?そうも堅苦しくなるな。どれ………」

また新たな術をかけられた少年は身体の緊張が強制的に解かれ、また妙に火照り始めた事に気付きます。

「な………に、を…………した」

少年は身体のちからが入らないので、だんだんと声すら上手く発声できません。

「なに、すぐ終わる。味見だ」
「や………め………」

直感で自分に危害が加えられる事は察した少年は
せめてものの抵抗をしようと試みるものの
声すら上手く出す事が出来ない状況下でそれは叶わず

魔王は少年の下肢の衣服をはだけさせていき
下肢をあらわにしていきます
意識だけが確かな少年は心がどんどん青ざめていくのを感じます

少年の下肢に生暖かい粘液を垂らした魔王は
それを秘部に塗り込むように指を動かしていきます

それは普段であれば指1本ですら激痛を伴う場所でありながら
魔王の術の影響なのか、魔王の指を1本、2本…と
大した痛みを感じずにすぐに段々と解され飲み込んでいきます。

奥に指を進められると
ところにより
まるで神経に直接触られたかのように
少年の体はビクッと跳ね
思わずうわずった声が出てしまいます。
自分の意志とは関係なく身体が反応する現象に
少年は不安と恐怖を感じながら
そして未知なる感覚に飲み込まれていくのを
霞がかっていく意識で感じ取っていました。

そして3本…4本…入り、丹念に場所を解した魔王は指を引き抜きます。
少年は息絶え絶えで、魔王も興奮でだいぶ息が上がってきているようです。

「うん、頃合いかな。どれどれ」

すると魔王は少年を寝かせ
片足を持ち上げて秘部を魔王に露わにすると
魔王の屹立が少年の視界に入ります。

少年は、自分が何をされるのか、核心に変わり

「──…!!」

声にならない声と同時に
ズン、と少年の奥に熱い質量が埋め込まれていきました。

指なんてくらべものにならないほどの質量は
少年の内壁の神経を圧迫し
敏感な箇所をたやすくゴリゴリと擦っていきます。

「ああ…これは……いい、いいぞ……ッ」

魔王はとても興奮しながらも
行為は少年の様子を見ながらゆっくりと押し進めます。
少年の呼吸が苦しそうであれば整うまで待ち、
そして整ったと見ればズンズンと進め
そのタイミングが良いと、少年から上ずった良い声を出すので
魔王はその声を聴くたび口元がゆるんでいきます。

段々と魔王と少年の楔が馴染んできたと感じた魔王は
ピストンを段々と激しく、また奥へ奥へとめがけて動き

交じり合う二人の呼吸がどんどん荒く激しいものになり───

「気に入った、気に入ったぞ!光栄に思うが良い──ッ!」

「ッひ、あぁッ……!」


魔王は達する直前に引き抜き、少年の腹部に白濁したものを吐き出し
少年はそれと同時に自身も白濁を吐きだし、身体に強い痙攣が走ったのでした。


***


行為が終わり、呼吸が落ち着いてきた頃。
少年は
きっと自分はこの世界の魔王に奴隷として
一生性玩具として扱われていくのだろうと絶望の淵にいました。

すると重い沈黙は魔王の軽快な声から破られました

「少年!実に気に入った!名は?」

「……………」

少年はどうこたえようと自分の結末が変えられないなら、と沈黙を選びました。

「む、むう…少々コトが強引だっただろうか…仕方ない」

また魔法かなにか術を使って強制的に何かされるのか?と少年はよぎるも
魔王の次の態度は予想外にも

「この通りだ!!」

土下座でした

「……!?」

「妃になってくれまいか!!!」

「な、何言ってるんだ…あんた…」

「何もこうも、好きだ!
 一目惚れというやつは初めてだが、うむ。身体は最高に気に入った!
 あとはこれから二人で生活してお互いを知ろうではないか」

普通、妃とは。男性に対して、女性がなるもの。
しかも王族となれば、子孫は重要なファクターだ。どう考えても自分に勤まるものではない。
この世界の理は事情が違うのだろうか?

「………俺、男…なんだけど」

「それは心配ない。我はなにせ史上最高の魔術士なものだから、男を孕ませる術は既に持ち合わせている」

「は!?」

「む…まさかお前は我の方に孕めというのか?」

少し照れくさそうに返す魔王

「ち、ちが…えっいやそういう…いや、そもそも俺は何も同意してないだろ…ッ!」

「ああ…それについては本当に済まない。我は昔から欲しくなると見境になるのがタマに傷。であるから、我はあとはお前の心が欲しい。さあ、望みはなんでも叶えてやる。申してみよ。」

「は?…はあ!?」

「さあ何をすればお前は我を好きになるのだ?」

「そ、そんな凄い魔術師さまなら魔術で心を操ってしまえば…簡単なんじゃ…」

「そんなの面白くないだろう」

「え」

「思い通りになってばかりで楽しいと思うか?少なくとも我は違う、それなりに思い通りにならない事も楽しみたいのだ」

「…………」

「それとも何か?お前は帰らねばならない人<場所>があるのか?」

「………帰る、場所」

少年は思い出す。転生する前の現実。
うんざりした毎日。抜け出したかった、日々。
帰りたい、とは断言できない。

「………帰る場所は…ない…」

「そうか」

そうは言っても、この異世界で生きていくアテはない。
もし、ここで魔王の庇護が受けられなければ野垂れ死ぬ事は確実だ。

「………」

「うん、決めた!すぐに返事はしなくていい、まずは我のフィアンセとして城に住め」

「は!?」

「そして我を好きになってくれ、いやなるぞ?我は最高の魔王だからな?」

「自画自賛………」

自分を強姦しておいてなんだこの自信は。と少年は心の中で呆れるのだった。


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