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異世界転移したら即魔王に手籠めにされた話
2話 「君の話が聞きたい」
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「それで欲しいものはなんだ?我はなんでもできる、世界も滅ぼせるぞ!」
「えと………とりあえず衣食住と人権確保してもらえれば………」
異世界に迷い込んだら
見慣れない風貌に
不振者として捕まり
魔王に面会したと思ったら
速攻で犯されて
この世の終わりだと思ったら
今めちゃくちゃ持て成されて
ベットの上で歓談している
なんだかよくわからない
魔王は
「さっきまでの威勢はどうした」
とこちらの態度に首を傾げていたが
変わらず偉そうな笑みを浮かべたままだ
「……あんた一応一国の王だろ?世界滅ぼすとか軽率に言っていいのか?」
「ん、実はお前に初めて言った」
「え」
「部下に言ったら命令と思われて本気で準備されかねんからな」
「まあ…そうだよな」
「自慢だが我はこの魔界始まって以来の最長魔王でな。しかも超平和」
「そうなんだ……」
「だから平和すぎてちょっと滅ばないかなって思う」
「ダメだろ?!」
「思うだけだ。実行するつもりはない、お前が来たからな」
急に自分に話題が向けられて咽る
「長年統治していると同じような事ばかりなのでな、魔界の話は飽きてきた。異国の者よ、お前の話を是非聞かせてくれ」
「えっ…と…そんな面白そうな話なんてないけど…」
「よいよい、なんでも」
突然の無茶ぶりに困惑するも
ぽつぽつと自分の話をし始める
退屈だし面白そうな話題でもない
自分の世界なら誰でも抱えていそうな悩みで
誰も興味持ってくれなさそうなものばかりだと思っていた
魔王はそんな
テンポも悪くぽつぽつと話す自分に
真摯に耳を傾け大げさでもなく
時折相槌を打ちつつ
こちらが話題に困った時には
促してくれたりと
段々興が乗ってきた頃
「でさ………って近い近い!」
「ん?なんだ続けていいぞ」
魔王が自分の腰に手を回してきた。
「い、いや今ので何話してたか忘れ……ああああんた最初からそういうつもりで!」
「え。だっておぬしフィアンセだもん」
「そんなの勝手にアンタが決め、あ、ちょ、ちょっと…ッ」
抵抗虚しく押し倒され
そのまま唇が重なる
身体の造形を確かめるように
なまめかしく魔王の無骨な手が這う
先刻無理やり犯されて開かれた身体なのに
魔法を施されたせいで痛みなく
快楽を覚えされたせいか
抵抗するどころか期待してしまう
自分が悔しくて恥ずかしい
それともこの気持ちすら魔法で
施されたものなのだろうか?
「あっ……そこはっ……!」
「ここがよいのだな?」
「ちがっ……ああぁぁ!!」
魔王の手管に翻弄されているうちに
いつの間にか服は全て脱がされていた
胸を舌で弄ばれながら下肢へ手が伸び
刺激を与えられるたびにビクビクと反応を示す
「うん、愛いやつだ」
耳元で囁かれると全身が甘くしびれる
そのまま耳を舌で愛撫しながら
秘所を慣らしていく
「あ……っもう……や……」
最初の時は魔法ですぐに挿れるようにした癖に
今回はやたらと焦らすように
愛撫を繰り返されていたたまれなくなる
その度に甘い声をあげてしまう自分を見て 魔王は満足そうに笑っている
(くそぉ……なんでこんな奴に)
悔しさと羞恥心でいっぱいになる それでも与えられる快感には逆らえなくて
「あ、あ、も、だめぇ……!イっちゃ……!」
「頃合いか」
「え……あ……」
名残惜しく引き抜かれた指の場所に
ぬるぬると魔王の屹立が宛がわれる
すぐに挿入せずに
魔王は顔にキスを落とし
こちらの様子を伺いながら
ゆっくりと腰を進めていった
「あ、ん、んん……」
「はあ……最初の時は見せなかった顔をしている」
魔王はドキリとするような
甘くて優しい表情を見せる
近い近い
何もかもが近くて
鼓動すら内側から犯されている気分だ
「愛いぞ、もっと見せてくれ」
「ふ、ふざけ…ああ……っ」
「ほれ動くぞ」
「や、まって、まだ、あん……」
ゆっくりだった動きは徐々に激しさを増していく
犯されている事は変わらないのに
すっかり快楽として受け止めてしまっている矛盾感
現実では満たされなかったものが
満たされていく感覚に身をゆだねていったのだった
**********
朝起きると魔王はいなかった
急にいなくなると不安に駆られていると
ノックが入り
「失礼します」
と召使いが朝食を運んでくる
失礼だとは思ったが
魔王はどうしたのか尋ねると
召使いはニッコリと
「雑務が溜まっておりまして」
と返し
そういえば王様の癖に
随分自分と長々と一緒にいてくれたなあと
思い返していたら
魔王らしき悲鳴が遠くから聞こえたのだった
「えと………とりあえず衣食住と人権確保してもらえれば………」
異世界に迷い込んだら
見慣れない風貌に
不振者として捕まり
魔王に面会したと思ったら
速攻で犯されて
この世の終わりだと思ったら
今めちゃくちゃ持て成されて
ベットの上で歓談している
なんだかよくわからない
魔王は
「さっきまでの威勢はどうした」
とこちらの態度に首を傾げていたが
変わらず偉そうな笑みを浮かべたままだ
「……あんた一応一国の王だろ?世界滅ぼすとか軽率に言っていいのか?」
「ん、実はお前に初めて言った」
「え」
「部下に言ったら命令と思われて本気で準備されかねんからな」
「まあ…そうだよな」
「自慢だが我はこの魔界始まって以来の最長魔王でな。しかも超平和」
「そうなんだ……」
「だから平和すぎてちょっと滅ばないかなって思う」
「ダメだろ?!」
「思うだけだ。実行するつもりはない、お前が来たからな」
急に自分に話題が向けられて咽る
「長年統治していると同じような事ばかりなのでな、魔界の話は飽きてきた。異国の者よ、お前の話を是非聞かせてくれ」
「えっ…と…そんな面白そうな話なんてないけど…」
「よいよい、なんでも」
突然の無茶ぶりに困惑するも
ぽつぽつと自分の話をし始める
退屈だし面白そうな話題でもない
自分の世界なら誰でも抱えていそうな悩みで
誰も興味持ってくれなさそうなものばかりだと思っていた
魔王はそんな
テンポも悪くぽつぽつと話す自分に
真摯に耳を傾け大げさでもなく
時折相槌を打ちつつ
こちらが話題に困った時には
促してくれたりと
段々興が乗ってきた頃
「でさ………って近い近い!」
「ん?なんだ続けていいぞ」
魔王が自分の腰に手を回してきた。
「い、いや今ので何話してたか忘れ……ああああんた最初からそういうつもりで!」
「え。だっておぬしフィアンセだもん」
「そんなの勝手にアンタが決め、あ、ちょ、ちょっと…ッ」
抵抗虚しく押し倒され
そのまま唇が重なる
身体の造形を確かめるように
なまめかしく魔王の無骨な手が這う
先刻無理やり犯されて開かれた身体なのに
魔法を施されたせいで痛みなく
快楽を覚えされたせいか
抵抗するどころか期待してしまう
自分が悔しくて恥ずかしい
それともこの気持ちすら魔法で
施されたものなのだろうか?
「あっ……そこはっ……!」
「ここがよいのだな?」
「ちがっ……ああぁぁ!!」
魔王の手管に翻弄されているうちに
いつの間にか服は全て脱がされていた
胸を舌で弄ばれながら下肢へ手が伸び
刺激を与えられるたびにビクビクと反応を示す
「うん、愛いやつだ」
耳元で囁かれると全身が甘くしびれる
そのまま耳を舌で愛撫しながら
秘所を慣らしていく
「あ……っもう……や……」
最初の時は魔法ですぐに挿れるようにした癖に
今回はやたらと焦らすように
愛撫を繰り返されていたたまれなくなる
その度に甘い声をあげてしまう自分を見て 魔王は満足そうに笑っている
(くそぉ……なんでこんな奴に)
悔しさと羞恥心でいっぱいになる それでも与えられる快感には逆らえなくて
「あ、あ、も、だめぇ……!イっちゃ……!」
「頃合いか」
「え……あ……」
名残惜しく引き抜かれた指の場所に
ぬるぬると魔王の屹立が宛がわれる
すぐに挿入せずに
魔王は顔にキスを落とし
こちらの様子を伺いながら
ゆっくりと腰を進めていった
「あ、ん、んん……」
「はあ……最初の時は見せなかった顔をしている」
魔王はドキリとするような
甘くて優しい表情を見せる
近い近い
何もかもが近くて
鼓動すら内側から犯されている気分だ
「愛いぞ、もっと見せてくれ」
「ふ、ふざけ…ああ……っ」
「ほれ動くぞ」
「や、まって、まだ、あん……」
ゆっくりだった動きは徐々に激しさを増していく
犯されている事は変わらないのに
すっかり快楽として受け止めてしまっている矛盾感
現実では満たされなかったものが
満たされていく感覚に身をゆだねていったのだった
**********
朝起きると魔王はいなかった
急にいなくなると不安に駆られていると
ノックが入り
「失礼します」
と召使いが朝食を運んでくる
失礼だとは思ったが
魔王はどうしたのか尋ねると
召使いはニッコリと
「雑務が溜まっておりまして」
と返し
そういえば王様の癖に
随分自分と長々と一緒にいてくれたなあと
思い返していたら
魔王らしき悲鳴が遠くから聞こえたのだった
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