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しおりを挟む「この、馬鹿者があぁぁぁぁぁっ!!」
次の瞬間、国王の怒号と拳骨が頭上に落ちる鈍い音が鳴り響く。
「いってえぇぇぇぇっ!!」
それは国王の渾身の一撃が、勢いよく息子を襲ったからだった。
王太子はその場に蹲り、仁王立ちの国王が眉を吊り上げて怒鳴り付ける。
「素質に欠けているのは、お前のほうだエドゥアルト! 侯爵令嬢は貴族として当然のことを行っておる。むしろ、称賛されるべき立派な行為だ」
「で、ですが――」
「お前の望み通り、侯爵令嬢との婚約破棄は認めてやろう。
――だが、同時に本日を持って、お前は廃太子! 及び王位継承件も剥奪! 王族からも籍を取り上げる! そして平民となって、そこの元男爵令嬢とともに王都から追放だっ!!」
「ええええぇぇぇぇぇえええっっ!!」
刹那、割れんばかりの拍手が鳴り響く。貴族たちも、王太子の横暴さと頭の悪さに前々から辟易していたのだ。
「よって、今から王太子はハインリヒだ。立太子の儀式は後日執り行う。新たな婚約者の、シャルロッテ侯爵令嬢と共に臨むように」
そう言って、国王は踵を返す。彼はシャルロッテの前を通るとき、にやりと微かに口の端を上げた。
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