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精霊の加護060 側室にせよ
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精霊の加護
Zu-Y
№60 側室にせよ
王太子殿下に、皆で片膝をついて首を垂れる。もちろん精霊たちはマイペースでそんなことはしない。苦笑
「ゲオルク、お召しにより仲間たちとともに罷り越しました。」
「大儀。ゲオルク、そう畏まるな。楽にせよ。」
「はは。」俺は顔を上げたが、お姉様方5人は首を垂れたままだ。
「殿下、紹介します。パーティメンバーです。」
「ふむ、面を上げよ。」
お姉様方全員が顔を上げた。
「順に、タンクの重騎士エリザベス、ヒーラーの神官ジュヌヴィエーブ、ロングレンジアタッカーの魔術師リーゼロッテ、バッファーの支援術士カルメンシータ、ショートレンジアタッカーの刀剣士ベアトリーチェです。」
ベスさんを最初に紹介したのは貴族だから、次にジュヌさんを紹介したのは王都で育ったから、あとは出会った順である。
「ほう、東部公の言われる通り、皆、飛び切りの美形揃いだな。」
「お褒め頂き、光栄にございます。」
「ゲオルクよ、そこは、さほどでもございませんとか、謙遜するものぞ。」
「お言葉ですが殿下、俺も本当に飛び切りの美形揃いだと、いつも感心しているのです。」
「あっはっは。抜け抜けと申すわ。
はて、そなたは見掛けたことがあるように思うが。貴族の出か?」
「はい。北部バース伯爵が次女、エリザベスでございます。子弟披露目の儀の際に、王太子殿下にお言葉をお掛け頂きました。」
「おお、バース伯爵の二の姫か。バース伯爵は北部公の懐刀であったな。最近は何かと嫡男に任せて、バース領から出て来ぬと聞くが体でも悪いのか?」
「いえ、滅相もございません。壮健にしておりますが、家督相続に向けて、兄を鍛えているものと推察致します。」
「左様か。壮健ならば何よりよの。たまには王都にも顔を出せと申しておけ。
で、他の者たちも貴族か?」
「「「「いえ。」」」」
「そうか、平民か。平民とは言え、そう畏まることはないぞ。国は平民のお陰で成り立っておるのだ。もそっと胸を張れ。貴族の中には、その地位に値しない者も多い。あの馬鹿どもに比べれば、そなたたち平民の方がよほど上等よ。これからも王国を支えてくれよ。」
「「「「はい。」」」」
ごにょごにょ。ツリが耳元で囁いた。
「ん?ゲオルク、精霊は何と申したぞ?」
「はぁ。それが『今日は、王様はいないのか?』と申しております。」
「父上か?」
「はい。実は精霊は、精霊を見る能力がある者にだけ気を許します。先日の拝謁の折に分かったのですが、陛下は精霊を見るお力がございますゆえ、精霊たちが会いたがっているのです。」
「余も父上のその力については知らなかったのだ。父上が隠しておられたのでな。それを『ゲオルクに暴かれてしまった。』と申されておったぞ。」
「め、め、め、滅相もございません。暴くなどと。」
「ははは。父上の戯れよ。」心臓に悪い!陛下の戯れじゃなくて殿下の戯れなんじゃねぇの?
「それでなのだがな、ゲオルクに精霊が見えることを見抜かれた後、父上はおおっぴらにそのことをまわりに伝えるようになったのだ。するとなんと、わが末の妹も精霊が見えると言うではないか。」は?なんですと?
「殿下の末の妹様と仰ると、三の姫殿下であらせ…痛っ。」舌を噛んだ。泣
「ここは余の執務室。私的な場で、公の場ではないのだから、もそっと楽にせよ。慣れない敬語を無理して使うから舌を噛むのだ。普通に話せ。」
「すみません。」
「でな、末の妹を内々にゲオルクの精霊たちに会わせてみたいのだ。」
「それは構いませんが…。」
「会わせて、それからどうする?と聞きたそうだな。」
「ええ。まぁ、そうですね。」
「実は末の妹はな、魔力もそこそこあって、本人も興味を示しているので魔術師の修行をさせているのだ。そこで、ゲオルクの精霊たちとの相性を見て、精霊と契約できそうか見極めたいのがひとつ。今ひとつは…。」
殿下が言い澱んだので促してみる。
「今ひとつとは?」
「今はやめておこう。まだ早い。」
精霊を見ることができて魔力の高い三の姫様を俺と娶せて、精霊魔術師の血を濃く受け継ぐ御子を産ませ、王家に取り込むと言ったところか。早いと言うのは三の姫が幼いからだろう。あるいは俺をそこまで信じ切っていないか。まぁ俺は新参だしな。ちょっと惚けて探ってみよう。
「そうですか。まぁ、精霊が見えるなら俺の精霊たちともうまくやれると思いますよ。あ、殿下。今ひとつと言うのは、俺の精霊たちを、三の姫殿下に譲れと言うのではないですよね?予め言っておきますが、一度契約した精霊は、他の者とは契約できませんよ。」
ほんとは契約を解消すれば、他の者と契約できるけど、それは内緒にしとく。
「…え?あ、いや…そうなのか?」あ、この一瞬の間、誤魔化したな。
「そうなんですよ。それで今ひとつを言い澱んだ訳ですか?まぁ、精霊魔術師に契約精霊を譲れとは言いにくいですよね。」
「まぁそんなところだ。譲れと言うのではなく、末の妹とも契約できないかと思っただけだ。」
明らかにほっとしているな。それになかなか上手い言い訳だ。俺が誤解したと思ったようだな。よし、惚けが上手く行った。次は婚姻話かどうか探ってやろう。
「ところで殿下。ご報告があります。」
「ん?何だ?」
「実は俺、婚約しました。」
「側室にせよ。」
「は?」
「側室なら構わん。正室の座は空けておけ。」
と言うことは、やはり三の姫殿下と俺を娶せるつもりか?
三の姫殿下の婚姻は、王太子殿下の一存で決められようもないから、陛下も絡んでおられると見るのが妥当だな。
「と仰いますと、いずれ俺は、正室としてどなたかを娶るので?」
「まぁ、あまり詮索するでない。…と言うか、ゲオルク、そなた大方察しておるのではないか?」
「はて?何のことですやら。」
「もうよい。側室なら許す。今は以上だ。」
「そんなぁ。」
「仕方あるまい。そなたは王家直属の家臣で貴族になったのだ。王家の意向は無視できまい?」
「うーん、困りましたねぇ。…ところで殿下、俺が婚約した相手をまだ報告していませんが。」
「大方、そこに控えおる仲間の誰かであろう?」
「いえ、その…。」
「なんだ?違うのか?」
「いえ、違うと言うか、違わないと言うか…。誰かではなく全員です。」
「なんだと?お前なぁ、こんな飛び切りの美形を5人もまとめて娶るなどと、世の男どもをすべて敵に回すぞ。それに重婚罪…にはならんな。先日叙爵して貴族にしてしまったゆえ。」
「お陰様でありがとうございます。そう言う訳で5人とも大事な妻ですので、側室と言う訳には参りません。」
「エリザベス。」殿下が矛先を変えた。
「はっ。」
「そなた、側室では不満か?」
「滅相もございません。」
「この白々しく惚けている男に、貴族の婚姻がなぜ重婚罪を問われぬのか、ようく説明してやってくれ。それから平民出の他の4人にもな。側室とは言え、騎士爵夫人だ。貴族の一員ぞ。よく分別させるのだ。よいな?」
「承知致しました。」
「ゲオルク、部屋を用意したゆえ、案内させる。明日、早速、末の妹に精霊たちを紹介するのだ。いや、逆だな。そなたの精霊たちに、末の妹を紹介してくれ。場所は、宮廷魔術師の訓練場だ。午前中には迎えを出すゆえ、それまで部屋で待機しておくように。
それとな、側室たちとは同室にしたが、王宮内で堂々と致す度胸があったら構わんぞ。もっともそなたは精霊たちともそう言う関係の様だしな。」
「違いますよ!キスは魔力の補給ですって言ってるじゃないですか。」
「はて、前回逗留したときは、幼子の精霊たちに一糸も纏わせぬまま、ぺろぺろとかもみもみとか、ロリコン三昧と聞いておるが?」
俺、お口パクパク酸欠金魚。あの侍女どもめ。精霊たちの悪ふざけを真に受けやがって!
「はぁ。もういいです。」なんか言い訳するのが面倒臭くなって来た。
王宮内に泊まると言うことは、常に探られていると言うことか?ようし、やってやろうじゃないか。探るなら探れ。侍女だか何だか知らんが、殿下が思わず赤面する報告が行くように、今宵はお姉様方5人を取っ換え引っ換え大暴れしてやる!
くくく。と笑いを堪えている王太子殿下の前を辞して、侍従に案内され、用意された部屋に入った。こないだの部屋より断然広いじゃねぇか!
部屋に入ると精霊たちが早速、薄絹の衣服を脱ぎ捨てた。
『ゲオルクー、ぺろぺろー。』『ゲオルクー、もみもみー。』『『『『『きゃははは。』』』』』
「お前らなー。」
「ゲオルク君、ひょっとしてロリコン認定の真相って、これなのかしら?」
「そうなんだよー。侍女が給仕と仕立ての採寸に来たときに、精霊たちが面白がってさー。」
「ゲオルク君がロリコンって、おかしいと思ったのよね。」
「そうですわね。わたくしもゲオルクさんに限って、ロリコンはないと思いましたわ。」
「だよねー!」流石お姉様方、分かってるじゃん。てかこの、俺に対する信頼が嬉しい。
「ええ、だってゲオルクさんって、巨乳フェチですもの。」は?
「あっはっは。違いないねぇ。それにぱふぱふマニアだしな。」そのぱふぱふを俺に教えた人が、それ言うか?
「うむ。その通りだな。遠慮なく胸をガン見するし、それを指摘すると『お構いなく。』と開き直るし。」た、確かに…。
「だよねー、ゲオっち、おっぱい大好き星人だもんなー。」星人って…。
「ぐぅの音も出ねぇ。」大爆笑となった。
『ゲオルクー、お風呂ー。』『お風呂ー。』
「うおっ。なんだよ、この部屋、広いだけじゃなくて、風呂まででけぇでやんの。マジ凄ぇな。」
「うむ、これは伯爵家仕様だな。」
「何、それ?」
「王宮に泊める客用の部屋は、身分に会わせて違うのだ。部屋に等級があってな、ここは伯爵家仕様だな。私が子弟披露目の儀で泊まった部屋がこの規模だった。」
「ふうん。でも騎士爵の俺がなぜ伯爵用の部屋に?あ、ベスさんが一緒にいるからかな?」
「私が来るのは想定外だっただろうから違うな。姫殿下の降嫁先は伯爵家までゆえ、ゲオルクどのを伯爵扱いしているのかもしれんな。」
「それって回避しようがないのかな?」
「ないな。殿下が先程申していたであろう?」
「そう、それだよ。ベスさん、なぜ側室をOKしちゃったのさ。あと、殿下が何やら俺に説明しろって言ってたけど。」
『ゲオルクー、お風呂ー。』『お風呂ー。』『早くー。』精霊たちに話の腰を折られた。もう、しょうがねぇなぁ。
「分かった、分かった。
なぁ、皆で入らない?」
「えー、ゲオっち、まじでー?まぁ、いいけどさぁ。」
「ゲオルクさん、きっと監視されてますわよ。」
「だろうね。でもだからだよ。殿下が赤面するような報告が行くようにさ。したり顔の殿下にひと泡吹かせてやろうぜ。」
「面白いっ!あたしゃ乗った。」カルメンさんが真っ先に乗って来た。
で、結局、全員で風呂に入ったのだが…狭い。でかい風呂でも、流石に大人6人と子供7人にはきついか。苦笑
まぁでも堪能はしたよ。十分にね。お姉様方とは5連の生ぱふぱふ。精霊たちは全員洗ってやったし。しかしこれをどっかで監視してるのかねぇ。
風呂から上がって、再び先程の続きである。
「つまりな、殿下が私に『側室では不満か?』と聞いて来たと言うことはだ、私よりも身分の高貴なお方が、ゲオルクどのの正室になるのを妨げるつもりか?と言う意味のなのだ。」
「それって、やっぱり三の姫殿下と言うことよね?」
「あの話の流れでは、まず間違いあるまいな。」
「でも三の姫殿下はまだ8歳ですのに?」
「と言うことは、10年後は18歳だねぇ。あたしゃ37だけど。」
「やっぱ何が何でも、三の姫殿下をゲオっちに嫁がせたいのかな。」
「いや、違うな。ゲオルクどのを三の姫殿下の婿として迎えるのだ。」
「え?婿?俺が?」
「左様。魔力が高くて魔術師に興味を示していた三の姫殿下が、精霊も見えるとなって、精霊魔術師の可能性が出て来た。仮に精霊魔術師は無理だとしても、その三の姫殿下に精霊魔術師のゲオルクどのを娶合せれば、生まれてくる御子は精霊魔術師の素質が高いことが期待される。その御子を王家の一員にするには、三の姫殿下を嫁がせるんじゃなくて、ゲオルクどのを婿として迎えればよい。
家柄のこともあるが、婿入りさせた側が側室と言うのも、おかしなものだろう?」
「では、わたくしたちは、入婿付きの側室な訳ですの?」
「なんか物凄く肩身が狭いわねぇ。ゲオルク君との婚約、考え直そうかしら。」
「いや、それはない。ダメダメダメダメ!絶対ダメ!」必死になる俺。お姉様方が笑っている。あ、俺、担がれた?
「なぁ、ベスさん。何とか断る方法はないかなぁ。」
「ゲオルクどの、残念ながらないな。受け入れるしかない。王族も貴族も、このような政略によって望まぬ婚姻を強いられる。ゆえに側室が認められていて、重婚罪には問われぬのだ。」
「しかしなぁ、年端も行かぬ8歳の子に婚姻とは。…可哀想だなぁ。」ふっと精霊たちに眼が行く。全員第二形態の精霊たちは、少女の集団である。三の姫殿下は、このくらいなのだよな。
「ま、いっか。なるようにしかならんし、すぐ結婚させられる訳でもないし。」
「えー、切り替え、早っ。ゲオっち、そんな軽いノリでいいの?」
「俺がグダグダ言ったら、三の姫殿下の方が可哀想っしょ。
それにさ、ぶっちゃけ、正室とか側室とか、なんとなくの違いがある気はするけど、実際よく分かんねぇし、要は俺が皆を大事にしてりゃ、別に変わんないんじゃね?それなら自信あるし。」
「そうよねぇ。」「ですわね。」「だねぇ。」「うむ。」「そだねー。」
それから、侍女が給仕に来た。こないだのふたりだ。俺を見る目が冷たい。よし!
「おーい。」俺は精霊たちに向かってちろちろっと舌を出して見せた。これは、魔力補給しに来ないか?と言う合図だ。
『『『ごはんー。』』』フィアとワラとメタが反応した。
少女体型の第二形態の3人が俺の所に来て、濃厚なべろちゅーで魔力を補給する。一瞬、ギョッとする侍女ふたり。シンクロするジト目で俺を見た後、そのまま平静を装って給仕を続けていたのだが、精霊たちが十分に魔力を補給して、体を輝かせながら、『『『満腹ー。』』』と言って離れて行くと、侍女ふたりは再びギョッとして、驚いた眼で俺と精霊たちを交互に見詰めていた。
魔力補給と言うのを理解したようだな。ふふふ。ざまぁ。
『ゲオルクー、もみもみしてー。』ニタニタしたウィンが俺の手を取って薄い胸に当てる。いったいどこを揉めと?
『ゲオルクー、ぺろぺろしてー。』ニタニタしたチルが俺の頭を抱え、平べったい胸を押し付けてくる。いったいどこを舐めろと?
「「ちっ。」」王宮の侍女らしからぬ舌打ちをシンクロさせた侍女ふたりが、ジト目どころか、凍てつくような蔑む冷たい視線を寄越すと、ウィンとチルは、笑いながら離れて行った。おいっ!あー、せっかく解けた誤解が…。
お姉様方は皆、笑いを堪えている。
前回もそうだったが、王宮で出された夕餉は非常に旨かった。
その晩、俺はお姉様方と大いに愉しんだ。様子を探っているに違いない侍女たちと、その報告を受ける王太子殿下が、思わず赤面し、様子を探っているのが馬鹿らしくなうような痴態を演じてやるのだ。
俺のこの企てに、最初から乗り気のカルメンさんや、普段からノリのいいビーチェさんは積極的に絡んだ。
リーゼさんとジュヌさんは「仕方ないわねぇ。」「お付き合いしますわ。」と言って誘いに乗った。
ベスさんだけは「王宮内でそのようなことなどできぬ。」と言って拒んでいたが、最後に俺が襲い掛かると「くっ。私の体は自由にできても、心まで自由にできるとは思うなよ。」と、どこかで聞いたようなお決まりの台詞を吐いて、付き合ってくれた。ってゆーか、最後は一番乱れていた。笑
一応、冒険者として活動しているときは、ダラダラとした体の関係は持たないと言うお約束もあるので、最後の一線は越えずに、お口で。
お姉様方の魔力量の上限を100ずつ上げたのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/5/8
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№60 側室にせよ
王太子殿下に、皆で片膝をついて首を垂れる。もちろん精霊たちはマイペースでそんなことはしない。苦笑
「ゲオルク、お召しにより仲間たちとともに罷り越しました。」
「大儀。ゲオルク、そう畏まるな。楽にせよ。」
「はは。」俺は顔を上げたが、お姉様方5人は首を垂れたままだ。
「殿下、紹介します。パーティメンバーです。」
「ふむ、面を上げよ。」
お姉様方全員が顔を上げた。
「順に、タンクの重騎士エリザベス、ヒーラーの神官ジュヌヴィエーブ、ロングレンジアタッカーの魔術師リーゼロッテ、バッファーの支援術士カルメンシータ、ショートレンジアタッカーの刀剣士ベアトリーチェです。」
ベスさんを最初に紹介したのは貴族だから、次にジュヌさんを紹介したのは王都で育ったから、あとは出会った順である。
「ほう、東部公の言われる通り、皆、飛び切りの美形揃いだな。」
「お褒め頂き、光栄にございます。」
「ゲオルクよ、そこは、さほどでもございませんとか、謙遜するものぞ。」
「お言葉ですが殿下、俺も本当に飛び切りの美形揃いだと、いつも感心しているのです。」
「あっはっは。抜け抜けと申すわ。
はて、そなたは見掛けたことがあるように思うが。貴族の出か?」
「はい。北部バース伯爵が次女、エリザベスでございます。子弟披露目の儀の際に、王太子殿下にお言葉をお掛け頂きました。」
「おお、バース伯爵の二の姫か。バース伯爵は北部公の懐刀であったな。最近は何かと嫡男に任せて、バース領から出て来ぬと聞くが体でも悪いのか?」
「いえ、滅相もございません。壮健にしておりますが、家督相続に向けて、兄を鍛えているものと推察致します。」
「左様か。壮健ならば何よりよの。たまには王都にも顔を出せと申しておけ。
で、他の者たちも貴族か?」
「「「「いえ。」」」」
「そうか、平民か。平民とは言え、そう畏まることはないぞ。国は平民のお陰で成り立っておるのだ。もそっと胸を張れ。貴族の中には、その地位に値しない者も多い。あの馬鹿どもに比べれば、そなたたち平民の方がよほど上等よ。これからも王国を支えてくれよ。」
「「「「はい。」」」」
ごにょごにょ。ツリが耳元で囁いた。
「ん?ゲオルク、精霊は何と申したぞ?」
「はぁ。それが『今日は、王様はいないのか?』と申しております。」
「父上か?」
「はい。実は精霊は、精霊を見る能力がある者にだけ気を許します。先日の拝謁の折に分かったのですが、陛下は精霊を見るお力がございますゆえ、精霊たちが会いたがっているのです。」
「余も父上のその力については知らなかったのだ。父上が隠しておられたのでな。それを『ゲオルクに暴かれてしまった。』と申されておったぞ。」
「め、め、め、滅相もございません。暴くなどと。」
「ははは。父上の戯れよ。」心臓に悪い!陛下の戯れじゃなくて殿下の戯れなんじゃねぇの?
「それでなのだがな、ゲオルクに精霊が見えることを見抜かれた後、父上はおおっぴらにそのことをまわりに伝えるようになったのだ。するとなんと、わが末の妹も精霊が見えると言うではないか。」は?なんですと?
「殿下の末の妹様と仰ると、三の姫殿下であらせ…痛っ。」舌を噛んだ。泣
「ここは余の執務室。私的な場で、公の場ではないのだから、もそっと楽にせよ。慣れない敬語を無理して使うから舌を噛むのだ。普通に話せ。」
「すみません。」
「でな、末の妹を内々にゲオルクの精霊たちに会わせてみたいのだ。」
「それは構いませんが…。」
「会わせて、それからどうする?と聞きたそうだな。」
「ええ。まぁ、そうですね。」
「実は末の妹はな、魔力もそこそこあって、本人も興味を示しているので魔術師の修行をさせているのだ。そこで、ゲオルクの精霊たちとの相性を見て、精霊と契約できそうか見極めたいのがひとつ。今ひとつは…。」
殿下が言い澱んだので促してみる。
「今ひとつとは?」
「今はやめておこう。まだ早い。」
精霊を見ることができて魔力の高い三の姫様を俺と娶せて、精霊魔術師の血を濃く受け継ぐ御子を産ませ、王家に取り込むと言ったところか。早いと言うのは三の姫が幼いからだろう。あるいは俺をそこまで信じ切っていないか。まぁ俺は新参だしな。ちょっと惚けて探ってみよう。
「そうですか。まぁ、精霊が見えるなら俺の精霊たちともうまくやれると思いますよ。あ、殿下。今ひとつと言うのは、俺の精霊たちを、三の姫殿下に譲れと言うのではないですよね?予め言っておきますが、一度契約した精霊は、他の者とは契約できませんよ。」
ほんとは契約を解消すれば、他の者と契約できるけど、それは内緒にしとく。
「…え?あ、いや…そうなのか?」あ、この一瞬の間、誤魔化したな。
「そうなんですよ。それで今ひとつを言い澱んだ訳ですか?まぁ、精霊魔術師に契約精霊を譲れとは言いにくいですよね。」
「まぁそんなところだ。譲れと言うのではなく、末の妹とも契約できないかと思っただけだ。」
明らかにほっとしているな。それになかなか上手い言い訳だ。俺が誤解したと思ったようだな。よし、惚けが上手く行った。次は婚姻話かどうか探ってやろう。
「ところで殿下。ご報告があります。」
「ん?何だ?」
「実は俺、婚約しました。」
「側室にせよ。」
「は?」
「側室なら構わん。正室の座は空けておけ。」
と言うことは、やはり三の姫殿下と俺を娶せるつもりか?
三の姫殿下の婚姻は、王太子殿下の一存で決められようもないから、陛下も絡んでおられると見るのが妥当だな。
「と仰いますと、いずれ俺は、正室としてどなたかを娶るので?」
「まぁ、あまり詮索するでない。…と言うか、ゲオルク、そなた大方察しておるのではないか?」
「はて?何のことですやら。」
「もうよい。側室なら許す。今は以上だ。」
「そんなぁ。」
「仕方あるまい。そなたは王家直属の家臣で貴族になったのだ。王家の意向は無視できまい?」
「うーん、困りましたねぇ。…ところで殿下、俺が婚約した相手をまだ報告していませんが。」
「大方、そこに控えおる仲間の誰かであろう?」
「いえ、その…。」
「なんだ?違うのか?」
「いえ、違うと言うか、違わないと言うか…。誰かではなく全員です。」
「なんだと?お前なぁ、こんな飛び切りの美形を5人もまとめて娶るなどと、世の男どもをすべて敵に回すぞ。それに重婚罪…にはならんな。先日叙爵して貴族にしてしまったゆえ。」
「お陰様でありがとうございます。そう言う訳で5人とも大事な妻ですので、側室と言う訳には参りません。」
「エリザベス。」殿下が矛先を変えた。
「はっ。」
「そなた、側室では不満か?」
「滅相もございません。」
「この白々しく惚けている男に、貴族の婚姻がなぜ重婚罪を問われぬのか、ようく説明してやってくれ。それから平民出の他の4人にもな。側室とは言え、騎士爵夫人だ。貴族の一員ぞ。よく分別させるのだ。よいな?」
「承知致しました。」
「ゲオルク、部屋を用意したゆえ、案内させる。明日、早速、末の妹に精霊たちを紹介するのだ。いや、逆だな。そなたの精霊たちに、末の妹を紹介してくれ。場所は、宮廷魔術師の訓練場だ。午前中には迎えを出すゆえ、それまで部屋で待機しておくように。
それとな、側室たちとは同室にしたが、王宮内で堂々と致す度胸があったら構わんぞ。もっともそなたは精霊たちともそう言う関係の様だしな。」
「違いますよ!キスは魔力の補給ですって言ってるじゃないですか。」
「はて、前回逗留したときは、幼子の精霊たちに一糸も纏わせぬまま、ぺろぺろとかもみもみとか、ロリコン三昧と聞いておるが?」
俺、お口パクパク酸欠金魚。あの侍女どもめ。精霊たちの悪ふざけを真に受けやがって!
「はぁ。もういいです。」なんか言い訳するのが面倒臭くなって来た。
王宮内に泊まると言うことは、常に探られていると言うことか?ようし、やってやろうじゃないか。探るなら探れ。侍女だか何だか知らんが、殿下が思わず赤面する報告が行くように、今宵はお姉様方5人を取っ換え引っ換え大暴れしてやる!
くくく。と笑いを堪えている王太子殿下の前を辞して、侍従に案内され、用意された部屋に入った。こないだの部屋より断然広いじゃねぇか!
部屋に入ると精霊たちが早速、薄絹の衣服を脱ぎ捨てた。
『ゲオルクー、ぺろぺろー。』『ゲオルクー、もみもみー。』『『『『『きゃははは。』』』』』
「お前らなー。」
「ゲオルク君、ひょっとしてロリコン認定の真相って、これなのかしら?」
「そうなんだよー。侍女が給仕と仕立ての採寸に来たときに、精霊たちが面白がってさー。」
「ゲオルク君がロリコンって、おかしいと思ったのよね。」
「そうですわね。わたくしもゲオルクさんに限って、ロリコンはないと思いましたわ。」
「だよねー!」流石お姉様方、分かってるじゃん。てかこの、俺に対する信頼が嬉しい。
「ええ、だってゲオルクさんって、巨乳フェチですもの。」は?
「あっはっは。違いないねぇ。それにぱふぱふマニアだしな。」そのぱふぱふを俺に教えた人が、それ言うか?
「うむ。その通りだな。遠慮なく胸をガン見するし、それを指摘すると『お構いなく。』と開き直るし。」た、確かに…。
「だよねー、ゲオっち、おっぱい大好き星人だもんなー。」星人って…。
「ぐぅの音も出ねぇ。」大爆笑となった。
『ゲオルクー、お風呂ー。』『お風呂ー。』
「うおっ。なんだよ、この部屋、広いだけじゃなくて、風呂まででけぇでやんの。マジ凄ぇな。」
「うむ、これは伯爵家仕様だな。」
「何、それ?」
「王宮に泊める客用の部屋は、身分に会わせて違うのだ。部屋に等級があってな、ここは伯爵家仕様だな。私が子弟披露目の儀で泊まった部屋がこの規模だった。」
「ふうん。でも騎士爵の俺がなぜ伯爵用の部屋に?あ、ベスさんが一緒にいるからかな?」
「私が来るのは想定外だっただろうから違うな。姫殿下の降嫁先は伯爵家までゆえ、ゲオルクどのを伯爵扱いしているのかもしれんな。」
「それって回避しようがないのかな?」
「ないな。殿下が先程申していたであろう?」
「そう、それだよ。ベスさん、なぜ側室をOKしちゃったのさ。あと、殿下が何やら俺に説明しろって言ってたけど。」
『ゲオルクー、お風呂ー。』『お風呂ー。』『早くー。』精霊たちに話の腰を折られた。もう、しょうがねぇなぁ。
「分かった、分かった。
なぁ、皆で入らない?」
「えー、ゲオっち、まじでー?まぁ、いいけどさぁ。」
「ゲオルクさん、きっと監視されてますわよ。」
「だろうね。でもだからだよ。殿下が赤面するような報告が行くようにさ。したり顔の殿下にひと泡吹かせてやろうぜ。」
「面白いっ!あたしゃ乗った。」カルメンさんが真っ先に乗って来た。
で、結局、全員で風呂に入ったのだが…狭い。でかい風呂でも、流石に大人6人と子供7人にはきついか。苦笑
まぁでも堪能はしたよ。十分にね。お姉様方とは5連の生ぱふぱふ。精霊たちは全員洗ってやったし。しかしこれをどっかで監視してるのかねぇ。
風呂から上がって、再び先程の続きである。
「つまりな、殿下が私に『側室では不満か?』と聞いて来たと言うことはだ、私よりも身分の高貴なお方が、ゲオルクどのの正室になるのを妨げるつもりか?と言う意味のなのだ。」
「それって、やっぱり三の姫殿下と言うことよね?」
「あの話の流れでは、まず間違いあるまいな。」
「でも三の姫殿下はまだ8歳ですのに?」
「と言うことは、10年後は18歳だねぇ。あたしゃ37だけど。」
「やっぱ何が何でも、三の姫殿下をゲオっちに嫁がせたいのかな。」
「いや、違うな。ゲオルクどのを三の姫殿下の婿として迎えるのだ。」
「え?婿?俺が?」
「左様。魔力が高くて魔術師に興味を示していた三の姫殿下が、精霊も見えるとなって、精霊魔術師の可能性が出て来た。仮に精霊魔術師は無理だとしても、その三の姫殿下に精霊魔術師のゲオルクどのを娶合せれば、生まれてくる御子は精霊魔術師の素質が高いことが期待される。その御子を王家の一員にするには、三の姫殿下を嫁がせるんじゃなくて、ゲオルクどのを婿として迎えればよい。
家柄のこともあるが、婿入りさせた側が側室と言うのも、おかしなものだろう?」
「では、わたくしたちは、入婿付きの側室な訳ですの?」
「なんか物凄く肩身が狭いわねぇ。ゲオルク君との婚約、考え直そうかしら。」
「いや、それはない。ダメダメダメダメ!絶対ダメ!」必死になる俺。お姉様方が笑っている。あ、俺、担がれた?
「なぁ、ベスさん。何とか断る方法はないかなぁ。」
「ゲオルクどの、残念ながらないな。受け入れるしかない。王族も貴族も、このような政略によって望まぬ婚姻を強いられる。ゆえに側室が認められていて、重婚罪には問われぬのだ。」
「しかしなぁ、年端も行かぬ8歳の子に婚姻とは。…可哀想だなぁ。」ふっと精霊たちに眼が行く。全員第二形態の精霊たちは、少女の集団である。三の姫殿下は、このくらいなのだよな。
「ま、いっか。なるようにしかならんし、すぐ結婚させられる訳でもないし。」
「えー、切り替え、早っ。ゲオっち、そんな軽いノリでいいの?」
「俺がグダグダ言ったら、三の姫殿下の方が可哀想っしょ。
それにさ、ぶっちゃけ、正室とか側室とか、なんとなくの違いがある気はするけど、実際よく分かんねぇし、要は俺が皆を大事にしてりゃ、別に変わんないんじゃね?それなら自信あるし。」
「そうよねぇ。」「ですわね。」「だねぇ。」「うむ。」「そだねー。」
それから、侍女が給仕に来た。こないだのふたりだ。俺を見る目が冷たい。よし!
「おーい。」俺は精霊たちに向かってちろちろっと舌を出して見せた。これは、魔力補給しに来ないか?と言う合図だ。
『『『ごはんー。』』』フィアとワラとメタが反応した。
少女体型の第二形態の3人が俺の所に来て、濃厚なべろちゅーで魔力を補給する。一瞬、ギョッとする侍女ふたり。シンクロするジト目で俺を見た後、そのまま平静を装って給仕を続けていたのだが、精霊たちが十分に魔力を補給して、体を輝かせながら、『『『満腹ー。』』』と言って離れて行くと、侍女ふたりは再びギョッとして、驚いた眼で俺と精霊たちを交互に見詰めていた。
魔力補給と言うのを理解したようだな。ふふふ。ざまぁ。
『ゲオルクー、もみもみしてー。』ニタニタしたウィンが俺の手を取って薄い胸に当てる。いったいどこを揉めと?
『ゲオルクー、ぺろぺろしてー。』ニタニタしたチルが俺の頭を抱え、平べったい胸を押し付けてくる。いったいどこを舐めろと?
「「ちっ。」」王宮の侍女らしからぬ舌打ちをシンクロさせた侍女ふたりが、ジト目どころか、凍てつくような蔑む冷たい視線を寄越すと、ウィンとチルは、笑いながら離れて行った。おいっ!あー、せっかく解けた誤解が…。
お姉様方は皆、笑いを堪えている。
前回もそうだったが、王宮で出された夕餉は非常に旨かった。
その晩、俺はお姉様方と大いに愉しんだ。様子を探っているに違いない侍女たちと、その報告を受ける王太子殿下が、思わず赤面し、様子を探っているのが馬鹿らしくなうような痴態を演じてやるのだ。
俺のこの企てに、最初から乗り気のカルメンさんや、普段からノリのいいビーチェさんは積極的に絡んだ。
リーゼさんとジュヌさんは「仕方ないわねぇ。」「お付き合いしますわ。」と言って誘いに乗った。
ベスさんだけは「王宮内でそのようなことなどできぬ。」と言って拒んでいたが、最後に俺が襲い掛かると「くっ。私の体は自由にできても、心まで自由にできるとは思うなよ。」と、どこかで聞いたようなお決まりの台詞を吐いて、付き合ってくれた。ってゆーか、最後は一番乱れていた。笑
一応、冒険者として活動しているときは、ダラダラとした体の関係は持たないと言うお約束もあるので、最後の一線は越えずに、お口で。
お姉様方の魔力量の上限を100ずつ上げたのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/5/8
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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