精霊の加護

Zu-Y

文字の大きさ
91 / 183

精霊の加護088 ソルの第二形態

しおりを挟む
精霊の加護
Zu-Y

№88 ソルの第二形態

 それから俺たちはルゥド・オーのまわりの村や町を巡って、施薬院にいる病人やケガ人を精力的に治療し、ポテトイモの栽培方法を詳しく伝授して回った。

 教国からのお目付役連中も一緒に来て、いろいろと手伝ってくれている。なかなかちょこまかとよく動く連中だ。まあ、聖職者だから奉仕の精神は持ち合わせているのだろう。
 王国から一緒に来ていた同盟使節団の高官どもとは大違いだ。もっとも、俺の意に従わなかったひとりを締め上げて、丸坊主にしてやってからと言うもの、連中は俺の言うことをよく聞くようになったがな。笑

 治療では神官のジュヌと、ソルが大活躍をした。
 ポテトイモの栽培では、雑草の焼き払いにフィア、荒地の耕しにクレ、水撒きにワラ、ポテトイモの育成にツリが活躍し、ポテトイモの保管ではチルが活躍した。
 さらに農工具の作成には、メタが金属を出すとともに、ウィンが風車を回して鍛冶工房を動かした。
 俺の精霊たちって、むっちゃ働き者。てか超便利。

「僕たちの出番がないじゃんよー。」ってビーチェがぶー垂れてたが、収穫作業では大いに活躍してくれていた。あと、ポテトイモ料理の伝授にも。
 しかしわが妻たちって料理上手だよな。俺、胃袋を掴まれてる感あるし。でも一番掴まれてるのはマイドラゴンか。笑
 なんて考えたのがいけなかった。しばらくわが妻たちとは御無沙汰だし、教国での宿泊が教会なんで、自粛してたのもあるから、マイドラゴンは暴走寸前である。やばいかも。

 教国北部の教会の施薬院で回復魔法を駆使して治療し、ポテトイモの普及させて食糧難を解決した俺たちは、教国北部の窮状を救った救世主として教国北部の民からの大きな信頼と評判を勝ち取った。
 王太子殿下からの「教国での評判を高めよ。」と言う極秘指令を、教国北部では最高の形で達成できたのだ。新教皇統治下の新政府から派遣されている随行団=お目付役たちから俺たちへの信頼も大きく増している。

 教国北部の村や町を巡って、ルゥド・オーに戻った俺たちは、明日には教国北部を発つことにした。
 今夜はルゥド・オーでの最後の夜である。まあしかし、最後の夜だからと言って、特に何かある訳でもないのだが。
 ついつい眼がわが妻たちのメロンボールへと吸い寄せられる。溜まりに溜まったマイドラゴンは暴発寸前。
「ちょっとあなた。目がイッてるわよ。大丈夫?」
「ごめん、リーゼ。教会泊の禁欲続きで溜まりに溜まって、暴発寸前。」
「んもう、旦那様ったら。そんなになる前に仰って下さいな。」
 わが妻たちが妖艶な笑みを浮かべて俺のまわりを取り囲む。

 妖艶なわが妻たち5人掛かりに、俺はあっけなく陥落。
 ぱふぱふを堪能し、吸い尽くされて、何度も天国へと誘われたのだった。なお、吸い尽くされたせいで、わが妻たちの上限は100ずつ上がった。ありがたい副産物だ。笑

 翌朝目覚めると、ベッドにはわが妻たちが一糸纏わぬ姿で横たわっている。ぜひとも昨日の御礼をせねば!
 俺は順に、わが妻たちのメロンボールと蜜壺を指と舌だけで丹念に攻めて、わが妻たちをことごとく昇天させたのだった。

 教国北部を後にした俺たちは、教国東部を目指して進んでいる。およそ1週間の行程だ。
 教国東部にはエンシェントドラゴンが棲み付いていており、教国東部の住民の生活を脅かしている。ぜひとも狩ってみたい。
 北部から東部への移動の途中に点在する村々でも、栄養失調や病人ケガ人の回復をして回り、ポテトイモの栽培を普及させた。

 途中、教都での契約以来、ずーっと回復の精霊魔法で活躍し続けていたソルに異変が起きた。第一形態の上限に達したのだ。
 前日から、魔力補給に来る頻度が上がり、やたらとまとわりついて来ると言った、進化の兆候が見られていたので、近いうちに進化するなとは思っていた。

 周辺に村々はなく、日も沈みそうになって来たので、今夜はここら辺で野営をすることにした。
 今夜の野営地を見定めると、俺たちの馬車と、教国のお目付役たちの馬車を並べて停め、俺はいつものように精霊たちの協力で野営の拠点を作ることにした。

 クレが馬車の駐車スペースを起点に50m四方で地面をせり上げて塀を作った。これで拠点の敷地を確保。メタが塀の上に有刺鉄線を張り巡らせて、塀を越えての侵入を阻止するために電流を有刺鉄線に流す。
 さらにクレが敷地の周囲には堀を穿って、ワラが水を溜め、チルが冷やして表面を凍らせた。これでうっかり踏み込むと氷が割れて堀にハマると言う寸法だ。
 ウィンが拠点の上空の気流を乱しているので、空からの侵入もできない。
 ツリが敷地の1/4程度の牧草を生やし、スノウとナイトと馬車の曳馬たちを放牧した。

 宿坊となるスペースを、俺たち用と、教国のお目付役たち用にふたつ。そこにフィアが乾燥させた牧草を敷くと、ふかふかの干し草ベッドだ。
 簡易浴場も俺たち用と教国のお目付役たち用にふたつ。ワラに水を張ってもらい、フィアに温めてもらったら、半露天風呂の完成だ。
 ひと通り拠点が整ったら、わが妻たちが夕餉準備を始めた。
 かまどの火や飲料水も精霊たちがすぐに出すし、異空間収納腕輪に保管していた冷凍肉と、サクッと育てた新鮮野菜を、かまどの大鍋にぶち込めば、あとはじっくり煮込むだけでシチューの完成である。
 最後にソルがエリアヒールで皆の1日の疲れを取った。ちなみにソルだけすぐ魔力補給に来たので、第二形態への進化直前であろう。

 一段落ついたところで、俺は精霊たちを連れて半露天風呂に向かった。精霊たちは衣類を脱ぎ捨てると、キャーキャーと嬌声を上げながら露天風呂に飛び込んだ。今日も1日頑張ったし、俺たちだけだから、入浴マナーがどうとか、うるさいことは言わない。苦笑
 精霊たちは水浴びや湯浴みが好きである。特に温泉は喜ぶ。まぁ。今日は温泉ではないけれどもな。簡易浴場でも十分に喜んでくれる。
 俺もゆったりと湯に浸かりながら、1日の疲れを落とす…って、もうその疲れはソルがヒールで落としてくれているのだが。笑

『ゲオルクー、『おっきくなあれ。』してー。』
 第三形態になってから、ツリ、クレ、フィア、チル、ワラ、ウィン、メタには、入浴時にマッサージをしてやっているが、これが精霊たちからいたく好評なのだ。
 ほんのり膨らみ掛けた程度の第三形態は、バインバインのメロンボールを好む俺にとっては、全然物足りない。と言うか、ぶっちゃけマイサンも反応すらしないのだが、将来、第五形態になったときに、わが妻たちのようになるよう、丹念に先行投資をしているのだ。
 ソルは第一形態だが、ソルだけしないと言うのもなんなので、軽くマッサージしてやると、いつものソルはくすぐったがってキャーキャー言う。しかし今夜のソルは反応が違った。
 触れただけでびくっと反応してもじもじし出し、ソルの息遣いが、はぁはぁと荒くなっている。おっと、これはいつものくすぐったがるのとは違って、感じまくっているな。と言うことはこの後、進化が始まるだろう。

 簡易浴場から出て、野営用の簡易ベッドにソルを連れて行く。簡易ベッドに大の字に寝ると、案の定、ソルも潜り込んで来て、べろちゅーをして来た。先程から何度も魔力補給のキスを繰り返ししていたソルの身体はすぐに白く光り出した。
 で、仰向けの俺の顔に跨って来た。やはりぐしょぐしょだ。幼女なのに。
『舐めて。』と言うソルの要求に従って、俺はソルのぐしぐしょなところを丹念に舐めまわしてやると、ソルの体の輝きが一層増して、人型から球形に戻った。
 ひと抱えの大きさだった光の球体は、抱えられない大きさにまで膨れ上って、さらに眩く輝いた。その後、球体になっていたソルは、少女体型の人型を取って現れた。第二形態に進化したのだ。そして光は収まった。

 ソルはそのまま抱き付いて来て、べろちゅーを求めて来たが、魔力を補給してもなかなか輝かない。こうなることは、今までの経験で分かっていた。唾液では魔力が不十分なのだ。俺は矢尻で指先を傷付けて血を滲ませ、それをソルに差し出した。ソルがその指をぺろぺろと舐めると、ソルの身体は輝き出し、『お腹いっぱいー。』と言って離れて行った。血液に含まれる魔力は、唾液に含まれる魔力よりも濃いからこうなるのだ。

 この進化で、ソルによる魔力量上限の加算は、第一形態の1万から第二形態の2万となり、進化時の体液舐めで+5000。俺の魔力量の上限は1万5000上昇して、44万となったはずだ。精霊たちに確認してもらうと、やはりそうだった。

 そしてここでいつものひと悶着。
 少女体型になったソルに、貫頭衣に加えて、簡易スカートと簡易パンツを穿かせようとしたのだが…、
『やー、やー。きつーい!やー。』
「でもこれを穿かないと見えちゃうだろ?」
『ソル、平気だもーん。』
「俺が困るんだよ。な、頼むよ。」
『ぶー。』このむくれ顔、かわいい♪苦笑

 精霊たちを連れて、皆のところに行くと、
「あー、ソルってば進化してるー。ダーリン、ソルはいつ進化したのー?」
「たった今。」
「あーん、見たかったー。」って、おい、ビーチェ、ルードビッヒ教授みたいなこと言うなよ。苦笑

 夕餉は、スピリタスだけでなく、教国からのお目付役たちも一緒に摂る。もちろん鍋が別だから、鍋を囲む円陣も別々だけどな。
 俺たちの隣の鍋を囲んでいたお目付役連中が、
「なんと、天使様が、お育ち遊ばした。」
「「「「「おー、ありがたや、ありがたや。」」」」」と言って、皆で這い蹲ってソルを拝みだしたではないか。

 何がありがたいのかさっぱり分からんが…、うん、教国の人たちの信仰心はまったくもってブレない。これだけは間違いない。笑

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

設定を更新しました。R4/7/10

更新は火木土の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

​『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』

月神世一
SF
​【あらすじ】 ​「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」 ​ 坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。  かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。  背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。 ​ 目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。  鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。 ​ しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。  部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。 ​ (……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?) ​ 現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。  すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。  精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。 ​ これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!

本条蒼依
ファンタジー
 氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。  死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。  大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。

うちの冷蔵庫がダンジョンになった

空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞 ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。 そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

処理中です...