精霊の加護

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精霊の加護112 帝国巡り開始

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精霊の加護
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№112 帝国巡り開始

 帝都モスコペテブルを発ってから、馬車の俺たちと帝国役人たちに、族長タイガ以下のホワイトタイガーの獣人たちは、最初はジョグでついて来ていた。
 ずーっとジョグって大丈夫なのかと心配していたら、帝都が見えなくなった頃合いで、獣人たちは本来の姿のホワイトタイガーに変身した。
 これなら心配に及ばないな。

 帝都を出て3日目。ちょうど帝国東部にある帝都と、帝国中部の中心都市スクミンとの中間地点だ。近場にいい町村がないので、今夜はここで野営となる。帝都を出て、初めての野営だ。

 この日も精霊たちの力を借りて、快適な野営所を造った。
 四方の土をせり上げて土壁で周りを囲い、一画に牧草を生やして、スノウ、ナイトと伴に馬車馬を放牧。
 野菜類を促成栽培して、途中で狩った獲物の肉と一緒にぶつ切りにして煮込む。
 牧草の一部を窯で干し草にして簡易ベッド、穴を掘って水を溜めて適温に温めて露天風呂、隅っこにトイレ。
 堀の周囲には堀を巡らせ、土壁の上には有刺鉄線を敷いて電流を流す。堀のまわりには小さい旋風をいくつも起こして風壁。

 野営所の防備は鉄壁であるが、それでも、万が一の事態への対応が速やかにできるように、交代で見張を立てている。
 俺たちスピリタス、帝国の役人たち、タイガ率いる獣人族でひとりずつ出すことになっている。
 実はこの見張の分担にはひと悶着あった。

「わたしたちも見張をするのですか?」
「当たり前だろう?」
「しかし私たちは役人ですよ。」
「だから何?」
「見張は獣人隊にやらせればいいではないですか。」
「獣人隊は、スクミンまで同道しているに過ぎぬ。護衛として雇った訳ではない。道連れゆえ公平に見張を分担している。お前らが見張をするのが嫌なら、お前らで護衛を雇って来るべきだろう。」

「タイガ、獣人隊を護衛に雇ってやる。」役人の代表がタイガに横柄な口を利いた。
「これからだな。スクミンまで残り2日。1日ひとり大銀貨5枚として、総勢16名だから、大金貨1枚と金貨6枚で引き受けよう。」
「法外ではないか!」
「嫌なら別に雇わなくてもいい。」

「スピリタス卿、とにかく私ども役人は、見張はできません。」
「そうか。なら、この野営地から出て行くがいい。」
「なんですと?」
「いいか、俺たちの帝国巡視にお前らなど無用だ。イゴールどのが見張を付けると言うゆえ、ご勝手にどうぞと受け入れたまで。勝手について来ているお前ら見張の役人たちを、俺たちが護衛する義務はない。
 旅の道連れと思うゆえ、そなたらを俺たちの野営地に招き入れたまで。道連れとしての協力を拒むなら、道連れとは思わぬ。この野営地から出て行き、この近くで勝手に野営をすればいい。そして、自分の身は自分で守れ。」
「くっ。」

 結局、役人どもは俺に詫びを入れて来て、見張を引き受けた。笑
 しかしこの判断が賢明だったことを、役人どもは数時間後に身に染みて実感する。

「主様、起きてたも。」ドーラに起こされた。
「ん、どうした。」
「グリムリーパーが出たのじゃ。他にゴーストもたくさんおる。」
「まじか、厄介だな。皆を起こせ。最初にジュヌだ。
 ソル。起きてるか?」
『うーん、今、ゲオルクに起こされたー。』

 グリムリーパーもゴーストも悪霊系だから、壁をすり抜けるし、物理的な攻撃も素通りしてしまう。
 獣人族がブーストモードになって、侵入して来たゴーストたちに殴り掛かっているが、それらのパンチはスカっスカっと突き抜けてしまい、まったく効いていない。

 ドーラが皆を起こし、こちらもわが妻たち、精霊たちと勢揃いした。ではやるか!

 まずはソルとカルメンが皆にバフを二重掛けした。普通、バフやデバフなどの支援魔法の二重掛けはできないが、ソルは精霊魔法、カルメンは普通の魔法で、魔法の系統が違うため、二重掛けが可能となるのだ。
 そしてカルメンは、敵にデバフも掛けた。

 次にソルとジュヌがゴーストを狙って、浄化魔法のゴーストバスターを放った。浄化魔法は回復魔法の系列だが、悪霊系に効く。ちなみにアンデッドにはターンアンデッドという浄化魔法がある。

 さらに、フィアとメタとリーゼも加わった。火と雷による光も浄化の効果が多少はある。フィアとリーゼはファイアーボール、メタはサンダーボルトを放った。

 ソルとジュヌのゴーストバスターを受けたゴーストは、浄化されて消えて行くか、浄化され掛けて瀕死になっている。
 フィアとリーゼのファイアーボール、メタのサンダーボルトを受けたゴーストは、一気に浄化とまではいかないが、のた打ち回っている。

 手下のゴーストを浄化されて怒ったグリムリーパーが、ゆらゆらと、しかし確実にこちらに向かって来た。

 ソルがグリムリーパーにゴーストバスターを掛けたが、流石、上位の魔物だけあって、効きが悪い。しばらく足止めはできたが、その後またこっちに向かって歩き出した。
『むう。生意気。』

 ソルは、ゴーストバスターの上級版の、ハイゴーストバスターを掛けた。グリムリーパーは、のた打ち回っている。これは効いたようだ。
『ゲオルク、補給。』ぶっちゅー。濃厚なべろちゅーで魔力を補給すると、ソルはハイゴーストバスターを連射した。
 のた打ち回っていたグリムリーパーはぴくぴくと瀕死の状態になったようだ。もうすぐだな。

 その間、グリムリーパーをソルに任せたジュヌは、フィア、リーゼがファイアーボール、メタがサンダーボルトでのた打ち回らせたゴーストに、トドメのゴーストバスターを掛けて、次々と浄化して行った。

「旦那様。魔力を分けてくだいさませ。」はい喜んで。ジュヌと濃厚なべろちゅーを交わす。
「あなた、私も。」はい喜んで。リーゼとも濃厚なべろちゅー。
『ゲオルク、ソルもー。』はいはい。ぶっちゅー。
『フィアもー。』はいはい、ぶっちゅー。
『メタもー。』はいはい、ぶっちゅ―。

『トドメ。』ソルのハイゴーストバスターで、とうとうグリムリーパーは浄化された。
 他のゴーストたちも、フィア、メタ、リーゼで大きなダメージを与え、ジュヌがトドメを刺している。

「終わったみたいだな。ご苦労さん。」
「うー、トーラ、出番、なし。」
「いやいや、これから皆で魔石を拾おうぜ。」
 皆で手分けして、ゴーストの小粒な魔石を拾い集め、グリムリーパーの大きな魔石もゲットした。

「義兄どの、申し訳ない。われらは役に立てなかった。」タイガがシュンとして詫びて来た。ケモ耳が垂れ下がっている。
「いやいや、グリムリーパーやゴーストには物理攻撃はほとんど効かないからさ、相手が悪かっただけだ。
 それよりも最初に連中を見付けたのは誰だ?」
「姫婿どの、自分です。」獣人隊の隊員のひとりが名乗り出た。ちなみに俺は、トーラ姫の婿と言うことで、獣人隊の隊員たちから姫婿どのと呼ばれている。苦笑
「ありがとな、大手柄だぞ。」隊員は嬉しそうに微笑んだ。
「タイガどの、そう言えば帝国の役人どもは?」
「その辺に隠れて震えているよ。義兄どの、やつらが戦闘できないのは仕方ない。」
「そうだな。」

 再び見張を立てて、交代で睡眠を取った。この後、帝国の役人たちが頗る真面目に見張りをするようになったのは言うまでもない。笑

 悪霊騒動の野営から2日後、俺たちは帝国中部の中心都市スクミンに到着した。
 俺たちスピリタスはスクミンを本拠に、南の広大な湿地帯にある多くの沼を、闇の精霊を探して虱潰しに探索する。
 ホワイタイガー獣人隊はこのまま帝国西部の中心都市エウーキ経由で虎林の森に帰る。
 ここスクミンでホワイトタイガー獣人隊とはお別れだ。

 スクミンの領主は、帝都モスコペテブルと同じく皇帝で、俺たちと帝国の役人は、代官の住まう領主館に宿泊することになった。
 タイガたちは、市中の宿屋に泊まって明日の朝イチで帝国西部のウエーキを目指して発つそうだ。
 今宵はタイガたちと呑み明かそうと思っていたのだが、監視役の役人たちもついて来ると言うので、折角タイガたちが羽を伸ばせるのを邪魔するのも悪いと思い、タイガたちとの呑みは諦めた。

 その分、代官が晩餐でもてなすと言うが、今宵は旅で疲れてるゆえ、勘弁して欲しいと断って、明日以降にしてもらった。
 よって今宵は、わが妻たちとむふふタイムである。

 おそらく監視が付いているだろうから、監視してるのが馬鹿らしくなる程の痴態を演じてやるのだ。
 俺たちの部屋は、領主館で最大の客間だそうだ。部屋風呂も付いているが、わが妻たち全員と入れる程には広くない。
 取り敢えず精霊たちを入れることにしたのだが…。
 あれ?マイサンがドラゴン化しやがった。

 まあ、帝都を発ってから5日間は馬車旅で禁欲だったし、第四形態になった精霊たちは、若いとは言え、大人の女の体である。
 俺好みの巨乳でもないし、ボンキュボンでもないのだが、胸と尻はそれなりにプリッとしているし、ウエストもくびれている。
『あれー、ゲオルクー。』『やだー。』『もうー、エッチー。』精霊たちに揶揄われた。
「仕方ないだろ。5日も禁欲なんだからさ。
 おい、お前も今宵は、わが妻たちと戯れるんだからもう少し我慢しろよ。」
と、マイドラゴンを諫めたが、
『ぐるるるるー。』ダメだ、溜まってて見境をなくしてやがる。

 精霊たちを順に洗ってやったのだが、精霊たちは面白半分にマイドラゴンを挑発している。素股でマイドラゴンを刺激し、マイドラゴンがその気になって、蜜壺へ潜り込もうとすると、さっと腰を引いて離れるのだ。苦笑
 もちろん俺も、精霊たちに協力して、マイドラゴンが蜜壺に潜り込もうとしたときに腰を引くから、マイドラゴンの八つ当たりの矛先は俺に向かったのだった。苦笑

 それと、ソル以外のおっぱいは、洗いながらついつい揉んでしまう。ソルがムッとして、自分のも揉めと詰め寄って来た。仕方なく揉んだけど、ソルはまだ第三形態だ。少しは膨らんでいるが、率先して揉みたいと思う程には膨らんでないんだよなー。

 精霊たちに散々弄ばれたマイドラゴンが、いよいよ暴走しそうになったとき、なんとツリが、ぱくっとマイドラゴンを頬張ったではないか。こんなこと今までなかったのに!
 れろれろちゅばちゅば。何これ、ツリったら舌遣いが上手い。マイドラゴンはあっという間に溜めてたホワイトブレスを吐き散らした。

 ツリはホワイトブレスをすべて口で受け止めたせいで、頬をパンパンに膨らませている。そのツリに、他の精霊たちが代わる代わるツリにキスをして、ツリからホワイトブレスを口移しで分け与えられているではないか!ちなみにソルも。このシュールな光景にドン引く俺。
 ゴクリと言う音とともに、8人全員が各々の色に眩く輝き出した。まじか、呑んじゃったのか。まあ、ホワイトブレスは濃厚な体液だからな。魔力が濃いから精霊たちにはご馳走?なのだろうか。

 ちなみにマイドラゴンはすっかりご機嫌モードになっていた。

 領主館の夕餉を部屋食で摂って、皆で軽く呑んでから、わが妻たちとのむふふタイムに突入した。
 帝国役人の監視があるかもと思うと、いよいよもって痴態を演じたくなる。わが妻たちもノリノリだ。笑

 この夜、リーゼ、ジュヌ、カルメンの魔力の上限が100上がった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

設定を更新しました。R4/9/4

更新は火木土の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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