精霊の加護

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精霊の加護114 エウーキと虎林の里の仲裁

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精霊の加護
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№114 エウーキと虎林の里の仲裁

 帝国中部のスクミンから、帝国西部のエウーキまでの旅の間中、とにかく空の魔獣が多かった。
 スクミンを出た翌日に鷲の魔獣のゴールデンイーグル4羽と立て続けに遭遇し、その翌々日、つまりエウーキ到着の前日には、鷹の魔物のシルバーホーク5羽と遭遇した。

 ゴールデンイーグルとの戦闘では、ダクがデビューした。
「ソル、ダク。」『『はいー。』』ソルが皆にバフを掛け、ダクが上空で旋回するゴールデンイーグルに向けてデバフの精霊魔法を飛ばした。
 上空を悠々と旋回していたゴールデンイーグルの飛行が、ダクのデバフを食らって急に不安定になった。
 カルメンがバフとデバフを重ね掛けした。普通、同じ魔法の重ね掛けはできないが、精霊魔法と通常の魔法は重ね掛けができる。
 失速し掛けているゴールデンイーグルたちに、
「ダク。」『はーい。』睡眠魔法のスリープが飛んで、ゴールデンイーグルあっさりと落ちた。上空で眠って、そのまま落ちて、永遠の眠りに就いたのだ。なむー。
『ゲオルクー、お腹すいたー。』はいはい。ぶっちゅーっと魔力を補給して行くダク。
 この日はこんな展開が、4連続で続いた。

 シルバーホークとの戦闘では、リーゼが風属性の魔法を連発して、シルバーホークへ回避行動を繰り返させて注意を引き、ドーラがエンシェントドラゴンに変身してのブレス、トーラもホワイトタイガーに変身しての咆哮でシルバーホークを落とした。落ちたシルバーホークが立ち直らないうちに、ベスとビーチェがトドメを指した。
 もちろんこの間、カルメンのバフとデバフ、ジュヌの魔法障壁と回復魔法も貢献した。

 スクミンを発って5日目、俺たち一行は帝都西部の中心都市エウーキに着いたのだが…。

 エウーキの東大門で足止めされた。町の中が混乱状態で、大門は封鎖されていたのだ。

 まさかの内乱?それとも外部勢力の侵攻?

 エウーキの町は、北大門が突破され、北側一帯が、戦闘中だそうだ。市街戦の真っ最中である。エウーキの北側が主な戦場になっているため、北側に住む市民は町の中心部へと逃げて来ているそうだ。
 内乱ではなく、他勢力の侵攻のようだ。
 侵攻して来た勢力に対して、町を防衛しているのは、衛兵隊と冒険者たちだった。
 衛兵隊の一部は、侵攻して来た勢力の別動隊の侵入に備え、東大門、西大門、南大門を封鎖していると言う。
 俺は、同行して来た帝国役人の代表を連れて、東大門の衛兵隊詰所に出向き、そこの隊長と面会した。

「俺はトレホス王国の精霊魔術師、ゲオルク・スピリタス伯爵だ。先日、王国と帝国は同盟を結んだ。その条約に『両国は互いの危機に際しては最優先で救援に向かう。』とある。
 エウーキの危機に際し、盟約に基づき、救援をしようではないか。」
「なぜ、王国人が帝国西部にいるのだ?」
「それは王帝同盟で、俺の帝国内の自由行動権を保証されているからだ。ただし、帝国のお目付役も同行している。」
「王帝同盟?なんだ、それは?」こいつ、衛兵隊詰所の隊長のくせに知らんのか?

 ここで帝国役人の代表が、東大門の隊長と話を付け、特別に俺たちはエウーキに入れてもらうことになった。

 すぐさま、エウーキの中心にある領主館へと向かい、領主のエウーキ伯爵と対面した。
 俺たちは、俺とわが妻たちに、精霊たちも一緒だ。それと帝国役人たちもいる。なぜか知らぬが、領主がぎろりとトーラを睨んで来た。なんなんだ?

「王国の精霊魔術師、ゲオルク・スピリタス伯爵だ。この者たちはわが妻。そしてわが精霊たちだ。」
「ここの領主のエウーキ伯爵だ。」
「王国と帝国の同盟の条項に基づき、エウーキの救援に駆け付けた。」
「今、帝国と王国が同盟を結んだと言われたな。いつのことだ?」なんだと?こいつも知らねぇのか?領主のくせにか!領主のこいつが知らないんなら衛兵隊詰所の隊長が知る訳ないな。つまり、エウーキに王帝同盟が伝わっていないと言うことだな。なぜだ?
「伯爵様、9日前のことです。主だった領主へは至急連絡便の鳩便が遣わされております。エウーキにはまだ届いていないのですか?」帝国役人が俺に代わって説明した。
「届いておらん。しかし帝宮付きの役人のそなたが言うなら間違いあるまい。」
 そうか!分かったぞ。ゴールデンイーグルかシルバーホークに、鳩便の鳩が殺られたに違いない。

「で、戦闘はどうなっている?侵入者はどこの勢力だ。」
「虎林の里のホワイトタイガー族が襲撃して来ている。」
「なんだと?なぜそうなった?」
「なぜ?」横でトーラも驚いている。
「数日前、帝都に従軍していたはずのホワイトタイガー族が帰って来たのだ。そして族長のタイガと言う男が『帝太子殿下によって解放されたゆえ挨拶に来た。』と言うではないか。そんな話は寝耳に水なのでな、『ふざけるな、解放など認めぬ。』と言って追い返したのだ。
 するとタイガは虎林の里に戻って行き、虎林の里に駐留していたわが兵を追い返して来た。
 それゆえ虎林の里に討伐軍を向けたのだがな、秘薬が効かずに逆襲されてしまったのだ。そしてそのまま追撃され、撤収の隙を突かれて北大門を突破されてしまった。
 現在、衛兵たちと冒険者を動員して、ホワイトタイガー族を町の北側に封じ込めている。わが手勢の再編が終われば、虎林の里など一気に叩き潰してくれるわ。」

「伯爵、同盟の条項に虎林の里の自治権とホワイトタイガー族の解放がある。」
「なんだと?」
「伯爵様、スピリタス卿の仰ることは真です。」帝国役人が同意した。
「解せぬ。なぜ、帝国と王国の同盟の約定に虎林の里の自治権とホワイトタイガー族の解放が入るのだ?」
「それはな、これなるトーラがわが妻となったからだ。わが妻の実家を帝国の制圧下から解放させたのだ。」
「なんだと?それでは公私混同ではないか!」
「その通りだが、それが何か?」俺は開き直った。
「ぐぬぬ。」俺があからさまに開き直ったものだから、エウーキ伯爵は返す言葉がないようだ。

「伯爵、虎林の里から手を引け。そしてホワイトタイガー族と和睦しろ。見返りに、わが精霊たちの精霊魔法で、そなたが希望する協力をしようではないか。エウーキ周辺の荒れ地の開墾などはどうだ?」
「しかし…。」
「まあ、そなたとしては『折角切り取った領地なのに。』と言う思いもあろう。そなたが虎林の里を手放すにあたり、何か交換条件があれば、俺が帝太子イゴールどのに取次ごうぞ。」
「されば侯爵位を賜れればありがたいが…。」
「分かった。取次ごう。」

「されど、虎林の里だけで侯爵位が賜れるとも思えんが?」
「俺はそなたの希望として取次ぐだけだ。認められるかどうかは分からぬ。
 そうそう、そなたは親王国派でも反王国派でもないし、帝太子派でも第二帝子はでもない中立派だったな。もし拘りがないのであれば、そなた、イゴールどのの支持に回って親王国派にならぬか?」
「うーむ。」
「虎林の里の支配権の放棄に、イゴールどのを支持しての親王国派へ方針転換となれば、イゴールどのには都合のいい条件が揃う。イゴールどのの覚えも目出度くなって、侯爵位に推挙しようかと言う気にもなろうぞ。」
「うーむ…、相分かった。特に中立に拘る理由もないしな。スピリタス卿、よしなに頼む。」
「じゃあ、俺たちにはトーラがいるから、まずはホワイトタイガー族との仲裁をして、この騒動を収めてやろう。」

 その後、俺たちはエウーキ兵数人に案内されて、エウーキ北部のホワイトタイガー族が侵入したエリアに行った。
 ホワイトタイガー族と、エウーキの衛兵隊や冒険者たちが対峙している。互いに攻撃疲れをしたので一旦引き、態勢を整えて相手の様子を窺っているところだな。
 まずは止めねば。
「ダク。」『はーい。』エリアスタンで一斉に双方を麻痺状態にした。
『ゲオルクー、お腹すいたー。』ぶっちゅー。ちゅばちゅば。貪っている。流石に第一形態でエリア魔法では、一気に魔力を使い果たしたな。

 エウーキの衛兵隊と冒険者たちを抑えるのは帝国役人たちに任せ、俺たちはタイガの陣に向かって進んだ。
「おお、姫婿どのー。」おっと、獣人隊にいた隊員だ。よろよろと立ち上がった。麻痺が解けたか?流石、虎獣人、体力が違う。
 ちなみに、俺はこいつらから姫婿と呼ばれている。族長のタイガの双子の姉のトーラ姫の婿と言うことだとか。苦笑
「タイガはいるか?」
「いますよ。
 族長ー、姫婿どのですぜー。援軍に来て下さいやしたー。」援軍じゃないのだけどもな。苦笑
「おお、義兄どのか?トーラも、皆さんも、援軍とはありがたい。」タイガもよろよろと立ち上がった。スタンがまだ微妙に効いている。

「タイガどの、すまん。援軍ではなく仲裁に来た。
 ことの発端は、エウーキ伯爵の元に、王帝同盟も含めた諸々の情報が届いていなかったことだ。スクミンからエウーキに来る間、やたらと空の魔獣が多かったのでな、鳩便の鳩が空の魔獣どもに殺られたのだと思う。
 王帝同盟や、虎林の里とホワイトタイガー族の解放を知らなかったエウーキ伯爵は、タイガたちの行動を謀反と早合点したのだ。
 今は事情を知って、虎林の里の自治権もホワイトタイガー族の解放も承諾している。すまんがここらで矛を収めてくれ。」
「なんだと?そう言うことか。うーむ。
 …分かった。それなら、改めて虎林の里とエウーキとの和睦を正式に結ぶとしよう。」
「タイガ、それが、いい。随分、賢く、なった。」
「まさか村で一番の武闘派だったトーラに、それを言われるとはな。」タイガのこのひと言に、皆で大笑いになった。
 ちなみにトーラだけはムッとしていたがな。笑

 その後、俺たちの立会いの下、エウーキ伯爵とタイガが和睦に調印した。それぞれの損害は、恨みっこなしの相殺と言うことになった。
 ついでに不可侵条約、友好通商条約も結んで、何年か後に、信頼が積み重なって行けば同盟条約にも調印するそうだ。
 エウーキ伯爵は、虎林の里との仲介をした俺とも、提携の名目で誼を結んだ。

 これを受けて、帝国役人たちが、エウーキと虎林の里の和睦、エウーキ伯爵の帝太子イゴール殿下支持、エウーキ伯爵が俺との提携で親王国派になったことを伝える鳩便を、帝太子イゴールどのへ送った。
 俺は添状として同じ内容の手紙をイゴールどのへ送り、エウーキ伯爵が侯爵への昇進を希望していることも伝えた。

 俺たちはしばらく領主館に滞在することになった。ホワイトタイガー族に荒らされたエウーキ北部の復興と、エウーキ周辺の荒地の開墾と農地化に協力するためだ。

 領主館では一番大きな客間が与えられた。ここの領主館は、部屋風呂ではなく大浴場である。大浴場なら皆で入れると思っていたのだが、男湯と女湯に分かれていた。泣

 流石にエウーキ家の人々や使用人、帝国役人たちもいるので、精霊たちを連れて男湯には入れないな。しかし俺と入れないとなると、精霊たちはぶー垂れる。
 仕方なくエウーキ伯爵に相談すると、帝国役人たちで男客が多いので、女湯を指定時間だけ、貸切風呂にしてくれるとのこと。ひゃっほーい。話が分かるじゃないの!
 という訳で、わが妻たちも伴って、混浴タイムに突入したのだった。

 スクミンからの馬車旅で禁欲期間が5日も続いたから、マイドラゴンは暴走寸前である。
 帝都からスクミンに着いた日も今日と同じ条件だった。あのときは、第四形態の精霊たちに反応して変身してしまったマイドラゴンは、精霊たちに素股でその気にさせられて、蜜壺に侵入しようとするとさっと逃げられると言う感じで、散々おちょくられていた。

 しかし今日は、わが妻たちがいる。変身を遂げたマイドラゴンは、第四形態の精霊たちには見向きもせず、ずっとわが妻たちを眼~実際はないけどな~で追っている。笑
『こっち見ない。』『つまんなーい。』『ぶー。』見向きもしないマイドラゴンでは、おちょくることができないから、ソルとダク以外の、第四形態の精霊たちは不満タラタラである。
「くっくっくっ。」と笑っていると、精霊たちがムッとした。
『ゲオルク、意地悪。』『意地悪ー。』『やな感じー。』『感じー。』
「いや、悪い。でもおかしくってさ。」『『『『『『『ぶー。』』』』』』』『『よしよし。』』
 第四形態の7人はソルとダクに宥められてやんの。笑

 もちろんわが妻たちも、そんな精霊たちを見ながら微笑ましく笑っていた。
 すると、クレが強硬手段に出たのだ!なんと、ぱくっとマイドラゴンを頬張ってしまったではないか。しまった、前回ツリに、これをやられたんだった。
 れろれろちゅばちゅば。やばい、やっぱりクレも舌遣いが上手い。マイドラゴンはあっという間に溜めてたホワイトブレスを吐き散らした。

 クレはホワイトブレスをすべて口に収容して、パンパンに頬を膨らませ、したり顔でふわふわと浮かんで行った。他の精霊たちが代わる代わるクレにキスをして、クレからホワイトブレスを口移しで分け与えられている。ちなみにソルとダクも。
 引くわー、マジで引くわー、この光景。シュール過ぎる。わが妻たちもドン引きに引いている。そして俺を見る眼も白い。いや、俺は被害者じゃんよ。
 ゴクリと言う音とともに、9人の全員がそれぞれの色に輝き出した。ちょっと眩しい。ホワイトブレスは魔力の濃度が高い体液だしな。
 ご機嫌に風呂場の天井近くをぐるぐる回る精霊たちなのだった。

 夕餉は、旅の疲れもあるのでと、部屋食にしてもらった。
 しかしなー、よりによってホワイトシチューかよ。さっきの風呂場でのシュールな光景が…。
 わが妻たちも苦笑いしている。
『ゲオルクー、呑むー。』『呑むー。』第三形態からは、俺からの口移しで酒を呑む。酒には魔力を増幅する効果があり、口移しだと、唾液中の魔力が酒で増幅されるのだ。
 ダク以外の8人が酒の口移しで光り、ダクもべろちゅーで光り、精霊たちは、いたくご機嫌なのだった。

 その夜の、わが妻たちとのむふふタイムは、お風呂のフェラ事件と夕餉のホワイトシチューで興を削がれたわが妻たちに、断られてしまったのだった。大泣

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

設定を更新しました。R4/9/11

更新は火木土の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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