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精霊の加護130 湯治
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精霊の加護
Zu-Y
№130 湯治
夕餉の席である。
バース伯爵様、御正室様、ベスの生母の御側室様、俺たちスピリタスで食卓を共にしている。
俺は何と伯爵様のお隣だ。
「婿どの、ささ、たんと過ごされよ。」伯爵様お手ずから、秘蔵のアードベク30年物を惜しげもなく注いて下さる。
くんくん。すんすん。
『いい匂いー。』『それ欲しー。』第四段階に進化したてのソルとダクが30年物をねだって来たので口移しで与えると、
『ツリもー。』『クレもー。』『フィアもー。』『チルもー。』『ワラもー。』『ウィンもー。』『メタもー。』と皆が次々とやって来た。
グラスのアードベクがなくなりそうになると、伯爵様が注ぎ足して下さった。いや、ほんと貴重な30年物を申し訳ないっす。汗
精霊たちのおねだりが一段落して、
「伯爵様、すみません。精霊たちは私の体液から魔力を吸収するのですが、アルコールは魔力を増幅するのです。
アードベクは、俺が好きなので、精霊たちにも普段からよく呑ませてますが、いい匂いがすると言って来たのは初めてです。俺もたった今知りましたが、長期熟成物は精霊たちが美味しく感じるようです。」
「ほほう。精霊様たちは30年物がお好きとな。なんともお目が高い。
セバス、次のボトルを持って来させておけ。」
『ベスパパ、ありー。』『ありー。』『ベスパパ、好きー。』『好きー。』なんと!
ベスパパって…、ベスのパパってことか?
「精霊様たち、たんと呑んで下されよー。」
『『『『『『『『『はーい。』』』』』』』』』直接答えたし。
精霊たちは、普通、精霊を見る能力がない者とは関わろうとしない。しかし、何らかの理由で、精霊たちが気を許すと会話をするようになる。
わが妻たちとはすでに普通に会話するし、たまにだが、わが妻たちに話し掛けたりもする。特に俺の魔力注入直後は。苦笑
ルードビッヒ教授のことは『ルー。』と呼ぶようになっている。教授の研究に付き合うのが好きだからだ。いつぞや、東府魔法学院に泊まり込みになったときは、俺が寝落ちしたにも拘らず、精霊たちは延々と夜通しで、教授の研究に付き合っていた。
伯爵様は『ベスパパ。』か。美味しいアードベク30年物をくれる人と言うことでインプットしたようだ。
それから俺は、ドーラとトーラを紹介し、伯爵様に請われるまま、教国紀行と帝国紀行の詳細を語った。
北部公爵様の懐刀として、北部の経営に辣腕を振るって来た伯爵様は、
内政面では、教国北部での食糧難解決や、教国での喜捨の全額寄付。
外交面では、ミュンヒェーでの前教皇たちの処遇、帝国西部での農地開発によるエウーキ伯爵の調略。
軍事面では、ダクを使っての帝国南部の囮部隊の壊滅や、帝都奪還の攻城戦。
これらを、非常に高く評価して下さった。
「婿どの。特にその攻城戦は新たな戦術だ。今後、城兵には、状態異常耐性の装備を早急に配備せねばならんな。
これは北部公にも進言せねばなるまい。」
「俺の他に状態異常の精霊魔法を使える奴はいませんよ。」
「それは分からぬ。火の精山もそうだが、フィア様を連れ出しても、その地域での精霊様たちからの恩恵の効果は変わらぬ。婿どのは他も地域もそうだと言っていたな。つまり、数多いる小さな精霊様たちから、特大精霊様の後継が育つと見るべきだろう。
古の火の精霊魔術師が出た後、婿どのがフィア様と契約しているのがその証拠だ。
また、攻城戦において絶大な効果が実証されたのだ。通常魔法でも状態異常の攻撃魔法として開発されて行くのは間違いない。
少なくとも、婿どのの報告を受けた殿下や、わが寄親の北部公も含めた四公様方は、それぞれのご領地の魔法学院に状態異常魔法の研究を促す算段をしていると見るべきだな。」
「確かにその通りですね。」
「まあ、ダク様の精霊魔法の様な広域で効果を発揮する魔法となると、かなり上級の魔術師でなければ使えまい。とは言え、その様な攻城法が使われ。絶大な効果を発揮した以上、城側はその対策を講じておかねばならん。」
俺と伯爵様は、夕餉そっちのけで、すっかり話し込んでしまった。
伯爵様は、やはり北部公爵様の懐刀と言われているだけのことはある。俺の考えが回っていなかったところを的確に指摘して下さった。
伯爵様って、隠居するのはまだ早いんじゃないかな。率直にそう思った。
夕餉からそのままいつものパターンで呑みになって、伯爵様も楽しく呑んでおられたが、しばらくして「御屋形様、呑み過ぎです。」と御正室様に言われた。
伯爵様は、抵抗虚しく両脇を御正室様と御側室様に固められ、寝室へと連行されて行った。3Pか?笑
それからはスピリタス呑みになった。
「明日からだけどさ、折角だから保養を兼ねて、湯治村リバプに行こうぜ。」
「そうねぇ、あそこではのんびりできたわ。」
「あそこもいい湯だったねぇ。」
「いいねー。僕はまだ行ったことないから、楽しみだよー。」ビーチェも食い付いた。フィアを仲間にしにリバプを訪れたとき、ビーチェとはまだ出会っていなかった。
リバプのある火の精山の山頂付近でフィアを仲間にした後、北部雪山エリアでチルとスノウを仲間にしてから、俺が南府へ先行して、ビーチェと出会ったのだ。
「ベスはご実家も温泉ですし、ご領地にもテルマエや湯治村があって羨ましいですわ。」
「うむ。実は私はこの環境で育ったのでな、北府の風呂事情は、慣れるまでは、正直、きつかったのだ。」
「わらわの龍山にも、かような温泉の湧く所があるのじゃ。」
「何!ぜひ行ってみたい。」
「主様、熱くて無理じゃよ。わらわも龍人では入れぬのじゃ。ドラゴンになれば平気じゃがの。」
「虎林の里には、温泉はない。泉や川で、水浴び。」
「あー、ダクが第二形態に進化したときの泉な。」
「あの光景は、引いたわね。」
「うむ。幼子にあのような…。」
「待て!俺だってそう思ってるからな!好きでやってたんじゃないんだからなっ!」
『ゲオルクー、もみもみー。』『ゲオルクー、ちゅばちゅばー。』『ゲオルクー、ぺろぺろー。』ちっ、またロリコン認定の悪戯を仕掛けて来やがったか。
「おい、第四形態のお前らじゃ、ロリコン認定にはならないぞ。」
『えー、つまんなーい。』『つまんなーい。』
大体、わが妻たちが俺をロリコン認定する訳ないだろ。何たって俺は…。じー。
それからぱふぱふ7連発になった。笑
翌日、バース伯爵様に丁重なお礼を言い、伯爵様、御正室様、御側室様、セバスさんに見送られて、俺たちは、アクアビット号で湯治村リバプへ向かった。
リバプまでは馬車で半日なので、その日の昼過ぎにはリバプに着いた。リバプで一番大きい温泉宿は、リバプの村長宅で、ゲオルギウスのマイクの実家でもある。
フィアを仲間にしに来たときは、ここを拠点とし、村の精霊婆にも取り次いでもらったりした。
「ベス様!ゲオルク様。皆様。」村長兼宿の主人が出迎えてくれて、前回泊まった源泉掛け流し露天風呂付きの特別室=8人部屋に、割引料金で泊めてもらうことになった。
8人部屋だから、俺とわが妻たち7人とでちょうどいい。あ、精霊たちの9名がいるから手狭か。でも精霊たちはどうせ浮いてるしな。
特別室に入ると、精霊たちはさっと脱ぎ散らかして、
『『『『『『『『『温泉ー。』』』』』』』』』と、全員でハモりつつ、部屋付き露天風呂に直行して行った。
『ゲオルクー、早くー。』『早くー。』部屋付き露天から俺を呼んでいる。苦笑
「あなた。私たちは、大浴場へ行くわ。」
「トーラ、楽しみ。」「じゃのー。」「僕もだよ。」リバプデビューの3人は大浴場を楽しみにしている。ここの大浴場は温泉着必着の混浴で、バースのテルマエと同じだ。
俺もそっちに行きたい。
俺は精霊たちの待つ部屋付き露天に行った。
現在、精霊たちは全員第四形態である。第四形態は、若い大人の女性の形態である。それが8人、露天風呂に浸かっているのである。なんか、絵的にむっちゃよくね?と思ったら、マイサンがむくむくとドラゴン化した。え?マジ?
『あー、ゲオルク、エッチー。』『エッチー。』
「いや、これはわが妻たちに反応してだな。」
『誰もいないよー。』『いないよー。』
「いや、だから探してるんだよ。」何とか誤魔化したが、精霊たちはニマニマしている。あ、心を読まれるんだった。
それからいつも通り精霊たちを洗ってやった。キャッキャと大喜びだ。この反応は第一形態からずっと変わらんなー。ちょっとほっこりする。
しかし油断すると、マイドラゴンが捕食されてしまうので、その警戒は怠らない。過去5回捕食されたうちの3回は入浴中だった。当たり前か、マイドラゴンがむき出しなのだから。残り2回は寝室だから薄着だ。
それから、遠征帰りで溜まっているときに狙われることが多い。これは5回中4回か。
あと、わが妻たちがいないときも5回中4回。
そう考えると、今はわが妻たちがおらず、精霊たちと入浴中で、しかもバースではぱふぱふ止まりだったからマイドラゴンは溜め込んでいる。危ない条件が揃ってるな。
大自然の掟さながら、食物連鎖のルールが確立しており、わが妻たちの蜜壺を狩る肉食獣マイドラゴンの、さらに上位の肉食獣が精霊たちだ。油断したところをぱくりとやられて、吸い尽くされて来たのだ。
今日はさせないぞ。くくく。今宵のわが妻たちとのむふふに取っておくのだ。
ツリとクレが両腕を取ってむにょんと押し当てて来た。お、両手に花♪
フィアとチルが後ろから首と腰に抱き付いて、背中と後頭部にむにょんと押し当てて来た。おやおや、甘えん坊だな。笑
ワラとメタが両腿に抱き付いてむにょんと押し当てて来た。あれ?なんかこれって、精霊たちに捕まってるんじゃねぇか?
ソルとダクがふくらはぎを持ち上げ、足の裏にむにょんと…。あ、俺、8人掛かりで持ち上げられてる。ってか、体が浮いてるし。汗
持ち上げられた俺の、両腿と両足をロックしているワラ、メタ、ソル、ダクが左右に開き、マイドラゴンが御開帳されてしまった。
そこへ、正面からニマニマしたウィンが迫り来る。万事休す。マイドラゴンは捕食され…あれ?
ウィンは直前で止まってパクリとやって来ない。ニマニマしたままだ。そのせいなのか、何と節操のないマイドラゴンが、ウィンを呼んでいるではないか。
焦らしか?焦らしプレイなのか?
と思った瞬間、ぱくり。マイドラゴンめ、躱そうともせず、自分から食われに行きやがった。
れろれろ、ちゅばちゅば。うああー、ウィンの舌遣いが堪らない。
焦らしプレイで興奮させられたマイドラゴンは、ろくに抵抗もせず、大量のホワイトブレスを搾り取られたのだった。
ホワイトブレスを口いっぱいに頬張ったウィンは、頬をパンパンにしてふわふわと浮遊して行き、俺を露天風呂にドボンと放り込んだ残りの精霊たちが、ウィンのもとへ集まって行った。ちょっと俺の扱い、雑じゃね?怒
ウィンが全員に口移しでホワイトブレスを分け与え、全員揃ってゴクリとやって、緑、橙、赤、藍、青、紫、黄、白、黒の9色に輝いた。
うん、もう抵抗するの、やめた。無駄だ。
いきなり精霊たちによるマイドラゴンの捕食事件はあったものの、その後は精霊たちもおとなしくなった。わが妻たちと濃厚な時間をたっぷり過ごしつつ、リバプでの1週間に亘る湯治生活を堪能したのだった。
湯治3日目に、フィアを仲間にするときに世話になった精霊婆さんにも挨拶に行ったが、フィアの成長と9人と言う精霊の数に唖然としていた。笑
そして、この1週間で、新月の発情期を迎えたトーラにホワイトブレスを注ぎ込み、リーゼの上限を600上げたのだった。
今日で湯治に来て1週間。年が明けて2日目だ。休養は十分。さて、そろそろ故郷へ帰るか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/10/16
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№130 湯治
夕餉の席である。
バース伯爵様、御正室様、ベスの生母の御側室様、俺たちスピリタスで食卓を共にしている。
俺は何と伯爵様のお隣だ。
「婿どの、ささ、たんと過ごされよ。」伯爵様お手ずから、秘蔵のアードベク30年物を惜しげもなく注いて下さる。
くんくん。すんすん。
『いい匂いー。』『それ欲しー。』第四段階に進化したてのソルとダクが30年物をねだって来たので口移しで与えると、
『ツリもー。』『クレもー。』『フィアもー。』『チルもー。』『ワラもー。』『ウィンもー。』『メタもー。』と皆が次々とやって来た。
グラスのアードベクがなくなりそうになると、伯爵様が注ぎ足して下さった。いや、ほんと貴重な30年物を申し訳ないっす。汗
精霊たちのおねだりが一段落して、
「伯爵様、すみません。精霊たちは私の体液から魔力を吸収するのですが、アルコールは魔力を増幅するのです。
アードベクは、俺が好きなので、精霊たちにも普段からよく呑ませてますが、いい匂いがすると言って来たのは初めてです。俺もたった今知りましたが、長期熟成物は精霊たちが美味しく感じるようです。」
「ほほう。精霊様たちは30年物がお好きとな。なんともお目が高い。
セバス、次のボトルを持って来させておけ。」
『ベスパパ、ありー。』『ありー。』『ベスパパ、好きー。』『好きー。』なんと!
ベスパパって…、ベスのパパってことか?
「精霊様たち、たんと呑んで下されよー。」
『『『『『『『『『はーい。』』』』』』』』』直接答えたし。
精霊たちは、普通、精霊を見る能力がない者とは関わろうとしない。しかし、何らかの理由で、精霊たちが気を許すと会話をするようになる。
わが妻たちとはすでに普通に会話するし、たまにだが、わが妻たちに話し掛けたりもする。特に俺の魔力注入直後は。苦笑
ルードビッヒ教授のことは『ルー。』と呼ぶようになっている。教授の研究に付き合うのが好きだからだ。いつぞや、東府魔法学院に泊まり込みになったときは、俺が寝落ちしたにも拘らず、精霊たちは延々と夜通しで、教授の研究に付き合っていた。
伯爵様は『ベスパパ。』か。美味しいアードベク30年物をくれる人と言うことでインプットしたようだ。
それから俺は、ドーラとトーラを紹介し、伯爵様に請われるまま、教国紀行と帝国紀行の詳細を語った。
北部公爵様の懐刀として、北部の経営に辣腕を振るって来た伯爵様は、
内政面では、教国北部での食糧難解決や、教国での喜捨の全額寄付。
外交面では、ミュンヒェーでの前教皇たちの処遇、帝国西部での農地開発によるエウーキ伯爵の調略。
軍事面では、ダクを使っての帝国南部の囮部隊の壊滅や、帝都奪還の攻城戦。
これらを、非常に高く評価して下さった。
「婿どの。特にその攻城戦は新たな戦術だ。今後、城兵には、状態異常耐性の装備を早急に配備せねばならんな。
これは北部公にも進言せねばなるまい。」
「俺の他に状態異常の精霊魔法を使える奴はいませんよ。」
「それは分からぬ。火の精山もそうだが、フィア様を連れ出しても、その地域での精霊様たちからの恩恵の効果は変わらぬ。婿どのは他も地域もそうだと言っていたな。つまり、数多いる小さな精霊様たちから、特大精霊様の後継が育つと見るべきだろう。
古の火の精霊魔術師が出た後、婿どのがフィア様と契約しているのがその証拠だ。
また、攻城戦において絶大な効果が実証されたのだ。通常魔法でも状態異常の攻撃魔法として開発されて行くのは間違いない。
少なくとも、婿どのの報告を受けた殿下や、わが寄親の北部公も含めた四公様方は、それぞれのご領地の魔法学院に状態異常魔法の研究を促す算段をしていると見るべきだな。」
「確かにその通りですね。」
「まあ、ダク様の精霊魔法の様な広域で効果を発揮する魔法となると、かなり上級の魔術師でなければ使えまい。とは言え、その様な攻城法が使われ。絶大な効果を発揮した以上、城側はその対策を講じておかねばならん。」
俺と伯爵様は、夕餉そっちのけで、すっかり話し込んでしまった。
伯爵様は、やはり北部公爵様の懐刀と言われているだけのことはある。俺の考えが回っていなかったところを的確に指摘して下さった。
伯爵様って、隠居するのはまだ早いんじゃないかな。率直にそう思った。
夕餉からそのままいつものパターンで呑みになって、伯爵様も楽しく呑んでおられたが、しばらくして「御屋形様、呑み過ぎです。」と御正室様に言われた。
伯爵様は、抵抗虚しく両脇を御正室様と御側室様に固められ、寝室へと連行されて行った。3Pか?笑
それからはスピリタス呑みになった。
「明日からだけどさ、折角だから保養を兼ねて、湯治村リバプに行こうぜ。」
「そうねぇ、あそこではのんびりできたわ。」
「あそこもいい湯だったねぇ。」
「いいねー。僕はまだ行ったことないから、楽しみだよー。」ビーチェも食い付いた。フィアを仲間にしにリバプを訪れたとき、ビーチェとはまだ出会っていなかった。
リバプのある火の精山の山頂付近でフィアを仲間にした後、北部雪山エリアでチルとスノウを仲間にしてから、俺が南府へ先行して、ビーチェと出会ったのだ。
「ベスはご実家も温泉ですし、ご領地にもテルマエや湯治村があって羨ましいですわ。」
「うむ。実は私はこの環境で育ったのでな、北府の風呂事情は、慣れるまでは、正直、きつかったのだ。」
「わらわの龍山にも、かような温泉の湧く所があるのじゃ。」
「何!ぜひ行ってみたい。」
「主様、熱くて無理じゃよ。わらわも龍人では入れぬのじゃ。ドラゴンになれば平気じゃがの。」
「虎林の里には、温泉はない。泉や川で、水浴び。」
「あー、ダクが第二形態に進化したときの泉な。」
「あの光景は、引いたわね。」
「うむ。幼子にあのような…。」
「待て!俺だってそう思ってるからな!好きでやってたんじゃないんだからなっ!」
『ゲオルクー、もみもみー。』『ゲオルクー、ちゅばちゅばー。』『ゲオルクー、ぺろぺろー。』ちっ、またロリコン認定の悪戯を仕掛けて来やがったか。
「おい、第四形態のお前らじゃ、ロリコン認定にはならないぞ。」
『えー、つまんなーい。』『つまんなーい。』
大体、わが妻たちが俺をロリコン認定する訳ないだろ。何たって俺は…。じー。
それからぱふぱふ7連発になった。笑
翌日、バース伯爵様に丁重なお礼を言い、伯爵様、御正室様、御側室様、セバスさんに見送られて、俺たちは、アクアビット号で湯治村リバプへ向かった。
リバプまでは馬車で半日なので、その日の昼過ぎにはリバプに着いた。リバプで一番大きい温泉宿は、リバプの村長宅で、ゲオルギウスのマイクの実家でもある。
フィアを仲間にしに来たときは、ここを拠点とし、村の精霊婆にも取り次いでもらったりした。
「ベス様!ゲオルク様。皆様。」村長兼宿の主人が出迎えてくれて、前回泊まった源泉掛け流し露天風呂付きの特別室=8人部屋に、割引料金で泊めてもらうことになった。
8人部屋だから、俺とわが妻たち7人とでちょうどいい。あ、精霊たちの9名がいるから手狭か。でも精霊たちはどうせ浮いてるしな。
特別室に入ると、精霊たちはさっと脱ぎ散らかして、
『『『『『『『『『温泉ー。』』』』』』』』』と、全員でハモりつつ、部屋付き露天風呂に直行して行った。
『ゲオルクー、早くー。』『早くー。』部屋付き露天から俺を呼んでいる。苦笑
「あなた。私たちは、大浴場へ行くわ。」
「トーラ、楽しみ。」「じゃのー。」「僕もだよ。」リバプデビューの3人は大浴場を楽しみにしている。ここの大浴場は温泉着必着の混浴で、バースのテルマエと同じだ。
俺もそっちに行きたい。
俺は精霊たちの待つ部屋付き露天に行った。
現在、精霊たちは全員第四形態である。第四形態は、若い大人の女性の形態である。それが8人、露天風呂に浸かっているのである。なんか、絵的にむっちゃよくね?と思ったら、マイサンがむくむくとドラゴン化した。え?マジ?
『あー、ゲオルク、エッチー。』『エッチー。』
「いや、これはわが妻たちに反応してだな。」
『誰もいないよー。』『いないよー。』
「いや、だから探してるんだよ。」何とか誤魔化したが、精霊たちはニマニマしている。あ、心を読まれるんだった。
それからいつも通り精霊たちを洗ってやった。キャッキャと大喜びだ。この反応は第一形態からずっと変わらんなー。ちょっとほっこりする。
しかし油断すると、マイドラゴンが捕食されてしまうので、その警戒は怠らない。過去5回捕食されたうちの3回は入浴中だった。当たり前か、マイドラゴンがむき出しなのだから。残り2回は寝室だから薄着だ。
それから、遠征帰りで溜まっているときに狙われることが多い。これは5回中4回か。
あと、わが妻たちがいないときも5回中4回。
そう考えると、今はわが妻たちがおらず、精霊たちと入浴中で、しかもバースではぱふぱふ止まりだったからマイドラゴンは溜め込んでいる。危ない条件が揃ってるな。
大自然の掟さながら、食物連鎖のルールが確立しており、わが妻たちの蜜壺を狩る肉食獣マイドラゴンの、さらに上位の肉食獣が精霊たちだ。油断したところをぱくりとやられて、吸い尽くされて来たのだ。
今日はさせないぞ。くくく。今宵のわが妻たちとのむふふに取っておくのだ。
ツリとクレが両腕を取ってむにょんと押し当てて来た。お、両手に花♪
フィアとチルが後ろから首と腰に抱き付いて、背中と後頭部にむにょんと押し当てて来た。おやおや、甘えん坊だな。笑
ワラとメタが両腿に抱き付いてむにょんと押し当てて来た。あれ?なんかこれって、精霊たちに捕まってるんじゃねぇか?
ソルとダクがふくらはぎを持ち上げ、足の裏にむにょんと…。あ、俺、8人掛かりで持ち上げられてる。ってか、体が浮いてるし。汗
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そこへ、正面からニマニマしたウィンが迫り来る。万事休す。マイドラゴンは捕食され…あれ?
ウィンは直前で止まってパクリとやって来ない。ニマニマしたままだ。そのせいなのか、何と節操のないマイドラゴンが、ウィンを呼んでいるではないか。
焦らしか?焦らしプレイなのか?
と思った瞬間、ぱくり。マイドラゴンめ、躱そうともせず、自分から食われに行きやがった。
れろれろ、ちゅばちゅば。うああー、ウィンの舌遣いが堪らない。
焦らしプレイで興奮させられたマイドラゴンは、ろくに抵抗もせず、大量のホワイトブレスを搾り取られたのだった。
ホワイトブレスを口いっぱいに頬張ったウィンは、頬をパンパンにしてふわふわと浮遊して行き、俺を露天風呂にドボンと放り込んだ残りの精霊たちが、ウィンのもとへ集まって行った。ちょっと俺の扱い、雑じゃね?怒
ウィンが全員に口移しでホワイトブレスを分け与え、全員揃ってゴクリとやって、緑、橙、赤、藍、青、紫、黄、白、黒の9色に輝いた。
うん、もう抵抗するの、やめた。無駄だ。
いきなり精霊たちによるマイドラゴンの捕食事件はあったものの、その後は精霊たちもおとなしくなった。わが妻たちと濃厚な時間をたっぷり過ごしつつ、リバプでの1週間に亘る湯治生活を堪能したのだった。
湯治3日目に、フィアを仲間にするときに世話になった精霊婆さんにも挨拶に行ったが、フィアの成長と9人と言う精霊の数に唖然としていた。笑
そして、この1週間で、新月の発情期を迎えたトーラにホワイトブレスを注ぎ込み、リーゼの上限を600上げたのだった。
今日で湯治に来て1週間。年が明けて2日目だ。休養は十分。さて、そろそろ故郷へ帰るか。
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設定を更新しました。R4/10/16
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
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