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精霊の加護167 三国同盟締結
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精霊の加護
Zu-Y
№167 三国同盟締結
翌朝、朝餉を摂った後、俺は宮廷衣装に着替えた。
わが妻たちも、スピリタス調のドレスに身を包んでいる。リーゼの紺碧、ジュヌの山吹、カルメンの純白、ベスの漆黒、ビーチェの深紅、ドーラの翡翠、トーラの琥珀。
色とりどりのスピリタス調ドレスは実によく映える。
精霊たちは、第五形態のツリ、クレ、フィア、チル、ワラが、各々の色の精霊の衣で、第四形態のウィン、メタ、ソル、ダクがベージュのノースリーブワンピースである。
第四形態に着させているノースリーブワンピはイマイチ映えない。いっそのこと、精霊の衣を着させてみるか?精霊の衣は、ゆるふわドレスだからサイズフリーだしな。それに、最初にツリが第五形態になったとき、全員分作ってるし。
試しに着させてみたら、いい感じだった。なんだよ、十分行けるじゃん。
第四形態の精霊たちからも、新しい衣類は大抵嫌がるのに、
『『『『これ、楽ちーん。』』』』と、かなり好評で、すんなり受け入れられた。
第五形態になっている精霊たちも、形態進化した際に、精霊の衣だけはすんなり受け入れたもんな。
着替え終わって待機していると、俺たち担当の侍女ふたりが呼びに来て、俺たちは大広間の横の控室に移動した。
そこで侍従から、三国同盟調印式の段取りを説明された。
調印の席には、教帝同盟を結ぶための、教国使節団の代表と帝国使節団の代表が座り、アイチャは教国の、エカチェリーナは帝国の、それぞれ代表補佐として付くそうだ。
教帝同盟の見届人は、仲介者である王太子殿下で、なんと殿下の介添が俺だと言うのだ。
「いやいやいやいや、なんで俺がそんな重責を担わされるんだ。」と苦情を言ったのだが、侍従曰く、
「スピリタス卿は殿下の唯一無二の御側近で、マリー姫殿下の御婚約者で、侯爵様ではありませんか。当然です。」と、有無を言わせぬ口調でバッサリだった。
はぁ、もう腹を括るしかないのか。
大広間の雛壇に、調印席は3つの机に分かれて設置されていた。中央の席に王太子殿下が座り、その横に俺が座らされた。左の席には教国使節団代表とアイチャ、右の席には帝国使節団代表とエカチェリーナが座った。
客席には王国、教国、帝国の役人たちがずらっと座っている。
殿下がすっくと立ち上がって、羊皮紙に掛かれた教王同盟の条文を読み上げ、読み終わるとその羊皮紙を俺に渡して座った。
俺はそれを左の席に運び、教国使節団代表に渡すと、教国使節団代表が署名した。さらに俺は、その羊皮紙を右の席に運び、帝国使節団代表に渡すと、帝国使節団代表が署名した。
精霊たちがふわふわと俺に付いて回ったのは言うまでもなかろう。
そして俺はその羊皮紙を殿下に戻すと、殿下が両代表の署名を確認し、証人であることを示す裏書の署名をした。
殿下が再び立ち上がり、
「たった今、余を証人として教帝同盟が成立した。これにより、王教同盟、王帝同盟、教帝同盟の3つの同盟に基づく、王教帝三国同盟の成立をここに宣言する。」
殿下を中心に、左から教国使節団代表、右から王国使節団代表が席を立って殿下に歩み寄り、3人が固く握手を交わすと、ワーッと言う歓声と盛大な拍手が場内を包んだ。
両国の使節団代表がそれぞれの席に戻ると、殿下が再び客席に向かって話し始めた。
「またここにもうふたつ、目出度い報告がある。」
殿下のこのお言葉に呼応するように、客席からヘルムートとディエゴが雛壇に上がった。するとアイチャがヘルムートの横に、エカチェリーナがディエゴの横に移動した。
「まず、わが王家一族で西部公爵家嫡男ディエゴ・マドリドバルサと、ボドブリ帝国のイゴール皇帝陛下の妹御であるエカチェリーナ・ボドブリ姫の婚約が成立し、引き続いて、同じくわが王家一族で東部公嫡家嫡男ヘルムート・ベルリブルクと、神聖ニュシト教国のオスマン13世教皇猊下の愛弟子である巫女見習アイチャ嬢の婚約が成立した。
三国同盟が成ったこの目出度い席に花を添える吉事であるゆえ、ここに発表する。」
「おお。」と言うどよめきと、それに続いて先程に匹敵する盛大な拍手が起こった。
教帝同盟の調印式は、殿下の見事な仕切りで滞りなく進み、俺も無事、介添の大役を果たすことができた。しかしそれにしても三国同盟に花を添える形でふた組の婚約を発表するとは、殿下もサプライズがお好きだな。
三国同盟の締結で、殿下はしっかりと名を上げたし、殿下に取り仕切らせることで、陛下は一段上におわすことになる。王国主導なのは明白だ。殿下の外交的完全勝利だな。
調印式に続く正餐会では、国王陛下も皇后陛下も王妃殿下も参列され、盛大な催しになった。
メインテーブルに国王陛下、王太子殿下、両国の使節団代表、皇后陛下、王妃殿下。
それから、四公爵様と宰相様でひとテーブル。
一の姫殿下ナディア様と北部公爵家嫡男リチャード、二の姫殿下ペリーヌ様と南部公爵家嫡男ジェロ―ラモ、ヘルムートとアイチャ、ディエゴとエカチェリーナでひとテーブル。
そう言えば、ナディア様とリチャード、ペリーヌ様とラモは、三国同盟締結に合わせて成婚の儀を行うんだったよな。危うく忘れるところだったけど。
後でその辺も含めて、話をしに行こう。
俺は三の姫殿下のマリーとわが妻たちとひとテーブルだった。ちゃっかり、俺のテーブルにマリーを入れてくるところが、殿下の強かさよな。苦笑
わが妻たちは、スピリタス調ドレスで会場内の注目を集めた。そりゃそうでしょう。飛び切りの美貌にボンキュッボンのダイナマイトボディがスピリタス調ドレスで目一杯強調されてますんで。
それとゆるふわドレスの精霊の衣をまとった精霊たち。第五形態はボンキュッボンに、第四形態もそれなりに、そして全員、わが妻に負けじ劣らじの美貌ですので。第一形態は超かわいい、第二第三形態は類稀な美少女、第四第五形態は絶世の美女なもんで。すみませんねぇ。
それからマリーもかわいかったよ。なんか、ついでみたいな言い方でごめん。
当然俺には、嫉妬と羨望のヘイトが集まったけどね。
他には伯爵家以上の参列した貴族家代表が、いくつものテーブルに分かれて席を連ねていた。
正餐会の冒頭に、国王陛下が挨拶を述べられた。
「本日、王太子ミカエルの骨折りにより、教国と帝国の代表使節団を迎え、悲願の三国同盟を締結するに至った。朕はこの上なく嬉しく思う。
ここにはおわさぬが、教国のオスマン13世教皇猊下、帝国のイゴール・ボドブリ第12代皇帝陛下のご英断に、心より感謝申し上げる。
仲介の労を取ったことにより、わが王国が同盟の盟主となるが、同盟の続く限り三国は対等の関係であることをここに宣言する。」
国王陛下のこのご挨拶に、会場は割れんばかりの拍手で包まれた。
続いてミカエル殿下の乾杯の挨拶。
「諸君、先程、悲願の三国同盟が成った。余は仲介の労を取ったが、その陰の功労者は、三国同盟の下準備のために、1年数か月前より、教国と帝国をそれぞれ2回ずつ訪問して、両国の信頼を勝ち得て参った、将来のわが義弟ゲオルク・スピリタス侯爵である。」おういっ、打合せなしでいきなりかよっ。
俺が立ち上がって礼をすると拍手が起きた。拍手が収まって俺が座ると、殿下が続けた。
「同盟に花を添えることとなった、東部公爵家嫡男ヘルムートと帝国のエカチェリーナ姫、西部公爵家嫡男ディエゴと教国のアイチャ嬢のふた組の婚約も、実のところ、皇帝陛下と教皇猊下の信頼を勝ち得ているスピリタス候が、根回しをしていたお陰である。
諸君、三国同盟の締結を祝い、三国の末永い共栄を願い、そしてスピリタス候の陰の功労を称え、乾杯しようではないか。
いざ、乾杯。」
「乾杯!」×多。
普段厳しい殿下からの賛辞、超嬉しい。
「ゲオルク様。」「あなた。」「旦那様。」「お前さん。」「わが君。」「ダーリン。」「主様。」「お頭様。」
婚約者とわが妻たちからの賞賛の眼差し受け、皆と乾杯し、一気に杯を干した。
会場に乾杯を終えての拍手が起きたが、その中で、
『ツリたちもー。』はいはい。
給仕を呼んで、グラスにシャンパンを注がせ、次々に精霊たちへ、口移しでシャンパンを与えて行くと、精霊たちが光り出し、俺の頭の上を浮遊しながらぐるぐるとまわった。
「おおお~!」と会場が沸き、さらに盛大な拍手が起きた。
その後、正餐会は、和気藹々とした雰囲気で、夕方まで続いたのだった。
正餐会が終わると、侍従が俺の席に来て、殿下からの呼び出しを伝えた。
「スピリタス卿、ミカエル殿下がお呼びです。マリー姫殿下と皆様を伴って参るようにとのことです。」
俺たちはメインテーブルに向かった。
「ゲオルク・スピリタスお召しにより参上いたしました。」
『『『『『『『『『王様ー、お久ー。』』』』』』』』』って、やべ。
「おお、精霊たちか。大きゅうなったの。」
精霊たちが、陛下を取り囲み、侍従と衛兵が血相を変えたが、陛下御自身が、
「ああ、よいのじゃ。大事ない。」
と、侍従と衛兵を制した。
『魔法、いっぱい使ったー。』『クレもー。』『フィアもー。』『チルもー。』『ワラもー。』
『ウィンたちはもうちょっとー。』『メタもー。』『ソルもー。』『ダクもー。』
「おう、おう、そうかの。王国のために励んでおるのじゃな。」
『『『『『『『『『ゲオルクのためー。』』』』』』』』』
「そうじゃったの、でもの、ゲオルクのために励むは、王国のために励むのと同じぞ。」
『『『『『『『『『分かったー。』』』』』』』』』
「殿下、すみません。」俺は、陛下に対する精霊たちの無遠慮な絡みを、殿下に詫びた。
「精霊たちに他意はないから構わぬ。父上も喜んでおられるしな。」確かに。
「ところでご用件は?」
「父上からお言葉があるはずだったのだがな…。」
なるほど、陛下のまわりを精霊たちが取り巻いているものな。それどころじゃないか。苦笑
「ほんと、精霊たちがすみません。」
「よいのだ。父上も精霊たちと好んで関わっておられる。」
精霊たちが陛下を取り巻いたことに対して、会場からどよめきが起きていたのだが、そのどよめきに対して、陛下が若干、どや顔になっていた。笑
間もなく精霊たちが俺の所に戻って来た。
「ゲオルク、此度の働き、大儀であった。」陛下から、直接のお言葉だ。
「はっ。」俺は片膝を付いて頭を下げた。わが妻たちも俺に倣った。ドーラとトーラは俺に倣わないかと思ったが、ちゃんと弁えててくれてホッとした。
「マリー、念願叶って、冒険者として活躍したそうだな。」
「はい父上。」マリーは片膝を付くことはなく、宮廷挨拶で返した。
「側室たちも、此度はマリーが世話になった。」
「「「「「はっ。」」」」」王国出身の5人のわが妻たちは畏まったが…、
「よいのじゃ。わらわにとっては、マリーは妹のようなものじゃからの。」
「ドーラに、とっても、同じ。それに、マリーは、筋がいいし、努力家。強くなる。」
こらこらこら、陛下にタメ口はやめろや!やっぱりふたりはやらかしやがった。全然弁えてないじゃないか!誰だ?弁えてるなんて言ったのは。
「ふむ、そなたは竜の女王で、そなたは白虎族の姫であったな。」
「左様。ここでは変身できぬがな。」
「白虎族?ホワイトタイガーの、ことか?それなら、そう。」
「これ、控えぬか。」と侍従が言ったが、
「よいよい。ゲオルクの側室は大物揃いゆえな。」と、陛下御自身がお許し下された。
それから皇后陛下と王妃殿下にもご挨拶して、俺たちは御前から下がった。
次に、リチャードとラモの所に行って、リチャード、ラモ、ナディア姫殿下、ペリーヌ姫殿下と挨拶を交わした。
「リチャード、ラモ。明日、明後日と、立て続けに結婚式だって?」
「ああ、そうなんだ。ゲオルク、今日も入れると3日連続のパーティになるが、よろしく頼むよ。
なあ、ラモ。」
「そうだね。ただ、明日と明後日は、ゲオルクの同伴はマリー様だけにしてもらうよ。やっぱり僕たちのお相手がマリー様の姉上だからね。」
俺の正妻候補のマリーが新婦ふたりの妹だから、側室であるわが妻たちは遠慮せよとのことか。まあこれは建前だな。実際のところわが妻たちが参列すれば、自ずと目を引いてしまい、新婦が霞む。やはり新婦は成婚の儀の花形だものな。
「ところでゲオルクたちは、この後、南部に来るんだってね。」
「ああ、そうなんだ。ラスプ・デルスゥデ島に行って、しばらくバカンスを楽しんで、それから島の開発に勤しもうかと思ってるんだよ。」
「いいね。休暇は人生の活力だよ。働き詰めじゃ駄目なのさ。僕も一緒にバカンスを楽しもう。ペリーヌ様、ハネムーンはラスプ・デルスゥデ島の白いビーチと青い海でどう?」
「ラモ様がいらっしゃる所でしたらどこでも。」
「ああ、素晴らしいお返事だ。僕は何て果報者なんだ。
そうだ、リチャードとナディア様も一緒に来ないかい?」
「いいですわね。リチャード様、よろしいでしょう?」
「そうだな。ハネムーンは、バースの温泉に行こうかと思ってたけど、夏と言えば、やはりビーチか。それに温泉は涼しくなってからの方がいいかもな。」
「いいね、ラスプ・デルスゥデ島のバカンスの後は、僕たちもバースの温泉へ行くよ。
ねぇ、ペリーヌ様。」
「ちょっと待て、ラモ。夏のバカンスの後は開発の仕事だぞ。」俺がラモに釘を刺した。
「えー、そんなぁ。温泉はしばらくお預けなのかい。」
「ラモ。バカンスの後は働け。しっかり働いたらまた休暇だ。その方が休暇のありがたみが身に沁みるだろう。」リチャードが俺の肩を持ってくれた。
「そう言う君は働き過ぎなんだよ、リチャード。仕事仕事でナディア様をほったらかしにしたら、早々に愛想を尽かされるぞ。もしそうなったら、許さないからね。」
「そんな訳ないだろう。」
まったくクソ真面目と遊び人って、正反対のふたりだな。これで滅法仲がいいんだから不思議なもんだ。笑
「姉上様たち羨ましいわ。」とマリーが言うと、残りのガキンチョ5人組がうんうんと頷いた。
マリー、エカチェリーナ、アイチャは王都で、ヘルムートは東府で、ディエゴは西府で、それぞれが通う学校において、5月からの帝国遠征と教国遠征で、学校の授業に穴を空けた分についての、補講を受けることになっている。
可哀想にと思いつつ、所詮は他人事の俺なのであった。笑
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毎週土曜22時に投稿します。
以下の2作品も合わせてよろしくお願いします。
「射手の統領」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/541586735
「母娘丼W」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/265755073
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№167 三国同盟締結
翌朝、朝餉を摂った後、俺は宮廷衣装に着替えた。
わが妻たちも、スピリタス調のドレスに身を包んでいる。リーゼの紺碧、ジュヌの山吹、カルメンの純白、ベスの漆黒、ビーチェの深紅、ドーラの翡翠、トーラの琥珀。
色とりどりのスピリタス調ドレスは実によく映える。
精霊たちは、第五形態のツリ、クレ、フィア、チル、ワラが、各々の色の精霊の衣で、第四形態のウィン、メタ、ソル、ダクがベージュのノースリーブワンピースである。
第四形態に着させているノースリーブワンピはイマイチ映えない。いっそのこと、精霊の衣を着させてみるか?精霊の衣は、ゆるふわドレスだからサイズフリーだしな。それに、最初にツリが第五形態になったとき、全員分作ってるし。
試しに着させてみたら、いい感じだった。なんだよ、十分行けるじゃん。
第四形態の精霊たちからも、新しい衣類は大抵嫌がるのに、
『『『『これ、楽ちーん。』』』』と、かなり好評で、すんなり受け入れられた。
第五形態になっている精霊たちも、形態進化した際に、精霊の衣だけはすんなり受け入れたもんな。
着替え終わって待機していると、俺たち担当の侍女ふたりが呼びに来て、俺たちは大広間の横の控室に移動した。
そこで侍従から、三国同盟調印式の段取りを説明された。
調印の席には、教帝同盟を結ぶための、教国使節団の代表と帝国使節団の代表が座り、アイチャは教国の、エカチェリーナは帝国の、それぞれ代表補佐として付くそうだ。
教帝同盟の見届人は、仲介者である王太子殿下で、なんと殿下の介添が俺だと言うのだ。
「いやいやいやいや、なんで俺がそんな重責を担わされるんだ。」と苦情を言ったのだが、侍従曰く、
「スピリタス卿は殿下の唯一無二の御側近で、マリー姫殿下の御婚約者で、侯爵様ではありませんか。当然です。」と、有無を言わせぬ口調でバッサリだった。
はぁ、もう腹を括るしかないのか。
大広間の雛壇に、調印席は3つの机に分かれて設置されていた。中央の席に王太子殿下が座り、その横に俺が座らされた。左の席には教国使節団代表とアイチャ、右の席には帝国使節団代表とエカチェリーナが座った。
客席には王国、教国、帝国の役人たちがずらっと座っている。
殿下がすっくと立ち上がって、羊皮紙に掛かれた教王同盟の条文を読み上げ、読み終わるとその羊皮紙を俺に渡して座った。
俺はそれを左の席に運び、教国使節団代表に渡すと、教国使節団代表が署名した。さらに俺は、その羊皮紙を右の席に運び、帝国使節団代表に渡すと、帝国使節団代表が署名した。
精霊たちがふわふわと俺に付いて回ったのは言うまでもなかろう。
そして俺はその羊皮紙を殿下に戻すと、殿下が両代表の署名を確認し、証人であることを示す裏書の署名をした。
殿下が再び立ち上がり、
「たった今、余を証人として教帝同盟が成立した。これにより、王教同盟、王帝同盟、教帝同盟の3つの同盟に基づく、王教帝三国同盟の成立をここに宣言する。」
殿下を中心に、左から教国使節団代表、右から王国使節団代表が席を立って殿下に歩み寄り、3人が固く握手を交わすと、ワーッと言う歓声と盛大な拍手が場内を包んだ。
両国の使節団代表がそれぞれの席に戻ると、殿下が再び客席に向かって話し始めた。
「またここにもうふたつ、目出度い報告がある。」
殿下のこのお言葉に呼応するように、客席からヘルムートとディエゴが雛壇に上がった。するとアイチャがヘルムートの横に、エカチェリーナがディエゴの横に移動した。
「まず、わが王家一族で西部公爵家嫡男ディエゴ・マドリドバルサと、ボドブリ帝国のイゴール皇帝陛下の妹御であるエカチェリーナ・ボドブリ姫の婚約が成立し、引き続いて、同じくわが王家一族で東部公嫡家嫡男ヘルムート・ベルリブルクと、神聖ニュシト教国のオスマン13世教皇猊下の愛弟子である巫女見習アイチャ嬢の婚約が成立した。
三国同盟が成ったこの目出度い席に花を添える吉事であるゆえ、ここに発表する。」
「おお。」と言うどよめきと、それに続いて先程に匹敵する盛大な拍手が起こった。
教帝同盟の調印式は、殿下の見事な仕切りで滞りなく進み、俺も無事、介添の大役を果たすことができた。しかしそれにしても三国同盟に花を添える形でふた組の婚約を発表するとは、殿下もサプライズがお好きだな。
三国同盟の締結で、殿下はしっかりと名を上げたし、殿下に取り仕切らせることで、陛下は一段上におわすことになる。王国主導なのは明白だ。殿下の外交的完全勝利だな。
調印式に続く正餐会では、国王陛下も皇后陛下も王妃殿下も参列され、盛大な催しになった。
メインテーブルに国王陛下、王太子殿下、両国の使節団代表、皇后陛下、王妃殿下。
それから、四公爵様と宰相様でひとテーブル。
一の姫殿下ナディア様と北部公爵家嫡男リチャード、二の姫殿下ペリーヌ様と南部公爵家嫡男ジェロ―ラモ、ヘルムートとアイチャ、ディエゴとエカチェリーナでひとテーブル。
そう言えば、ナディア様とリチャード、ペリーヌ様とラモは、三国同盟締結に合わせて成婚の儀を行うんだったよな。危うく忘れるところだったけど。
後でその辺も含めて、話をしに行こう。
俺は三の姫殿下のマリーとわが妻たちとひとテーブルだった。ちゃっかり、俺のテーブルにマリーを入れてくるところが、殿下の強かさよな。苦笑
わが妻たちは、スピリタス調ドレスで会場内の注目を集めた。そりゃそうでしょう。飛び切りの美貌にボンキュッボンのダイナマイトボディがスピリタス調ドレスで目一杯強調されてますんで。
それとゆるふわドレスの精霊の衣をまとった精霊たち。第五形態はボンキュッボンに、第四形態もそれなりに、そして全員、わが妻に負けじ劣らじの美貌ですので。第一形態は超かわいい、第二第三形態は類稀な美少女、第四第五形態は絶世の美女なもんで。すみませんねぇ。
それからマリーもかわいかったよ。なんか、ついでみたいな言い方でごめん。
当然俺には、嫉妬と羨望のヘイトが集まったけどね。
他には伯爵家以上の参列した貴族家代表が、いくつものテーブルに分かれて席を連ねていた。
正餐会の冒頭に、国王陛下が挨拶を述べられた。
「本日、王太子ミカエルの骨折りにより、教国と帝国の代表使節団を迎え、悲願の三国同盟を締結するに至った。朕はこの上なく嬉しく思う。
ここにはおわさぬが、教国のオスマン13世教皇猊下、帝国のイゴール・ボドブリ第12代皇帝陛下のご英断に、心より感謝申し上げる。
仲介の労を取ったことにより、わが王国が同盟の盟主となるが、同盟の続く限り三国は対等の関係であることをここに宣言する。」
国王陛下のこのご挨拶に、会場は割れんばかりの拍手で包まれた。
続いてミカエル殿下の乾杯の挨拶。
「諸君、先程、悲願の三国同盟が成った。余は仲介の労を取ったが、その陰の功労者は、三国同盟の下準備のために、1年数か月前より、教国と帝国をそれぞれ2回ずつ訪問して、両国の信頼を勝ち得て参った、将来のわが義弟ゲオルク・スピリタス侯爵である。」おういっ、打合せなしでいきなりかよっ。
俺が立ち上がって礼をすると拍手が起きた。拍手が収まって俺が座ると、殿下が続けた。
「同盟に花を添えることとなった、東部公爵家嫡男ヘルムートと帝国のエカチェリーナ姫、西部公爵家嫡男ディエゴと教国のアイチャ嬢のふた組の婚約も、実のところ、皇帝陛下と教皇猊下の信頼を勝ち得ているスピリタス候が、根回しをしていたお陰である。
諸君、三国同盟の締結を祝い、三国の末永い共栄を願い、そしてスピリタス候の陰の功労を称え、乾杯しようではないか。
いざ、乾杯。」
「乾杯!」×多。
普段厳しい殿下からの賛辞、超嬉しい。
「ゲオルク様。」「あなた。」「旦那様。」「お前さん。」「わが君。」「ダーリン。」「主様。」「お頭様。」
婚約者とわが妻たちからの賞賛の眼差し受け、皆と乾杯し、一気に杯を干した。
会場に乾杯を終えての拍手が起きたが、その中で、
『ツリたちもー。』はいはい。
給仕を呼んで、グラスにシャンパンを注がせ、次々に精霊たちへ、口移しでシャンパンを与えて行くと、精霊たちが光り出し、俺の頭の上を浮遊しながらぐるぐるとまわった。
「おおお~!」と会場が沸き、さらに盛大な拍手が起きた。
その後、正餐会は、和気藹々とした雰囲気で、夕方まで続いたのだった。
正餐会が終わると、侍従が俺の席に来て、殿下からの呼び出しを伝えた。
「スピリタス卿、ミカエル殿下がお呼びです。マリー姫殿下と皆様を伴って参るようにとのことです。」
俺たちはメインテーブルに向かった。
「ゲオルク・スピリタスお召しにより参上いたしました。」
『『『『『『『『『王様ー、お久ー。』』』』』』』』』って、やべ。
「おお、精霊たちか。大きゅうなったの。」
精霊たちが、陛下を取り囲み、侍従と衛兵が血相を変えたが、陛下御自身が、
「ああ、よいのじゃ。大事ない。」
と、侍従と衛兵を制した。
『魔法、いっぱい使ったー。』『クレもー。』『フィアもー。』『チルもー。』『ワラもー。』
『ウィンたちはもうちょっとー。』『メタもー。』『ソルもー。』『ダクもー。』
「おう、おう、そうかの。王国のために励んでおるのじゃな。」
『『『『『『『『『ゲオルクのためー。』』』』』』』』』
「そうじゃったの、でもの、ゲオルクのために励むは、王国のために励むのと同じぞ。」
『『『『『『『『『分かったー。』』』』』』』』』
「殿下、すみません。」俺は、陛下に対する精霊たちの無遠慮な絡みを、殿下に詫びた。
「精霊たちに他意はないから構わぬ。父上も喜んでおられるしな。」確かに。
「ところでご用件は?」
「父上からお言葉があるはずだったのだがな…。」
なるほど、陛下のまわりを精霊たちが取り巻いているものな。それどころじゃないか。苦笑
「ほんと、精霊たちがすみません。」
「よいのだ。父上も精霊たちと好んで関わっておられる。」
精霊たちが陛下を取り巻いたことに対して、会場からどよめきが起きていたのだが、そのどよめきに対して、陛下が若干、どや顔になっていた。笑
間もなく精霊たちが俺の所に戻って来た。
「ゲオルク、此度の働き、大儀であった。」陛下から、直接のお言葉だ。
「はっ。」俺は片膝を付いて頭を下げた。わが妻たちも俺に倣った。ドーラとトーラは俺に倣わないかと思ったが、ちゃんと弁えててくれてホッとした。
「マリー、念願叶って、冒険者として活躍したそうだな。」
「はい父上。」マリーは片膝を付くことはなく、宮廷挨拶で返した。
「側室たちも、此度はマリーが世話になった。」
「「「「「はっ。」」」」」王国出身の5人のわが妻たちは畏まったが…、
「よいのじゃ。わらわにとっては、マリーは妹のようなものじゃからの。」
「ドーラに、とっても、同じ。それに、マリーは、筋がいいし、努力家。強くなる。」
こらこらこら、陛下にタメ口はやめろや!やっぱりふたりはやらかしやがった。全然弁えてないじゃないか!誰だ?弁えてるなんて言ったのは。
「ふむ、そなたは竜の女王で、そなたは白虎族の姫であったな。」
「左様。ここでは変身できぬがな。」
「白虎族?ホワイトタイガーの、ことか?それなら、そう。」
「これ、控えぬか。」と侍従が言ったが、
「よいよい。ゲオルクの側室は大物揃いゆえな。」と、陛下御自身がお許し下された。
それから皇后陛下と王妃殿下にもご挨拶して、俺たちは御前から下がった。
次に、リチャードとラモの所に行って、リチャード、ラモ、ナディア姫殿下、ペリーヌ姫殿下と挨拶を交わした。
「リチャード、ラモ。明日、明後日と、立て続けに結婚式だって?」
「ああ、そうなんだ。ゲオルク、今日も入れると3日連続のパーティになるが、よろしく頼むよ。
なあ、ラモ。」
「そうだね。ただ、明日と明後日は、ゲオルクの同伴はマリー様だけにしてもらうよ。やっぱり僕たちのお相手がマリー様の姉上だからね。」
俺の正妻候補のマリーが新婦ふたりの妹だから、側室であるわが妻たちは遠慮せよとのことか。まあこれは建前だな。実際のところわが妻たちが参列すれば、自ずと目を引いてしまい、新婦が霞む。やはり新婦は成婚の儀の花形だものな。
「ところでゲオルクたちは、この後、南部に来るんだってね。」
「ああ、そうなんだ。ラスプ・デルスゥデ島に行って、しばらくバカンスを楽しんで、それから島の開発に勤しもうかと思ってるんだよ。」
「いいね。休暇は人生の活力だよ。働き詰めじゃ駄目なのさ。僕も一緒にバカンスを楽しもう。ペリーヌ様、ハネムーンはラスプ・デルスゥデ島の白いビーチと青い海でどう?」
「ラモ様がいらっしゃる所でしたらどこでも。」
「ああ、素晴らしいお返事だ。僕は何て果報者なんだ。
そうだ、リチャードとナディア様も一緒に来ないかい?」
「いいですわね。リチャード様、よろしいでしょう?」
「そうだな。ハネムーンは、バースの温泉に行こうかと思ってたけど、夏と言えば、やはりビーチか。それに温泉は涼しくなってからの方がいいかもな。」
「いいね、ラスプ・デルスゥデ島のバカンスの後は、僕たちもバースの温泉へ行くよ。
ねぇ、ペリーヌ様。」
「ちょっと待て、ラモ。夏のバカンスの後は開発の仕事だぞ。」俺がラモに釘を刺した。
「えー、そんなぁ。温泉はしばらくお預けなのかい。」
「ラモ。バカンスの後は働け。しっかり働いたらまた休暇だ。その方が休暇のありがたみが身に沁みるだろう。」リチャードが俺の肩を持ってくれた。
「そう言う君は働き過ぎなんだよ、リチャード。仕事仕事でナディア様をほったらかしにしたら、早々に愛想を尽かされるぞ。もしそうなったら、許さないからね。」
「そんな訳ないだろう。」
まったくクソ真面目と遊び人って、正反対のふたりだな。これで滅法仲がいいんだから不思議なもんだ。笑
「姉上様たち羨ましいわ。」とマリーが言うと、残りのガキンチョ5人組がうんうんと頷いた。
マリー、エカチェリーナ、アイチャは王都で、ヘルムートは東府で、ディエゴは西府で、それぞれが通う学校において、5月からの帝国遠征と教国遠征で、学校の授業に穴を空けた分についての、補講を受けることになっている。
可哀想にと思いつつ、所詮は他人事の俺なのであった。笑
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毎週土曜22時に投稿します。
以下の2作品も合わせてよろしくお願いします。
「射手の統領」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/541586735
「母娘丼W」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/265755073
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