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第4章 因縁編
因縁の対決
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ミーラはレオンに怒りをぶつける。
「よくもそんなことを言えるわね! 誰のせいであんな目に遭ったと思ってるのよ!」
「魔法協会の誘いに乗った君自身の浅はかさが原因だよ。違う?」
「くっ!」
レオンの返事にミーラが歯噛みする。ミーラを焼いたのはレオンで間違いないようだが、魔法協会に加わると決断したのはミーラ自身なのも確かだ。そこは否定できないのだ。
「ミーラ、もう取り合うな。お前が何を言っても無駄だ」
「ぐ……それは……」
「ミーラは相変わらず思慮が浅いからだね。ローの……ローグの言う通りだよ。魔法協会の情報から君も協力者みたいだけどね」
「うう……」
「しかし、それだけのことを知ってるお前が俺たちの目の前に現れたってことは……」
「そうだね。君たち二人を捕まえて王国を混乱させた事件の首謀者として突き出させてもらうとするよ」
「なっ!?」
「…………?」
レオンは驚くほど素直に目的を語りだした。ローグはそこに違和感を覚えた。レオンのこれまでの性格を考えれば、最初はうまく口を使って騙しにかかると予想していた。だから、何を言っても敵対しようと思っていたのだ。
(どういうことだ? 騎士団に所属していたのは知っていたが、そこで性格が変わった? いや違うな。あの性悪な性格が所属が変わっただけで治るはずがない。ミーラとのやり取りでもそれが分かる。だとすれば……)
「やはりそうなるか。だが、何故一人で来たんだ? 大勢で囲ったほうが手っ取り早いだろうに」
「…………!」
「ふむ、そうだね。僕一人で君たちを捕らえれば手柄を独り占めできるからかな。今の僕なら強くなった君が相手でも勝てそうな気もするからね」
「何?」
驚くべきことに、レオンはたった一人でローグとミーラの二人を捕らえると宣言した。しかも、ローグが強くなったことを知ったうえでだ。レオンの言葉にローグは苛立ちを交えて答える。
「ほう。相変わらず自分のことしか考えないやつだな。おまけにかなりの自信家だ」
「ふふふ。それほどでも……あるかな」
「ふざけないで!」
「え?」
「あんたは今のローグを知らないからそんなことが言えるのよ! あんたこそ浅はかだったわね!」
「まあそうだな。俺が強力な魔法を二つも持ってることを知ってて一人で戦おうとするとはな」
「そうかな?」
レオンはミーラの言うように「今のローグを知らない」わけではない。それが意味することについて、ローグは考える。それは二人にとって都合が悪いことだった。
(レオンは本当に一人で来ているわけじゃない、俺達が向かう先に騎士団が先回りするための時間を稼いでいる、そういう可能性がある。だが、本当に一人で来ているとすれば、それに見合うだけの実力を持っている可能性もある)
レオンは王国の情報網を通して今のローグとミーラのことを知っているようだが、ローグとミーラのほうは今のレオンのことを知らない。少なくとも、騎士団にいることだけは分かっている。
(高い可能性があるとすれば後者だな。レオンが時間稼ぎを買って出るなんてらしくないしな。もしくは両方か。どっちにしろ、俺たちの状況が悪いのは確かだ。ならば、ここでもたもたしていられないな。じっくり復讐するのは今度にするか)
ローグは決断した。先に進むためにすべきことを。それは……
「レオン。話はもう終わりだ。このままだとお前のペースに持っていかれそうだからな」
「へえ。どうするの?」
「今ここで戦おう。お前を倒して先に進ませてもらう」
「やっぱりそうだよね。楽しませてもらおうかな」
「ローグ、私も!」
「お前は周りを警戒してろ。何かあれば声を掛けてくれればいいから」
「……分かった」
「1対1か。期待してるよ」
「ちっ、言ってろ」
ローグとレオン。因縁の対決が始まった。
「よくもそんなことを言えるわね! 誰のせいであんな目に遭ったと思ってるのよ!」
「魔法協会の誘いに乗った君自身の浅はかさが原因だよ。違う?」
「くっ!」
レオンの返事にミーラが歯噛みする。ミーラを焼いたのはレオンで間違いないようだが、魔法協会に加わると決断したのはミーラ自身なのも確かだ。そこは否定できないのだ。
「ミーラ、もう取り合うな。お前が何を言っても無駄だ」
「ぐ……それは……」
「ミーラは相変わらず思慮が浅いからだね。ローの……ローグの言う通りだよ。魔法協会の情報から君も協力者みたいだけどね」
「うう……」
「しかし、それだけのことを知ってるお前が俺たちの目の前に現れたってことは……」
「そうだね。君たち二人を捕まえて王国を混乱させた事件の首謀者として突き出させてもらうとするよ」
「なっ!?」
「…………?」
レオンは驚くほど素直に目的を語りだした。ローグはそこに違和感を覚えた。レオンのこれまでの性格を考えれば、最初はうまく口を使って騙しにかかると予想していた。だから、何を言っても敵対しようと思っていたのだ。
(どういうことだ? 騎士団に所属していたのは知っていたが、そこで性格が変わった? いや違うな。あの性悪な性格が所属が変わっただけで治るはずがない。ミーラとのやり取りでもそれが分かる。だとすれば……)
「やはりそうなるか。だが、何故一人で来たんだ? 大勢で囲ったほうが手っ取り早いだろうに」
「…………!」
「ふむ、そうだね。僕一人で君たちを捕らえれば手柄を独り占めできるからかな。今の僕なら強くなった君が相手でも勝てそうな気もするからね」
「何?」
驚くべきことに、レオンはたった一人でローグとミーラの二人を捕らえると宣言した。しかも、ローグが強くなったことを知ったうえでだ。レオンの言葉にローグは苛立ちを交えて答える。
「ほう。相変わらず自分のことしか考えないやつだな。おまけにかなりの自信家だ」
「ふふふ。それほどでも……あるかな」
「ふざけないで!」
「え?」
「あんたは今のローグを知らないからそんなことが言えるのよ! あんたこそ浅はかだったわね!」
「まあそうだな。俺が強力な魔法を二つも持ってることを知ってて一人で戦おうとするとはな」
「そうかな?」
レオンはミーラの言うように「今のローグを知らない」わけではない。それが意味することについて、ローグは考える。それは二人にとって都合が悪いことだった。
(レオンは本当に一人で来ているわけじゃない、俺達が向かう先に騎士団が先回りするための時間を稼いでいる、そういう可能性がある。だが、本当に一人で来ているとすれば、それに見合うだけの実力を持っている可能性もある)
レオンは王国の情報網を通して今のローグとミーラのことを知っているようだが、ローグとミーラのほうは今のレオンのことを知らない。少なくとも、騎士団にいることだけは分かっている。
(高い可能性があるとすれば後者だな。レオンが時間稼ぎを買って出るなんてらしくないしな。もしくは両方か。どっちにしろ、俺たちの状況が悪いのは確かだ。ならば、ここでもたもたしていられないな。じっくり復讐するのは今度にするか)
ローグは決断した。先に進むためにすべきことを。それは……
「レオン。話はもう終わりだ。このままだとお前のペースに持っていかれそうだからな」
「へえ。どうするの?」
「今ここで戦おう。お前を倒して先に進ませてもらう」
「やっぱりそうだよね。楽しませてもらおうかな」
「ローグ、私も!」
「お前は周りを警戒してろ。何かあれば声を掛けてくれればいいから」
「……分かった」
「1対1か。期待してるよ」
「ちっ、言ってろ」
ローグとレオン。因縁の対決が始まった。
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