73 / 80
14-6 男と男の約束(6) 涙に刻む約束
しおりを挟む
手紙を握りしめるレオンハルトは、師匠からの指示にため息をついた。
『すぐに戻れ、修行を続けよ』
レオンハルトは、二人に別れを切り出した。
その瞬間、ユリウスの小さな手が腕に絡んだ。
「いやだ……いやだよ、レオン……行かないで……」
抱きしめ合ったまま、ユリウスは肩に顔をうずめて泣いた。
小さな体から伝わる震えに、レオンハルトの胸は締め付けられる。
(……オレも行きたくない……でも、ダメなんだ……)
心の奥で葛藤しながらも、レオンハルトはユリウスの髪をそっと撫で、耳元で囁く。
「絶対また会おう。約束する」
ユリウスは涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げて、うるうるとした瞳で見上げる。
「ほんとに……?」
「男に二言はねえ」
レオンハルトの声は低く、温かく、けれど決意を含んでいた。
抱きしめたまま互いの鼓動を感じ、離れられない瞬間が長く続く。
レオンハルトは心の奥で思う。
(オレは……おまえを絶対守る。どんな遠くにいても、この気持ちは変わらない……)
ユリウスの小さな手がレオンハルトの胸にしがみつき、声を詰まらせながらも囁く。
「……行かないで、って……言ったのに……」
レオンハルトはふっと笑みを浮かべ、額をユリウスの額に寄せた。
「泣くな……オレは戻ってくる。必ず……男と男の約束だ」
ユリウスはまだ泣きながらも、小さくうなずいた。
「……男と男の約束」
レオンハルトの胸の中に、寂しさと切なさ、そして守りたいという強い気持ちが交錯した。
手を離すことはできず、しばらく抱き合ったまま時間を刻む。
そして、背を押されるようにレオンハルトはゆっくりと立ち上がり、後ろ髪を引かれる思いで歩き出す。
振り返ると、ユリウスは涙目で手を振っている。
(……必ず、帰る。次はもっと強く、守れる自分で……)
そう心に誓い、少年たちのひとときは、深い絆とともに幕を閉じた。
『すぐに戻れ、修行を続けよ』
レオンハルトは、二人に別れを切り出した。
その瞬間、ユリウスの小さな手が腕に絡んだ。
「いやだ……いやだよ、レオン……行かないで……」
抱きしめ合ったまま、ユリウスは肩に顔をうずめて泣いた。
小さな体から伝わる震えに、レオンハルトの胸は締め付けられる。
(……オレも行きたくない……でも、ダメなんだ……)
心の奥で葛藤しながらも、レオンハルトはユリウスの髪をそっと撫で、耳元で囁く。
「絶対また会おう。約束する」
ユリウスは涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げて、うるうるとした瞳で見上げる。
「ほんとに……?」
「男に二言はねえ」
レオンハルトの声は低く、温かく、けれど決意を含んでいた。
抱きしめたまま互いの鼓動を感じ、離れられない瞬間が長く続く。
レオンハルトは心の奥で思う。
(オレは……おまえを絶対守る。どんな遠くにいても、この気持ちは変わらない……)
ユリウスの小さな手がレオンハルトの胸にしがみつき、声を詰まらせながらも囁く。
「……行かないで、って……言ったのに……」
レオンハルトはふっと笑みを浮かべ、額をユリウスの額に寄せた。
「泣くな……オレは戻ってくる。必ず……男と男の約束だ」
ユリウスはまだ泣きながらも、小さくうなずいた。
「……男と男の約束」
レオンハルトの胸の中に、寂しさと切なさ、そして守りたいという強い気持ちが交錯した。
手を離すことはできず、しばらく抱き合ったまま時間を刻む。
そして、背を押されるようにレオンハルトはゆっくりと立ち上がり、後ろ髪を引かれる思いで歩き出す。
振り返ると、ユリウスは涙目で手を振っている。
(……必ず、帰る。次はもっと強く、守れる自分で……)
そう心に誓い、少年たちのひとときは、深い絆とともに幕を閉じた。
0
あなたにおすすめの小説
オメガの僕が、最後に恋をした騎士は冷酷すぎる
虹湖🌈
BL
死にたかった僕を、生かしたのは――あなたの声だった。
滅びかけた未来。
最後のオメガとして、僕=アキは研究施設に閉じ込められていた。
「資源」「道具」――そんな呼び方しかされず、生きる意味なんてないと思っていた。
けれど。
血にまみれたアルファ騎士・レオンが、僕の名前を呼んだ瞬間――世界が変わった。
冷酷すぎる彼に守られて、逃げて、傷ついて。
それでも、彼と一緒なら「生きたい」と思える。
終末世界で芽生える、究極のバディ愛×オメガバース。
命を懸けた恋が、絶望の世界に希望を灯す。
次元を歪めるほど愛してる
モカ
BL
白い世界で、俺は一人だった。
そこに新しい色を与えてくれたあの人。感謝してるし、大好きだった。俺に優しさをくれた優しい人たち。
それに報いたいと思っていた。けど、俺には何もなかったから…
「さぁ、我が贄よ。選ぶがいい」
でも見つけた。あの人たちに報いる方法を。俺の、存在の意味を。
龍の寵愛を受けし者達
樹木緑
BL
サンクホルム国の王子のジェイドは、
父王の護衛騎士であるダリルに憧れていたけど、
ある日偶然に自分の護衛にと推す父王に反する声を聞いてしまう。
それ以来ずっと嫌われていると思っていた王子だったが少しずつ打ち解けて
いつかはそれが愛に変わっていることに気付いた。
それと同時に何故父王が最強の自身の護衛を自分につけたのか理解す時が来る。
王家はある者に裏切りにより、
無惨にもその策に敗れてしまう。
剣が苦手でずっと魔法の研究をしていた王子は、
責めて騎士だけは助けようと、
刃にかかる寸前の所でとうの昔に失ったとされる
時戻しの術をかけるが…
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
運命の息吹
梅川 ノン
BL
ルシアは、国王とオメガの番の間に生まれるが、オメガのため王子とは認められず、密やかに育つ。
美しく育ったルシアは、父王亡きあと国王になった兄王の番になる。
兄王に溺愛されたルシアは、兄王の庇護のもと穏やかに暮らしていたが、運命のアルファと出会う。
ルシアの運命のアルファとは……。
西洋の中世を想定とした、オメガバースですが、かなりの独自視点、想定が入ります。あくまでも私独自の創作オメガバースと思ってください。楽しんでいただければ幸いです。
【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる