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12.居なきゃダメ
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光の樹周辺は今までにないくらい人で賑わっていた。別れのパーティーが開かれているのだ。勇者が今、リクとルカに涙ながらに語りかけているのが見える。
被召喚者、主にリクとルカはは強大な力を手に入れ魔王を倒した。そのことが世界中に知れ渡った今、この世界に残しておくことは国家間の問題を引き起こす。
2人が兵器のような扱いを受けないために。他の人たちがこれからそういう扱いを受けないために。そのために、こうして元の世界に送り返すことになったのだ。
✻
勇者一行が帰ってきたとき、国は大盛り上がりという表現では足りないくらいに熱狂した。遂に呪縛から解き放たれたのだと。
凱旋パレードは一応2人で観に行った。特に会話はなかったが。
あの頃より断然たくましくなったリクとルカがハルに飛び付き、感涙に咽んだ。
その後で赤い目の2人にハルをどうもありがとうと感謝されてしまった。俺はいえ、…とそれ以上言葉に詰まり、目を見れなかった。
そのまま流れるように日々は過ぎ、俺はハルに何も言えないままで、別れの時がやってきた。
✻
音楽の音なんかも聞こえてくる喧騒から外れて、俺はドリンクを配っている。少々アルコールが入っているらしく、お前は飲むなよ!と何人にも忠告された。
段々と人が増えてきて、空になったトレーを抱えて戻ろうとするにも、歩きづらい。モタモタしてるうちに誰かの足に引っかかって躓いてしまった。
「いて…」
「大丈夫ですか、ソラさん」
顔を上げるとハルが手を差し出していた。とりあえずそのまま手を取る。
「気を付けてくださいね」
「お、おう…。あの、」
俺を引き上げたっきり行ってしまいそうなハルを呼び止める。黒い髪をふわりと舞わせてこちらを振り返ったが、そこにいつものような笑顔はない。
「あのさ、ハル…」
「なんでしょうか」
「えっ、と…」
「…?」
「あー、…ごめん、やっぱりなんでもない」
「そ、うですか。…でも、言いたいことがあるなら今のうちに言ってくださいね」
「うん…」
まとまらないうちに、踵を返して行ってしまった。
ずっとこんな感じ。あれからハルは冷たい。俺は何か言おうにもまとまらない。
この対応の差を見るに、ハルは本当にずっと俺のことが好きだったんだろうなと気付く。そんなハルに俺はひどいことをしてしまった。
「また言えなかったのですか」
「…えぇ、どうせヘタレですよ俺は!!」
「まだ何も言ってません。もしかしてお酒…」
「飲んでないです!シラフですよ!もう!」
一部始終を見ていたであろうシェネリ様が近づいてきた。あの件以来シェネリ様には何度か相談していて、やっぱり謝って、別に振ったわけではないということを説明したほうがいい、という結論に至った。
しかしそのタイミングをなかなか得られず、得られても口ごもってしまうので、結局今日まで言え
ず。
まぁ口ごもる原因はこのお姫様だが。
「いい加減ガツンと言って差し上げなさい、自分も好きだと」
「…っ、それが毎回頭にちらつくんですよ~…!」
シェネリ様はずっとこう言う。俺は勘違いだと言い聞かせてきたけど、この頃そうではない気がしてきて変な汗を掻く。
だって、好きと言われてどう思ったのか聞かれれば、その答えは、嫌じゃなかった、だからだ。
どタイプな相手に言い寄られて嫌が気はしないのは正常だろ、と言い張る自分と、そんなことを思う俺に鳥肌が立つ自分がいる。
「俺…アイツを育ててきた身なのに…」
「…もうそんな立場に囚われないでいいと思いますよ」
そう言うとシェネリ様は俺の肩に手を置いた。
「本当に健気ですね、あの子は」
「なんか、前にもこんなことあった気が…」
「はい、貴方は魔力が少ないので気付いていないのでしょうけど。
今、貴方にはかなり強力な保護魔法がかかっています。それも、何かあったときに発動するものではなくて、何か起こることを防ぐような」
「えっ…」
鈍いと言われがちな俺でも分かった。前の時も、シェネリ様に会う前に、ハルに手を握られている。
思い出してみれば、俺が一人になるタイミングが来る直前、ほとんど毎回ハルは俺の手を取った。
「あ…」
「貴方一筋なんですよ、大事にされてますね」
顔が熱い。わざわざ言葉にしないでほしい。
「…まぁ、マーキング、とも取れますが」
「は」
恥ずかしくてちょっと伏せた目を思わず上げる。シェネリ様は心底愉快そうに目尻を下げた。
「後悔しないように」
「え、ちょっと…!」
意味深にそう告げて、軽やかに去っていった。
マーキングって…。いや、またシェネリ様に踊らされているだけだ。うん。
気を取り直して仕事を再開しようとすると、今度はルカがやってきた。
「ソラさん、ちょっとお話したくて」
真剣な表情でそんなことを言われて、流石に身構えた。ハルのことに違いない。とりあえず場所を変えて、どんなことを言われても受け入れる覚悟をする。
✻
2人で並んでベンチに座って話をするのは懐かしい気がした。視線の先ではリクとハルが楽しそうに話している。
「それで…話って…」
「まぁ、ハルくんのことで。…聞きました、何があったか」
「…」
「泣いてました、ハルくん。酷いことしたって」
「あ…」
「あの子、ずっと私たちに相談してたんです。どうすればソラさんに好きになってもらえるか。それで、じゃあ強くなって、自分が居なきゃダメって言わせてやるって決めたんです」
「それって、じゃあ、ハルはホントに出会った頃くらいから…」
「はい。必死だったんですよ。
だから、ここまでの努力が水の泡だって、一番最悪な想いの伝え方をしてしまったって…」
「…ごめん、なさい」
「あ、別にソラさんを責めたいんじゃなくて。それがあなたの気持ちなら、仕方ないですし。
…ただ、ハルくんがあなたに長い間本気だったことと、最後くらい、ハルに何か言ってあげてほしいな、と思っ、」
「あの!違って」
「…?」
「酷いことしたのは俺の方で…別に振ったわけじゃなくて…!」
「え?でもハルくんは拒絶されたって…」
「それは、急すぎて慌てちゃったからで…」
「じゃあ」
ルカは驚いたようにこちらに体を向ける。期待に満ちた目が待っている次の言葉を俺は知っているし、それを言う勇気もある。だって、相手はハルじゃないから。
「俺は、たぶん…ハルが居ないとダメ、だと思う」
「…!」
「あれからハルが冷たくて、寂しいって思ってる自分がいる。それに今の聞いたら、なんか…やっぱり愛おしくなっちゃって…」
自分でも思ってる以上にスラスラと言葉が出た。ルカはしばらくあんぐりと口を開けて固まって、そしてこう呟いた。
「その顔は…ハルくんに見せたほうがいいのでは…」
✻
人混みの近くまで戻ってきて、ルカはぐーっと体を伸ばした。
「はぁ、安心しました。ハルくんの努力は無駄じゃなかったんですね」
「…まんまとハルの罠に引っかかってたみたい。よくないねー、俺は育ての親なのに子に振り回されちゃって」
「…」
「…シェネリ様もだけど、なんでそんな顔するの」
「いや、親って」
「お、親に相応しくないって…?」
「そうじゃなくて。ハルくんはちゃんと成熟してから告白しました。育ての親、っていうのはもう終わってるんじゃないですか?」
「おわっ…」
「まだハルくんが自分の保護下にいると思ってるんですか?」
「ほご…」
「失礼ですけど…守られてるのはどっちなんですかね」
並んで歩いていたが、電気が走ったようなショックで立ち止まる。そのままルカは行ってしまった。
『守られてるのはどっちなんですかね』
エコーのように頭に響く。
そうか、俺、好きってことを認めたくなくて、親だからっていうのを理由に避けてたんだ。ハルは既に、俺と対等な立場になってたんだ。
勝手に壁を作ってたのは俺だった。
✻
壁に気付いて取り払えた今なら、ハルに言えるかもしれない。そう思って人集りを彷徨ったが、タイミングが悪く、全然ハルに出会えなかった。なんでだよ、やっとまとまったのに!
そうこうしてるうちに日が傾き始めて、被召喚者の方は台座の方へ、とアナウンスがかかってしまった。
なんとか前列の方まで来て台座見上げると、ハルと目が合った。そして、どこに居たんだよ、という心の声を無視するかのように目を逸らされた。
「ハル!!!!」
他のとこ見させてたまるかよ!
そう思うとかなりの大声が出て、ハルは驚いたように視線を戻した。
シェネリ様が危ないので下がるようにと言って、魔法を唱え始めても無視した。
もうお別れだけど、最後に届けばいい。ハルは俺のこと忘れるかもしれないけど、伝えたい。
何より俺はこの先、ハルを忘れられないまま生きていくから、後悔したくない。
すぅ、と息を深く吸い込んだ。
被召喚者、主にリクとルカはは強大な力を手に入れ魔王を倒した。そのことが世界中に知れ渡った今、この世界に残しておくことは国家間の問題を引き起こす。
2人が兵器のような扱いを受けないために。他の人たちがこれからそういう扱いを受けないために。そのために、こうして元の世界に送り返すことになったのだ。
✻
勇者一行が帰ってきたとき、国は大盛り上がりという表現では足りないくらいに熱狂した。遂に呪縛から解き放たれたのだと。
凱旋パレードは一応2人で観に行った。特に会話はなかったが。
あの頃より断然たくましくなったリクとルカがハルに飛び付き、感涙に咽んだ。
その後で赤い目の2人にハルをどうもありがとうと感謝されてしまった。俺はいえ、…とそれ以上言葉に詰まり、目を見れなかった。
そのまま流れるように日々は過ぎ、俺はハルに何も言えないままで、別れの時がやってきた。
✻
音楽の音なんかも聞こえてくる喧騒から外れて、俺はドリンクを配っている。少々アルコールが入っているらしく、お前は飲むなよ!と何人にも忠告された。
段々と人が増えてきて、空になったトレーを抱えて戻ろうとするにも、歩きづらい。モタモタしてるうちに誰かの足に引っかかって躓いてしまった。
「いて…」
「大丈夫ですか、ソラさん」
顔を上げるとハルが手を差し出していた。とりあえずそのまま手を取る。
「気を付けてくださいね」
「お、おう…。あの、」
俺を引き上げたっきり行ってしまいそうなハルを呼び止める。黒い髪をふわりと舞わせてこちらを振り返ったが、そこにいつものような笑顔はない。
「あのさ、ハル…」
「なんでしょうか」
「えっ、と…」
「…?」
「あー、…ごめん、やっぱりなんでもない」
「そ、うですか。…でも、言いたいことがあるなら今のうちに言ってくださいね」
「うん…」
まとまらないうちに、踵を返して行ってしまった。
ずっとこんな感じ。あれからハルは冷たい。俺は何か言おうにもまとまらない。
この対応の差を見るに、ハルは本当にずっと俺のことが好きだったんだろうなと気付く。そんなハルに俺はひどいことをしてしまった。
「また言えなかったのですか」
「…えぇ、どうせヘタレですよ俺は!!」
「まだ何も言ってません。もしかしてお酒…」
「飲んでないです!シラフですよ!もう!」
一部始終を見ていたであろうシェネリ様が近づいてきた。あの件以来シェネリ様には何度か相談していて、やっぱり謝って、別に振ったわけではないということを説明したほうがいい、という結論に至った。
しかしそのタイミングをなかなか得られず、得られても口ごもってしまうので、結局今日まで言え
ず。
まぁ口ごもる原因はこのお姫様だが。
「いい加減ガツンと言って差し上げなさい、自分も好きだと」
「…っ、それが毎回頭にちらつくんですよ~…!」
シェネリ様はずっとこう言う。俺は勘違いだと言い聞かせてきたけど、この頃そうではない気がしてきて変な汗を掻く。
だって、好きと言われてどう思ったのか聞かれれば、その答えは、嫌じゃなかった、だからだ。
どタイプな相手に言い寄られて嫌が気はしないのは正常だろ、と言い張る自分と、そんなことを思う俺に鳥肌が立つ自分がいる。
「俺…アイツを育ててきた身なのに…」
「…もうそんな立場に囚われないでいいと思いますよ」
そう言うとシェネリ様は俺の肩に手を置いた。
「本当に健気ですね、あの子は」
「なんか、前にもこんなことあった気が…」
「はい、貴方は魔力が少ないので気付いていないのでしょうけど。
今、貴方にはかなり強力な保護魔法がかかっています。それも、何かあったときに発動するものではなくて、何か起こることを防ぐような」
「えっ…」
鈍いと言われがちな俺でも分かった。前の時も、シェネリ様に会う前に、ハルに手を握られている。
思い出してみれば、俺が一人になるタイミングが来る直前、ほとんど毎回ハルは俺の手を取った。
「あ…」
「貴方一筋なんですよ、大事にされてますね」
顔が熱い。わざわざ言葉にしないでほしい。
「…まぁ、マーキング、とも取れますが」
「は」
恥ずかしくてちょっと伏せた目を思わず上げる。シェネリ様は心底愉快そうに目尻を下げた。
「後悔しないように」
「え、ちょっと…!」
意味深にそう告げて、軽やかに去っていった。
マーキングって…。いや、またシェネリ様に踊らされているだけだ。うん。
気を取り直して仕事を再開しようとすると、今度はルカがやってきた。
「ソラさん、ちょっとお話したくて」
真剣な表情でそんなことを言われて、流石に身構えた。ハルのことに違いない。とりあえず場所を変えて、どんなことを言われても受け入れる覚悟をする。
✻
2人で並んでベンチに座って話をするのは懐かしい気がした。視線の先ではリクとハルが楽しそうに話している。
「それで…話って…」
「まぁ、ハルくんのことで。…聞きました、何があったか」
「…」
「泣いてました、ハルくん。酷いことしたって」
「あ…」
「あの子、ずっと私たちに相談してたんです。どうすればソラさんに好きになってもらえるか。それで、じゃあ強くなって、自分が居なきゃダメって言わせてやるって決めたんです」
「それって、じゃあ、ハルはホントに出会った頃くらいから…」
「はい。必死だったんですよ。
だから、ここまでの努力が水の泡だって、一番最悪な想いの伝え方をしてしまったって…」
「…ごめん、なさい」
「あ、別にソラさんを責めたいんじゃなくて。それがあなたの気持ちなら、仕方ないですし。
…ただ、ハルくんがあなたに長い間本気だったことと、最後くらい、ハルに何か言ってあげてほしいな、と思っ、」
「あの!違って」
「…?」
「酷いことしたのは俺の方で…別に振ったわけじゃなくて…!」
「え?でもハルくんは拒絶されたって…」
「それは、急すぎて慌てちゃったからで…」
「じゃあ」
ルカは驚いたようにこちらに体を向ける。期待に満ちた目が待っている次の言葉を俺は知っているし、それを言う勇気もある。だって、相手はハルじゃないから。
「俺は、たぶん…ハルが居ないとダメ、だと思う」
「…!」
「あれからハルが冷たくて、寂しいって思ってる自分がいる。それに今の聞いたら、なんか…やっぱり愛おしくなっちゃって…」
自分でも思ってる以上にスラスラと言葉が出た。ルカはしばらくあんぐりと口を開けて固まって、そしてこう呟いた。
「その顔は…ハルくんに見せたほうがいいのでは…」
✻
人混みの近くまで戻ってきて、ルカはぐーっと体を伸ばした。
「はぁ、安心しました。ハルくんの努力は無駄じゃなかったんですね」
「…まんまとハルの罠に引っかかってたみたい。よくないねー、俺は育ての親なのに子に振り回されちゃって」
「…」
「…シェネリ様もだけど、なんでそんな顔するの」
「いや、親って」
「お、親に相応しくないって…?」
「そうじゃなくて。ハルくんはちゃんと成熟してから告白しました。育ての親、っていうのはもう終わってるんじゃないですか?」
「おわっ…」
「まだハルくんが自分の保護下にいると思ってるんですか?」
「ほご…」
「失礼ですけど…守られてるのはどっちなんですかね」
並んで歩いていたが、電気が走ったようなショックで立ち止まる。そのままルカは行ってしまった。
『守られてるのはどっちなんですかね』
エコーのように頭に響く。
そうか、俺、好きってことを認めたくなくて、親だからっていうのを理由に避けてたんだ。ハルは既に、俺と対等な立場になってたんだ。
勝手に壁を作ってたのは俺だった。
✻
壁に気付いて取り払えた今なら、ハルに言えるかもしれない。そう思って人集りを彷徨ったが、タイミングが悪く、全然ハルに出会えなかった。なんでだよ、やっとまとまったのに!
そうこうしてるうちに日が傾き始めて、被召喚者の方は台座の方へ、とアナウンスがかかってしまった。
なんとか前列の方まで来て台座見上げると、ハルと目が合った。そして、どこに居たんだよ、という心の声を無視するかのように目を逸らされた。
「ハル!!!!」
他のとこ見させてたまるかよ!
そう思うとかなりの大声が出て、ハルは驚いたように視線を戻した。
シェネリ様が危ないので下がるようにと言って、魔法を唱え始めても無視した。
もうお別れだけど、最後に届けばいい。ハルは俺のこと忘れるかもしれないけど、伝えたい。
何より俺はこの先、ハルを忘れられないまま生きていくから、後悔したくない。
すぅ、と息を深く吸い込んだ。
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