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母上へのお願い
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「父上、私は騎士を目指す上で大切な心を忘れていました。今まで父上のような騎士になりたいと剣術の道を極め力ばかりを求めてきました…しかし、気付いたのです。騎士とは本来大切な方を護る為に存在し、その為に強き力が必要だということを…私は大切な人を護る為に魔術学園へ入学したいのです」
そう俺の大切な人を護る為には最低でも魔術学園に通うことが必要だ。
俺にとって大切な人といえば彼のことだけど、父上にとっては…
「そうか…お前の成長が見えたようで、とても嬉しくも誇らしくもある。剣術だけでなく魔術を学ぶというのは勿論賛成である。私たちは王族の方々を何があったとしてもお護りしなければならない。もし剣術だけで対応できない者が現れた場合は?魔術で倒すのみ!魔術も学びつつ、お前はなんとしてでも第一王子殿下をお護りするのだ」
殿下強すぎて護る?より共闘する方が想像出来るけど、護衛として護るべきは王族の方々であり俺が大切な人と言ったのを父上は殿下だと思ってくれただろう。はっきり誰だとは伝えてないからね。とても好都合な事である。
「はい!必ず護り抜いてみせます」
勿論殿下はこの国を将来担う大切人物で友人としても必ず護りたい存在である。
しかし、ゲームのように一方的に断罪する彼の敵となってしまったら少し分からない。もしそうなったら俺は彼の味方となり殿下の、いや学園、国中の敵となってしまうかもしれない…
まだ始まってすらないのだからもしもの話だ。しかし、そのくらいの覚悟で俺は彼のことを護り、彼の味方でありたい。
「よし、騎士を目指すものとして素晴らしい覚悟だ。分かった…キートは士官学校に通うかと思いそちらの入学手続きを進めようかと思ったが、魔術学園への入学手続きをしようと思う。入学は一月後となる…しっかり準備をするように!では、仕事に戻る。医者ももう時期来るだろう」
「ありがとうございます!父上、お仕事頑張ってください!」
手を振りながら父上が部屋から退出して行った。
よし!とりあえず彼を護る為のスタートラインに立てたようだ。父上頼もしいし格好良すぎるからキートが憧れちゃうのも分かる。俺も憧れちゃう、将来こんな俺に任せておけ!って感じの大人になりたい。
とりあえず、入学までに教会に行って適正属性があるかどうか調べないといけないな。せめて火属性くらいはあって欲しいところだ。キートは今まで魔術に興味なかったし、ゲームにも登場してこなかった人物だから適性があるのかさっぱりわからん。
異世界に来たらしてみたかったことの俺的ランキングに入ってる魔術を使いたい!を叶えさせて欲しい。剣術や武術も格好良いけど、火や風を操るって憧れてしまう。
コンコンコンッ
控えめなノックオンが聞こえた。
「キート、入るわよ。お医者様をお連れしたわ」
どうやら母上がお医者様と一緒にいらしたみたいだ。本当になんともないがせっかく来ていただいたのだから、診てもらうか。
「はい、母上。お入り下さい」
そして、案の定医者からは何も問題なく健康そのものだと診断結果を頂いた。
母上はそんなわけないわ、だってこの子が食欲ないのよ?!って言って医者を困らせていたが俺が今日は安静にしておきますので落ち着いて下さい!って言ってなんとかお医者様に帰って貰えた。
「キート、本当に大丈夫なの?もう何人かお医者様をお呼びするわよ」
「いえいえ、母上本当にどこも悪い所は無いです。痛いところもないですし、そんなことより母上にお願いがあるのです」
母上の本当に心配してる様子を見て心がジーンと温まった。とても氷の魔術で求婚者をバタバタ倒して来た人物とはとても思えない。
「キートからお願いなんて初めてね。貴方の健康が何よりだから、今から剣を振りたいなんてお願いは絶対に聞けないけどそれ以外なら聞くわ」
そう言って微笑む我が母上はとてもお美しい。とても氷の…(以下略
「母上、実は私魔術学園に通うことになりました。そこで近々教会の方で適正属性を調べて参りますので、それが終わったら母上に魔術を教えて頂きたいのです」
母上は魔術の腕前は国の中でトップクラスだ。そんな人物が身近にいるのだから教えてもらえるものなら教えて頂きたい。そう思い母上を見ると…
「い、「医者は呼ばなくて大丈夫です!」」
魔術を学びたいと言っただけで病人扱いするんだから、全くもう。本当に仲良し夫婦で息子としては大変嬉しい限りです。
「そ、そうよね。ごめんなさい、あのキートだって急に魔術を学びたくなることだってあるわよね。ええ、勿論よ…私が教えられる事は入学までに叩き込むわ」
なんでしょう、叩き込むって物騒に感じるのですけど大丈夫でしょうか。
「ありがとうございます、母上!お手柔らかにお願いします」
「勿論よ、大切な私の息子だもの。とはいえ入学まであまり時間がないわ。明日貴方が元気になってたら教会で適正属性を調べれるように手配しておくから、安心して今日は寝ておく事!良いわね、絶対に剣を振りに行かないこと!」
キートの身体は剣を振りたい!筋トレしたいとうずうずしているが、これ以上親を心配させる訳にはいかない。今日は大人しく寝ておこう。
「はい、今日は安静にしておくと誓います。教会への手配お願いします」
「ええ、母に任せておきなさい。おやすみキート。また明日」
「はい、おやすみなさい。母上…」
おでこにチュッとキスをして母上は部屋を退出なされた。今日は大人しくしとくと母上に誓ってしまったし、明日に備えて今日は寝ておこう。
そう俺の大切な人を護る為には最低でも魔術学園に通うことが必要だ。
俺にとって大切な人といえば彼のことだけど、父上にとっては…
「そうか…お前の成長が見えたようで、とても嬉しくも誇らしくもある。剣術だけでなく魔術を学ぶというのは勿論賛成である。私たちは王族の方々を何があったとしてもお護りしなければならない。もし剣術だけで対応できない者が現れた場合は?魔術で倒すのみ!魔術も学びつつ、お前はなんとしてでも第一王子殿下をお護りするのだ」
殿下強すぎて護る?より共闘する方が想像出来るけど、護衛として護るべきは王族の方々であり俺が大切な人と言ったのを父上は殿下だと思ってくれただろう。はっきり誰だとは伝えてないからね。とても好都合な事である。
「はい!必ず護り抜いてみせます」
勿論殿下はこの国を将来担う大切人物で友人としても必ず護りたい存在である。
しかし、ゲームのように一方的に断罪する彼の敵となってしまったら少し分からない。もしそうなったら俺は彼の味方となり殿下の、いや学園、国中の敵となってしまうかもしれない…
まだ始まってすらないのだからもしもの話だ。しかし、そのくらいの覚悟で俺は彼のことを護り、彼の味方でありたい。
「よし、騎士を目指すものとして素晴らしい覚悟だ。分かった…キートは士官学校に通うかと思いそちらの入学手続きを進めようかと思ったが、魔術学園への入学手続きをしようと思う。入学は一月後となる…しっかり準備をするように!では、仕事に戻る。医者ももう時期来るだろう」
「ありがとうございます!父上、お仕事頑張ってください!」
手を振りながら父上が部屋から退出して行った。
よし!とりあえず彼を護る為のスタートラインに立てたようだ。父上頼もしいし格好良すぎるからキートが憧れちゃうのも分かる。俺も憧れちゃう、将来こんな俺に任せておけ!って感じの大人になりたい。
とりあえず、入学までに教会に行って適正属性があるかどうか調べないといけないな。せめて火属性くらいはあって欲しいところだ。キートは今まで魔術に興味なかったし、ゲームにも登場してこなかった人物だから適性があるのかさっぱりわからん。
異世界に来たらしてみたかったことの俺的ランキングに入ってる魔術を使いたい!を叶えさせて欲しい。剣術や武術も格好良いけど、火や風を操るって憧れてしまう。
コンコンコンッ
控えめなノックオンが聞こえた。
「キート、入るわよ。お医者様をお連れしたわ」
どうやら母上がお医者様と一緒にいらしたみたいだ。本当になんともないがせっかく来ていただいたのだから、診てもらうか。
「はい、母上。お入り下さい」
そして、案の定医者からは何も問題なく健康そのものだと診断結果を頂いた。
母上はそんなわけないわ、だってこの子が食欲ないのよ?!って言って医者を困らせていたが俺が今日は安静にしておきますので落ち着いて下さい!って言ってなんとかお医者様に帰って貰えた。
「キート、本当に大丈夫なの?もう何人かお医者様をお呼びするわよ」
「いえいえ、母上本当にどこも悪い所は無いです。痛いところもないですし、そんなことより母上にお願いがあるのです」
母上の本当に心配してる様子を見て心がジーンと温まった。とても氷の魔術で求婚者をバタバタ倒して来た人物とはとても思えない。
「キートからお願いなんて初めてね。貴方の健康が何よりだから、今から剣を振りたいなんてお願いは絶対に聞けないけどそれ以外なら聞くわ」
そう言って微笑む我が母上はとてもお美しい。とても氷の…(以下略
「母上、実は私魔術学園に通うことになりました。そこで近々教会の方で適正属性を調べて参りますので、それが終わったら母上に魔術を教えて頂きたいのです」
母上は魔術の腕前は国の中でトップクラスだ。そんな人物が身近にいるのだから教えてもらえるものなら教えて頂きたい。そう思い母上を見ると…
「い、「医者は呼ばなくて大丈夫です!」」
魔術を学びたいと言っただけで病人扱いするんだから、全くもう。本当に仲良し夫婦で息子としては大変嬉しい限りです。
「そ、そうよね。ごめんなさい、あのキートだって急に魔術を学びたくなることだってあるわよね。ええ、勿論よ…私が教えられる事は入学までに叩き込むわ」
なんでしょう、叩き込むって物騒に感じるのですけど大丈夫でしょうか。
「ありがとうございます、母上!お手柔らかにお願いします」
「勿論よ、大切な私の息子だもの。とはいえ入学まであまり時間がないわ。明日貴方が元気になってたら教会で適正属性を調べれるように手配しておくから、安心して今日は寝ておく事!良いわね、絶対に剣を振りに行かないこと!」
キートの身体は剣を振りたい!筋トレしたいとうずうずしているが、これ以上親を心配させる訳にはいかない。今日は大人しく寝ておこう。
「はい、今日は安静にしておくと誓います。教会への手配お願いします」
「ええ、母に任せておきなさい。おやすみキート。また明日」
「はい、おやすみなさい。母上…」
おでこにチュッとキスをして母上は部屋を退出なされた。今日は大人しくしとくと母上に誓ってしまったし、明日に備えて今日は寝ておこう。
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