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叱られてシュンとする父に母が言い聞かせる。
「サーシャから目覚めたと容態を聞いたではありませんか。心配なのは分かりますが、少し落ち着いてくださいね」
母がベッドへ腰かけ優しく話しかけてくれた。
「頭を打ったと聞いたわ。体調はどう?」
私は心配をかけてしまって申し訳ないと思い『ごめんなさい。もう大丈夫です』と答えた。
それを聞いた二人は、ほっとしたのか母は私の頭を撫でてくれた。
心から心配してくれる両親に、気を失ったフリをした事がとても後ろめたい。
本当に大丈夫なのか。と父は母の隣に来て私の様子をじっと見ている。
「そうなのね。でもコブが出来ているから今日はベッドの上で過ごすのよ。
それに明日も先生が来てくださるから、再度、診てもらいましょうね。
食事は取れそう?」
「はい。少しなら食べられそうです」
母は消化の良い軽い物を用意すると言い、父を残し部屋を出て行った。
父は私をじっと見ていたが、普通に話す私を見て大丈夫だと思ったのだろう。
いつもの甘々な父に戻っていた。
「エル、私も今日はずっと家にいるからな!だから気分が良かったら一緒に――――」
バンっ!
「エルは無事なの!?」
え!?お兄さま?・・・さすが親子、登場の仕方が一緒だわ。
焦って入って来たのは、陽気な兄アディエル。一見、女性と見間違うほどの眉目秀麗だ。
本人は気にしている様なので、家族は皆、触れない事にしている。
そんな兄は男らしい見た目になりたいが為に、毎日、剣の稽古を欠かさない。私の3歳上の11歳だ。
因みに、去年のジュニア剣術大会では優勝を果たしている。
色彩は金髪に母と同じダークブルーの瞳だ。
そんな兄を見て、父はやれやれと言いたそうな顔で話した。
「アディ、妹でもレディの部屋に入るのにノック無しでは駄目じゃないか」
・・・それ、さっきお母さまに言われていたやつよね?
「倒れたって、連絡来たから、心配になって、剣の稽古どころじゃなくなったよ。エル、大丈夫かい?」
兄は余程急いで帰って来たのだろう。息が少し上がっていた。
お兄様にも『大丈夫よ』と話すが心配そうな目を向けられベッドサイドから手を握ってくれる。
「とっても心配したんだよ。でも、話した感じ元気そうでよかった。」
「お兄さま、心配かけてごめんね」
兄はコクリと頷き優しく頭を撫でてくれた。
父はそんな兄妹の様子を愛おしいものを見るかの様に、目を細めて見ている。
「そうだ!体調が大丈夫なら、寝てばかりじゃつまらないだろう?一緒にカードゲームでもするかい?」
兄はいい事を閃いたと言わんばかりの笑顔で誘ってくれる。
「ふふっ、とても楽しそうなお誘いをありがとう、お兄さま。でも、ウィルフォード様からのお手紙が届いているので、それを書き終えた後、一緒にカードゲームをしてくれる?」
私が言うと兄は笑顔で了承してくれた。
「もちろんだよ!じゃあ、終わったら呼んでくれるかい?」
「分かったわ。じゃあ、またあとでね!」
兄は手を振り自室へと戻って行った。
パタン・・・・・。
扉が閉まり父へと目を向けるが、そこには気まずそうにする父がいた。
どうしたのかしら?私、何か変な事を言った?
考えるが、何も思い浮かばないので普通に話し掛ける事にした。
「お父様ごめんなさい。お話の途中でしたよね?」
「ああ、いや。・・・アディが言った事と同じなんだが、気分が良ければ一緒にカードゲームでもしないかと話そうとしたんだ。・・・先に言われてしまったが・・・」
なるほど。だから気まずそうだったのね。
私は嬉しさを前面に押し出して父に伝える。
「とっても嬉しいです。じゃあ、みんなでカードゲームをしましょう!後でお母さまも誘って来てくれませんか?」
「すぐに誘って来よう!少し待っていてくれ」
と言い、直ぐに出て行こうとする父。
え?お兄様との話、聞いてなかったの!?
「お父様、待って!
ウィルフォード様からのお手紙を書かなくてはいけないので、こちらからまた声を掛けますね。」
父はすっかり忘れていた事に、きまりが悪いと思ったのか頭を掻いた。
「・・・そうだったな。
じゃあ準備をしておくので、終わったらベルを鳴らしてくれ」
「はい。準備をお願いします」
そう言い残し父は退出して行ったのだった。
「サーシャから目覚めたと容態を聞いたではありませんか。心配なのは分かりますが、少し落ち着いてくださいね」
母がベッドへ腰かけ優しく話しかけてくれた。
「頭を打ったと聞いたわ。体調はどう?」
私は心配をかけてしまって申し訳ないと思い『ごめんなさい。もう大丈夫です』と答えた。
それを聞いた二人は、ほっとしたのか母は私の頭を撫でてくれた。
心から心配してくれる両親に、気を失ったフリをした事がとても後ろめたい。
本当に大丈夫なのか。と父は母の隣に来て私の様子をじっと見ている。
「そうなのね。でもコブが出来ているから今日はベッドの上で過ごすのよ。
それに明日も先生が来てくださるから、再度、診てもらいましょうね。
食事は取れそう?」
「はい。少しなら食べられそうです」
母は消化の良い軽い物を用意すると言い、父を残し部屋を出て行った。
父は私をじっと見ていたが、普通に話す私を見て大丈夫だと思ったのだろう。
いつもの甘々な父に戻っていた。
「エル、私も今日はずっと家にいるからな!だから気分が良かったら一緒に――――」
バンっ!
「エルは無事なの!?」
え!?お兄さま?・・・さすが親子、登場の仕方が一緒だわ。
焦って入って来たのは、陽気な兄アディエル。一見、女性と見間違うほどの眉目秀麗だ。
本人は気にしている様なので、家族は皆、触れない事にしている。
そんな兄は男らしい見た目になりたいが為に、毎日、剣の稽古を欠かさない。私の3歳上の11歳だ。
因みに、去年のジュニア剣術大会では優勝を果たしている。
色彩は金髪に母と同じダークブルーの瞳だ。
そんな兄を見て、父はやれやれと言いたそうな顔で話した。
「アディ、妹でもレディの部屋に入るのにノック無しでは駄目じゃないか」
・・・それ、さっきお母さまに言われていたやつよね?
「倒れたって、連絡来たから、心配になって、剣の稽古どころじゃなくなったよ。エル、大丈夫かい?」
兄は余程急いで帰って来たのだろう。息が少し上がっていた。
お兄様にも『大丈夫よ』と話すが心配そうな目を向けられベッドサイドから手を握ってくれる。
「とっても心配したんだよ。でも、話した感じ元気そうでよかった。」
「お兄さま、心配かけてごめんね」
兄はコクリと頷き優しく頭を撫でてくれた。
父はそんな兄妹の様子を愛おしいものを見るかの様に、目を細めて見ている。
「そうだ!体調が大丈夫なら、寝てばかりじゃつまらないだろう?一緒にカードゲームでもするかい?」
兄はいい事を閃いたと言わんばかりの笑顔で誘ってくれる。
「ふふっ、とても楽しそうなお誘いをありがとう、お兄さま。でも、ウィルフォード様からのお手紙が届いているので、それを書き終えた後、一緒にカードゲームをしてくれる?」
私が言うと兄は笑顔で了承してくれた。
「もちろんだよ!じゃあ、終わったら呼んでくれるかい?」
「分かったわ。じゃあ、またあとでね!」
兄は手を振り自室へと戻って行った。
パタン・・・・・。
扉が閉まり父へと目を向けるが、そこには気まずそうにする父がいた。
どうしたのかしら?私、何か変な事を言った?
考えるが、何も思い浮かばないので普通に話し掛ける事にした。
「お父様ごめんなさい。お話の途中でしたよね?」
「ああ、いや。・・・アディが言った事と同じなんだが、気分が良ければ一緒にカードゲームでもしないかと話そうとしたんだ。・・・先に言われてしまったが・・・」
なるほど。だから気まずそうだったのね。
私は嬉しさを前面に押し出して父に伝える。
「とっても嬉しいです。じゃあ、みんなでカードゲームをしましょう!後でお母さまも誘って来てくれませんか?」
「すぐに誘って来よう!少し待っていてくれ」
と言い、直ぐに出て行こうとする父。
え?お兄様との話、聞いてなかったの!?
「お父様、待って!
ウィルフォード様からのお手紙を書かなくてはいけないので、こちらからまた声を掛けますね。」
父はすっかり忘れていた事に、きまりが悪いと思ったのか頭を掻いた。
「・・・そうだったな。
じゃあ準備をしておくので、終わったらベルを鳴らしてくれ」
「はい。準備をお願いします」
そう言い残し父は退出して行ったのだった。
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