王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!

こさか りね

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前世を思い出した日から数日後

スッカリ頭の痛みも無くなり、タンコブも消え、お医者様からの外出許可が出た。

ずっと、家にいるのも飽きたわね。今日は天気もいいし気晴らしに庭にでも散歩しようかな。

そんな事を考えていたらドアがノックされサーシャが入って来た。

「お嬢様、ウィルフォード殿下から、お見舞いの品が届いております。」

そう言って花束を渡してくれたのだが。

んん!?・・・目がチカチカする。

100本ほどの花束なのだが、なんと、全部種類が違うのだ。
ユリ・ガーベラ・バラなど1本1本違うので香りも強烈すぎる。

これは・・・たんぽぽ?
野草も仲間入りしているではないか。

嫌がらせ、ではないのよね?
だって、嫌がらせにしては手間暇かけているし・・・どういう意味かしら。

でも、せっかく頂いたのだから、花瓶に生けておきましょう。

「サーシャ、花瓶に生けて玄関に飾ってくれる?お願いね」
「はい。お預かり致します。」

さて、お礼状を書きましょうか。

【多種多様で色とりどりのお花をありがとうございます。玄関に飾りました。】

よし、書けた!

サーシャに送る手配と庭へ行く事を伝え、準備してもらうのだった。



その日の夕方、我が家では。

仕事から帰って来た父は家族が集まる団欒室だんらんしつへとやって来た。
いつもは今日一日、みんな何をして過ごしていたのかを話すのが日課なのだが、余程気になったのだろう。
例の花束の件を開口一番に聞いて来た。

「玄関の花は一体どうしたんだ?
 とても目がチカチカしたよ。」

やっぱり父も同じ事を思った様だ。色も黄色、ピンク、赤、白、紫、黒、青、等々などなど
統一性がなくっとした感じが、とても目に優しくない。

玄関で一際ひときわ存在感を放っているので、無視できなかったのだと思う。

「お父様、お帰りなさい。花はウィルフォード様から頂いたお見舞いの品ですわ」

私がそう告げると、父は少し驚いた様だったが何故か『うんうん』と頷き、にこやかに返して来た。

「そうか、殿下と仲良くしているんだな!
 ・・・それにしても、殿下は派手好きなのか?」

父は私達の仲が良好だと思い、嬉しかったのだろう。

・・・けど、残念。

全くの真逆ですわよ。と言うか既に嫌われています。

そんな事は言えるはずもないし、そもそも婚約解消を狙っている私はそんな事はおくびにも出さず、しれっと答えた。

「うーん、どうでしょう?今度聞いてみますね」

それに何故この花束なのか、私も知りたいと思ったのだった。


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