35 / 48
3.悪妃はその名を下ろす
とある事情で王家預かりとなった、人形
しおりを挟む
恐らく、相当気にしていたらしい。もしかしたら、先程の陛下との問答の間も気にしていたのかもしれない。
それに、くすくすと笑う。
随分、心配をかけてしまったようだったので。
ルーンケン卿はため息と共に俯き、額に指先を押し当てていたが、疲れたようにこちらを見た。
それに、ふと気になっていた疑問を思い出す。
私は口元に指先を当てたまま、彼に尋ねた。
「ルーンケン卿は、あの湖で何をされていたのです?」
「……あの地の浄化を試みていました。人間が多く立ち入ったことで、禁足地ではなくなり、神秘性も薄れた。そのことで、精霊たちは苦しんでいましたので」
「そうでしたの。私は……精霊を見たことがないので、分からないのですが。精霊は回復したのでしょうか?」
精霊、というからにはやはり透き通って、ふわふわしているのだろうか。光の塊、みたいな?
それともゆるふわキャラクターみたいな姿なのか、二頭身のひとみたいな姿のだろうか。
興味はつかないが、聞くのは今ではないだろう。
そう判断していると、ルーンケン卿が答えた。
「多少は。ですが、根本的な解決ではありませんので、応急処置くらいにしかなりません」
「根本的な解決……というのは」
「あの湖をふたたび禁足地にすることです。あの場を荒らされると、精霊たちは疲弊してしまう」
「……ベロニカの件を確認すると共に、ベルネット伯爵に話を聞きましょう」
ベロニカの件は寝耳に水もいいところだけど、ちょうどいい。領収書をもらったことで、動かぬ証拠も手に入ったことだし、言い逃れはできないはず。
私はそう思いながらふと、ルーンケン卿の妹であり、私の友人でもある、ルーンケン公爵家長女ルシアを思い出した。
ルーンケン卿──ルーンケン公爵家が竜の血族、というのなら。
「……ルシアも、竜なのですか?」
私の問いに、ルーンケン卿は困ったように苦笑した。それから、躊躇いを見せつつも答える。
「そうですね、彼女もルーンケン公爵家の人間なので。とはいえ、彼女はまだ半人前ですから、完全な竜体は取れません」
「完全な、ということは──」
「ひとの体に、角としっぽが生えるんです」
ルーンケン卿は、あっさりと答えた。
「…………」
それに、ほんの一瞬、沈黙する。
それから──
(それはそれで見てみたいかも……)
角としっぽが生えるなんて、ちょっと可愛い。それが未熟の証ということであれば、可愛いというのは失礼な表現なのかもしれないが、それはそれとして。
可愛いと思ってしまったのだ。
だけど、いくら友人とはいえ、私が彼女に見せてもらう機会はきっとないだろう。竜体は番にしか見せないもののようだから。
それに、ほんの少し寂しさを覚えた。
その時、ルーンケン卿がぽつりと言った。
「……先程の騒動で気落ちしているかと思いましたが、気に病んではいないようですね」
それは、確認するような声だった。
顔を上げると、ルーンケン卿と視線が交わる。
彼のはちみつ色の瞳に、配慮の色を見つけた私は、肩を竦め、笑った。
先程の騒動、というのは陛下とのやり取りのことだろう。
驚きはした、けれど。
傷ついた──落ち込んだ、ということはない。
苦笑して、私は彼に答えた。
「ええ。お気遣いありがとうございます。今は──そうですわね。早く城に戻って、後始末を終えないと、と思っております」
私の言葉に、ルーンケン卿はため息を吐いた。
それから、くしゃ、と自身の前髪を掴む。
「ベロニカ・ベルネットは余計なことをしでかしてくれましたね」
「ですが、本人は失踪しているのですよね?」
失踪──一体、彼女はどこにいるのだろう。
城を抜け出したとするなら、その後どこに?
宝物庫の国宝を持ち去ったようだし、これは盗難、とも言えるのではないかしら。
頭をめぐらせていると、ルーンケン卿が不自然に沈黙した。
「ルーンケン卿?」
「……ベロニカ・ベルネットは」
言いにくそうに、いえ、言葉を選ぶようにしながら、ルーンケン卿は言った。
「……もしかしたらもう、この世にはいないかもしれません」
おっと、いきなり雰囲気が変わったわね??
随分不穏な物言いである。
思わず彼を見ると、ルーンケン卿は非常に言いにくそうにしながら言葉を続けた。
「あくまで迷信です。ですが、彼女が持ち去ったと言われる国宝の中には、ひとつ……とある事情で王家預かりとなった、人形がありまして──」
☆
侍女が荷物をまとめている最中、私も私で城に戻ってからの算段を立てる。
ソファに座り、忙しなく動く侍女たちを見ながら、ライティングテーブルに備え付けてあった羊皮紙と万年筆を手に、頭を悩ませる。
そうしていると、ふと、誰かが私の前に立った。顔を上げると、それは侍女のリリアだった。
「……リリア?」
思い悩むような彼女の様子に名を呼ぶと、彼女の細い肩が揺れる。何か、思い詰めている雰囲気を感じ、私は再び彼女の名を呼んだ。
「リリア、どうしたの?」
「あの……王妃陛下。私」
彼女は、顔を青ざめさせながらも途切れ途切れ話した。
それは、陛下が私の髪を持っていたのは自分に理由があるかもしれない、と。
そういえば──切った髪を回収し、捨ててくると言ったのは彼女だった。
戻ってきた彼女は、どこか気にかかった様子だったのを思い出す。
『リリア?どうかした?』
そう尋ねれば、慌てて彼女は否定したのだったっけ。
『いいえ。馬車の用意が整いました。いつでも出立は可能です』
「──」
その時のことを明確に思い返していると、リリアはぎゅ、とお仕着せのエプロンスカートを掴むと、話し出した。
「捨てに行く途中で、陛下の侍従の方と会ったんです。その時、髪は捨てておくと言われ……迷ったのですが、奪うように取られてしまって」
「そうだったの……」
なぜ、陛下が私の髪を持っていたのか経緯が不明だったが、それが今明らかになった。リリアは、自分に責任があると思っているのだろう。顔を青ざめさせながら、私に深く頭を下げた。
「申し訳ありません……!!ちゃんと私が、ゴミに捨てておけば……!」
「そうだとしても、ゴミ袋を漁ってまで探されたら結局同じようになってたわ」
もっとも、陛下の侍従ともあろうひとがそんなことまでするとは思えないが。
苦笑して、私はリリアに言った。
「あなたは悪くないわ。それに、陛下の侍従なら断れなくて当然よ。気にしないで」
「王妃陛下……」
リリアは眉を下げるとまた一層深く頭を下げた。
「今後はこのようなことがないよう注意いたします」
それに、くすくすと笑う。
随分、心配をかけてしまったようだったので。
ルーンケン卿はため息と共に俯き、額に指先を押し当てていたが、疲れたようにこちらを見た。
それに、ふと気になっていた疑問を思い出す。
私は口元に指先を当てたまま、彼に尋ねた。
「ルーンケン卿は、あの湖で何をされていたのです?」
「……あの地の浄化を試みていました。人間が多く立ち入ったことで、禁足地ではなくなり、神秘性も薄れた。そのことで、精霊たちは苦しんでいましたので」
「そうでしたの。私は……精霊を見たことがないので、分からないのですが。精霊は回復したのでしょうか?」
精霊、というからにはやはり透き通って、ふわふわしているのだろうか。光の塊、みたいな?
それともゆるふわキャラクターみたいな姿なのか、二頭身のひとみたいな姿のだろうか。
興味はつかないが、聞くのは今ではないだろう。
そう判断していると、ルーンケン卿が答えた。
「多少は。ですが、根本的な解決ではありませんので、応急処置くらいにしかなりません」
「根本的な解決……というのは」
「あの湖をふたたび禁足地にすることです。あの場を荒らされると、精霊たちは疲弊してしまう」
「……ベロニカの件を確認すると共に、ベルネット伯爵に話を聞きましょう」
ベロニカの件は寝耳に水もいいところだけど、ちょうどいい。領収書をもらったことで、動かぬ証拠も手に入ったことだし、言い逃れはできないはず。
私はそう思いながらふと、ルーンケン卿の妹であり、私の友人でもある、ルーンケン公爵家長女ルシアを思い出した。
ルーンケン卿──ルーンケン公爵家が竜の血族、というのなら。
「……ルシアも、竜なのですか?」
私の問いに、ルーンケン卿は困ったように苦笑した。それから、躊躇いを見せつつも答える。
「そうですね、彼女もルーンケン公爵家の人間なので。とはいえ、彼女はまだ半人前ですから、完全な竜体は取れません」
「完全な、ということは──」
「ひとの体に、角としっぽが生えるんです」
ルーンケン卿は、あっさりと答えた。
「…………」
それに、ほんの一瞬、沈黙する。
それから──
(それはそれで見てみたいかも……)
角としっぽが生えるなんて、ちょっと可愛い。それが未熟の証ということであれば、可愛いというのは失礼な表現なのかもしれないが、それはそれとして。
可愛いと思ってしまったのだ。
だけど、いくら友人とはいえ、私が彼女に見せてもらう機会はきっとないだろう。竜体は番にしか見せないもののようだから。
それに、ほんの少し寂しさを覚えた。
その時、ルーンケン卿がぽつりと言った。
「……先程の騒動で気落ちしているかと思いましたが、気に病んではいないようですね」
それは、確認するような声だった。
顔を上げると、ルーンケン卿と視線が交わる。
彼のはちみつ色の瞳に、配慮の色を見つけた私は、肩を竦め、笑った。
先程の騒動、というのは陛下とのやり取りのことだろう。
驚きはした、けれど。
傷ついた──落ち込んだ、ということはない。
苦笑して、私は彼に答えた。
「ええ。お気遣いありがとうございます。今は──そうですわね。早く城に戻って、後始末を終えないと、と思っております」
私の言葉に、ルーンケン卿はため息を吐いた。
それから、くしゃ、と自身の前髪を掴む。
「ベロニカ・ベルネットは余計なことをしでかしてくれましたね」
「ですが、本人は失踪しているのですよね?」
失踪──一体、彼女はどこにいるのだろう。
城を抜け出したとするなら、その後どこに?
宝物庫の国宝を持ち去ったようだし、これは盗難、とも言えるのではないかしら。
頭をめぐらせていると、ルーンケン卿が不自然に沈黙した。
「ルーンケン卿?」
「……ベロニカ・ベルネットは」
言いにくそうに、いえ、言葉を選ぶようにしながら、ルーンケン卿は言った。
「……もしかしたらもう、この世にはいないかもしれません」
おっと、いきなり雰囲気が変わったわね??
随分不穏な物言いである。
思わず彼を見ると、ルーンケン卿は非常に言いにくそうにしながら言葉を続けた。
「あくまで迷信です。ですが、彼女が持ち去ったと言われる国宝の中には、ひとつ……とある事情で王家預かりとなった、人形がありまして──」
☆
侍女が荷物をまとめている最中、私も私で城に戻ってからの算段を立てる。
ソファに座り、忙しなく動く侍女たちを見ながら、ライティングテーブルに備え付けてあった羊皮紙と万年筆を手に、頭を悩ませる。
そうしていると、ふと、誰かが私の前に立った。顔を上げると、それは侍女のリリアだった。
「……リリア?」
思い悩むような彼女の様子に名を呼ぶと、彼女の細い肩が揺れる。何か、思い詰めている雰囲気を感じ、私は再び彼女の名を呼んだ。
「リリア、どうしたの?」
「あの……王妃陛下。私」
彼女は、顔を青ざめさせながらも途切れ途切れ話した。
それは、陛下が私の髪を持っていたのは自分に理由があるかもしれない、と。
そういえば──切った髪を回収し、捨ててくると言ったのは彼女だった。
戻ってきた彼女は、どこか気にかかった様子だったのを思い出す。
『リリア?どうかした?』
そう尋ねれば、慌てて彼女は否定したのだったっけ。
『いいえ。馬車の用意が整いました。いつでも出立は可能です』
「──」
その時のことを明確に思い返していると、リリアはぎゅ、とお仕着せのエプロンスカートを掴むと、話し出した。
「捨てに行く途中で、陛下の侍従の方と会ったんです。その時、髪は捨てておくと言われ……迷ったのですが、奪うように取られてしまって」
「そうだったの……」
なぜ、陛下が私の髪を持っていたのか経緯が不明だったが、それが今明らかになった。リリアは、自分に責任があると思っているのだろう。顔を青ざめさせながら、私に深く頭を下げた。
「申し訳ありません……!!ちゃんと私が、ゴミに捨てておけば……!」
「そうだとしても、ゴミ袋を漁ってまで探されたら結局同じようになってたわ」
もっとも、陛下の侍従ともあろうひとがそんなことまでするとは思えないが。
苦笑して、私はリリアに言った。
「あなたは悪くないわ。それに、陛下の侍従なら断れなくて当然よ。気にしないで」
「王妃陛下……」
リリアは眉を下げるとまた一層深く頭を下げた。
「今後はこのようなことがないよう注意いたします」
1,739
あなたにおすすめの小説
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
旦那様、政略結婚ですので離婚しましょう
おてんば松尾
恋愛
王命により政略結婚したアイリス。
本来ならば皆に祝福され幸せの絶頂を味わっているはずなのにそうはならなかった。
初夜の場で夫の公爵であるスノウに「今日は疲れただろう。もう少し互いの事を知って、納得した上で夫婦として閨を共にするべきだ」と言われ寝室に一人残されてしまった。
翌日から夫は仕事で屋敷には帰ってこなくなり使用人たちには冷たく扱われてしまうアイリス……
(※この物語はフィクションです。実在の人物や事件とは関係ありません。)
前世と今世の幸せ
夕香里
恋愛
【商業化予定のため、時期未定ですが引き下げ予定があります。詳しくは近況ボードをご確認ください】
幼い頃から皇帝アルバートの「皇后」になるために妃教育を受けてきたリーティア。
しかし聖女が発見されたことでリーティアは皇后ではなく、皇妃として皇帝に嫁ぐ。
皇帝は皇妃を冷遇し、皇后を愛した。
そのうちにリーティアは病でこの世を去ってしまう。
この世を去った後に訳あってもう一度同じ人生を繰り返すことになった彼女は思う。
「今世は幸せになりたい」と
※小説家になろう様にも投稿しています
【書籍化決定】愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。
断罪前に“悪役"令嬢は、姿を消した。
パリパリかぷちーの
恋愛
高貴な公爵令嬢ティアラ。
将来の王妃候補とされてきたが、ある日、学園で「悪役令嬢」と呼ばれるようになり、理不尽な噂に追いつめられる。
平民出身のヒロインに嫉妬して、陥れようとしている。
根も葉もない悪評が広まる中、ティアラは学園から姿を消してしまう。
その突然の失踪に、大騒ぎ。
【完結】以上をもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
【完結】引きこもりが異世界でお飾りの妻になったら「愛する事はない」と言った夫が溺愛してきて鬱陶しい。
千紫万紅
恋愛
男爵令嬢アイリスは15歳の若さで冷徹公爵と噂される男のお飾りの妻になり公爵家の領地に軟禁同然の生活を強いられる事になった。
だがその3年後、冷徹公爵ラファエルに突然王都に呼び出されたアイリスは「女性として愛するつもりは無いと」言っていた冷徹公爵に、「君とはこれから愛し合う夫婦になりたいと」宣言されて。
いやでも、貴方……美人な平民の恋人いませんでしたっけ……?
と、お飾りの妻生活を謳歌していた 引きこもり はとても嫌そうな顔をした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる