48 / 61
3.伯爵令嬢リンシアは共同戦線を張る
10話:伯爵令嬢リンシアは共同戦線を張る
しおりを挟む
その後、違法魔道具、もとい悪魔たちは次々に情報を口にした。嬉々として仲間を売り始めたのである。
『それならもっと早くにそう言いなさいよ!!いくらでも教えてあげるわ』
『可哀想な悪魔がまた一匹増えるのか、哀れだのう哀れだのう。愉快だのう』
『早く連れてこいよ!そいつの情けない顔、拝んでやらぁ!』
『それでそれで?特徴は?ほら!わかってること全部吐きなさいって!!』
心底楽しんでいる様子だ。さすが悪魔だわ……。
(他人の不幸は蜜の味ってわけね)
フランクな物言いだけど、彼らは人ではない。悪魔は他人の──例えそれが同胞であっても、不幸を見るのが大好物なのだろう。本当、良い性格してるわ。私は自分のことを棚に上げてそんなことを考えた。
その後、私は違法魔道具たちから得られる情報を全て聞いてきたが、やはり最後の決め手に欠けていた。というのも、セリーナが使用している魔道具の形態が分からない以上、特定には至らないのだ。
困ったわね……と思っていると、ある違法魔道具が言った。
『そんな漠然としているんじゃあ特定は無理だね。もっとピンポイントで言ってくれないと』
「ピンポイントで分かっていたら、あなたたちに聞いてな──」
(……ピンポイント?)
そこで私は、あることを思いついた。
思わず、バッと顔を上げる。見えてるのか見えていないのか、違法魔道具たちが狼狽えたように声を出す。
『なっ、何だよ!?まさか本当に聖水でもかける気か!?』
『あれは勘弁してちょうだいな。滅ぼされるほどではないけどとっても苦しいのよ。やるならそこの、生意気な悪ガキにしてちょうだい』
『なんだとオバサン!』
『オバサンですって!?』
あっという間に、違法魔道具たちが口論を始めるのを唖然とした思いな聞く。それから私は、首を傾げて背後の二人に意見を求めた。
「あまり仲がよろしくないみたいですわね?」
「仲が良くない……というより、連携が絶望的のようですね。悪魔は利己的な生き物ですから」
「ああ、そういう……。連携プレーを求められたら、一気に瓦解しそうね……」
そんな取り留めのないことを話しながら、私は顔を上げた。そして、ルーズヴェルト卿に尋ねる。
「ルーズヴェルト卿。ひとつ、ご相談があるのですが──」
☆
そしてふたたび地上に戻った私は、寮生活を送っていた時に使用していた研究室に向かった。ルーズヴェルト卿は、以前お世話になったという教授に挨拶に伺うそうだ。魔法管理部に在籍している人間の大半は、エルドラシア魔法学院への留学経験がある。ルーズヴェルト卿も例に漏れず、彼は交換留学という形でこの学院にお世話になったようだ。もっとも彼の専攻は魔法学なので、マリア先生との面識はなかったようだけど。
(期間は残り一ヶ月……)
帰りはエルドラシアの港までマリア先生の魔道具で送っていただくことになっているので、そこは計算しない。となると、帰国に必要日数はエルドラシア⇔エルヴァニア間の船旅十日。そして、そこから王都までの馬車旅七日を合わせて、計十七日。
王都に着いたらまず、王太子殿下に報告と詳細な打ち合わせをしなければ。
(何よりおあつらえ向きに最高の舞台があるのだから、それに間に合うようにしなければね)
私の目的は、豊穣祭だ。
その夜会で、全て終わらせる。
間に合うかどうかはほぼ賭けだったけど、私は全力で例の準備に当たった。
先程、地下の禁書室で私がルーズヴェルト卿に言ったこと、というのは──
「魔法を無効化する魔道具を作ります」
「…………はっ?」
「ルーズヴェルト卿。あなたにお願いがありますの。魔道具は私が作りますから、それに無効化の魔法を付与していただきたいのですわ」
私の言葉に、ルーズヴェルト卿は心底驚いたのだろう。唖然としていた。
(それも当然かしら……)
なぜなら、魔法を無効化する魔道具など、私だって見たこともないし、聞いたこともない。恐らく、エルドラシアにもないだろう。実例のないものを作るのだ。しかも、期限は決められている。
難易度は遥かに高い。だけど、もう決めたのだ。あやふやな情報を手に調査を進めるより、ピンポイントで見つけてしまった方が絶対に話は早い。
私の言葉に、ルーズヴェルト卿は絶句していたが、やがて考えるようにまつ毛を伏せた。
そして、ふたたび顔を上げた彼は、既に決意していたようだった。
「分かりました。どこまでお力になれるかは分かりませんが、私も最大限ご助力します」
「ありがとうございます、ルーズヴェルト卿!大変心強いですわ!!何せ、あなたは文官筆記試験を満点合格なさったのですもの。私では気付かないことに気付いてくださるかもしれませんし、それに何より。あなたは魔法に造詣が深いでしょう?私ひとりでは、この計画を成し遂げるには無理がありますもの」
私の言葉に、ルーズヴェルト卿は驚いたように目を瞬いた。まさか筆記試験の件を私が知っているとは思わなかったのだろう。
でも、かなり有名な話だもの。魔法学に多少なりとも興味のある人間は全員知っていると思う。
彼の協力が得られるのは、大変、ほんっとうに有難かった。何せ、魔道具というのは基本、魔法の力を物に付与するものだからだ。
魔法を無効化する魔法など、そもそもあるのかどうかすら不明。
(でもきっと、探せばあるはずだわ。可能性はゼロじゃない)
しかし、あいにく私は魔法学の方面に疎い。私の専攻はあくまで魔道具科であって、魔法学ではないのだ。
だから、私一人でこの魔道具を作ろうとしていたら相当私は苦労していたはずだ。出来たとしても、かなり長い時間を要していたに違いない。そうなったら、期限を大幅に過ぎていた可能性が高い。
(ルーズヴェルト卿の協力を取り付けられたのは幸いだったわ)
何せ、彼のエルドラシア魔法学院の専攻は魔法学。これ以上ないほどの適任者である。
そういうわけで、私はその日から魔道具作りにかかりきりとなった。時間はあっという間に過ぎていく。気がつけば、十日、二十日、そして三十日が経過していた。
期限まで、残りあと一日。
『それならもっと早くにそう言いなさいよ!!いくらでも教えてあげるわ』
『可哀想な悪魔がまた一匹増えるのか、哀れだのう哀れだのう。愉快だのう』
『早く連れてこいよ!そいつの情けない顔、拝んでやらぁ!』
『それでそれで?特徴は?ほら!わかってること全部吐きなさいって!!』
心底楽しんでいる様子だ。さすが悪魔だわ……。
(他人の不幸は蜜の味ってわけね)
フランクな物言いだけど、彼らは人ではない。悪魔は他人の──例えそれが同胞であっても、不幸を見るのが大好物なのだろう。本当、良い性格してるわ。私は自分のことを棚に上げてそんなことを考えた。
その後、私は違法魔道具たちから得られる情報を全て聞いてきたが、やはり最後の決め手に欠けていた。というのも、セリーナが使用している魔道具の形態が分からない以上、特定には至らないのだ。
困ったわね……と思っていると、ある違法魔道具が言った。
『そんな漠然としているんじゃあ特定は無理だね。もっとピンポイントで言ってくれないと』
「ピンポイントで分かっていたら、あなたたちに聞いてな──」
(……ピンポイント?)
そこで私は、あることを思いついた。
思わず、バッと顔を上げる。見えてるのか見えていないのか、違法魔道具たちが狼狽えたように声を出す。
『なっ、何だよ!?まさか本当に聖水でもかける気か!?』
『あれは勘弁してちょうだいな。滅ぼされるほどではないけどとっても苦しいのよ。やるならそこの、生意気な悪ガキにしてちょうだい』
『なんだとオバサン!』
『オバサンですって!?』
あっという間に、違法魔道具たちが口論を始めるのを唖然とした思いな聞く。それから私は、首を傾げて背後の二人に意見を求めた。
「あまり仲がよろしくないみたいですわね?」
「仲が良くない……というより、連携が絶望的のようですね。悪魔は利己的な生き物ですから」
「ああ、そういう……。連携プレーを求められたら、一気に瓦解しそうね……」
そんな取り留めのないことを話しながら、私は顔を上げた。そして、ルーズヴェルト卿に尋ねる。
「ルーズヴェルト卿。ひとつ、ご相談があるのですが──」
☆
そしてふたたび地上に戻った私は、寮生活を送っていた時に使用していた研究室に向かった。ルーズヴェルト卿は、以前お世話になったという教授に挨拶に伺うそうだ。魔法管理部に在籍している人間の大半は、エルドラシア魔法学院への留学経験がある。ルーズヴェルト卿も例に漏れず、彼は交換留学という形でこの学院にお世話になったようだ。もっとも彼の専攻は魔法学なので、マリア先生との面識はなかったようだけど。
(期間は残り一ヶ月……)
帰りはエルドラシアの港までマリア先生の魔道具で送っていただくことになっているので、そこは計算しない。となると、帰国に必要日数はエルドラシア⇔エルヴァニア間の船旅十日。そして、そこから王都までの馬車旅七日を合わせて、計十七日。
王都に着いたらまず、王太子殿下に報告と詳細な打ち合わせをしなければ。
(何よりおあつらえ向きに最高の舞台があるのだから、それに間に合うようにしなければね)
私の目的は、豊穣祭だ。
その夜会で、全て終わらせる。
間に合うかどうかはほぼ賭けだったけど、私は全力で例の準備に当たった。
先程、地下の禁書室で私がルーズヴェルト卿に言ったこと、というのは──
「魔法を無効化する魔道具を作ります」
「…………はっ?」
「ルーズヴェルト卿。あなたにお願いがありますの。魔道具は私が作りますから、それに無効化の魔法を付与していただきたいのですわ」
私の言葉に、ルーズヴェルト卿は心底驚いたのだろう。唖然としていた。
(それも当然かしら……)
なぜなら、魔法を無効化する魔道具など、私だって見たこともないし、聞いたこともない。恐らく、エルドラシアにもないだろう。実例のないものを作るのだ。しかも、期限は決められている。
難易度は遥かに高い。だけど、もう決めたのだ。あやふやな情報を手に調査を進めるより、ピンポイントで見つけてしまった方が絶対に話は早い。
私の言葉に、ルーズヴェルト卿は絶句していたが、やがて考えるようにまつ毛を伏せた。
そして、ふたたび顔を上げた彼は、既に決意していたようだった。
「分かりました。どこまでお力になれるかは分かりませんが、私も最大限ご助力します」
「ありがとうございます、ルーズヴェルト卿!大変心強いですわ!!何せ、あなたは文官筆記試験を満点合格なさったのですもの。私では気付かないことに気付いてくださるかもしれませんし、それに何より。あなたは魔法に造詣が深いでしょう?私ひとりでは、この計画を成し遂げるには無理がありますもの」
私の言葉に、ルーズヴェルト卿は驚いたように目を瞬いた。まさか筆記試験の件を私が知っているとは思わなかったのだろう。
でも、かなり有名な話だもの。魔法学に多少なりとも興味のある人間は全員知っていると思う。
彼の協力が得られるのは、大変、ほんっとうに有難かった。何せ、魔道具というのは基本、魔法の力を物に付与するものだからだ。
魔法を無効化する魔法など、そもそもあるのかどうかすら不明。
(でもきっと、探せばあるはずだわ。可能性はゼロじゃない)
しかし、あいにく私は魔法学の方面に疎い。私の専攻はあくまで魔道具科であって、魔法学ではないのだ。
だから、私一人でこの魔道具を作ろうとしていたら相当私は苦労していたはずだ。出来たとしても、かなり長い時間を要していたに違いない。そうなったら、期限を大幅に過ぎていた可能性が高い。
(ルーズヴェルト卿の協力を取り付けられたのは幸いだったわ)
何せ、彼のエルドラシア魔法学院の専攻は魔法学。これ以上ないほどの適任者である。
そういうわけで、私はその日から魔道具作りにかかりきりとなった。時間はあっという間に過ぎていく。気がつけば、十日、二十日、そして三十日が経過していた。
期限まで、残りあと一日。
1,529
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
婚約者に突き飛ばされて前世を思い出しました
天宮有
恋愛
伯爵令嬢のミレナは、双子の妹キサラより劣っていると思われていた。
婚約者のルドノスも同じ考えのようで、ミレナよりキサラと婚約したくなったらしい。
排除しようとルドノスが突き飛ばした時に、ミレナは前世の記憶を思い出し危機を回避した。
今までミレナが支えていたから、妹の方が優秀と思われている。
前世の記憶を思い出したミレナは、キサラのために何かすることはなかった。
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
〈完結〉【書籍化&コミカライズ】悪妃は余暇を楽しむ
ごろごろみかん。
恋愛
「こちら、離縁届です。私と、離縁してくださいませ、陛下」
ある日、悪妃と名高いクレメンティーナが夫に渡したのは、離縁届だった。彼女はにっこりと笑って言う。
「先日、あなた方の真実の愛を拝見させていただきまして……有難いことに目が覚めましたわ。ですので、王妃、やめさせていただこうかと」
何せ、あれだけ見せつけてくれたのである。ショックついでに前世の記憶を取り戻して、千年の恋も瞬間冷凍された。
都合のいい女は本日で卒業。
今後は、余暇を楽しむとしましょう。
吹っ切れた悪妃は身辺整理を終えると早々に城を出て行ってしまった。
いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
【完結】記憶にありませんが、責任は取りましょう
楽歩
恋愛
階段から落ちて三日後、アイラは目を覚ました。そして、自分の人生から十年分の記憶が消えていることを知らされる。
目の前で知らない男が号泣し、知らない子どもが「お母様!」としがみついてくる。
「状況を確認いたします。あなたは伯爵、こちらは私たちの息子。なお、私たちはまだ正式な夫婦ではない、という理解でよろしいですね?」
さらに残されていたのは鍵付き箱いっぱいの十年分の日記帳。中身は、乙女ゲームに転生したと信じ、攻略対象を順位付けして暴走していた“過去のアイラ”の黒歴史だった。
アイラは一冊の日記を最後の一行まで読み終えると、無言で日記を暖炉へ投げ入れる。
「これは、焼却処分が妥当ですわね」
だいぶ騒がしい人生の再スタートが今、始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる