魔王召喚 〜 召喚されし歴代最強 〜

四乃森 コオ

文字の大きさ
30 / 208

商人の街

しおりを挟む
「あの~すみませんが ───── 」

「おっと、これは失礼致しました。わたくし、この商業都市ロコンで市長及び商業ギルドのギルド長をしております、フッガーと申します。後ろにいるのは秘書のフィリップです。以後、お見知りおきを」


そう言うと、男性は右手を胸に当て軽く会釈をする。
そして、それに合わせるように後ろの男性も頭を下げた。


「あの…アタシたちに何か用ですか?」

「いやいや、急にお声がけしてしまい申し訳ありません。ちょうど商業ギルドに戻ったところお見かけしましたので、声を掛けさせて頂いた次第ですよ」


急に声を掛けてきた見知らぬ男性に対し疑いの目を向けるミリア。
そんなミリアに対しても優しい笑顔と紳士的な態度で接するフッガーであった。


「ところで、フッガーさんはどうして私たちのことを知っているんですか?」

「ホッホッホッホッホッ。私たち商人にとって“情報”は最大の武器なんですよ。冒険者パーティ“宿り木”のリーダースズネさん」


初対面にも関わらずスズネたちの素性を言い当てたフッガーは優しい笑みを向ける。
そして、その不適な笑みにスズネたちが気圧されしていると ───── 。


「おい、なんだこの商品は!!装飾の部分に傷がついてんじゃね~か」


多くの人が行き交い賑わいを見せる大通りに一際大きな怒号が響き渡る。


「なんだと!!うちの商品にケチつけようってのか?」


どうやらアクセサリー類を販売している露天の商品に対して、冒険者らしき五人の男たちがクレームを入れているようだ。


「うちは三十年以上ここで商売やってんだ。取り扱う商品には細心の注意を払ってんだぞ。下手な事言ってんじゃねー」


五人がかりで凄む冒険者たちを前にしても、店主である男性は一切引く気配を見せず毅然とした態度で対応する。


「商人風情が調子に乗ってんじゃねーぞ!!俺たちはCランクの冒険者だ。痛い目見ないと分からねぇようだな」


バコン ────── ガシャーーーン。

店主の態度に怒りが収まらず、店先に並ぶ商品の棚を蹴り飛ばす冒険者の男。
さらに凄みを増し五人がかりで店主に食ってかかろうとする。


「ちょっと、アイツら ───── 」


冒険者たちのあまりにも横柄な態度を目の当たりにし、我慢の限界を迎えたミリアが怒りを露わにしながら一歩踏み出す。
その時、フッガーがミリアの方にそっと手を掛けて歩みを止めたのだった。


「何ですか?あんな奴らを見過ごせって言うんですか?」

「いえいえ、そんなつもりは毛頭ありません。ただ、みなさんのお手を煩わせるほどの事ではありませんので」


そう言うと、フッガーは再び優しい笑みを見せる。


「ちょっと、アレを見てください」


慌てたように声を上げるマクスウェル。
そして、スズネたちがマクスウェルの指差す方へと目を向けると、そこには怒れる冒険者たちを取り囲むように他のお店の店主たちがゾロゾロと集まってきていたのだった。


「な…何だお前ら、商売しかしてないような奴らが俺たち冒険者に勝てるとでも思ってんのか」


十数人に囲まれながらも強気な姿勢を崩さない冒険者たち。
武器を所持している自分たちに対して、取り囲んでいる商人たちは全員素手である。
その事も相まって彼らの強気な姿勢に拍車をかけることとなる。


「毎日毎日商売しか出来ないような商人風情が冒険者様に逆らうとどうなるか、たっぷりと思い知らせてやるよ」


すると、冒険者たちは意気揚々と武器に手を掛け、商人たちに対して余裕を見せながら臨戦態勢をとる。


「おいおい、Cランク程度で勘違いしてんじゃねーぞ」

「何を得意げになって武器抜いてんだ?たかが冒険者ごときがこの“商人の街”でデケェ面してんなよ」

「ハッハッハッ。それじゃ、冒険者様の力ってやつを見せてもらおうか」


武器を手にした冒険者たちを前にしても一切怯む気配を見せない商人たち。
それどころか時折笑みを浮かべながらどんどん距離を詰めていく。
その思いもよらない状況に、むしろ先程まで凄んでいた冒険者たちが怯みだしているように感じる。
そうこうしている内に冒険者たちを中心にして出来ていた円が徐々に小さくなっていき、両者がいつ激突してもおかしくない距離となっていた。


「商人どもがナメやがって・・・よっぽど死にたいらしいな。お前ら手加減はいらねぇ、冒険者に逆らうとどうなるかたっぷりと味わわせてやれ!!」


リーダーらしき男の掛け声と共に五人の冒険者たちが一斉に商人たちへと襲いかかる。
スズネたち宿り木のメンバーが心配そうに見つめる中、その心配をよそにこの争いはあっさりと決着がつくこととなる。

先に仕掛けたのは冒険者たち。
手にした武器を大きく振り上げた状態で商人たちへと迫り、一切躊躇することなく打ち下ろす。

──────── ガシッ 。


「おいおい、そんなチンタラした包丁捌きじゃ活きのいい魚は捌けねぇぞ」


振り下ろそうとした腕を掴まれ、冒険者たちの攻撃はあっさりと止められてしまう。
そして、力いっぱい握り締められた拳が身動きの取れなくなっている冒険者たちの顔面へと飛ぶ。

ドゴッ!!

ボォファ~~~ ───── 。

商人たちによる強烈な鉄拳をお見舞いされた冒険者たちは血飛沫を撒き散らしながらその場に倒れ、そのまま意識を失ったのだった。

目の前で繰り広げられた一連の騒動とその結末に言葉を失うスズネたち。
自分たちよりもランクが上の冒険者たちが何もさせてもらえず、圧倒的な実力差で完膚なきまでに叩きのめされたのだ。
そのあまりにも衝撃的な光景にただただ唖然とすることしか出来なかった。


「ホッホッホッ、少々驚かせてしまいましたかな?」


驚きを隠せないスズネたちを見て、心配というよりむしろ楽しんでいるような様子を見せるフッガー。


「いや…はい。ビックリしちゃいました」

「ビックリっていうか、強過ぎでしょ!!ホントに商人なの!?」

「ホッホッホッ、大丈夫ですよ。我々はれっきとした商人です」


スズネたちがそんな会話をしていると騒ぎを聞きつけた衛兵たちが現れ、商人たちと会話をした後、完全に意識を失っている冒険者たちを連れて行ったのだった。


「正直、僕も商人の方々がここまで強いとは思ってもみませんでした」

「ウチ…絶対に負けるっす。絶対に商人には逆らわないっす」

「嘘じゃ!!あいつらは商人の皮を被った冒険者に違いないのじゃ」


俄には信じがたいことではあるが、実際に見てしまった以上この事実を受け入れるしかない。
自分たちもそこそこ強くなってきたと思っていたが、世の中にはまだまだ自分たちの知らない世界があり、上には上がいることを痛感した“宿り木”なのであった。


「ホッホッホッ。ここは商業都市ロコン。我々“商人の街”です。この街で好き勝手な振る舞いは決して許しません。たとえそれが王族や冒険者であったとしても ─── です」


強い信念を持って語るフッガー。
それまでの穏やかな空気感から一変し、少し息苦しさを感じるようなピリッとした気を放つ。
しかし、最後には再び穏やかな笑みをスズネたちに向ける。
そして、そこにフッガーたち商人たちの“誇り”を感じ取ったスズネたちなのであった。


「フッガー様、そろそろお時間です」

「ホッホッホッ、もうそんな時間ですか。若い方々とのお喋りに夢中になってしまいました。それに ───── 」


秘書のフィリップから次の予定を告げられると、フッガーは名残惜しそうな表情を見せた後でクロノへと視線を向けた。


「あ?何だよ。俺のことも商人総出で討ち取ってみるか?」


視線を向けられたクロノは不敵な笑みを見せる。


「ホッホッホッ。まさか、ご冗談を。魔王クロノ、あなたがその気になればこのロコンの街…いや、ガルディア王国ごと消し去ることすら容易いでしょう。そんな藪をつつくような馬鹿はしませんよ」

「もし俺がこの街を襲ったとしてもか?」


クロノからの挑発を笑い飛ばし軽く受け流すフッガーであったが、クロノは追い打ちをかけるように挑発を重ねる。
そして、余裕の笑みを見せる両者の間に沈黙が流れる ───── 。


「コラ!!絶対にダメだよ、クロノ。もし、そんな事したら ───── 」


踵を上げて小さな身体を懸命に伸ばしながらクロノへと迫るスズネ。


「冗談だよ、冗談。そんなつまんねぇ事やらね~よ」


いつものように迫り来るスズネに対して、面倒くさそうな様子であしらうクロノ。
そんな二人の様子を見ていたフッガーが思わず吹き出してしまう。


「プッ、フォホホホホ。いや~噂には聞いていましたが、実際に目の当たりにすると言葉を失ってしまいますね」

「やっぱり商人の間でも噂されてるんですね・・・」


フッガーの様子を見たミリアが苦笑いをしながら声を漏らす。


「ホッホッホッ。先程も言いましたが、商人にとって“情報”は最大の武器ですからね。魔王クロノの召喚・そして、その魔王を従える魔法師の話は我々の間でも有名ですよ」

「いえ、別に私が従えているとかそんなんじゃないです」


フッガーの話を聞いて慌てだすスズネ。
一方のクロノは、“もう好きにしてくれ”と言わんばかりに諦めた表情をしている。


「いやいや本当に楽しい時間でした。次を待たせておりますので、ここらで失礼させて頂きます。またロコンにお立ち寄りの際には、ぜひ商業ギルドにもお越しください」


そう言って一礼すると、フッガーは商業ギルドへと入っていった。

「いや~なんか豪快というか、掴み所のない人だったわね」

「そうかな?凄く丁寧で優しい人だったよ」


突然現れて嵐のように去っていったフッガーについてスズネたちが話をしていると、商談を終えたゴルザが合流する。
そして、スズネたちは当初の予定通り食事へと向かい、ゴルザお薦めの食事処でテーブルに並べられた数々の料理に舌鼓を打ったのだった。


─────────────────────────


「いや~食った食った。オヤジ良い店知ってるな」

「おうよ。兄ちゃんもいい食いっぷりだったぜ」


食欲を満たされご機嫌なクロノ。
普段誰かと馴れ合うことをしないクロノであったが、なぜかゴルザとは気が合うようで、肩を組みながら楽しそうにしている。


「本当にお父さんと仲良いね」

「ホント謎だわ。何かしら通じ合うものがあるのかしらね」

「クソ~、わっちもあんな風にしたいのじゃ~」


ラーニャの嫉妬に苦笑いを見せつつ、スズネたちは馬車へと乗り込み、モアへ向けて出発したのだった。


「さぁ~あと半分だよ。モアに着くまでしっかりやりきろう!!」

「「「「 おーーー 」」」」


再び馬車に揺られる旅が始まり、見張り役のシャムロムを除く他のメンバーたちは荷台でロコンの街についての話に花を咲かせていた。
前半の道中で少し慣れてしまったのか、食事を終えたばかりでホッとしてしまったのか、明らかに気が抜けているように感じる。


「報告っす。来る時にも通った林が右前方に見えたっす。みんな警戒をお願いするっす」


シャムロムからの報告を受けて準備をする他のメンバーたち。
一度通った時に何もなかったこと。
馬車が通る道と林までに少し距離があること。
そこに合わせて先程の空気感である。
表面的には警戒してはいるものの、内なる部分では全員に油断があった。

そして、それを察したかのように林の中から魔獣を引き連れた野党の集団が姿を現したのだった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

最強の職業は付与魔術師かもしれない

カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。 召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。 しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる―― ※今月は毎日10時に投稿します。

職業ガチャで外れ職引いたけど、ダンジョン主に拾われて成り上がります

チャビューヘ
ファンタジー
いいね、ブックマークで応援いつもありがとうございます! ある日突然、クラス全員が異世界に召喚された。 この世界では「職業ガチャ」で与えられた職業がすべてを決める。勇者、魔法使い、騎士――次々と強職を引き当てるクラスメイトたち。だが俺、蒼井拓海が引いたのは「情報分析官」。幼馴染の白石美咲は「清掃員」。 戦闘力ゼロ。 「お前らは足手まといだ」「誰もお荷物を抱えたくない」 親友にすら見捨てられ、パーティ編成から弾かれた俺たちは、たった二人で最低難易度ダンジョンに挑むしかなかった。案の定、モンスターに追われ、逃げ惑い――挙句、偶然遭遇したクラスメイトには囮として利用された。 「感謝するぜ、囮として」 嘲笑と共に去っていく彼ら。絶望の中、俺たちは偶然ダンジョンの最深部へ転落する。 そこで出会ったのは、銀髪の美少女ダンジョン主・リリア。 「あなたたち……私のダンジョンで働かない?」 情報分析でダンジョン構造を最適化し、清掃で魔力循環を改善する。気づけば生産効率は30%向上し、俺たちは魔王軍の特別顧問にまで成り上がっていた。 かつて俺たちを見下したクラスメイトたちは、ダンジョン攻略で消耗し、苦しんでいる。 見ろ、これが「外れ職」の本当の力だ――逆転と成り上がり、そして痛快なざまぁ劇が、今始まる。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

人類最強は農家だ。異世界へ行って嫁さんを見つけよう。

久遠 れんり
ファンタジー
気がつけば10万ポイント。ありがとうございます。 ゴブリン?そんなもの草と一緒に刈っちまえ。 世の中では、ダンジョンができたと騒いでいる。 見つけたら警察に通報? やってもいいなら、草刈りついでだ。 狩っておくよ。 そして、ダンジョンの奥へと潜り異世界へ。 強力無比な力をもつ、俺たちを見て村人は望む。 魔王を倒してください? そんな事、知らん。 俺は、いや俺達は嫁さんを見つける。それが至上の目的だ。 そう。この物語は、何の因果か繋がった異世界で、嫁さんをゲットする物語。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

処理中です...