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とりあえず平原を歩いていると遠くに森が見えて来るのでそちらへ向かう。30分ほど歩くと森へと入る。
「なんか出そうな森だな?」
「なんかではなく魔物が出るぞ。」
「で、どうすれば良いんだ?」
頭の中に例の矢印が浮かぶ。これを頼りに歩けば良いのかな?少し歩くと矢印の先に赤い点が現れる。
「その赤い点が魔物だ。サクッと仕留めろ。」
赤い点に向かって行くと熊が居た。
「あの?熊が居るんですけど?」
「熊の魔物だな。」
「いや、最初は弱い魔物って言って無かった?」
「あれは弱いぞ。よく見てみろ。」
よく見ると、熊だが迫力が無い。と言うか小さい?動きももっさりしている。熊と言うかパンダみたいだ。そう言えばパンダも熊だったな。
更に近づくと向こうもこちらに気が付いた様で戦闘態勢に入る。森で熊に出会ったら日本なら大事件なんだけどな。そう思いつつ様子を見ているがやはり何か動きがスローモーションの様だ。
剣を抜いて構えると熊が右手を振り下ろしてくる。これがこいつの攻撃なのだろうか?
「何をしているさっさと懐に潜り込んで喉を切り裂け。」
ブラスマイヤーが焦れたような声で言う。
ふむ、このスピードなら出来そうだな。そう思い熊の右手をすり抜け懐に入り込み喉を掻き切る。こう近くで見ると分かるがやはり小さい。熊なのにエイジより身長が低いのだ。
後ろへ数歩下がると熊は倒れた。
「ストレージに仕舞って置け。次に行くぞ。」
熊をストレージに仕舞い。また矢印の指示に従い歩き出す。数分後2頭目の熊に出会う。これもサクッと倒しストレージに仕舞う。そしてまた矢印に従う。
次に現れたのは大蛇だった。
「でかすぎない?」
「心配するな先程の熊とさして変わらん。牙で攻撃しようと突っ込んで来るから避けて首を落とせ。」
簡単に言うけど、出来るのか?つか、出来た。
こんな感じで1時間程森を歩き回り、熊5頭と蛇5匹をゲットした。
「最初はこんなもんだろう。帰るぞ。」
「こんなんで本当に儲かるのか?」
「ギルドに着けば判るさ。」
森を抜けて平原に着くまだ明るい。
「薬草は本当に採らなくて良いのか?」
「採りたければ採れば良い。」
ブラスマイヤーがそう言うと視界にきらきら光る物体があちこちに見える。
「これは?」
「薬草だ。お前の目だけに光って見える様にした。」
何だか分からないが神様効果かな?薬草を20本ほど採取してからギルドへ帰る。
ギルドに着くとまだ時間が早いのか空いていた。朝依頼を受けたカウンターへ行くと受付嬢が声を掛けて来た。
「薬草は採れましたか?」
「とりあえず、これだけ。」
と言ってストレージから薬草を出すと受付嬢が声を潜めた。
「アイテムボックスは持ってる事を隠した方が良いですよ。」
「そうなのか?」
「はい、アイテムボックスは希少なスキルなので持っているとパーティーの誘いが増えます。ただしレベルが低い内は荷物持ちとしてこき使われて、最悪の場合、パーティーメンバーが逃げる時に囮にされたりします。」
「どうやって隠せばよい?」
「バッグを持ってマジックバッグ持ちだと言えば大抵は納得しますね。」
「なるほど、ちなみに素材を買い取って貰いたいのだがその場合は?」
「かなりの量があるんですか?」
「まあ、一人では持てない位はある。」
「解りました。ちょっと待ってて下さい。」
そう言うと受付嬢は奥へと入って行った。
少し待つと受付嬢がおっさんを一人紹介してくれた。
「素材の買い取りは必ずこの人を通して下さい。」
「構わんが、今から出来るか?」
「大丈夫だこっちへ来い。」
おっさんに連れられて何やら倉庫の様な場所へ入った。
「ここなら、誰にも見られない。獲物を見せてくれ。」
解ったと言い、熊と蛇を5匹ずつ床に並べる。
「ブラックベアにブラックサーペントか。どちらもBランクだが滅多に入荷しない希少な魔物だな。状態も綺麗だし高く買い取るぞ。」
「具体的にはどの位の金額になるんだ?」
「そうだな、どちらも皮と肉が素材になる。魔石も取れるだろう。ブラックベアが5匹で金貨20枚。ブラックサーペントが5匹で金貨25枚って所かな。」
併せて金貨45枚か。金貨1枚が日本円で20万円だとすると、900万円か。1日いや半日で900万円は美味しいな。イケるぞ。これならイケる。年間1千万どころじゃない。年間1億貯金出来るぞ。スローライフまっしぐらだ!
「ほら、書類だ。これをさっきの受付嬢に見せれば金を貰えるぞ。」
「助かる。また頼む!」
「おう!珍しいの持って来いよ!!」
倉庫を出て、受付嬢の元へ行く。書類を渡すと吃驚していた。
「エイジさんGランクですよね?」
「だな、昨日登録したばかりだし。」
「なんでBランクの魔物倒してるんですか?」
「ん~、居たから?」
「現金にしますか?それともカードに貯金しますか?」
思いっきりスルーされた。
「ああ、現金が良いな。カードって貯金の機能も付いてるんだな。」
「はい、冒険者はいつ何があるか分かりませんから現金をあまり沢山は持たないんですよ。それにギルドカードに貯金すれば何処の冒険者ギルドでもお金を卸せます。高位の冒険者程カードに貯金する方が多いですね。」
「確かに便利だが、アイテムボックスがあるからなぁ。」
「そう言うと思ってました。」
受付嬢は小袋にお金を用意して持って来てくれた。
「金貨45枚と大銅貨8枚です。」
「ん?大銅貨8枚?」
「薬草の報酬ですよ。忘れてましたね?」
そう言えば、それがメインの依頼だったな。
宿屋に戻り食事を取ろうと思ったらまだ時間が早いと言われた。どうやら仕込み中らしい。仕方が無いので部屋で待つ。
「なあ、今日の魔物弱かったけど、ギルドではBランクって言ってたぞ。どう言う事だ?」
「お前がそれだけ強いって事だ。」
「それはこの体のせいか?」
「そうだな。ステータスは下がっているが神の体だ。並の冒険者では歯が立たないだろう。」
「魔物がスローに見えたのは?」
「敏捷性のステータスが高いからだ。」
「なるほど、タネも仕掛けもあるって訳か。明日はもっと稼ぎたい。何とかなるか?」
「任せて置け。」
ブラスマイヤーがニヤリと笑った気がした。
「ところで、この世界に鏡ってあるのか?」
「あるにはあるが、一般人には縁が無いな。」
「自分の姿が見たいんだがどうすれば良い?」
「それなら簡単だ。目をつぶってみろ。」
言われた通りに目をつむる。すると映像が脳裏に浮かんでくる。これは、この部屋か?となると中央に立っているのが僕か?
中央に後ろ向きで立っている人物を意識すると映像が鮮明になる。身長は比べる物が無いので解りづらいが、髪の毛は金髪に所々茶色が混じっていてメッシュの様になっている。体系はすらりとしていてモデルみたいだ。前が見たいなと思ったら映像がパーンしてゆっくりと回転する。着ていた皮鎧は装備を外してあるので平服だ。徐々に顔が見えて来る。堀が深く明らかに日本人の顔ではない。と言うか、これで15歳?何と言うか大人っぽい。しかもイケメンだ。目はつむっているので色が判らない。肌の色は若干日に焼けて小麦色っぽい。
目を開けると映像が消える。
「この体ってブラスマイヤーのだよな?神ってこんな感じなの?」
「いや、地上に落ちてから姿が少し変化した様だ。まず、幼くなっている。そして人間っぽくなっているな。面影は多少あるが別人だ。」
「まあ、明らかに神様って感じの人が歩いていたら目立つしな。」
「魂が人間なのとステータスが大きく下がったのが影響している様だ。」
それから暫くこの世界の常識を教わった。
この世界には亜人と言う種族が居るらしい。エルフやドワーフ、獣人等がそうだ。そして、魔族もこの亜人に含まれるらしい。
「魔族は魔物と一緒で『魔』の文字が付くので悪と考えがちだが、実態は違う。魔王と言う長を中心に纏まった国家を形成するちゃんとした種族だ。人間に王様が居て王国があるのと一緒だな。」
「では、悪ってのは基本的に存在しないのか?」
「いや、この世界の空気には魔素が大量に含まれていると言ったろう?魔素を大量に取り込むと人間も魔物化する。いわゆる魔人だな。こいつは純粋な悪だぞ。他にも人間がその存在を超えると亜神になる、亜神が悪に染まると魔神となる。これがやっかいだ。魔王ってのは只でさえ魔素を多く取り込んでいる。魔王が亜神になる事は珍しくない。そして、魔王が亜神になると90%の確率で魔神になる。これが魔王が恐れられている理由だ。」
「なるほど、魔族は悪では無いが、魔王は悪になりやすい。その魔王に率いられている魔族も恐怖の対象にされると?」
「まあ、そんなところだな。だから、魔族は他の種族と交わらない生活をしている。」
ちなみにこの国は王国らしい。この町は王都から1か月の距離にあるらしくこの辺では最大の規模らしい。町の名前はブレイル。国の名前はアーネスハイム王国だそうだ。
「なんか出そうな森だな?」
「なんかではなく魔物が出るぞ。」
「で、どうすれば良いんだ?」
頭の中に例の矢印が浮かぶ。これを頼りに歩けば良いのかな?少し歩くと矢印の先に赤い点が現れる。
「その赤い点が魔物だ。サクッと仕留めろ。」
赤い点に向かって行くと熊が居た。
「あの?熊が居るんですけど?」
「熊の魔物だな。」
「いや、最初は弱い魔物って言って無かった?」
「あれは弱いぞ。よく見てみろ。」
よく見ると、熊だが迫力が無い。と言うか小さい?動きももっさりしている。熊と言うかパンダみたいだ。そう言えばパンダも熊だったな。
更に近づくと向こうもこちらに気が付いた様で戦闘態勢に入る。森で熊に出会ったら日本なら大事件なんだけどな。そう思いつつ様子を見ているがやはり何か動きがスローモーションの様だ。
剣を抜いて構えると熊が右手を振り下ろしてくる。これがこいつの攻撃なのだろうか?
「何をしているさっさと懐に潜り込んで喉を切り裂け。」
ブラスマイヤーが焦れたような声で言う。
ふむ、このスピードなら出来そうだな。そう思い熊の右手をすり抜け懐に入り込み喉を掻き切る。こう近くで見ると分かるがやはり小さい。熊なのにエイジより身長が低いのだ。
後ろへ数歩下がると熊は倒れた。
「ストレージに仕舞って置け。次に行くぞ。」
熊をストレージに仕舞い。また矢印の指示に従い歩き出す。数分後2頭目の熊に出会う。これもサクッと倒しストレージに仕舞う。そしてまた矢印に従う。
次に現れたのは大蛇だった。
「でかすぎない?」
「心配するな先程の熊とさして変わらん。牙で攻撃しようと突っ込んで来るから避けて首を落とせ。」
簡単に言うけど、出来るのか?つか、出来た。
こんな感じで1時間程森を歩き回り、熊5頭と蛇5匹をゲットした。
「最初はこんなもんだろう。帰るぞ。」
「こんなんで本当に儲かるのか?」
「ギルドに着けば判るさ。」
森を抜けて平原に着くまだ明るい。
「薬草は本当に採らなくて良いのか?」
「採りたければ採れば良い。」
ブラスマイヤーがそう言うと視界にきらきら光る物体があちこちに見える。
「これは?」
「薬草だ。お前の目だけに光って見える様にした。」
何だか分からないが神様効果かな?薬草を20本ほど採取してからギルドへ帰る。
ギルドに着くとまだ時間が早いのか空いていた。朝依頼を受けたカウンターへ行くと受付嬢が声を掛けて来た。
「薬草は採れましたか?」
「とりあえず、これだけ。」
と言ってストレージから薬草を出すと受付嬢が声を潜めた。
「アイテムボックスは持ってる事を隠した方が良いですよ。」
「そうなのか?」
「はい、アイテムボックスは希少なスキルなので持っているとパーティーの誘いが増えます。ただしレベルが低い内は荷物持ちとしてこき使われて、最悪の場合、パーティーメンバーが逃げる時に囮にされたりします。」
「どうやって隠せばよい?」
「バッグを持ってマジックバッグ持ちだと言えば大抵は納得しますね。」
「なるほど、ちなみに素材を買い取って貰いたいのだがその場合は?」
「かなりの量があるんですか?」
「まあ、一人では持てない位はある。」
「解りました。ちょっと待ってて下さい。」
そう言うと受付嬢は奥へと入って行った。
少し待つと受付嬢がおっさんを一人紹介してくれた。
「素材の買い取りは必ずこの人を通して下さい。」
「構わんが、今から出来るか?」
「大丈夫だこっちへ来い。」
おっさんに連れられて何やら倉庫の様な場所へ入った。
「ここなら、誰にも見られない。獲物を見せてくれ。」
解ったと言い、熊と蛇を5匹ずつ床に並べる。
「ブラックベアにブラックサーペントか。どちらもBランクだが滅多に入荷しない希少な魔物だな。状態も綺麗だし高く買い取るぞ。」
「具体的にはどの位の金額になるんだ?」
「そうだな、どちらも皮と肉が素材になる。魔石も取れるだろう。ブラックベアが5匹で金貨20枚。ブラックサーペントが5匹で金貨25枚って所かな。」
併せて金貨45枚か。金貨1枚が日本円で20万円だとすると、900万円か。1日いや半日で900万円は美味しいな。イケるぞ。これならイケる。年間1千万どころじゃない。年間1億貯金出来るぞ。スローライフまっしぐらだ!
「ほら、書類だ。これをさっきの受付嬢に見せれば金を貰えるぞ。」
「助かる。また頼む!」
「おう!珍しいの持って来いよ!!」
倉庫を出て、受付嬢の元へ行く。書類を渡すと吃驚していた。
「エイジさんGランクですよね?」
「だな、昨日登録したばかりだし。」
「なんでBランクの魔物倒してるんですか?」
「ん~、居たから?」
「現金にしますか?それともカードに貯金しますか?」
思いっきりスルーされた。
「ああ、現金が良いな。カードって貯金の機能も付いてるんだな。」
「はい、冒険者はいつ何があるか分かりませんから現金をあまり沢山は持たないんですよ。それにギルドカードに貯金すれば何処の冒険者ギルドでもお金を卸せます。高位の冒険者程カードに貯金する方が多いですね。」
「確かに便利だが、アイテムボックスがあるからなぁ。」
「そう言うと思ってました。」
受付嬢は小袋にお金を用意して持って来てくれた。
「金貨45枚と大銅貨8枚です。」
「ん?大銅貨8枚?」
「薬草の報酬ですよ。忘れてましたね?」
そう言えば、それがメインの依頼だったな。
宿屋に戻り食事を取ろうと思ったらまだ時間が早いと言われた。どうやら仕込み中らしい。仕方が無いので部屋で待つ。
「なあ、今日の魔物弱かったけど、ギルドではBランクって言ってたぞ。どう言う事だ?」
「お前がそれだけ強いって事だ。」
「それはこの体のせいか?」
「そうだな。ステータスは下がっているが神の体だ。並の冒険者では歯が立たないだろう。」
「魔物がスローに見えたのは?」
「敏捷性のステータスが高いからだ。」
「なるほど、タネも仕掛けもあるって訳か。明日はもっと稼ぎたい。何とかなるか?」
「任せて置け。」
ブラスマイヤーがニヤリと笑った気がした。
「ところで、この世界に鏡ってあるのか?」
「あるにはあるが、一般人には縁が無いな。」
「自分の姿が見たいんだがどうすれば良い?」
「それなら簡単だ。目をつぶってみろ。」
言われた通りに目をつむる。すると映像が脳裏に浮かんでくる。これは、この部屋か?となると中央に立っているのが僕か?
中央に後ろ向きで立っている人物を意識すると映像が鮮明になる。身長は比べる物が無いので解りづらいが、髪の毛は金髪に所々茶色が混じっていてメッシュの様になっている。体系はすらりとしていてモデルみたいだ。前が見たいなと思ったら映像がパーンしてゆっくりと回転する。着ていた皮鎧は装備を外してあるので平服だ。徐々に顔が見えて来る。堀が深く明らかに日本人の顔ではない。と言うか、これで15歳?何と言うか大人っぽい。しかもイケメンだ。目はつむっているので色が判らない。肌の色は若干日に焼けて小麦色っぽい。
目を開けると映像が消える。
「この体ってブラスマイヤーのだよな?神ってこんな感じなの?」
「いや、地上に落ちてから姿が少し変化した様だ。まず、幼くなっている。そして人間っぽくなっているな。面影は多少あるが別人だ。」
「まあ、明らかに神様って感じの人が歩いていたら目立つしな。」
「魂が人間なのとステータスが大きく下がったのが影響している様だ。」
それから暫くこの世界の常識を教わった。
この世界には亜人と言う種族が居るらしい。エルフやドワーフ、獣人等がそうだ。そして、魔族もこの亜人に含まれるらしい。
「魔族は魔物と一緒で『魔』の文字が付くので悪と考えがちだが、実態は違う。魔王と言う長を中心に纏まった国家を形成するちゃんとした種族だ。人間に王様が居て王国があるのと一緒だな。」
「では、悪ってのは基本的に存在しないのか?」
「いや、この世界の空気には魔素が大量に含まれていると言ったろう?魔素を大量に取り込むと人間も魔物化する。いわゆる魔人だな。こいつは純粋な悪だぞ。他にも人間がその存在を超えると亜神になる、亜神が悪に染まると魔神となる。これがやっかいだ。魔王ってのは只でさえ魔素を多く取り込んでいる。魔王が亜神になる事は珍しくない。そして、魔王が亜神になると90%の確率で魔神になる。これが魔王が恐れられている理由だ。」
「なるほど、魔族は悪では無いが、魔王は悪になりやすい。その魔王に率いられている魔族も恐怖の対象にされると?」
「まあ、そんなところだな。だから、魔族は他の種族と交わらない生活をしている。」
ちなみにこの国は王国らしい。この町は王都から1か月の距離にあるらしくこの辺では最大の規模らしい。町の名前はブレイル。国の名前はアーネスハイム王国だそうだ。
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