転生したら神だった。どうすんの?

埼玉ポテチ

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 騎士団長を近衛騎士団に任せて、僕は一旦家へ帰る。寝不足なのでベッドに入るとすぐに寝てしまった様だ。起こされたのは昼過ぎだった。

 どうやら王城からの呼び出しらしい。面倒だが馬車を出す。王城へ着くと近衛騎士団員に連れられて、初めて大広間へ通される。

 そこには既にかなりの人数の貴族が集められていた。100名は超えているだろう。多分、今回のクーデターに何らかの関りのある貴族が中心だ。流石に領地持ちの貴族は来ていない。王都に住んでいる上級貴族は全員集まっている様だ。

 やがて、国王と公爵、宰相の3人が現れるとざわめきが大きくなる。国王が玉座に座るとざわめきがピタリと止んだ。

「さて、耳の早い者は知っているだろうが、今朝クーデターが起きた。」

 ひときわ大きなざわめきが上がる。

「しかし、大事に至る前にクーデターは沈静化された。今回のクーデターの首謀者は第2王子だ。」

 まさかとかなんと等の声が上がる。

「クーデターの実行部隊は王国騎士団の一部、それと魔人だ。魔人を操っていたのは教会、そして指示を出していたのは大司祭と解った。」

 かなりの大ごとだ、一歩間違えれば国を割った戦争になって居ただろう。関わっていた貴族共は顔面蒼白だ。

 今度は宰相が一歩前に出る。

「今回の首謀者及び中心人物である、第2王子、騎士団長、大司祭は死罪になるであろう。また、今回のクーデターには多くの教会と貴族が関わっている事が解っている。いずれも粛清の対象になるであろう。死罪は免れてもそれなりのペナルティが与えられることは覚悟しておくんだな。」

 この言葉にかなりの人数の貴族が顔面蒼白を越えて失神しそうだ。

「さて、今回のクーデターで陛下を守るのに尽力してくれた近衛騎士団とゼルマキア伯爵には後程、褒美を取らせる事にする。大儀であった。」

 え?そこで僕の名前を出しちゃうの?それって他の貴族から恨まれるんじゃないのかな?ん?それが狙いか?

 話が終わったので帰ろうとしたら、近衛師団の人に引き留められた。こちらへと言って通されたのは例の応接室だ。

「ゼルマキア卿、此度は色々と暗躍して貰ったようで済まなかったな。」

「いや、前々から魔人については独自に調べていたので、大した手間では無かったですよ。」

「それでも、お主の助力が無かったら国家転覆もあり得た事態だ。功績は大きいぞ。」

 この人たちはこれ以上僕に何をさせたいんだ?

「お主には侯爵の地位を与えようと思う。幸い侯爵家に1つ空きがある事だしな。」

「それは3侯爵を抑えろと言う事ですか?」

「いやいや、純粋に褒美じゃ。」

「ところで、第2王子と騎士団長は本当に死罪にするのですか?」

「それなんだが、処刑した事にして国外に追放しようと言う事になった。」

「やはり元凶は教会ですか?」

「その通りだ。なにやらおかしな薬を使って色々していた様だ。今回参加した貴族もそう言った薬の影響や脅しをかけられていた節がある。」

「正教は大幅に粛清するんですよね?新教から変なのが出ませんかね?」

「ふむ、その辺は考えてある。これからは定期的に国から人を派遣する事に決めた。」

「でしたら、孤児院と教会を離した方が良いですよ。どうもその辺がお金を生んでる様ですので。」

「解った。その様に処理する。」

 話が一段落着いた所で、公爵が声を掛けてきた。

「結局、魔人はどうなったのだね?」

「儀式をしたのは4人の神官でした。結果40人近い魔人が生まれましたが、これは全て退治しました。制御された魔人2人も討伐済みです。生き残った冒険者は冒険者ギルドに送って置いたので、そちらからも情報が入るでしょう。」

「40人の魔人を一人で倒すとは腕が立つどころの話じゃ無いな。」

「魔人は所詮魔物です。熊の魔物と人間の魔物どっちが怖いですか?」

「私はどっちも相手にしたくないぞ。」

「魔物は魔素で動いています、ならば対処は簡単。魔素を抜いてやれば良い。それだけですよ。」

「理論は解るが、それを実践できるものが何人いるかって言う話だね。」

 そんな話をしていると今度は王様が話に入って来る。

「まあ、適材適所で良いのでは無いか?ところで、今回の報酬だが、金は出せない。王都はこれから貴族の粛清で一時的に金が回らなくなる。お主には爵位の他に領地を与える事になるだろう。」

「領地ですか?」

「今、面倒な事をと思ったじゃろう?」

 ギクッ。この王様エスパーか?

「まあ、王都から近い土地を選んでおく。領地経営もやってみると意外と面白いぞ。」

「はぁ。頑張ります。」

「ところで、子はまだか?」

「は?」

「婚約して、もう数か月経つぞ、そろそろ子が出来てもおかしく無い頃じゃろ?」

「済みません意味が解らないのですが?」

「貴族の婚約期間と言うのは子を成す為の時間じゃ。」

 え?そうなの?つまり、手を出してもOKって事なの?

「済みません。僕は貴族の事を知らないまま貴族になってしまった物で。」

「若い男女が同じ屋根の下で暮らしていてよく我慢できたな?」

「済みません兄上。セレスティアにもその辺の事は話していなくて。」

 今度は公爵が謝っている。

「わしは2人の子供を楽しみに待っておるのじゃ。早くしろ。」

「はぁ。善処します。」

 何処かの政治家の様な返事をした。

 まあ良い。これでクーデター騒ぎは僕的には解決だ。後の事は3人に頑張って貰おう。

 家に帰り執事のルーメンとセリーに近く侯爵になる事を伝えて置いた。あと、領地も貰えるらしいと言ったら、ルーメンの顔が急に深刻になった。

「何か問題でもあるの?」

「いや、領地を貰うと言う事は領地に領主館を持つと言う事です。当然ながら領主館にも執事が必要になります。地位的には王都の屋敷の執事の方が上なのですが、領主館の執事と言うのもやりがいがありましてな。どっちに行こうか今から悩んでおります。」

 って、あんたの希望かい!!

「まだ、領地が決まって無いんだから、決まってから悩んでも遅く無いのでは?」

「それもそうですね。主も侯爵になられると言う事は王都に居る事が多くなりそうですしね。」

 そう言えば陛下も領地は王都の近くって言ってたな、やはり王都と行き来が楽な様に配慮してくれたんだろうな。いや、セリーの子供に会いたいと言う理由も考えられるな。

 そう言えばセリーに子供の件を話して置かないとな。夕食後にでも話すか。

 今夜の夕食はローストビーフだった。やや厚めのローストビーフに塩と胡椒がかかっている。胡椒とは随分奮発したな。多分執事のルーメンの指示だろう。

 食後に話があるとセリーに伝えて置いた。何時もの応接室だ。

 ちなみに食後のデザートはナッツ入りのパウンドケーキだった。見習い君も腕を上げたな。

 応接室で待っていると、ノックの音がしてセリーが入って来る。さて、何処から話したもんか。

「あー、これから話す話は非常に話辛い話なのだが。」

「はい?」

「公爵様、セリーの父上だな。はセリーに重要な事を話し忘れていたそうだ。」

「父がですか?」

「うん。貴族の婚約期間が1年間と言うのには意味がある。それを話し忘れていたそうだ。」

「その話なら母から聞いてますが?」

「ん?セリーは知ってたの?」

「はい、エイジさんはご存じ無いようですが。」

「僕は貴族の事は何も知らないと言ったろう?なんで教えてくれなかったの?」

「できればエイジさんの意思で求めて欲しかったからです。」

 どうやらセリーの方が一枚上手だった様だ。

「僕はセリーとの子供なら欲しいと思うぞ。」

「私もエイジさんとの子供が欲しいです。」

「ところで侍女って何時も一緒に寝てるの?」

「あれ?知らなかったんですか?あの2人は既にゼルマキア家のメイドになってますよ。」

 お?って事はセリーは一人で寝てるのか?

「よし、宣言しよう。近い内に夜這いに行く。覚悟しておくように!」

「解りました。」

「あ、ちなみに下着は黒より白が好みだ。」

 セリーが顔を真っ赤にする。

「また見たんですか?」

「え?」

「え?」

 セリーさん今日も黒ですか?

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