転生したら神だった。どうすんの?

埼玉ポテチ

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 セリーの子が産まれ、子供が5人になった、居候も居るから大家族だ。そこで僕は嫁たちに宣言した。

「これから1年間は避妊の魔法を使う。1年経ったら避妊の魔法を使い続けるかどうか個別に希望を聞く。これは決定事項だ、反論は許さない。」

 1年経過しても皆18歳だ、まだまだ子供を産める年齢だ。焦って子供を産む必要は無い。体を休め、子育てに専念しても良いと思う。特に、この世界では出産はリスクが高い。僕が居れば魔法で何とかなるが、居ない時に不慮の事故が起こったらと考えるとこれ以上子供を産むのはどうかと思う。

 それにあまり子供が多いと爵位のストックにも限界があるしな。もし、まだ子供を増やすなら、王様に爵位を貰わないとね。それには相応の功績を上げないとならない。

 さて、12月も残すところ数日だ。日本だったら年末セールや年越しイベントなどで盛り上がる所だが、この世界では、特に年越しに意味は無い。単純にカレンダーが変わるだけだ。元旦だからと言って教会に行ったりもしない。

 僕も普段と変わりない生活をしている。一応12月30日は休日だが翌日の1月1日は平日だ。この世界に国民の休日と言う概念は無い。帝国等では戦争に勝利すると数日休みになったりするそうだが、ここ数百年まともな戦争をしていないので実質休日は日曜だけだ。

 農家などは、季節に応じて数日の休暇を取る事はあるが、全農家が同じ日に休むと言う訳では無い。商店や商会も休みは店単位で適当に決めている様だ。

 邪竜の復活は近い、おそらく1月の終わりか2月の頭位ではないだろうか。なので毎朝の稽古に休みは無い。

 しかし、来年になったら帝国の道場は週に2日行く事に決めている。それに合わせて、魔道具店や子爵邸も週に2日になる。要するに帝国に行くのが週2日になると言う事だ、かなり時間的に余裕が出来るだろう。

 この空いた時間を何に使うか考えている最中だ。領地開発はまだ、これ以上はオーバーテクノロジーになるとブラスマイヤーに言われているので現状維持の予定だし。時間があるからと言って毎日アスアスラに会いに行く訳にも行かない。

 スローライフ希望なのだからのんびり暮らせば良いのだが、何か楽しみが欲しい所だ。

 家でぶらぶらしていると嫁たちに捕まって子供の相手をさせられる。最初は楽しいが段々苦痛になって来る。やはり子供と言うのはパワーが半端じゃない。それは2歳児でも生まれたばかりでも変わらない。1日1時間位戯れるのが丁度良いと思う。

 0歳児2人に1歳児2人、2歳児が1人、5人も居る。僕一人ではお手上げだ。

 と、そんなある日、アスアスラから妊娠を告げられた。

 えーと、どうしましょう?セリーには知られたら不味いぞ。このまま隠し続けて行けるか?アスアスラは冒険者の仕事も出来なくなるから生活費も入れないと。

 そうだ!大森林へ行こう。あそこで魔物を狩ってストックして置いて、必要な時に必要なだけ冒険者ギルドで換金すれば、一家3人位暮らして行けるだろう。

 こうして、僕は暇な時間を狩りに充てた。まあ、どうせ定期的に間引くつもりだったから丁度良いしね。

 しかし、大森林は滅多に人が入らないせいか、魔物の増える速さが他とは段違いだ。3日掛けて1000匹位高く売れそうな魔物を狩ったが、3か月もすると元に戻ってるんだよな。

 でも大森林が危険じゃなくなったら、王国か帝国のどちらかが大森林を開拓し出すだろうし、この状態がベストなんだろうな。

 そう言えばこの王国にはもう一か所危険な場所がある。大山脈だ。あそこの魔物はどうなっているのだろう?一度調査した方が良いかもしれない。

 調査と言えば、他に人間が暮らしている大陸があるかどうかが知りたい。多分、ブラスマイヤーに聞けば判るのだろうが、今は邪竜復活に備えなければならない。終わったら聞いてみよう。

 さて、年が明け1月に入った。流石に王国でも気温が下がり、寒さを感じる。帝国では冬本番と言った所だろうか。我が家では子供たちが風邪を引かない様にと暖房の魔道具がかなりの数設置してある。

 そう言えばブレイルでは雪の除去作業がやっと終わり、元の生活に戻ったそうだ。1か月近くも除雪作業が続くってどれだけ降ったんだ?まあ、ブレイルの住民が雪に慣れて居ないと言うのもあるだろうが。

 まだ、僕は察知出来て居ないが、ブラスマイヤーによると邪竜ガンドロスの気が日に日に強まっているそうだ。ベルクロスに聞いてみるが、やはりそこまでは解らないと言って居た。

「結局あとどの位で復活するんだ?」

「解らんが、思ったより早くなるかもしれんな。」

「今日明日って話じゃ無いんだろう?」

「それは、そうだが、トルネロスの力が弱まっているのでは無いかと思ってな。」

「ん?どう言う事?」

「トルネロスは、封印は3年と言って居たが、思ったより早く封印が解けると言う事は、ガンドロスが強いか、トルネロスが弱っているかのどちらかだ。」

「ガンドロスが予想以上に強かったとして、今の僕らの力でどの程度対抗出来る?」

「うむ、誰か一人いれば十分だろう。それは変わらない。」

「じゃあさ、明日にでも行って、トルネロスに封印解いて貰ったらどうかな?無駄に封印しているよりも、さっさとガンドロス倒しちゃった方が早くない?」

「そうだな、こっちの準備は出来ているのだから、確かに待つ意味は無いな。」

 と言う事で急遽明日、邪竜退治が決定した。

 翌朝、稽古に集まったメンバーに、これから邪竜退治に行くよと言うと、全員行くと言い出した。

「あー、多分、ライザと竜王の爺さん、それにルシルには出番は無いと思うけど、行く?」

「ドラゴンの話ならば儂には見届ける義務がある。」

 そう、竜王の爺さんが答えた。

「私も同じドラゴンとして、闇落ちしたドラゴンを見て置きたい。」

 これはルシルだ。

「みんな行くなら私も行きたい。」

 ライザさん遠足じゃ無いんだけど。

 まあ、良い。行っても邪魔になる様な奴は居ないだろう。

 地上に出て、転移で邪竜が眠る神殿の真上に飛ぶ。

 ここまで来ても邪竜の気は感じない。ブラスマイヤーの探知能力ってどんだけ凄いんだ?流石は神と言った所か。

 サーチで地下を探り、トルネロスの気配を感じ取り、そこへ皆で転移する。

 椅子に座って眠っている様に見えたトルネロスが目を開けた。

「まだ、時間には早いですよ。」

「こっちの準備が終わったので、予定を早めたい。封印を解いて貰えないかな?」

「このメンバーで戦うのですか?」

「いや、戦うのはベルクロス1人だ。他のメンバーは見学かな。」

「正気ですか?」

「まあ、ベルクロスは神格を持っていないから止めを刺すのはトルネロスか僕って事になるけどね。」

「いや、そう言う事では無く、ベルクロスは一度ガンドロスに敗れているのですよ?」

「ああ、その点は大丈夫。ブラスマイヤーと竜王がきっちりと鍛えたから。」

 そこで初めてトルネロスは竜王の爺さんの存在に気が付いた。

「竜王様?」

「今のベルクロスはトルネロスより遥かに強いよ、心配は要らない。」

 僕がそう言うとトルネロスはいぶかしげな顔でベルクロスを見る。まあ、皆、気を抑えて居るからね。

「とにかく封印を解いてよ。どっちみち近く解けるんでしょ?」

「それはそうですが、本当に良いのですか?」

「構わん。やれ。」

 ブラスマイヤーの声が響いた。

「解りました。では私の封印を解きます。」

 そう言うとトルネロスは椅子から立ち上がり、僕らの方にゆっくりと歩いて来た。

 すると、徐々に嫌な感じが下から昇って来る。

「封印は解けました。既に神殿の封印機能は死んでます。何時奴が飛び出してもおかしくありません。気を付けて下さい。」

 邪竜ガンドロスの気がどんどん大きくなってくる。

「ベルクロス。頼んだぞ。」

「任せて下さい。」

「本当にベルクロス1人にやらせるのですか?」

「ああ、ただし、止めはトルネロス、君に任せるよ。」

「私の攻撃は奴には効きませんよ?」

「大丈夫、ちゃんと止めを刺せる状態にまでベルクロスがしてくれるよ。」

 トルネロスは僕らの実力を知らないからなぁ。半信半疑なのかもしれない。 
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