【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ

文字の大きさ
160 / 314
第4章 竜は泉で静かに踊る

第37話 アランの傭兵ども

しおりを挟む
「よろしいですか、リョウ様。わたくしたちは、ラインハルト陛下を救出した一行としてパーティーに招かれているのです。ダンスも行われるでしょう。社交場でのダンスは教養の見せ所です。絶対に足を踏んではいけません」

 ヴィレッタが貴族令嬢然として、社交ダンスの嗜みをリョウにレクチャーしだした。

 これから行われるであろう、社交ダンスという未知の経験について、リョウは後に語る。

 剣舞でも見せればいいんだろ? と考えていたと。

「ローゼもボサッとしていてはなりません。ダンスが始まったら、リョウ様の手をしっかり握ってリードするのですよ」

 私にまで⁉ 正直、ダンスなんてやったことないんだけど⁉

 でもヴィレッタの言う通り、社交場では恥をかかないように振る舞わなきゃだよね。

 でも、リョウとダンスかあ~。
 えっと……あれ? 真冬なのに暑くない? 王都リオーネって。

 ……ぽわわーんと妄想の中で、優雅に踊る私とリョウのダンスに拍手喝采が鳴り響き、お似合いの2人と祝福の鐘を鳴らされる!

「よろしいですか? そもそもダンスというのは、大陸暦以前からある、女性が殿方に洗練された姿を披露する場なのです。殿方も女性をエスコートし、パートナーの魅力を最大限に引き出さなければなりません」

 妄想に浸っている私を余所にヴィレッタの説明は続く。

 ベレニスとフィーリアとクリスは後に語る。
 話の途中でリョウは、身分証である銀の認識証を見せたブラウン髪の大男に、ゴツンと頭を叩かれ引き摺られてどこかへ行ってしまったのだ。
 だが、私とヴィレッタの様子から黙っていよう、リョウならどこかへ自分の足で行ったと説明しておこう。
 でないと自分たちが怒られると頷きあったと。

「という訳でして、社交場のダンスは殿方の嗜みなのです。リョウ様は恥をかかないように、今から練習しなければなりません。……あれ? リョウ様は?」

「さ、さあ? 傭兵なら話に飽きたんじゃない」

 あさっての方向を向くベレニスの目は泳いでいる。

「リョウ様! どこですか⁉ リョウ様‼ えっと……ローゼも現実に戻ってくださいまし‼」

 ヴィレッタにガクガクと身体を揺らされ、私は意識を取り戻したのであった。

 でもリョウはどこに消えたのやら?

 後に私はリョウを連れ去った人物から聞く。
 あの時のリョウは死を覚悟した面持ちだったと。

 ***

 リョウは王宮の賓客をもてなす一室に連れ込まれていた。
 そこは、荒々しさと規律が混在する独特の雰囲気に満ちている。

 その一室、10人以上のアラン傭兵団の証たる黄土色の鎧を着た面々の中で、1人だけ修道服姿のテレサが一応リョウの弁護を担当する。

「……以上を持ちまして、リョウへのペナルティは街に到着したら必ず報告書を作成して、提出する手筈になりました」

「うぇーい」

 茶褐色の髪の青年カルマンがハイタッチを求めてくるので、リョウは渋々応じた。

「つーかさあ。ノイズを殺したんだろ? ならリョウに旅をさせる意味なくない?」

 リョウを連れ去った大男が座る机に柄悪く座りながら、七色の髪をした妙齢の女性がリョウに問いかける。

 アラン傭兵団随一の乱暴者と恐れられる七色の凶戦士、副団長のアレクシア・シャングリラである。
 カルマンやサラといった他の団員たちは、楽しげな笑みを浮かべ成り行きを見守る。

「魔女を見つけたらすぐに報告しろと言ってあったが、何故報告を怠った。あまつさえ一緒に旅をしている。これはどういうことだ?」

 席に座る大男が、リョウを問い質す。

「団長、そんなのは可愛いからよ。男っつーのは性欲で動くもんよ。他にも一緒にいるのはエルフにドワーフに公爵令嬢。全員女ってのがウケるわ~。リョウはパルケニアに返して、あたいがその面子と旅するでよくない?」

 答えたのはアレクシアだ。クククッと笑いながら、冗談とも本気ともつかぬ言葉を付け加える。

 リョウは釈然としないが、事実だけに何も言い返せない。

 そんなリョウの様子を見て、団長と呼ばれた大男はため息をつく。

「リョウがパルケニアに居づらいのは理解している。が、ダーランドでもまだ俺たちに需要がある。ベルガー王国からも、俺たちに依頼が入っているからそこへ行くのもいい。各地で魔獣や盗賊が頻発化している現状だ。お前をいつまでも遊ばせてはおけん。どうするかを、俺たちが帰還する間に考えておけ」

「ヒュー♪ グレン団長、優しい♪」

 茶褐色のセミロングヘアの少女サラが茶化す横では、兄のカルマンがうんうんと頷く。

「俺だって美少女たちと旅がしてえ! リョウ、てめえこの野郎! 1人だけいい思いをしやがって!」

 そんな2つ年上のカルマンの恨み節に、リョウは肩に手を乗せて呟く。

「……地獄だぞ」

「は? ……お、おう」

 リョウの言葉にカルマンは固まり、傭兵たちは笑い転げた。

「なら決まりだな。パーティーが終わったら団に戻れや。あたいの隊でいいかい団長」

「いえ、アレクシア殿、グレン団長。お願いがあります。このまま、ローゼたちとの旅の同行をお許し頂けないでしょうか?」

 頭を下げるリョウの姿に、グレンは意外に思った。
 なぜなら、他人にあまり興味を持たなかったリョウが人名を出したのだ。

 フッと、笑みが溢れそうになるのを堪える。

「はは~ん、リョウはマゾだったかい? あたいの隊でも地獄を見せてあげられるぜ?」

 そんなアレクシアの軽口に、リョウは頭を上げず言葉を返す。

「俺は今まで復讐のために戦ってきました。憎悪のみで剣技を磨いてきた。アラン傭兵団に拾われ、命を永らえたことも罪だとすら考えていた。俺が存在する理由は、デリムの仲間たちの仇であるノイズをこの手で屠るため。そこに他に理由はないと」

 一息に語るリョウの眼は、憎悪に燃えていた過去を振り払う様に鋭い。

「だがローゼたちと出会い、旅をしました。俺の事情に巻き込んだり、あいつらの事情に巻き込まれたりしているうちに、あいつらの手助けをしたいと、あいつらの笑顔を護りたいと、そう考えるようになった。……だから俺はローゼたちと一緒に旅がしたい。俺の我儘を、お許しください」

 リョウの言葉にグレンはニヤリと笑う。
 変わったな。良い方向に。
 そう感じながら口を開く。

「あらかたの事情は聞いている。だがリョウよ。お前はダーランドでも、ベルガーでも、ファインダでも目立ちすぎた。もう世間はお前を無視できない。俺は運命ってのは嫌いでな。英雄の運命なんざどうでもいい。お前が昔のお前のままだったら、世間がどう言おうが連れ帰るつもりだった。旅を続ける覚悟、世間の期待に応える覚悟ができたんだな?」

 グレンの言葉にリョウは力強く頷いた。

「そうさ、お前はそうでなきゃな! 俺たち全員を振り回した我儘野郎だ! 勝手にどこへでも行って、好きなことをやりやがれってんだ‼」

 そんなカルマンの言葉を皮切りに、グレンも団員たちもリョウの我儘を認めていった。

 ……ただアレクシアだけは、剣を床に突き立て柄に両手を乗せた。
 それだけで、室内はしんと静まり返った。

「そこまで言うんだ。傭兵団の証たる認識証と鎧を置いていきな」

「お、おいアレクシア」

「団長は黙ってな。団ってのはなあ、家族なんだ。団に尽くし団を家族と思えってのがアラン傭兵団の教えさ。リョウはこれから好き勝手やるって言いやがる。それって、家族を捨てると言っているのと同じだよなあ。なら、もう家族じゃねえよなあ?」

 そんなアレクシアの言葉に、団員たちはやれやれと頭を振った。

「おい、どうしたリョウよ? あたいの気が変わらねえうちに、さっさと鎧と認識証を渡しな。……気が変わったら、この剣でプスリさ」

 他人から見れば、今のリョウの感情を知ることは難しいだろう。
 口下手なリョウだ。言葉を紡ぐ才能はない。
 それでも、思っていることをありのままにリョウは口にしていくのであった。

「我儘なのは重々承知しています。ならばもう一つ我儘を言います。アラン傭兵団の所属のままでいさせてください。団長やみんなへの恩義は忘れるつもりもありません。だからお願いします」

 アレクシアは剣を抜き、切っ先をリョウに向けた。

「傭兵の仕事はしねえけど、傭兵でいさせてくれってのか。随分と虫がいい話だなあ」

「旅路では、アランの傭兵は、身分を証明するのにこれ以上ない立場という考えはあります。ですがそれは、救いを求めている者が信じるに足る、頼りにしてくれる存在でもある証なのです。俺はそれに応え続けたい。そして高らかに誇らしく言いたい。『アラン傭兵団のリョウ・アルバース。アランの傭兵の誇りにかけて戦い抜く』と」

「……バカだバカだと思っていたが、ここまでバカだったとはねえ」

 嘆息するアレクシアに、テレサが役目である弁護を再開した。

「グレン団長、アレクシア副団長。他の幹部の方々もそうですが、アラン傭兵団はリョウに貸しがあります。オルガ・フーガの暴走をリョウが止めた件です」

 テレサの言葉に、グレンは合点がいったと頷きアレクシアは頭を掻きむしる。

 邪教の魔女に利用され、復讐に走った仲間の名に全員が複雑な胸中を覗かせた。

「それを言うなよテレサ。あんなのわかるかよ」

「……ええ。ただ結果的には、リョウに私怨で暴走し、復讐に走ったオルガと対峙させてしまいました。この事態を招いたのは、同じ団員である我ら目上の者の責任。ですので、この程度の我儘ぐらいは聞いてあげてもよろしいのでは?」

 テレサの訴えにアレクシアは、クソッと毒づいてリョウを見つめる。

「オーケーわーったよ。ただアラン傭兵団を名乗る以上、負けたら殺す。以上だ」

 そう言うや、不貞腐れたようにアレクシアは机に座った。

「俺からは国家間、民族間の戦争にどっぷり巻き込まれんようにしろ。弱者を護り、理不尽な暴力を跳ね除けろ。……それだけだ」

 グレンの言葉にリョウは大きく頷くのだった。

「パーティー前にこんな話をして悪かったな。だが、このタイミングでしかリョウの本心は聞けんと考えてな。さあて、俺たちも主賓だが、主役はリョウだ。とっとと戻って正装してこい」

 リョウは一礼し、部屋を出る前に振り向く。

 グレンの慈愛に満ちた眼差しに背中を押されつつ、団員たち1人1人を見つめ、礼をして部屋から去った。

 その姿を見送りながら、アレクシアがボソリと呟く。

「楽な選択肢を選ばねえってのも、難儀なもんだ」

「クスッ、副団長。まるで、子を見守る親のような、慈愛に満ちた顔をしていますよ」

「はあ? おいテレサ。あたいはまだ32だぞ! あんなでけえガキがいてたまるかよ!」

 慌てるアレクシアに、団員たちが笑いの渦を巻き起こす。

 グレンはやれやれと肩を竦めながら、俺たちも楽な選択肢を選ばないようにしないとな、と決意を新たにしたのであった。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...