ミックスブラッドオンライン・リメイク

マルルン

文字の大きさ
11 / 20
始まりの森編

ログイン2日目

しおりを挟む


 二度目のログインは、かなりウキウキしながらだったのは否めない。何故なら今回は、不安だらけだった昨日よりお楽しみが圧倒的に多いからだ。
 まず1つ目だけど、昨日の最後のレア種の『女王蜂』が落としたドロップ品。ついでに、スキル3Pの獲得通知も大いに魅力的だった。

 ちなみにドロップ品だが、槍の素材に使えそうな『女王蜂の毒針』と言うアイテムだった。これで新しい武器を、何とかして作成出来ないだろうか?
 それからぼちぼち増えて行っている、クエスト依頼書も地味に嬉しい。1日の行動の指針になるし、クリア報酬ももちろん美味しいからね。

 蜂4匹の討伐クエの報酬は、ちゃんと貰って鞄の中に入っている。松明と着火剤のセットで、これで夜の行動も安心だったりするのだろうか。
 そんな訳で、俺は中央の大樹の下でしばし今日の予定を脳内設定中。

 お楽しみのクエ依頼書だが、昨日の倍くらいの数が貼り出してあった。思わずニンマリしながら、俺はその内容を順に確かめて行く。
 そんなクエ内容だけど、かなりバラエティ豊かになっていて少し驚いてしまった。それでも半分は、収集と討伐系のクエである事に変わりは無さそう。

 そう言えば、初日に貰った虹色の果実を集めると言う最終クエストっぽい奴なんだけど。初日の一日を掛けて、全く進んでいないと言う事実は如何いかがなモノか。
 まぁアレは大変そうだし、遠征しないと無理なのかな?

 ――フィールドに出て、NPC3人と会話せよ
 ――食材を4種類以上、森の中で収集して持って来るように!
 ――フィールドに出て、モンスター5種類と戦って勝利せよ!
 ――魚の切り身を4つ、敵から取って来るように
 ――蝙蝠こうもりを3匹倒して来る事


 この『始まりの森』エリアには、NPCはそんなにいないって話だった筈……なのだが、それでも探し回れば何人かいるのかな。
 まぁ、NPCとの会話クエは気長に構えて、頭の隅に覚えておく程度で。それから2つ目のクエの食材って、木の実とかでもいいのかな? 

 鞄の中を確認するけど、昨日採ったベリー類やなつめの実は、綺麗サッパリ食べてしまっていた。腹の足しにはなるのだが、そこまで多く採れていない証拠だろう。
 モンスター5種を倒すクエだが、クエ書を見てみると見事に0/5の表示。昨日の討伐数とかは、カウントされないようで少しがっかり。

 それでもまぁ、今日も敵を倒して歩く予定なので問題は無いだろう。蝙蝠こうもり討伐クエと一緒に、これは今日中に終わらせたい所。
 ただまぁ、蝙蝠なんてモンスター、昨日の行動範囲内では全く見掛けなかった。う~ん、それなら洞窟みたいな場所にいるのかな?
 それとも夜にならないと、出現しないモンスターだったり?

 琴音から注意されているけど、夜に出歩くのはかなり危ないらしい。敵のレベルも高くなるし、闇の中から不意打ちとかされると思い切り不利なのは素人でも分かるコト。
 それに対する予防策としては、インして夜だったら時間を改めて再びインする事くらいしか無いみたいだ。消極的に感じるかもだけど、自ら難易度を上げる必要も無い。

 先人たちも、この手法にのっとって活動しているみたい。お陰でこの先の始まりの街でも、夜中はめっきりと人の姿が途絶えてしまうそうな。
 この世界では眠る必要はないので、イン自体を自粛していると言う事になる。それが一層、街の混雑に繋がっているとかいないとか……?

 まぁ、この先の街の話などどうでも良い。今日もレベル上げとか探索とか、色々と楽しむ所存である。ちなみに琴音は既にレベル5らしい、さすが経験者は手際が違う。
 俺のアバターも、昨日の激闘で経験値は結構溜まっている筈。兎のクエをこなしつつ、その辺でちょっと肩慣らしでもして来ようかな?
 新しい武器の作成は、その後で挑戦するって事で。



 案の定、兎をほんの2匹倒したところでレベルアップ! これで4に上がって、スキルPも2ほど増えた。つまりは、新しい2つ目のスキルを取得可能って事になる。
 次も魔法にするか、それとも武器スキルってのを1個取ってみようかなぁ? 魔法はMPを使用するが、武器スキルはSPを消費してその武器の必殺技みたいなのを出すらしい。

 必殺技は戦闘にメリハリが出るし、武器に応じた強力な攻撃が可能になるのだとか。SPも一度も使った事が無いので、確かに勿体無い感はある。
 それじゃあどの武器にするかって話になるが、これは自然と槍か棍棒の二択かな。う~ん、取り敢えず新しい槍を作ってみて、その出来栄えで決めようかな?

 そんな事を考えつつ、周囲の探索ついでに収集活動も重ねて行う。幸運な事に、今回は殴ったり突いたりに手頃な木の棒が偶然転がってるのを発見出来た。
 もちろんこれは素材候補である、ついでに芋虫も倒して蚕糸を追加でゲットしておく。クエ依頼を見てみると、東の方向に誘導している感がある。

 しかしひねくれ者の俺はそれを無視、行きたい方角が探索すべき場所なのである。そんな訳で、蝙蝠探しのついでに北西の方角へ進む俺であった。
 昨日はもう少し西寄りのルートを進んで、断崖をチラッと確認出来たんだけど。今日の探索も、同じくこっちの方向でいいかな?

 肝心の断崖絶壁だけど、本当に登って行けないのかをこの目で確かめてみたい。岩壁に洞窟を発見出来れば、そこに入って蝙蝠を探すのも良いかも。
 今は兎を狩りながら、クエの依頼品集めの途中である。インして20分程度が経過して、そんな感じの肩慣らしも無事に終了の運びに。

 兎の皮と肉も目的の数が揃ったので、一旦安全地帯へと戻る事に。まずはこれで、今日の最初の目的である、装備と今日の分の食糧が揃う筈。
 遠征に出るにも、前準備は大事だからね。

 ――粗末な革の腕輪 耐久2、防+1

 うん、貰えたのは安定の粗末装備だね! 無いよりはマシかなぁって程度、装備欄の空欄が埋まって行くのが少しだけ嬉しいけどそれだけだ。
 それよりも、苦労して自作した槍の性能を見て頂きたい。多少いびつなお陰で、耐久値に不安があるのは愛嬌と思って欲しい。

 ――女王蜂の短槍 耐久3、攻+6、時々毒(微少)

 何と微少ながら、毒付与の効果までついている優れモノの短槍が出来上がった。付与効果は時々って事なので、攻撃の度にでは無いらしいけど。
 それでも攻撃力は持っている武器の中では一番高くなった。片手で使える短槍なので、こうなると空いてる左手用に盾が欲しくなって来てしまう。

 ナンチャッテ合成で、盾っぽいモノを作れないかな……板があれば木の蔦で持ち手を作って出来そうだけど。うん、収集で探す物に木の板を追加しておこう。
 ついで……と言っては随分アレだけど。自分のステータスを見ていたら、何と両手棍の欄にスキルが1Pほど自然に生えて来ていた。

 これは嬉しい誤算、少し悩んで思い切って武器スキルを取る事に。つまりは両手棍に3Pほどポイントを振り分けて、合計で4Pにしてやる。
 そうしたら突然アナウンスが流れて、累計取得で《ブン回し》と言うスキルを取れてしまった。アナウンスには、そのままセットするかどうか尋ねられた。
 質問の意味が分からず、俺は取り敢えず『はい』と回答しておく。

 それから琴音に聞く事を思い付いて、メールで質問を飛ばしてみた。すると1分も待たずに、簡略した答えの書かれたメールが戻って来た。
 要するに、武器や魔法スキルはお金を出してお店で買う事も可能なのだとか。他にもレア種のレアドロップだとか、クエスト報酬で貰える事もあるそうで。

 そうして取得したスキルは、セット画面で使いたい奴を“選択”となる訳だ。なるほど、得心がいった……ってか、昨日の魔法取得でも同じアナウンスがあった筈だが、まるで覚えていない。
 けど今は、所有スキルがゼロで選択の余地のない《ブン回し》と言うスキル。説明を読むと、どうやら多数の敵に対して範囲攻撃が可能らしい。

 ただし、SP消費も激しくて1回14も使用するらしい。武器スキルで使用するSPは、攻撃を当てたり喰らったりすれば自然と戦闘中に溜まるとの事。
 魔法職のMP程には、消費量は気にしないで良いみたいである。とにかくこれで、最初から持っていたMPとSPが無駄にならなくなって何より。

 ついでに昨日の戦闘で、自分的に好評だった『投擲』技能にスキル1Pを投資してみた。これで多少なりとも、命中率とダメージに補正が入る筈。
 開始30分程度で、武器やスキルが格段に良くなったように感じるのは気のせい? 今の所の戦闘イメージは、木の棍棒で戦闘しつつ、危なくなったら闇魔法で回復かな?

 それから強い敵や集団相手には、投げ槍で先制攻撃出来ればなお良し、と。これからの予定として、予備の投げ武器の素材と、盾になりそうな木の板を探しながら探索して行くつもり。
 食料は、クエ報酬で貰った兎肉の串焼きがあるから、まぁそれ程には困らないだろう。それでも木の実を見付けたら、採集はしておこうと思う。

 今日は昨日みたいなギリギリの戦闘は懲り懲り、余裕を持って強そうな敵とは関わらない予定。そんな感じの心積もりで、2日目の探索がスタート。
 予定通り、今日は北西の方向を散策してみるつもり。




 ――それじゃ、今日もボチボチやって行きますか。






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。

branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位> <カクヨム週間総合ランキング最高3位> <小説家になろうVRゲーム日間・週間1位> 現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。 目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。 モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。 ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。 テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。 そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が―― 「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!? 癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中! 本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ! ▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。 ▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕! カクヨムで先行配信してます!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

なんか修羅場が始まってるんだけどwww

一樹
ファンタジー
とある学校の卒業パーティでの1幕。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

処理中です...