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婚約解消
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そんな中、婚約者のリオネルがセシルに会いに来てくれた。
ただ一人の味方になってしまったリオネルに縋るように手を伸ばしたとき、それを止められた。
「セシルが、まさかひどい目に合ってきた姉に意地悪するなんて信じられなかったよ。優しい子だと思っていたのに・・・サミュエルも嘆いていた。君の不安も分かるけどようやく戻ってきてくれた姉を大事にしてあげないと。」
「違うの!私何もしていないわ、お姉様が・・・お姉様が、私が悪いって嘘を言って・・・」
「セシル!もうやめてくれ。全部聞いてわかってるんだ。君が考えを改めるならと思っていたけど・・・婚約は解消する。シャリエ子爵もそれでいいとおっしゃってる。」
「そんな・・・リオネルさま!どうして信じてくれないのですか!」
「辛い思いをしてきた姉を嫉妬でいじめる者の言う事など信用できないよ。子爵は君と婚約を解消したらアナベル譲と婚約してくれないかと打診された。君が傷つけた彼女を僕が癒せるといいんだけどね。それじゃあ。」
無情にもドアは閉められ、セシルは部屋で一人泣くしかなかった。
そんなセシルに、アナベルはさらに追い打ちをかける。
「セシルが、『お姉様なんか帰って来なければよかった、また人さらいにさらわれればいいのに』って・・・ごめんなさい、妹を傷つけてごめんなさい。リオネルさまと私が婚約を結ぶことになったから・・・・私が帰ってきたせい・・・。ごめんね、セシル。ごめんなさい。」
と、アナベルがまた泣きながら両親に訴えたことによりセシルは謹慎となった。
「また攫われて欲しい」など流石に看過できないと激高した両親に夕食も抜かれた。どれだけ訴えても、セシルの事を誰も信じてはくれなかった。
部屋で、一人で泣いていると、ノックがありサミュエルが籠を持って入ってきた。
「お兄様・・・」
「お腹空いただろう?これ持ってきたから。」
そう言って籠から飲み物とサンドイッチを出した。
「ありがとう・・・。」
「急に姉が帰ってきて、父上たちの愛情が全部アナベルにいってお前が寂しくなる気持ちはわかる。だけど、酷いことをしてはいけないよ。優しく迎えてあげなくちゃ。」
「私何もしてない!お姉さまの言うことは全部嘘なの!私一度も何も言ったこともしたこともないわ!お姉さまが私の大切なものをとっていくのよ!」
「いい加減にしないか。アナベルがそんな嘘をつくはずがないだろ。リオネルだってお前の事大事に想って初めはお前を諭していたじゃないか、お前がいつまでたっても変わらないから婚約解消されたんじゃないか。」
「私だって嘘つく必要ないじゃない!何故信じてくれないの!お兄様もリオネルさまも!」
「養子のお前が実の子供に立場を奪われて不安になるのはわかる。だが心配しなくていいから・・・。」
セシルは呆然とした。
「養子・・・私・・養子なの?」
「え?・・・まさか・・・知らなかった?ごめん!もう父上が話していると思って!だからアナベルを追い出すために意地悪をしていると思って。ごめん!」
セシルはポロポロと涙を落とした。
「ごめん、セシル!でもお前のこと本当の妹と思っているから!だからアナベルの事を大事にしてやってくれ。な?」
自分がこんな苦しい時にまだアナベルの心配をする兄。
そうか、私は他人だったんだ・・・だからお父様もお母様も私の事信じてくれないんだ。十何年も一緒に暮らしてきた私より、たった数週間過ごした実の娘のいうことを信じるんだ・・・そうだったんだ・・・
そっか、どれだけすがっても真実を話しても無駄なんだ。
セシルは全てをあきらめた。
ただ一人の味方になってしまったリオネルに縋るように手を伸ばしたとき、それを止められた。
「セシルが、まさかひどい目に合ってきた姉に意地悪するなんて信じられなかったよ。優しい子だと思っていたのに・・・サミュエルも嘆いていた。君の不安も分かるけどようやく戻ってきてくれた姉を大事にしてあげないと。」
「違うの!私何もしていないわ、お姉様が・・・お姉様が、私が悪いって嘘を言って・・・」
「セシル!もうやめてくれ。全部聞いてわかってるんだ。君が考えを改めるならと思っていたけど・・・婚約は解消する。シャリエ子爵もそれでいいとおっしゃってる。」
「そんな・・・リオネルさま!どうして信じてくれないのですか!」
「辛い思いをしてきた姉を嫉妬でいじめる者の言う事など信用できないよ。子爵は君と婚約を解消したらアナベル譲と婚約してくれないかと打診された。君が傷つけた彼女を僕が癒せるといいんだけどね。それじゃあ。」
無情にもドアは閉められ、セシルは部屋で一人泣くしかなかった。
そんなセシルに、アナベルはさらに追い打ちをかける。
「セシルが、『お姉様なんか帰って来なければよかった、また人さらいにさらわれればいいのに』って・・・ごめんなさい、妹を傷つけてごめんなさい。リオネルさまと私が婚約を結ぶことになったから・・・・私が帰ってきたせい・・・。ごめんね、セシル。ごめんなさい。」
と、アナベルがまた泣きながら両親に訴えたことによりセシルは謹慎となった。
「また攫われて欲しい」など流石に看過できないと激高した両親に夕食も抜かれた。どれだけ訴えても、セシルの事を誰も信じてはくれなかった。
部屋で、一人で泣いていると、ノックがありサミュエルが籠を持って入ってきた。
「お兄様・・・」
「お腹空いただろう?これ持ってきたから。」
そう言って籠から飲み物とサンドイッチを出した。
「ありがとう・・・。」
「急に姉が帰ってきて、父上たちの愛情が全部アナベルにいってお前が寂しくなる気持ちはわかる。だけど、酷いことをしてはいけないよ。優しく迎えてあげなくちゃ。」
「私何もしてない!お姉さまの言うことは全部嘘なの!私一度も何も言ったこともしたこともないわ!お姉さまが私の大切なものをとっていくのよ!」
「いい加減にしないか。アナベルがそんな嘘をつくはずがないだろ。リオネルだってお前の事大事に想って初めはお前を諭していたじゃないか、お前がいつまでたっても変わらないから婚約解消されたんじゃないか。」
「私だって嘘つく必要ないじゃない!何故信じてくれないの!お兄様もリオネルさまも!」
「養子のお前が実の子供に立場を奪われて不安になるのはわかる。だが心配しなくていいから・・・。」
セシルは呆然とした。
「養子・・・私・・養子なの?」
「え?・・・まさか・・・知らなかった?ごめん!もう父上が話していると思って!だからアナベルを追い出すために意地悪をしていると思って。ごめん!」
セシルはポロポロと涙を落とした。
「ごめん、セシル!でもお前のこと本当の妹と思っているから!だからアナベルの事を大事にしてやってくれ。な?」
自分がこんな苦しい時にまだアナベルの心配をする兄。
そうか、私は他人だったんだ・・・だからお父様もお母様も私の事信じてくれないんだ。十何年も一緒に暮らしてきた私より、たった数週間過ごした実の娘のいうことを信じるんだ・・・そうだったんだ・・・
そっか、どれだけすがっても真実を話しても無駄なんだ。
セシルは全てをあきらめた。
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