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第一章 孫を追いかけ旅の始まりで御座います。
1-1 無事に異世界転移で御座います。
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「探偵さんよぅ。これで異世界とやらに来たのか?」
大きな光に包まれた後、目の前に風変わりな世界が表れまして、最初に口を開いたのは、じぃじでした。さすが45年連れ添った、私の愛しの夫、康夫で御座います。私が口にしようとした事を、先におっしゃってくださいました。
あっ、申し遅れました。私、荒井光江と申します。齢64で御座います。あっ、因みに私の愛しの夫、康夫は齢66で御座います。
「そうです。無事異世界に転移しました。ここはライネルス王国郊外の森ですね」
探偵さんがおっしゃる通り、周りは何だか鬱蒼とした森で御座います。異世界と言うのも納得なんです。目の前の大きな木にぶら下がっております赤い果実は、64年生きてまいりましたが、口にした事はおろか、見た事もありません。
私の知っております言葉で申し訳ございませんが、ジャングルと呼ぶに相応しいような……。そんな場所で御座います。
そうそう、どうして私どもが異世界とやらに転移して来たかと申しますと、孫を探しに参りましたの。私一人では心細いですが、じぃじも、探偵さんもいらっしゃるので安心です。
探偵さん……。あら、やだ。探偵さんのお名前をど忘れしてしまいましたわ。丁寧にお名刺まで頂戴したのに。歳を取るって嫌ですわ。
「では、光江さん。先程の石を出してください」
「あ、はい」
探偵さんがおっしゃったので、バッグの中を探ってみます。あら、やだ。頂戴したお名刺がありました。探偵さんのお名前は……、あっ、そうそう。柏木陽平さんでした。
あら、やだ。探偵さん……、もとい柏木さんに石をと命じられましたのに、私とした事がお名刺に気を取られました。失礼致しました。
では、早速。
「はい、こちらで御座います」
バッグから、ハンカチで包んでおりました石を取り出しました。そうしたら、びっくりおったまげで御座います。バッグにしまった時は、何の変哲もない石だったのです。それが今はハンカチ越しにも分かるほどの、オレンジ色の光を放っているじゃありませんか。
びっくりおったまげですが、悠長な事を言っている場合ではありません。私、ハンカチを広げ、オレンジ色に光った石を柏木さんに、そっと差し出しました。
「やっぱり、雷人君がこの世界にいるのは、間違いありませんね」
そう言った柏木さんの横で、じぃじが大きく目を見開きました。
「何でだ? ただの石コロだったはずなのに」
「やだわ、じぃじ。ただの石コロじゃありません。これは雷人が授けてくれたんです」
あら、やだ。私とした事が……。大事なことをお話しておりませんでした。
雷人と言うのはうちの可愛い孫の事です。14歳になりました。その雷人がある日、突然姿を消したのです。誘拐だわって、大慌てして、警察に届けを出したんです。
でも、誘拐じゃなかったんです。
雷人が消えた3日後、夢枕に雷人が現れたんです。
『ばぁば、僕はライネルス王国に召喚されました』
慌てて飛び起きて、すぐに雷人の言葉をメモに取ったんです。ライネルス王国、召喚って。メモを取りながらも、召喚の意味は存じておりませんでしたが……。
そして隣のベッドに眠るじぃじを起こそうとした時。枕元に見覚えのない石があったんです。それが今、柏木さんに差し出した石で御座います。
「おお、雷人がいる世界に無事来れたんじゃな。これはめでたい」
無事ライネルス王国に来れた事に、じぃじがはしゃぎ出しました。でもその横で、探偵さん……もとい柏木さんがパチパチと手を叩きましたので、私もつられて手を叩いたので御座います。
雷人のいる世界に無事来れただなんて、荒井光江、幸せで御座います。これも全てじぃじの財力と、探偵さんの……。もうダメですわ。すぐに柏木さんの名前が出てきませんので、探偵さんで通しますわ。そう、探偵さんのお陰です。
大きな光に包まれた後、目の前に風変わりな世界が表れまして、最初に口を開いたのは、じぃじでした。さすが45年連れ添った、私の愛しの夫、康夫で御座います。私が口にしようとした事を、先におっしゃってくださいました。
あっ、申し遅れました。私、荒井光江と申します。齢64で御座います。あっ、因みに私の愛しの夫、康夫は齢66で御座います。
「そうです。無事異世界に転移しました。ここはライネルス王国郊外の森ですね」
探偵さんがおっしゃる通り、周りは何だか鬱蒼とした森で御座います。異世界と言うのも納得なんです。目の前の大きな木にぶら下がっております赤い果実は、64年生きてまいりましたが、口にした事はおろか、見た事もありません。
私の知っております言葉で申し訳ございませんが、ジャングルと呼ぶに相応しいような……。そんな場所で御座います。
そうそう、どうして私どもが異世界とやらに転移して来たかと申しますと、孫を探しに参りましたの。私一人では心細いですが、じぃじも、探偵さんもいらっしゃるので安心です。
探偵さん……。あら、やだ。探偵さんのお名前をど忘れしてしまいましたわ。丁寧にお名刺まで頂戴したのに。歳を取るって嫌ですわ。
「では、光江さん。先程の石を出してください」
「あ、はい」
探偵さんがおっしゃったので、バッグの中を探ってみます。あら、やだ。頂戴したお名刺がありました。探偵さんのお名前は……、あっ、そうそう。柏木陽平さんでした。
あら、やだ。探偵さん……、もとい柏木さんに石をと命じられましたのに、私とした事がお名刺に気を取られました。失礼致しました。
では、早速。
「はい、こちらで御座います」
バッグから、ハンカチで包んでおりました石を取り出しました。そうしたら、びっくりおったまげで御座います。バッグにしまった時は、何の変哲もない石だったのです。それが今はハンカチ越しにも分かるほどの、オレンジ色の光を放っているじゃありませんか。
びっくりおったまげですが、悠長な事を言っている場合ではありません。私、ハンカチを広げ、オレンジ色に光った石を柏木さんに、そっと差し出しました。
「やっぱり、雷人君がこの世界にいるのは、間違いありませんね」
そう言った柏木さんの横で、じぃじが大きく目を見開きました。
「何でだ? ただの石コロだったはずなのに」
「やだわ、じぃじ。ただの石コロじゃありません。これは雷人が授けてくれたんです」
あら、やだ。私とした事が……。大事なことをお話しておりませんでした。
雷人と言うのはうちの可愛い孫の事です。14歳になりました。その雷人がある日、突然姿を消したのです。誘拐だわって、大慌てして、警察に届けを出したんです。
でも、誘拐じゃなかったんです。
雷人が消えた3日後、夢枕に雷人が現れたんです。
『ばぁば、僕はライネルス王国に召喚されました』
慌てて飛び起きて、すぐに雷人の言葉をメモに取ったんです。ライネルス王国、召喚って。メモを取りながらも、召喚の意味は存じておりませんでしたが……。
そして隣のベッドに眠るじぃじを起こそうとした時。枕元に見覚えのない石があったんです。それが今、柏木さんに差し出した石で御座います。
「おお、雷人がいる世界に無事来れたんじゃな。これはめでたい」
無事ライネルス王国に来れた事に、じぃじがはしゃぎ出しました。でもその横で、探偵さん……もとい柏木さんがパチパチと手を叩きましたので、私もつられて手を叩いたので御座います。
雷人のいる世界に無事来れただなんて、荒井光江、幸せで御座います。これも全てじぃじの財力と、探偵さんの……。もうダメですわ。すぐに柏木さんの名前が出てきませんので、探偵さんで通しますわ。そう、探偵さんのお陰です。
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