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第一章 孫を追いかけ旅の始まりで御座います。
1-3 アイテムボックスとやらで御座います。
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「探偵さんよぅ。森を抜けたから、飯にしていいんじゃのう」
休めると思ったからでしょうか。じぃじの声に張りが出て参りました。これでご飯にすれば、更に精がついて元気になってくれるでしょう。
「そうですね。森は抜けましたし、そろそろ陽も傾く頃なので、今日はここで休みましょうか?」
「休むって、今日はここで寝るって言う事かい? こんな原っぱでか?」
あら、じぃじの言う通りです。キラキラした草原に少し気分が浮かれましたが、こんな原っぱで寝るなんて心細いじゃありませんか。それにこんな所で私、眠れるのでしょうか?
「康夫さんのアイテムボックスがあるから大丈夫ですよ。今、出しますね」
そう言うと探偵さんが、目の前に四角を描いたので御座います。描いたと言っても目の前の空に指で四角をなぞっただけなんです。それなのに、あら、不思議。探偵さんの前に青白く光る四角が浮いているじゃありませんか。またこれも、びっくりおったまげで御座います。
「こちらが康夫さんのアイテムボックスです。どうぞこの四角に手を入れて"家、召喚"と、おっしゃってください」
探偵さんの言う通り、じぃじが空に浮いた四角に手を突っ込みましたの。
「家、召喚」
何だかじぃじは照れ臭そうですが、これまたおったまげで御座います。目の前に家が建ったじゃありませんか。
「はい。こちらがお二人の家です」
そうそう。私は食べ物には不自由しないようにと、10年分の食材などをアイテムボックスとやらに入れましたの。もちろん探偵さんにお願いしての事で御座います。ですがじぃじが何をアイテムボックスに入れたかは聞いておりませんでしたわ。まさか家を入れていたなんて。
「おお! 異世界と言うのは便利な世界じゃの。こんな家が簡単に建つなんて」
「家だけじゃありません。康夫さんはライフラインパックのサブスクにもお申し込み頂いてますので、もう電気もガスも水道も使いたい放題です」
「おお、そうじゃった。金に糸目はつけんから、一番便利なのをと、探偵さんに頼んだんじゃったのぅ」
「はい。そうです。2LDKですが、お二人なら充分な広さがあると思いますよ」
何だか夢の世界に来たような気分です。
「ばぁばや。電気もガスも水道も使えれば、美味い飯を作れるじゃろ?」
「ええ、もちろん。腕を奮いますわよ」
本当に幸せで御座います。64にしてこんな暮らしが待っているなんて。娘時代に観たテレビドラマ"大草原の小さな家"を思い出しますわ。
「ところで探偵さんも、ご一緒にこちらの家で休まれますわよね?」
「いえ、私もアイテムボックスに家を入れていますので大丈夫です。ワンルームですが」
「あら、探偵さんも家をお持ちなのですね」
「はい。お隣りに建てさせてもらいます。……家、召喚」
何度目のおったまげでしょうか。私どもの家の隣りに小さな家が表れたじゃありませんか。
「探偵さんや。家は別でも、飯は一緒じゃからな。ばぁばや、飯は3人分じゃぞ」
「ええ、ええ。もちろん。私、料理は得意ですの。探偵さんも是非ご一緒してくださいね」
「ええ、喜んで」
何だかじぃじは嬉しそうで御座います。息子夫婦を亡くしてから、孫の雷人の面倒を見てきましたが、やはり息子と歳がさほど変わらなさそうな、探偵さんと一緒に食事を出来ると言うのは、息子を亡くした寂しさを埋めれると感じているのでしょう。
「それでは食事の支度をしましょうね」
「ああ、そうだ。光江さんにもアイテムボックスの使い方をお教えしないといけませんね。康夫さんもご自身で使えるようにに覚えておいてください」
探偵さんの手解きは簡単なもので御座いました。"アイテムボックス"と、念じながら空に四角を描くと青白いあの四角が表れるのです。そしてその四角に手を入れて、取り出したい物を召喚と呼ぶだけらしいのです。仕舞いたい時は収納と言うだけと……。本当に簡単で御座います。
なので私、初アイテムボックスに挑戦致しましたの。
「小松菜、召喚」
あら、小松菜が表れました。冷蔵庫から取り出すのと変わらない早さで御座います。アイテムボックスとやらに感謝です。あっ、いえいえ。こんな便利な物を旅の共にしてくださった、じぃじと探偵さんに感謝で御座います。
休めると思ったからでしょうか。じぃじの声に張りが出て参りました。これでご飯にすれば、更に精がついて元気になってくれるでしょう。
「そうですね。森は抜けましたし、そろそろ陽も傾く頃なので、今日はここで休みましょうか?」
「休むって、今日はここで寝るって言う事かい? こんな原っぱでか?」
あら、じぃじの言う通りです。キラキラした草原に少し気分が浮かれましたが、こんな原っぱで寝るなんて心細いじゃありませんか。それにこんな所で私、眠れるのでしょうか?
「康夫さんのアイテムボックスがあるから大丈夫ですよ。今、出しますね」
そう言うと探偵さんが、目の前に四角を描いたので御座います。描いたと言っても目の前の空に指で四角をなぞっただけなんです。それなのに、あら、不思議。探偵さんの前に青白く光る四角が浮いているじゃありませんか。またこれも、びっくりおったまげで御座います。
「こちらが康夫さんのアイテムボックスです。どうぞこの四角に手を入れて"家、召喚"と、おっしゃってください」
探偵さんの言う通り、じぃじが空に浮いた四角に手を突っ込みましたの。
「家、召喚」
何だかじぃじは照れ臭そうですが、これまたおったまげで御座います。目の前に家が建ったじゃありませんか。
「はい。こちらがお二人の家です」
そうそう。私は食べ物には不自由しないようにと、10年分の食材などをアイテムボックスとやらに入れましたの。もちろん探偵さんにお願いしての事で御座います。ですがじぃじが何をアイテムボックスに入れたかは聞いておりませんでしたわ。まさか家を入れていたなんて。
「おお! 異世界と言うのは便利な世界じゃの。こんな家が簡単に建つなんて」
「家だけじゃありません。康夫さんはライフラインパックのサブスクにもお申し込み頂いてますので、もう電気もガスも水道も使いたい放題です」
「おお、そうじゃった。金に糸目はつけんから、一番便利なのをと、探偵さんに頼んだんじゃったのぅ」
「はい。そうです。2LDKですが、お二人なら充分な広さがあると思いますよ」
何だか夢の世界に来たような気分です。
「ばぁばや。電気もガスも水道も使えれば、美味い飯を作れるじゃろ?」
「ええ、もちろん。腕を奮いますわよ」
本当に幸せで御座います。64にしてこんな暮らしが待っているなんて。娘時代に観たテレビドラマ"大草原の小さな家"を思い出しますわ。
「ところで探偵さんも、ご一緒にこちらの家で休まれますわよね?」
「いえ、私もアイテムボックスに家を入れていますので大丈夫です。ワンルームですが」
「あら、探偵さんも家をお持ちなのですね」
「はい。お隣りに建てさせてもらいます。……家、召喚」
何度目のおったまげでしょうか。私どもの家の隣りに小さな家が表れたじゃありませんか。
「探偵さんや。家は別でも、飯は一緒じゃからな。ばぁばや、飯は3人分じゃぞ」
「ええ、ええ。もちろん。私、料理は得意ですの。探偵さんも是非ご一緒してくださいね」
「ええ、喜んで」
何だかじぃじは嬉しそうで御座います。息子夫婦を亡くしてから、孫の雷人の面倒を見てきましたが、やはり息子と歳がさほど変わらなさそうな、探偵さんと一緒に食事を出来ると言うのは、息子を亡くした寂しさを埋めれると感じているのでしょう。
「それでは食事の支度をしましょうね」
「ああ、そうだ。光江さんにもアイテムボックスの使い方をお教えしないといけませんね。康夫さんもご自身で使えるようにに覚えておいてください」
探偵さんの手解きは簡単なもので御座いました。"アイテムボックス"と、念じながら空に四角を描くと青白いあの四角が表れるのです。そしてその四角に手を入れて、取り出したい物を召喚と呼ぶだけらしいのです。仕舞いたい時は収納と言うだけと……。本当に簡単で御座います。
なので私、初アイテムボックスに挑戦致しましたの。
「小松菜、召喚」
あら、小松菜が表れました。冷蔵庫から取り出すのと変わらない早さで御座います。アイテムボックスとやらに感謝です。あっ、いえいえ。こんな便利な物を旅の共にしてくださった、じぃじと探偵さんに感謝で御座います。
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