大アジア戦争

ツカサメイ

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41話 統括将校

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           41話 統括将校

ソ連軍と戦い、多数の戦車を撃破した激戦を経験
した対戦車部隊の分隊長にハバロフスク集合命令
が出され7月1日より自由時間を7月3日3:00まで
許可。部隊編成変えで離れていた戦友・・・
「キヨ!ひさしぶり~」
「ハツ、会えてうれしい~みんなもね~」 
「ミツもなにか良いなよ」
「なにかっていっても・・・」
「ミツは変わらず理屈っぽいよね」
「ウメに理屈はないからね~」
「そんなあ、少し・・・在る・・・よ」
「・・・無い・・・」
「うわあ~トチは考えなしだあ~」
「頑固なマツに言われたくない・・・」
「言葉を選ぼうよお~」
「でたあ~トモの世間常識!」
「マツ・・・なによそれ・・・」
「とにかくあえて良かったよ~」
「イネと同じ~会えてよにかく嬉しいよね」
ミツがみんなを見まわした
「それよりさ・・・集合の理由を誰か知ってる?」
「「・・・ ・・・・」」
「噂なら・・・」
「なんなのよ・・・イネ?」
「訓練を受けて任務に付くんだって・・・」
「「訓練!」」
「数カ月・・・学業と訓練して来たのに・・まだ」
「気楽なのも2日だけかあ・・・」
1600名に噂通り1カ月の集中訓練が行われた。
初等戦術の講義、兵器一般、ドイツ対ソ連戦の現状、
ロシア語のさらなる習熟などを学びながら野戦訓練。
訓練終了と同時にアジア総軍の名で階級と配属を下命。
キヨやトモなどはもちろん全員が意味を理解出来ない
まま少尉として任地に5個分隊を率いて移動して行く。
なぜ自分達が隊長なのだろう?少尉の統括将校って何?

統括少尉ハツ、任地イルクーツク。
指示された任務は軍需品の横領と密売への対処。
無制限逮捕はもちろん死刑判定も死刑執行も権限内。
調べは付いている・・・
イルクーツク補給隊第2保管所第3管理部第4倉庫班長
が横領し横流し・・・
現地人34名が関与・・・
事件証拠確認に6日間、軍事裁判を開廷。
容疑者たちは裁判長の若さに驚きながらも罪が
軽くなるかもと期待した。
担当将校が訴追理由を述べた・・・
ハツ統括が発言
「班長に言いたい事は?」
「魔が差しました・・・心から反省し二度としません。
罪をつぐなったら命がけで御国に忠節をつくします!」
「住民として言いたい事は在るか?」
「・・・ ・・・」
「ロシア語での発言を許す!」
「物資を得る必要が在りました、罪とは知らず・・」
出来るだけ穏やかな罰に成るだろうと当人達以外の
者も予想した。即決判定が出された。

「鈴本班長は銃殺、住民はウラジオ親衛軍に送致!」
班長は絶望し、住民は激戦地の恐怖に震えた・・・
軍事裁判の判定が抗議で変わるはずも無く。
即日実行された。


統括少尉キヨ、任地ウファ。
指示された任務は集団強姦事件の対処と軍紀粛正。
事件概要は調査済み。
兵12名による住民少女20人、人妻5人に対する強姦。
被害者1人は後に死亡。
証拠確認に4日、軍事裁判を開廷。
裁判長はキヨ統括少尉。
キヨ統括発言
「兵に言いたい事はあるか?」
「突発的感情で行動してしまいました・・・勢いで
繰り返してしまい深く反省しております・・・
罪と恥を深く受け止め任務と忠節に励みます・・・」
心では・・・誰もが・・・
(へっへっへ・・・良い、良いなあ・・・凛々しい
少女は好みだぞ・・隙を見付けて、裸にむいて・・)
下を向き反省している口からよだれが・・・
「住民代表に言いたい事はあるか?」
「・・・ ・・・」無言で睨むばかり。
占領地の兵による乱暴は在り余る・・・強姦も数
あるが本気で取り締まる軍など無い、住民は無力。
捕まった兵たちに薄い笑いさえ浮かんでる・・・

「判定、12名は銃殺!軍は被害者に補償。」

12名は凍りついた。
1時間後、柱にしばられた12名が並ぶ・・・
銃殺する兵士の緊張は大きい、戦友を銃殺するのだ。
キヨ統括少尉が小銃の安全装置を外す
「判定した者としての情だ、私が全員を銃殺する!」
本当に出来るのか?どうみても少女・・なのだが・・
銃声が2発、一人が崩れる・・・
10分しないうちに12名の公開銃殺が終了。
顔色ひとつ変えず少尉は去った・・・

1942年8月30日、統括少尉達はハバロフスクに集合。
新編成の補給隊員にロシア語の伝授と装備の説明
をする準備を開始。

7月5日、シナ戦線各地の輜重隊から兵が選抜され
ハバロフスクに送られた。上海出港の輸送船・・・
「自分は北支から来た宮本だ!」
見るからに古参兵・・・
「自分は中支から、鈴木であります」
「そう形式ばるな・・どうやらみんな輜重兵だ」
「吉野であります、全員が・・・」
6人ぐらいが自然に集まった
「転属は判りましたが、転属先の部隊は知りません」
「これは・・宮本が知った噂だが、ハバロフスク!」
「大作戦を遂行中の・・・アジア総軍・・・」
「その輜重隊となれば・・・大部隊が・・・」
「その訓練という噂だ・・・まだ在る・・・
訓練の将校だが、軍規を犯した兵士数十人を自分で
銃殺し顔色一つ変えずに笑っていたという・・・」
「・・そんな将校に訓練されるのか・・・」
「全員じゃないだろう、当たるなら余程運が悪い・・」
数千人が訓練地に向かっていた。

輜重隊兵士は指導将校の若さと噂に違和感を感じつつ
ロシア語に難儀しながら補給隊の任務に必要な事項
を学んで行った・・・
「どうだ鈴木、ロシア語は?」
「難儀であります・・・宮本上等兵どの」
「配属まで階級は無い。宮本で良いのさ」
「難儀といっても憶えは良い様だな・・・」
「さらに努力します!」
「鈴木の歳はいくつだ?」
「はっ、鈴木重太郎19で在ります」
「語学は若い方が良いと言うが、その通りだなあ・・」
「配属が気にかかるのですが・・・」
「おそらく・・西だろうな・・・」
「ウファというのはどのあたりでしょうか?」
「モスクワに近いと聞いたぞ」
「そ、それは・・・遠いですね・・・」
「まあ鉄道が在るさ~」
「そうでありました」
「鈴木重太郎か憶えたぞ!どこかで会えたらよろしくな」


統括少尉という少女達がアジア総軍の中で知られて行く。










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