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最難関の婚約破棄
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「エリナ、君とは結婚できない」
その声がエドムント伯爵邸の玄関ホールに響いたのは、休日の昼下がり。
エリナ・イルフォード伯爵令嬢が、恒例の婚約者とのお茶会のために屋敷に到着した直後のことだった。
無情な言葉を放ったのは、マシュー・エドムント。エドムント伯爵の長男で、エリナの婚約者だ。
二人は親同士の取り決めで十年前に婚約し、来春、王立学園を卒業すると同時に結婚する予定だった。
マシューは階段を下りながら、切々と訴える。
「僕は君以外の女性を好きになってしまった。……そう、運命の恋に出逢ったんだよ。真実の愛の前では、親の決めた空虚な結婚など石ころに等しい」
そしてエリナの正面で立ち止まると、マシューは彼女の目を見て堂々と言い放った。
「だからエリナ、僕は君との婚約を破棄する!」
「お断りいたします」
…………。
「…………は?」
間髪入れず返された言葉に、マシューはこてんと首を傾げた。
「エ、エリナ? 今、なんて……?」
「婚約破棄をお断りします、と申し上げました」
狼狽えるマシューに、エリナは大輪の華のように優美な笑顔を見せた。
「マシュー様は十三代続く由緒正しいエドムント伯爵家の跡取り、同じ伯爵でも元商家の新興貴族であるイルフォード家とは格が違います。名門エドムント家の次期家長ならば、愛妾の一人や二人や三人をお囲いになるのも当然のこと。わたくしは気にしませんわ」
余裕で受け流す婚約者に、マシューは真っ青だ。
「いや、だから、僕には運命の恋が……」
「ええ、ですからご自由に『運命の恋』とやらをご堪能ください。私はこの屋敷でエドムント家の正妻として、いつでもマシュー様の帰りをお待ちしていますから」
「では……婚約破棄はしてくれないのか?」
「ええ。破棄する理由がありませんわ」
笑顔を崩さないエリナに、目眩がしてくる。
「いや、でも……、そ、そうだ! 実はエドムント家には借金があるんだ! 領地経営に失敗して、もう何年も前から家計は火の車なんだ。このままではイルフォード家にも迷惑が掛かるかも知れない。だから婚約破棄を……」
「ご心配には及びませんわ」
必死で言い募るマシューに、エリナはにっこり微笑む。
「夫婦とは苦楽を共にするもの。わたくしは借金ぐらいで逃げ出したりしませんわ。それに、エドムント家の内情はとっくに把握しております。すでに債権の八割は我がイルフォード家が買い取っております」
「かっ、買い取り!? 君の家が!? ということは、イルフォード家はエドムント家を乗っ取るつもりか!?」
「まさか」
エリナはコロコロ笑う。
「エドムント家はエドムントの名前にこそ価値があるのですから。イルフォード家はあくまで影でエドムント家をお支えするのみです」
「……」
イルフォード家は庶民であったエリナの父が一代で商売に成功し、貴族院への多額の寄付で爵位を手に入れた成り上がり貴族だ。敵も多い。
そんなイルフォード家が上流階級での地位を盤石にするためには、門閥貴族の後ろ盾が必須だ。
だからエリナは、マシューの婚約破棄を受け入れない。
しかし……それでもマシューは諦めきれない。
「いや、でも。僕と結婚しない方がいいよ。父親は全ハラスメントを煮詰めたごうつくジジイだし、母親は散財と使用人いじめが趣味のクソババアだよ。君は絶対嫁いびりされるよ!」
「義両親と上手く付き合うのが、わたくしの嫁としての腕の見せどころです。愛するマシュー様のご両親ですもの、仲良くなってみせますわ。それにわたくし、お義父様とお義母様の世に出せない秘密をいくつか握ってますの。それを知ればお二人もきっとわたくしを大事にしてくださいますわ」
「……っ、ぼ、僕はいびきが酷いぞ! 寝相も悪いし、歯ぎしりもする。一緒に寝てられないからな! それに、機嫌が悪いと暴力を振るうぞ!」
「大丈夫。耳栓をして抱きしめて眠って差し上げますわ。それにわたくし、剣の師範から免許皆伝を頂いてますの。どんな暴漢でも制圧できる自信がありますわ」
ドンッドンッドンッドンッ! と前後左右に壁が降ってきて、マシューは監獄に囚われた錯覚に陥ってしまう。
「う、うぅ……」
堪えきれず、膝から崩れ落ちる。
「どうしたら……どうしたら僕と婚約破棄してくれるんだい? 僕は君と結婚したくないのに……!」
「マシュー様……」
うなだれるマシューの前にエリナも膝をつき、涙で濡れた彼の頬を両手で包み、そっと顔を上げさせた。
「結婚前で少しナーバスになっているようですね。ご心配なさらず、わたくしはいつでもマシュー様の幸せを願っております。現状、マシュー様にとっての最善策は、わたくしと結婚すること。それ以外に幸せへの道はございません。大丈夫、わたくし達、きっと最高の夫婦になれますわ」
「で、でも、僕はエリナを愛してな……」
尚も抵抗を続けようとするマシューに、エリナは朱い唇を寄せて囁いた。
「お名前はなんておっしゃるの?」
「え?」
「マシュー様の『運命の恋』のお相手です」
聞き返すマシューに、エリナはこの上なく妖艶に微笑む。
「愛妾なら幾人作っても構いませんが、正妻の椅子を狙うのであれば、それ相応の対処をしなければなりません。もし突然姿が見えなくなってしまっても、マシュー様は『運命の恋』の女性を想い続けることができるかしら?」
途端に全身にぞぞぞっと鳥肌が立つ。
「うっ、嘘。嘘だよ、運命の恋なんて! 君と婚約破棄するためについた嘘だ。本当は浮気なんかしていないっ!」
必死で弁明するマシューに……エリナはぱあっと瞳を輝かせた。
「まあ、マシュー様ったら! わたくしにヤキモチを妬かせたくて、他に好きな人ができたなんて嘘をついたのね!」
頬を染め、きゃっきゃと跳ね回る。
「そんな風に試さなくたって、わたくしはいつだってマシュー様にぞっこんですのよ! でも、嫉妬は恋のスパイスといいますものね。わたくし、いっぱいドキドキして、もっとマシュー様を好きになりましたわ!」
首に抱きつきて大はしゃぎするエリナに、マシューはされるがままにガクガク揺れる。
そう、なんだかんだ理屈で追い詰めていても、結局エリナはマシューが大好きなのだ。……十年前、パーティーで一目惚れして、父親を焚き付けて強引にエドムント家との婚約を取り付けてしまうほどに。
「ははは……、それは良かった……」
ハイテンションなエリナに、マシューはもう無機質な笑いしか出てこない。
「たくさんおしゃべりしたから喉が渇いたわ。予定通り、お茶にしましょう。今日は天気がいいから東屋で過ごしましょうね!」
「そーだね。ははは……」
強制的な腕組みでマシューを引きずりながら、スキップで中庭へと向かうエリナ。
二人の後ろ姿は、まるで天国と地獄だった。
――そして。
後に残されたのは、一部始終を目撃していたエドムント家の使用人達。
「……ぼっちゃま、お気の毒に」
「でも、このままイルフォード家のご令嬢と結婚してくれたら、エドムント家は確実に安泰だからなぁ……」
使用人達は互いに顔を見合わせ、若いカップルの行く末に深い溜息をついた。
その声がエドムント伯爵邸の玄関ホールに響いたのは、休日の昼下がり。
エリナ・イルフォード伯爵令嬢が、恒例の婚約者とのお茶会のために屋敷に到着した直後のことだった。
無情な言葉を放ったのは、マシュー・エドムント。エドムント伯爵の長男で、エリナの婚約者だ。
二人は親同士の取り決めで十年前に婚約し、来春、王立学園を卒業すると同時に結婚する予定だった。
マシューは階段を下りながら、切々と訴える。
「僕は君以外の女性を好きになってしまった。……そう、運命の恋に出逢ったんだよ。真実の愛の前では、親の決めた空虚な結婚など石ころに等しい」
そしてエリナの正面で立ち止まると、マシューは彼女の目を見て堂々と言い放った。
「だからエリナ、僕は君との婚約を破棄する!」
「お断りいたします」
…………。
「…………は?」
間髪入れず返された言葉に、マシューはこてんと首を傾げた。
「エ、エリナ? 今、なんて……?」
「婚約破棄をお断りします、と申し上げました」
狼狽えるマシューに、エリナは大輪の華のように優美な笑顔を見せた。
「マシュー様は十三代続く由緒正しいエドムント伯爵家の跡取り、同じ伯爵でも元商家の新興貴族であるイルフォード家とは格が違います。名門エドムント家の次期家長ならば、愛妾の一人や二人や三人をお囲いになるのも当然のこと。わたくしは気にしませんわ」
余裕で受け流す婚約者に、マシューは真っ青だ。
「いや、だから、僕には運命の恋が……」
「ええ、ですからご自由に『運命の恋』とやらをご堪能ください。私はこの屋敷でエドムント家の正妻として、いつでもマシュー様の帰りをお待ちしていますから」
「では……婚約破棄はしてくれないのか?」
「ええ。破棄する理由がありませんわ」
笑顔を崩さないエリナに、目眩がしてくる。
「いや、でも……、そ、そうだ! 実はエドムント家には借金があるんだ! 領地経営に失敗して、もう何年も前から家計は火の車なんだ。このままではイルフォード家にも迷惑が掛かるかも知れない。だから婚約破棄を……」
「ご心配には及びませんわ」
必死で言い募るマシューに、エリナはにっこり微笑む。
「夫婦とは苦楽を共にするもの。わたくしは借金ぐらいで逃げ出したりしませんわ。それに、エドムント家の内情はとっくに把握しております。すでに債権の八割は我がイルフォード家が買い取っております」
「かっ、買い取り!? 君の家が!? ということは、イルフォード家はエドムント家を乗っ取るつもりか!?」
「まさか」
エリナはコロコロ笑う。
「エドムント家はエドムントの名前にこそ価値があるのですから。イルフォード家はあくまで影でエドムント家をお支えするのみです」
「……」
イルフォード家は庶民であったエリナの父が一代で商売に成功し、貴族院への多額の寄付で爵位を手に入れた成り上がり貴族だ。敵も多い。
そんなイルフォード家が上流階級での地位を盤石にするためには、門閥貴族の後ろ盾が必須だ。
だからエリナは、マシューの婚約破棄を受け入れない。
しかし……それでもマシューは諦めきれない。
「いや、でも。僕と結婚しない方がいいよ。父親は全ハラスメントを煮詰めたごうつくジジイだし、母親は散財と使用人いじめが趣味のクソババアだよ。君は絶対嫁いびりされるよ!」
「義両親と上手く付き合うのが、わたくしの嫁としての腕の見せどころです。愛するマシュー様のご両親ですもの、仲良くなってみせますわ。それにわたくし、お義父様とお義母様の世に出せない秘密をいくつか握ってますの。それを知ればお二人もきっとわたくしを大事にしてくださいますわ」
「……っ、ぼ、僕はいびきが酷いぞ! 寝相も悪いし、歯ぎしりもする。一緒に寝てられないからな! それに、機嫌が悪いと暴力を振るうぞ!」
「大丈夫。耳栓をして抱きしめて眠って差し上げますわ。それにわたくし、剣の師範から免許皆伝を頂いてますの。どんな暴漢でも制圧できる自信がありますわ」
ドンッドンッドンッドンッ! と前後左右に壁が降ってきて、マシューは監獄に囚われた錯覚に陥ってしまう。
「う、うぅ……」
堪えきれず、膝から崩れ落ちる。
「どうしたら……どうしたら僕と婚約破棄してくれるんだい? 僕は君と結婚したくないのに……!」
「マシュー様……」
うなだれるマシューの前にエリナも膝をつき、涙で濡れた彼の頬を両手で包み、そっと顔を上げさせた。
「結婚前で少しナーバスになっているようですね。ご心配なさらず、わたくしはいつでもマシュー様の幸せを願っております。現状、マシュー様にとっての最善策は、わたくしと結婚すること。それ以外に幸せへの道はございません。大丈夫、わたくし達、きっと最高の夫婦になれますわ」
「で、でも、僕はエリナを愛してな……」
尚も抵抗を続けようとするマシューに、エリナは朱い唇を寄せて囁いた。
「お名前はなんておっしゃるの?」
「え?」
「マシュー様の『運命の恋』のお相手です」
聞き返すマシューに、エリナはこの上なく妖艶に微笑む。
「愛妾なら幾人作っても構いませんが、正妻の椅子を狙うのであれば、それ相応の対処をしなければなりません。もし突然姿が見えなくなってしまっても、マシュー様は『運命の恋』の女性を想い続けることができるかしら?」
途端に全身にぞぞぞっと鳥肌が立つ。
「うっ、嘘。嘘だよ、運命の恋なんて! 君と婚約破棄するためについた嘘だ。本当は浮気なんかしていないっ!」
必死で弁明するマシューに……エリナはぱあっと瞳を輝かせた。
「まあ、マシュー様ったら! わたくしにヤキモチを妬かせたくて、他に好きな人ができたなんて嘘をついたのね!」
頬を染め、きゃっきゃと跳ね回る。
「そんな風に試さなくたって、わたくしはいつだってマシュー様にぞっこんですのよ! でも、嫉妬は恋のスパイスといいますものね。わたくし、いっぱいドキドキして、もっとマシュー様を好きになりましたわ!」
首に抱きつきて大はしゃぎするエリナに、マシューはされるがままにガクガク揺れる。
そう、なんだかんだ理屈で追い詰めていても、結局エリナはマシューが大好きなのだ。……十年前、パーティーで一目惚れして、父親を焚き付けて強引にエドムント家との婚約を取り付けてしまうほどに。
「ははは……、それは良かった……」
ハイテンションなエリナに、マシューはもう無機質な笑いしか出てこない。
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「そーだね。ははは……」
強制的な腕組みでマシューを引きずりながら、スキップで中庭へと向かうエリナ。
二人の後ろ姿は、まるで天国と地獄だった。
――そして。
後に残されたのは、一部始終を目撃していたエドムント家の使用人達。
「……ぼっちゃま、お気の毒に」
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