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39、宴の後に
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「ふう……」
やっと窮屈なコルセットから解放され、部屋着のワンピースに着替えたフルールは、自室の長椅子にクタッと身を預けた。
「お疲れ様です」
あからさまに疲労困憊の令嬢に、執事がティーセットを用意する。
甘く爽やかな湯気が鼻腔をくすぐる。
「ああ、エリックのお茶は、いつもほっとするわ」
蜂蜜たっぷりのシトラスフレーバーティーを一口飲むと、心も体もほぐれていく。長い付き合いのエリックは、フルールの体調に合わせて紅茶を淹れるなんてお手の物だ。
「今日は大変でしたね」
「ええ」
ため息で紅茶を冷ましながら、フルールは力なく微笑む。
……本当に、大変だった。
◆ ◇ ◆ ◇
――帰りの馬車は、詰問大会の会場と化した。
「あらあらまあまあ! あのミュラー先生が辺境伯様のご子息!? しかも、フルールに求婚だなんて、オペラみたいじゃない!」
娘の学園の保護者会に出席していて、ネイトと面識のあったミランダが少女のようにはしゃぐ中、ヴィンセントが露骨に眉間にシワを寄せる。
「私は気に入りません。正体を隠していたこともそうですが、生徒に手を出すなど言語道断。しかも、聞けば十歳も年が離れているそうじゃないですか!」
語勢を荒げる息子に、母はけろっと、
「あら、わたくしは十六で三十のアルフォンスに嫁いだのよ?」
天然砲に撃ち抜かれて、ヴィンセントは「うぐっ」と呻く。
「それに、在学中は何もなかったのでしょう? ね、フルール?」
母に声をかけられ、娘は頷く。
「ええ、何も。卒業後はお手紙を頂きましたけど……」
教師と生徒の線引は、きちんとできていたと思う。
危機感のない母と妹に歯噛みして、ヴィンセントは今度は父に噛み付く。
「父上はどうお考えなのですか!?」
「さて」
睨む義息子に父は飄々と返して、娘に話を振った。
「フルール、ネイサンとはどういう男なのだ?」
公爵令嬢は上目遣いに考えて、
「思慮深く聡明な方だと思います」
それに教師の頃なら『謙虚』や『温和』という評価も加わったのだが……どうやらフルールの読み間違いだったらしい。
ネイトは自身の父であるシンクレア辺境伯と、ブランジェ公爵の前でフルールに求婚した。両当主が認知したことで、これは家同士の縁談になってしまったのだ。
と、いうことは、ブランジェ家は正式にシンクレア家に可否の返答をしなければならない。
……つまり、今までのらりくらりとお誘いを躱してきたフルールは、完全に退路を断たれたわけだ。
そして、シンクレア家がブランジェ家に正式に縁談を申し込んだということは、この件が片付くまではフルールは他の縁談を受け入れられなくなったということだ。
クワント王国中央社交界最大級のイベントの最中に、両家の当主の前で公開プロポーズしたのだ。明日には王都の貴族全員に、ネイトの正体とフルールへの求婚が知れ渡っているだろう。
最も効果的な場面で、一番有効な手札を切ってきた。
『あなたが思う以上に、私は悪い大人ですから』
ネイトの笑顔が蘇る。
……悪いとは思わないが、想像以上に狡猾だ。
「当然、断るんですよね?」
猛獣のように眼光鋭いヴィンセントに、アルフォンスは腕組みして宙を仰いだ。
「相手はあのシンクレア家だ。どう返答するにせよ、一度面会の場を作らねばな」
貴族の力関係は難しい。
ヴィンセントは膝に置いた拳を握り、家族を見回した。
「父上、母上。既に申し上げておりますが、私はフルールを妻に娶りたいと思っております。その想いはフルールにも伝えてあります。私はブランジェの直系ではありません。お二人の実子であるフルールと私が結婚することこそが、ブランジェ家の永き繁栄への礎になると思っております」
きっぱりと宣言されて、フルールは呼吸を止める。夫人が気遣わしげに見上げてくる傍らで、公爵は長い沈黙の後口を開いた。
「ヴィンセント、ワシはお前を実の息子と同じように思っている。お前とフルールが結婚し、二人がワシの手元に残ってくれるなら、この上ない喜びだ」
「それでは……」
「だが」
期待に身を乗り出すヴィンセントを、手を上げて制する。父は息子の瞳をまっすぐ見つめて、
「ワシが今、『ヴィンセントと結婚しろ』と言ったら、フルールは了承するぞ」
それから、今度は娘に目を遣り、
「同じように、ワシが『ネイサン・シンクレアと結婚しろ』と言ったら、フルールは断らないだろう」
父の言葉を、フルールは何も言わずに聞いている。それは……事実だから。
「ワシはグレゴリー殿下のことで懲りたのだ。生まれた時から政略の駒に使われたせいで、この子は感情を殺すのが巧くなってしまった。それはすべてワシの責任だ。だから今は……フルールが自分で何かを選べるようになるまで自由にさせておきたいのだ」
妹がひたすら従順な籠の鳥であったことはヴィンセントもよく知っている。だから、父の思いもよく解る。
「……馬車を停めてくれ」
ヴィンセントが御者台に声をかけると、王都の市街地を抜ける大通りに四頭立ての馬車が停まる。公爵令息は自分で客車のドアを開けて外に出た。
「私はこのまま官舎に戻ります。父上、母上、また近いうちに戻りますので」
軍人らしく折り目正しく挨拶する兄に、妹は咄嗟に声をかけた。
「お兄様……」
彼は彼女の手を取ると、そっと指先にキスを落とした。
「おやすみ、フルール」
手を離すと、宵闇に金髪の後ろ姿が消えていく。
その後は、誰も一言も声を発することなく、馬車はブランジェ邸へと帰っていった。
◆ ◇ ◆ ◇
「お嬢様、お茶のおかわりは……」
ティーポットを手に振り返ったエリックは、はっと声を飲んだ。
長椅子のクッションに埋もれるようにして、フルールが眠っていたから。
「本当に……大変でしたね」
頬に落ちかかる金糸の髪を優しく払う。
――ブランジェ家の馬車の御者台には、当主の執事と……エリックも乗っていたのだ。
「どうか、夢の中では心安らかに」
穏やかな寝息を立てる令嬢に囁いて、執事は主の軽い体を抱き上げベッドに運んだ。
やっと窮屈なコルセットから解放され、部屋着のワンピースに着替えたフルールは、自室の長椅子にクタッと身を預けた。
「お疲れ様です」
あからさまに疲労困憊の令嬢に、執事がティーセットを用意する。
甘く爽やかな湯気が鼻腔をくすぐる。
「ああ、エリックのお茶は、いつもほっとするわ」
蜂蜜たっぷりのシトラスフレーバーティーを一口飲むと、心も体もほぐれていく。長い付き合いのエリックは、フルールの体調に合わせて紅茶を淹れるなんてお手の物だ。
「今日は大変でしたね」
「ええ」
ため息で紅茶を冷ましながら、フルールは力なく微笑む。
……本当に、大変だった。
◆ ◇ ◆ ◇
――帰りの馬車は、詰問大会の会場と化した。
「あらあらまあまあ! あのミュラー先生が辺境伯様のご子息!? しかも、フルールに求婚だなんて、オペラみたいじゃない!」
娘の学園の保護者会に出席していて、ネイトと面識のあったミランダが少女のようにはしゃぐ中、ヴィンセントが露骨に眉間にシワを寄せる。
「私は気に入りません。正体を隠していたこともそうですが、生徒に手を出すなど言語道断。しかも、聞けば十歳も年が離れているそうじゃないですか!」
語勢を荒げる息子に、母はけろっと、
「あら、わたくしは十六で三十のアルフォンスに嫁いだのよ?」
天然砲に撃ち抜かれて、ヴィンセントは「うぐっ」と呻く。
「それに、在学中は何もなかったのでしょう? ね、フルール?」
母に声をかけられ、娘は頷く。
「ええ、何も。卒業後はお手紙を頂きましたけど……」
教師と生徒の線引は、きちんとできていたと思う。
危機感のない母と妹に歯噛みして、ヴィンセントは今度は父に噛み付く。
「父上はどうお考えなのですか!?」
「さて」
睨む義息子に父は飄々と返して、娘に話を振った。
「フルール、ネイサンとはどういう男なのだ?」
公爵令嬢は上目遣いに考えて、
「思慮深く聡明な方だと思います」
それに教師の頃なら『謙虚』や『温和』という評価も加わったのだが……どうやらフルールの読み間違いだったらしい。
ネイトは自身の父であるシンクレア辺境伯と、ブランジェ公爵の前でフルールに求婚した。両当主が認知したことで、これは家同士の縁談になってしまったのだ。
と、いうことは、ブランジェ家は正式にシンクレア家に可否の返答をしなければならない。
……つまり、今までのらりくらりとお誘いを躱してきたフルールは、完全に退路を断たれたわけだ。
そして、シンクレア家がブランジェ家に正式に縁談を申し込んだということは、この件が片付くまではフルールは他の縁談を受け入れられなくなったということだ。
クワント王国中央社交界最大級のイベントの最中に、両家の当主の前で公開プロポーズしたのだ。明日には王都の貴族全員に、ネイトの正体とフルールへの求婚が知れ渡っているだろう。
最も効果的な場面で、一番有効な手札を切ってきた。
『あなたが思う以上に、私は悪い大人ですから』
ネイトの笑顔が蘇る。
……悪いとは思わないが、想像以上に狡猾だ。
「当然、断るんですよね?」
猛獣のように眼光鋭いヴィンセントに、アルフォンスは腕組みして宙を仰いだ。
「相手はあのシンクレア家だ。どう返答するにせよ、一度面会の場を作らねばな」
貴族の力関係は難しい。
ヴィンセントは膝に置いた拳を握り、家族を見回した。
「父上、母上。既に申し上げておりますが、私はフルールを妻に娶りたいと思っております。その想いはフルールにも伝えてあります。私はブランジェの直系ではありません。お二人の実子であるフルールと私が結婚することこそが、ブランジェ家の永き繁栄への礎になると思っております」
きっぱりと宣言されて、フルールは呼吸を止める。夫人が気遣わしげに見上げてくる傍らで、公爵は長い沈黙の後口を開いた。
「ヴィンセント、ワシはお前を実の息子と同じように思っている。お前とフルールが結婚し、二人がワシの手元に残ってくれるなら、この上ない喜びだ」
「それでは……」
「だが」
期待に身を乗り出すヴィンセントを、手を上げて制する。父は息子の瞳をまっすぐ見つめて、
「ワシが今、『ヴィンセントと結婚しろ』と言ったら、フルールは了承するぞ」
それから、今度は娘に目を遣り、
「同じように、ワシが『ネイサン・シンクレアと結婚しろ』と言ったら、フルールは断らないだろう」
父の言葉を、フルールは何も言わずに聞いている。それは……事実だから。
「ワシはグレゴリー殿下のことで懲りたのだ。生まれた時から政略の駒に使われたせいで、この子は感情を殺すのが巧くなってしまった。それはすべてワシの責任だ。だから今は……フルールが自分で何かを選べるようになるまで自由にさせておきたいのだ」
妹がひたすら従順な籠の鳥であったことはヴィンセントもよく知っている。だから、父の思いもよく解る。
「……馬車を停めてくれ」
ヴィンセントが御者台に声をかけると、王都の市街地を抜ける大通りに四頭立ての馬車が停まる。公爵令息は自分で客車のドアを開けて外に出た。
「私はこのまま官舎に戻ります。父上、母上、また近いうちに戻りますので」
軍人らしく折り目正しく挨拶する兄に、妹は咄嗟に声をかけた。
「お兄様……」
彼は彼女の手を取ると、そっと指先にキスを落とした。
「おやすみ、フルール」
手を離すと、宵闇に金髪の後ろ姿が消えていく。
その後は、誰も一言も声を発することなく、馬車はブランジェ邸へと帰っていった。
◆ ◇ ◆ ◇
「お嬢様、お茶のおかわりは……」
ティーポットを手に振り返ったエリックは、はっと声を飲んだ。
長椅子のクッションに埋もれるようにして、フルールが眠っていたから。
「本当に……大変でしたね」
頬に落ちかかる金糸の髪を優しく払う。
――ブランジェ家の馬車の御者台には、当主の執事と……エリックも乗っていたのだ。
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