【館】 House of Sex Slaves

館 yakata

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episode F. カミーユの場合 / 性奴隷収容所の裏庭

Camille 002. ハニーハニー

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ここは、奴隷収容所の最上階の一番奥にある所長室。
午後の陽気が窓から差し込む室内に、バターと卵、お砂糖の香りが充満している。

皮張りの応接セットで、一人の青年が リネンのローブを羽織り、所長が彼のために拵えた大きなホットケーキにナイフを入れている。
青年の名前は、カミーユ。一月と少し前に、収監されたばかりの性奴隷であるが、
今、彼のペニスは着用を義務付けられている貞操帯から解放され竿と睾丸が久々の外気を謳歌している。

エプロン姿の所長が、カミーユの元へやって来ると、
「みんなには内緒ですよ」と、湯気を立てるマグカップにラム酒を滴す。
「それから、これをプレゼントしよう」と、ホットケーキを頬張るカミーユの元に 一枚の木炭紙を置いた。

この、一見 優しそうな初老の紳士は、この性奴隷収容所の所長の傍ら、画家としても活躍している。ミケランジェロを崇拝するテンペラ画の名手で、会員系公募展の上級会員にまで上り詰めている。
入所式でカミーユの裸体に一目惚れした所長は、彼にヌードデッサンのモデルを依頼したのだ。勿論、小遣いは たんまり弾む。

カミーユは、自分の身体を魅力的に描き上げられた素描に目を煌めかせ、
所長は、彼の唇の端にふっついたチャーミングな蜂蜜に目を細めた。




そんな素敵な一日を過ごした
翌朝、
カミーユは再び、裸体で収容所にいた。今度は、あまり素敵ではないシチュエーションで。

6時過ぎごろ、自室に入って来た職員が「調教の時間」を告げ、まだ夢を貪っていたカミーユを 起こし
あっという間に 裸に剥き 連れ出した。

今、カミーユは、緩めに締められた slave の刻印が入った首輪から伸びるリードに引かれ、収容所内を歩かされている。

無人でシン 、と静まり返っているとは言え
いつも、寛いでいる憩いのフロアや食堂を一糸纏わぬ姿で歩く背徳感がカミーユの神経を酷く苛んでいた。
更に、剥き出しのペニスを手で隠しても良い、という許可という名の命令が、寧ろ カミーユの羞恥心を煽っていた。

図書室も少し歩いた。
カーテンがしめられた薄暗い壁にかけられた
ファブリティウスのゴシキヒワのレプリカが
横切るふたりを、じっと見ていた。




━━━━そして、この頑固な小さな肖像画。威厳があり、脆弱です。ある囚人が別の囚人を見ている。

    ー ドナ・タート /  ゴールドフィンチ




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